債務整理中に弁護士から連絡がない場合はどうすればいいのか?

先日、ある弁護士に債務整理を依頼したのですが、連絡が来ないので今どのような状況か分からず不安です。手続きがうまくいっていないのでしょうか?


債務整理中に弁護士から連絡が来ないのは、多くの場合、手続きが順調に進んでいる証拠です。心配であれば、弁護士へ連絡して状況を確認するとよいでしょう。
そうなのですね。こちらから連絡して迷惑がられることはないでしょうか?


その心配はありません。むしろ不明点があれば積極的に質問して、不安のない状態で手続きを進めることが大切です。また、弁護士へ連絡して状況を確認した結果、手続きが進んでいないようなら危険です。債権者に裁判を起こされる前に別の弁護士や司法書士へ依頼することも検討しましょう。
債務整理中、依頼した弁護士から連絡が来ないことに不安を感じる人は少なくありません。
しかし、多くの場合、弁護士から連絡が来ないのは手続きが順調に進んでいる証拠であり、心配する必要はありません。
ただし、なかには弁護士の資格を持たない人が報酬だけ受け取って手続きをしてくれない詐欺も含まれているため、注意してください。
もし自分から連絡して状況確認した結果、手続きが進んでいないようなら、債権者から裁判を起こされる前に別の弁護士や司法書士へ依頼した方がよいでしょう。
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- 債務整理中に弁護士から連絡が来ないのは手続きが順調に進んでいるから。
- 弁護士が忙しく手続きが後回しになっているなら別の弁護士や司法書士へ依頼することも検討すべき。
- 手続きが進まない状況が長引くと財産を差押えられる恐れもあるので注意。
債務整理中に弁護士から連絡が来ないのはなぜ?
債務整理を依頼した後、依頼した弁護士から長い間連絡が来ないと不安になってしまいますよね。
「債務整理中に弁護士から連絡が来ないのは普通なの?」
「状況を確認したいけど、こちらから連絡しても大丈夫?」
このような疑問や不安を感じている人も多いでしょう。
債務整理中に弁護士から連絡が来ない理由には、以下のようなケースが考えられます。
- 手続きが順調に進んでいる。
- 弁護士が忙しく後回しにされている。
- 債権者との交渉が難航している。
- 弁護士を騙る詐欺に遭った。
それぞれのケースについて、次の項目から詳しくお伝えします。
手続きが順調に進んでいる
債務整理中に弁護士から連絡が来ない理由は、ほとんどの場合、手続きが順調に進んでいるためと考えられます。
債務整理中に弁護士が債務者へ連絡するのは、提出書類に不備があったり、手続きを進めるうえで確認が必要な事項があるなど、必要に迫られた時のみの場合が多いです。
確かに、自己破産や個人再生など裁判所を介する手続きであれば、提出書類や確認事項も多く、弁護士と債務者が密に連絡を取り合う場合もあります。
しかし、特に任意整理の場合は、ほぼすべての手続きを弁護士だけでおこなうため、最終的な交渉結果の報告まで弁護士から全く連絡がないケースも珍しくないのです。
弁護士が忙しく後回しにされている
基本的に、弁護士は一度に一つの案件だけを請け負うことはなく、同時に複数の案件を担当します。
そのため、常に多くの案件を抱える忙しい弁護士へ依頼した場合、債務者一人ひとりへの連絡は後回しになることも多いのです。
この場合、単に債務者への連絡が後回しになっているだけなら問題ありませんが、手続き自体が後回しになっているなら注意が必要です。
自分から積極的に連絡して進捗状況の確認をするなど、債務者の方から働きかけても手続きが進まない場合は、別の弁護士や司法書士へ改めて依頼することも検討するとよいでしょう。
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債権者との交渉が難航している
弁護士からなかなか連絡が来ない場合、債権者との交渉が難航している可能性もあります。
実は、弁護士が間に入れば、すべての債権者が快く債務整理に応じてくれるわけではありません。
よくあるケースとしては、過払金請求の際に債権者がなかなか取引履歴を開示してくれないことがあります。
債権者にとって過払金請求は「あまり面白くない手続き」なので、あれこれ理由をつけて取引履歴を出し渋るのです。
こうなると、過払金の計算は債権者から開示される取引履歴を基におこなうため、取引履歴を開示してもらえない限り手続きが進まなくなってしまいます。
また、任意整理の場合も債権者との交渉がうまくまとまらず、和解成立までに時間がかかることがあります。
