自営業が上手くいかず、生活費の補填で、徐々に債務が増大し、660万円に達した男性の方です。
住宅ローンの終わっている自宅不動産を維持するため、任意整理を希望されました。
60歳を超えていましたが、自営業のため、定年はなく、ある程度の収入もあるということで、希望としては、月額10万円程度なら返済可能ということでした。
弁護士の対応
年齢的には、自己破産の方が良いのですが、一応収入があること、自宅を維持したいという希望があり、いざとなったら自宅を売却して返済できることから、任意整理で処理することにしました。
660万円の債務を単純に5年払いにすると返済月額は10万円を超えることが予想されましたので、一部債権者との間で、7年~8年払いを交渉する必要がありましたが、過去の和解実績から、長期分割に応じてくれそうな債権者が含まれていたため、10万円未満に下げられる見込みはありました。
結果
最終的に、一部の債権者に長期分割に応じてもらい、月額9万4000円で和解することができました。
任意整理による和解方針は、債権者によって異なります。5年を超える長期分割に応じてくれる債権者もいれば、最長5年とはっきり決めており、交渉の余地のない債権者も存在します。当事務所では、過去の和解実績から、ある程度の予測を立てることが可能です。