浜松市における弁護士の離婚解決事例
財産分与で1,000万円以上の経済的利益を得た事例
依頼者の属性(妻) | 50代女性 会社員 |
---|---|
相手の属性(夫) | 50代男性 会社員 |
子ども | 1人 |
婚姻期間 | 20年ほど |
解決方法 | 調停 |
妻は婚姻期間中、夫から暴言を受けづけていました。離婚したいと思うものの、夫に対して萎縮してしまい自分の意見を言うことができない状態でした。また離婚後の経済面に不安があり、離婚するべきか葛藤を抱えていました。
弁護士は、妻が夫と直接交渉することは難しいと判断し、調停で離婚交渉を進めることにしました。夫は財産分与の支払いを拒否しており「退職金はない」と主張していました。財産や退職金に関する資料を提出するように粘り強く求めたところ、2,000万円を超える退職金が発覚しました。妻は夫から1,000万円を超える財産分与を獲得し、無事に離婚が成立しました。
海外赴任中の夫と調停離婚が成立した事例
依頼者の属性(妻) | 30代女性 専業主婦 |
---|---|
相手の属性(夫) | 30代男性 会社員 |
子ども | 2人 |
同居期間 | 8年 |
解決方法 | 調停 |
妻は夫と性格が合わないと感じており、4年ほど夫婦の会話がない状態が続いていました。妻は子どもを連れて実家へ帰ったタイミングで別居を開始し、「このまま離婚したい」と思うようになりました。しかし夫は海外赴任の予定があるため、どのように離婚を進めるべきかを弁護士に相談しました。
海外赴任中の夫に代わり、それぞれの弁護士同士で離婚調停を進めるのがよいと判断しました。弁護士が関与した離婚合意書を作成し、離婚調停の申立てを行いました。養育費の支払いなど離婚合意書の内容を調整し、依頼から6ヶ月ほどで無事に離婚が成立しました。
複数人と不倫をした夫から高額な慰謝料を獲得した事例
認められた慰謝料の金額 | 1,000万円 |
---|---|
依頼者の属性(妻) | 50代女性 会社員 |
相手の属性(夫) | 50代男性 会社員 |
慰謝料請求の相手 | 夫 |
子ども | 2人 |
解決方法 | 協議 |
妻は、夫の不倫を疑っており、探偵に浮気調査を依頼しました。すると夫は数多くの女性と不倫関係を持っていることがわかりました。不倫相手のうち、3人の女性について不貞の証拠が取れたため、妻は慰謝料を請求して離婚するために弁護士へ依頼しました。
弁護士が妻の要望を聞くと、「夫の不倫を許せない」「慰謝料1,000万円支払ってほしい」とのことでした。不貞の証拠が十分にそろっていること、裁判では高額な慰謝料が認められづらいことなどを踏まえ、交渉での解決を目指すことにしました。通知を送付すると、夫は反省している態度を見せ、妻の要望に応じるとの返答がありました。分割払いの内容を記した公正証書を作成し、慰謝料1,000万円の支払いに合意したうえで離婚が成立しました。
婚姻費用の増額・養育費の延長が認められた事例
依頼者の属性(妻) | 30代女性 |
---|---|
子ども | 2人 |
婚姻期間 | 5年未満 |
解決方法 | 調停 |
妻は、夫や夫の家族と子育ての方針が合わないことに悩んでいました。子どもを連れて別居を開始したところ、夫の弁護士から離婚協議に関する通知が届きました。妻は婚姻費用など金銭面の条件を調整したいと思い、対応を弁護士に依頼しました。
夫は婚姻費用の金額を月額6万円と主張していました。しかし調停の申立てを行い、粘り強く交渉したところ月額15万円へ増額することができました。その後、離婚協議へ移行し、養育費について交渉を行いました。夫は月額6万円・終期を18歳までと主張しましたが、子どもの進路などを踏まえて終期を20歳までに延長することに成功しました。妻は夫から150万円の解決金の支払いを受け、無事に離婚が成立しました。
慰謝料の請求を受けて170万円以上減額した事例
依頼者の属性 | 30代女性 |
---|---|
減額した金額 | 170万円以上 |
解決方法 | 交渉 |
依頼者の女性は、相手が既婚者であると知りながら男性と不倫関係を持ってしまいました。男性からは「夫婦関係が悪い」「離婚協議をしている」と聞かされており、女性は男性の言葉を信じていました。しかし男性の配偶者に不倫関係が知られてしまい、慰謝料を請求されたため、女性は弁護士へ対応を依頼しました。
請求された金額が相場よりも高額であったため、弁護士は十分に交渉の余地があると判断しました。過去の判例示しながら、慰謝料額が適切でないことを説明したところ、相手は慰謝料の減額に応じる姿勢を見せるようになりました。相手が感情的にならないように、丁寧な交渉をこころがけたところ、最終的に170万円以上の減額に成功しました。
モラハラ夫と離婚し親権を獲得した事例
依頼者の属性(妻) | 20代 専業主婦 |
---|---|
相手の属性(夫) | 30代 会社員 |
子ども | 1人 |
解決方法 | 協議 |
結婚後、夫は妻を激しい言葉で責めたり、人格を否定するような暴言を吐いたりするようになりました。子どもを出産したあとも状況は改善せず、妻は離婚を決意しました。しかし自分で夫を説得するのは難しいと判断し、対応を弁護士に依頼しました。