どうしても折り合いがつかない場合は、任意整理で進めること自体難しくなり、自己破産や個人再生など他の債務整理へ方針を変更するケースもあるのです。
弁護士を騙る詐欺に遭った
本来、債務者の代理人として債務整理をおこなえるのは、弁護士と認定司法書士だけです。
ところが、なかには資格を持たない者が弁護士を騙り、債務整理を請け負う詐欺も含まれています。
また、資格を持った弁護士であっても、報酬を受け取った後何もせず放置される事例が報告されているため注意が必要です。
このような詐欺の被害に遭ってしまうと、手続きが進まないばかりか報酬を騙し取られてしまうため、十分注意してください。
債務整理中に弁護士から連絡が来ない時の対処法
前の項目では、債務整理中に弁護士から連絡が来ない理由は、ほとんどの場合、手続きが順調に進んでいるためとお伝えしました。
しかし、なかには債務整理の手続きがきちんと進んでいるのか、どうしても気になって何も手につかないという人もいるかもしれません。
そこで、この項目では債務整理中に弁護士から連絡が来ない時の対処法について、詳しくお伝えします。
債務者側から進捗確認の連絡をする
手続きの進行状況が気になる場合は、遠慮せず弁護士へ連絡して今現在の状況を確認してください。
「弁護士は忙しいから連絡したら迷惑になるのでは」
「何度も連絡して担当弁護士に嫌われてしまったら債務整理の結果に影響するのでは」
このように考えて、弁護士へ連絡することを躊躇する人もいるかもしれません。
しかし、債務者から進捗確認の連絡をして、弁護士に迷惑がられたり、手続きに影響が出る心配はありません。
むしろ、疑問や不安をそのままにして、手続きが終わった後に後悔することがないよう、気になることや不安なことがあれば遠慮せず質問しましょう。
債務整理の流れを知っておくと連絡のタイミングを掴みやすい
弁護士へ進捗確認の連絡をしたいけれど「どれくらい連絡が来ない場合に連絡すればいいのか分からない」という人も多いでしょう。
基本的には債務者が気になったタイミングで連絡すれば問題ありませんが、債務整理の手続きについてある程度の知識を身につけておくと適切なタイミングが掴みやすくなります。
また、弁護士も適当に言いくるめて手続きを先延ばしできなくなるので、手続きが早く進む可能性もあるのです。
債務整理について特に抑えておくべき知識は、自分が依頼した手続きの「一般的な流れ」と「かかる期間の相場」です。
例えば、手続きの流れが分かっていれば、進捗確認によって「今どの段階まで手続きが進んでいるのか」「後どれくらいで手続きが終わるのか」が分かり安心できます。
また、手続きにかかる期間の相場が分かっていると、手続きの進捗が相場と比べて遅いか早いかを判断できます。
もし相場よりも遅ければ、なぜ遅れているのかを追及し、手続きを急がせることも可能でしょう。
債務整理の一般的な流れやかかる期間の相場について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
法律事務所から定期連絡をしてもらうよう依頼する
法律事務所によっては、定期的に進捗状況を報告してもらうよう依頼しておくと、対応してくれる場合もあります。
ただし、忙しい法律事務所だと債務者一人ひとりの要望に細かく対応するのは難しい場合が多いでしょう。
また、メールなどで定期連絡するサービスを提供している法律事務所もあるので、初めからそういった法律事務所を選んで依頼するのも一つの方法です。
別の弁護士・司法書士へ改めて依頼する
弁護士へ進捗確認の連絡をした結果、手続きが全く進んでいなかった場合、別の弁護士や司法書士へ改めて依頼することを検討した方がよいかもしれません。
手続きが進んでいなかった場合、主に以下のような原因が考えられます。
- 弁護士が忙しく後回しにされている。
- 債権者との交渉が難航している。
- 弁護士を騙る詐欺に遭った。
例えば、原因が①なら案件に余裕のある弁護士や司法書士へ依頼した方が手続きは早く進みますし、原因が②なら交渉力のある弁護士や司法書士へ依頼し直した方がより良い条件で和解できるでしょう。
また、原因が③なら別の弁護士や司法書士へ債務整理を依頼しない限り、借金問題は永遠に解決しません。
よって、上記のいずれに当てはまる場合も弁護士側に原因があると考えられるため、別の弁護士や司法書士へ改めて依頼する方が賢明といえます。
なお、当サイトでは、全国対応&24時間無料相談できる弁護士や司法書士を紹介しているので、新しく依頼する弁護士や司法書士をお探しの場合は、ぜひ気軽に相談してください。
債務整理中に弁護士から連絡が来ないとどうなる?
