子どもの教育費によって債務が増大し、最終的には、880万円に達した母子家庭の女性の方です。
住宅ローンを組んでおり、自宅を維持することが希望されました。
しかし、毎月返済に回せるお金は、月額3万円が限界ということです。
弁護士の対応
個人再生では、住宅ローンのみ、そのまま支払い続け、その他の債務だけ圧縮することが可能です。
この方の場合、5分の1に圧縮しても、176万円となり、3年払いでは、約4万9,000円の支払いが必要でした。この方の希望する月額3万円では足りません。
個人再生では、通常3年払いが求められますが、3年では支払えない事情がある場合に限り、4年～5年払いも認められています。そこで、この方については、5年払いで個人再生を申立てることにしました。
結果
ギリギリの家計であるため、裁判所によって個人再生委員が選任され、履行可能性について審査されましたが、結果として、無事に、5年払いによる個人再生が認められました。
慣れ親しんだ自宅を残しながら債務整理をしたい方のために、個人再生という手段が用意されています。当事務所でも、普段から取り扱いがございますので、スムーズに手続きをご案内させていただくことが可能です。