夫は離婚を拒否しており「離婚に応じる場合は子どもの親権が欲しい」と主張しました。モラハラの事実を時系列で提示し、妻が離婚を強く望んでいることを伝えると、離婚に応じるとの返答がありました。その後、親権や面会交流、養育費などが争点となり、具体的な面会交流の方法について提案しながら、粘り強く交渉を行いました。その結果、妻を子どもの親権者としたうえで離婚が成立しました。
浜松市で離婚ついて法律相談できる窓口
浜松市には、離婚について相談できる以下の窓口があります。
- 法テラス
- 浜松市弁護士会
- 自治体等の法律相談
- 男女共同参画・文化芸術活動推進センター あいホール
次の項目から、それぞれの概要や利用の注意点などを紹介します。
法テラス
法テラスとは国によって設立された、法的トラブルを解決する案内所です。法的トラブルで悩む人に向けて、適切な法制度やサポート窓口などの紹介を行っています。浜松市にある法テラスの相談所は以下のとおりです。
相談先名 | 住所 | 電話番号 | URL |
---|---|---|---|
法テラス浜松 |
浜松市中央区中央1-2-1 イーステージ浜松オフィス4F | 0570-078324 | https://www.houterasu.or.jp/site/chihoujimusho-shizuoka/hamamatsuaccess.html |
また法テラスでは、経済的に困窮する人に向けて無料の法律相談や弁護士費用の立替を実施しています。ただし地域ごとに収入・資産要件が設けられており、浜松市に住む人は以下の要件を満たす必要があります。
家族人数 | 収入基準 | 資産基準 |
---|---|---|
1人 | 182,000円 | 180万円以下 |
2人 | 251,000円 | 250万円以下 |
3人 | 272,000円 | 270万円以下 |
4人 | 299,000円 | 300万円以下 |
要件以上の収入や資産を保有する場合でも、家賃や住宅ローン、医療費、教育費の支払いなどの事情がある場合は、利用が認められる可能性があります。詳しい要件については、法テラスのホームページを確認するとよいでしょう。
浜松市弁護士会
弁護士会とは、現役で活動する弁護士や弁護士法人が加入する法定団体です。弁護士として働く人は、必ず弁護士会に加入しなければなりません。
弁護士会は都道府県に少なくとも1つ設置されており、それぞれの地域で弁護士の指導や監護を行っています。また一般市民向けの法律相談窓口を運営しており、浜松市には以下の相談センターがあります。
相談先名 | 住所 | 予約電話 | URL |
---|---|---|---|
浜松法律相談センター |
浜松市中央区中央一丁目9-1 | 053-455-3009 | https://www.s-bengoshikai.com/bar-map/#pre-hama |
浜松法律相談センターでは、30分間5,500円(税込)で法律相談を実施しています。面談・予約制となっており、事前に電話で予約を取る必要があります。
弁護士会の相談センターは、対応している相談内容や料金などが異なり、なかには離婚についての法律相談を無料で行っていることもあります。浜松市法律相談センターは無料の法律相談を実施しておらず、有料での対応になる点に注意しましょう。
自治体等の法律相談
浜松市では、弁護士による無料面接相談を実施しています。浜松市に住んでいる人であれば誰でも無料で利用でき、会場は以下のとおりです。
会場名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|
くらしのセンター | 浜松市中央区海老塚町51-1 | 053-457-2025 |
北行政センター | 浜松市浜名区細江町気賀305 | 053-457-2025 |
天竜区役所 | 浜松市天竜区二俣町二俣481 | 053-457-2025 |
1人あたりの相談時間は25分で、担当する弁護士を選ぶことはできません。また相談回数に制限があり、1人につき1年に1回しか利用できません。一度相談すると、翌年の同日までは利用できない点に注意が必要です。複雑な法律相談など、1回の利用で十分な回答が得られない場合はほかの法律相談を利用することも検討しましょう。
男女共同参画・文化芸術活動推進センター あいホール
「男女共同参画・文化芸術活動推進センター あいホール」では、女性弁護士による無料の法律相談を実施しています。
法テラスや弁護士会、自治体の法律相談などは弁護士の性別を指定することができません。「女性弁護士に相談したい」という人は、男女共同参画・文化芸術活動推進センターの法律相談を利用するとよいでしょう。
予約電話番号や住所などの詳細は以下のとおりです。
相談先名 | 住所 | 電話 | URL |
---|---|---|---|
男女共同参画・文化芸術活動推進センター あいホール | 静岡県浜松市中央区幸三丁目3番1号 | 053-412-0351 | https://ai-hall.com/access/ |
日時は第2・4木曜日の12時30分から16時までで、定員は6名です。相談を希望する月の1日朝9時から電話で予約を開始しています。人数に限りがあるため、忘れずに予約を入れるようにしましょう。