債務整理中に弁護士から連絡が来ないと、不安のあまり悪いことばかり考えてしまう人もいるかもしれません。
「手続きがうまくいっていないのではないか」
「債権者からの督促が再開するのではないか」
このような不安を抱える人も多いでしょう。
では、実際のところ債務整理中に弁護士から連絡が来ない場合、何かリスクはあるのでしょうか。
次の項目から、債務整理中に弁護士から連絡が来ないとどうなるのかについて、詳しくお伝えします。
手続きが順調ならいずれ弁護士の方から連絡が来る
前の項目でもお伝えしたとおり、債務整理中に弁護士から連絡が来ない場合、手続きは順調に進んでいることがほとんどです。
何の問題もなければ連絡が来ないまま手続きはどんどん進み、知らぬ間に完了しているケースも珍しくありません。
そして、手続きが完了し最終的な結果報告をする段になれば、必ず弁護士の方から連絡をして来ます。
そのため、債務者は弁護士から連絡が来た時、無視することがないよう待っていれば基本的に問題はないのです。
手続きが難航していると債権者から裁判を起こされる恐れも
債務整理中に弁護士から連絡が来ない場合、リスクがあるのは手続きが難航しているケースです。
何らかの理由で手続きが進まず、債権者への返済を止めている期間が長引くと、痺れを切らした債権者から裁判を起こされる恐れがあります。
弁護士へ債務整理を依頼すると、債権者は債務者へ直接借金を取立てできなくなりますが、裁判を介した取立ては認められているのです。
裁判を起こされると財産を差押えられる
債権者から裁判を起こされた場合、最終的に債権者は債務者名義の財産を差し押さえる権利を得ます。
差押えの対象となるのは、主に以下のような財産です。
- 給料
- 預貯金口座
- 不動産
- 生命保険の解約返戻金
差押えを避けたい場合は、裁判所から通知が届いたらすぐに、依頼している弁護士へ報告することです。
通知を受け取ってからすぐであれば、債務整理を請け負っている弁護士が裁判手続きも含めて対応してくれます。
まとめ
債務整理中に弁護士から連絡が来ない場合、手続きが順調に進んでいることがほとんどです。
連絡がないと不安になる人も多いかと思いますが、多くの場合、弁護士からの連絡を見逃さないように気をつけていれば問題ありません。
ただし、長い間連絡がない場合は自分から進捗確認の連絡をしてみてもよいでしょう。
もし進捗確認をした結果、手続きが全く進んでいないなら、別の弁護士や司法書士へ改めて依頼することも検討してください。
当サイトでは借金問題の解決に力を入れる弁護士や司法書士を紹介しているので、ぜひ気軽に相談してください。
債務整理中に弁護士から連絡が来ない場合のよくある質問
ほとんどの場合、手続きが順調に進んでおり、連絡する事柄が特にないためです。もしくは、債権者との交渉が難航している場合もあります。
多くの弁護士は書類の不備や確認事項など、必要な場合のみ債務者へ連絡します。そのため、手続きが順調で特に連絡する必要がなければ、長い間連絡が来ないケースは珍しくありません。
問題ありません。債務者が弁護士へ連絡して迷惑がられたり、手続きに影響が出る心配はありません。気になることや不安なことがあれば、遠慮せず質問しましょう。
手続きが順調ならいずれ弁護士の方から連絡が来るため、債務者から特に連絡しなくても問題はありませんが、債務整理の一般的な流れやかかる期間の相場を知っておけば、比較的早く進んでいるのか遅れているのか判断しやすくなります。進行が遅いと感じたら、弁護士へ連絡してみるとよいでしょう。
手続きが順調に進んでいれば問題ありませんが、債権者との交渉が難航しているなどで長い間手続きが進まない状況が続くと、債権者から裁判を起こされる恐れもあります。そうなれば、最終的に財産を差押えられる恐れもあるので、万が一裁判所から通知が届いた場合は早急に依頼している弁護士へ連絡しましょう。

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