友人から「お金を貸して」と言われたらいくらまで貸せる?
まず最初の質問は「友人から「お金を貸して」と言われたらいくらまで貸せる?」です。
みなさんはこの質問に対して、ぱっと思いつく金額はいくらでしたか?
さっそくアンケート結果を見ていきましょう。
「5,000円未満」の少額が最も多い回答
アンケートの結果、5,000円未満が最も多い回答でした。金額が多くなればなるほど関係性に歪みが入りそうという意見もあるようです。
なかには、絶対にお金は貸さないという人、10万円まで貸せるという人と幅広い結果の回答が得られました。
この質問に対しては、自身の金銭事情や相手がお金を借りたい理由、相手との関係性などさまざまな要因が関係しているようです。
どんな理由ならお金を貸す?貸さない?
友人から「お金を貸して」と言われたとき、どのような理由なら「貸してもいいかな」と思えますか?
また、どのような理由だと「貸したくないな」と思うのでしょうか。
当サイトが実施したアンケートでは、それぞれ以下のような結果になりました。
「お金を貸してもいいかな」と思える理由
「お金を貸してもいいかな」と思える理由の上位3つは以下のとおりです。
- 飲食代
- 生活費
- 冠婚葬祭
どれも確かにその場で払えないと困ってしまうものが多いですね。
そういった、切羽詰まった状況に友人がいる場合は「貸してもいいかな」と思う傾向にあるようです。
1位:飲食代
1位の飲食代ですが、とくに多かったのが「友人がたまたま持ち合わせがなかったのなら仕方がないから貸す」という意見でした。
確かに、端数分足りなかったり、会計時にお財布を忘れていたことに気づく、ということは珍しくないですよね。
ただ「毎回そういう人とはもう一緒にごはんには行かない」という意見も多く、普段の関わり方や友人の態度にも大きく左右されるようです。
また、飲食代と回答した人の多くは「おごったと思えばあまり気にならない」としており、一度、数千円程度貸したくらいではそこまで頓着しない人も多い結果となりました。
2位:生活費
2位は生活費です。
家賃や光熱費、税金の支払いなど滞納すると生活に支障が出てしまうような場合「貸してもいいかな」や「助けてあげたい」と思う傾向にあるようです。
しかし、なかには「生活費の管理もできないような人には貸したくない」という意見も。
確かに、生活費を援助するとなると高額になる場合も多く、また「本当に返ってくるのかな?」と疑問にもなりますよね。
3位:冠婚葬祭
次に多かったのが「冠婚葬祭」です。
冠婚葬祭は、急に発生したり重なることも珍しくないため、お金が足りず友人に借りることを検討する場合もあるでしょう。
それでは、貸す側の意見はどうなのでしょうか。
・葬式は急だから貸してもいいけど結婚式は前からわかっていたのだから貸したくない(40代/千葉県)
・貸しはするけど数万円も用意できない友人が心配になる(20代/東京都)
・用意できないと友人が恥をかいてしまうので貸す(30代/埼玉県)
確かに、冠婚葬祭は急に発生することがあるとはいえ、必要なお金は数万円程度であることが一般的です。
そのため、お金を貸すことよりもその金額を払えない友人を心配する声も多くありました。
また、付き合いの深さによっては「友人に恥をかかせたくない」という理由で貸してもいいという意見もありました。
「お金を貸したくない...」と思ってしまう理由
それでは次に、友人からお金を貸してほしいと頼まれたとき「貸したくない」と思う理由について結果をみていきます。
- ギャンブル
- 借金の支払い
- 交際費
ギャンブルが圧倒的な支持率でした。
確かに「パチンコをするからお金を貸してほしい」と言われても、いくら友人とはいえ積極的に貸そうとは思えないですよね。
1位:ギャンブル
以下は、現行の法律で合法とされているギャンブルです。
- 競馬
- 競輪
- 競艇
- オートレース
- 宝くじ
- スポーツ振興くじ
上記のギャンブルの中で、公営競技は、地方公共団体や国など公的機関が胴元となって運営するギャンブルで、収益は主に公共事業など公益のために使われるため、違法とはならないのです。
また、パチンコも一般の人がよく利用するギャンブルとして挙げられます。
ギャンブルは依存性や嗜好性が高く、それらのために「お金を貸してほしい」と言われても正直「貸したくない」と思いますよね。
2位:借金の支払い
2位は借金の支払いです。
・自分で借りたものは自分で返すべき。(30代/滋賀県)
・借金を返せない人に貸しても返ってこないと思う。(20代/東京都)
・何のために借金しているかにもよるが、貸したくない。(40代/佐賀県)
借金を返せていない人にお金を貸しても、返ってくる見込みが薄いと感じてしまうのが自然なのでしょう。
また、甘やかして借金癖をつけるのは友人として失格だという意見も。
そのような場合は、ぜひ一度友人と一緒に法律事務所の無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。
>>【友人と一緒に相談OK!】借金問題に強い弁護士への無料相談はこちら
3位:交際費
2位と僅差で3位になったのは「交際費」です。
・お金がないなら飲み会は控えたらよい(30代/愛知県)
・人からお金を借りてまで遊びに行くことが疑問(20代/神奈川県)
・なんで人の交際費を負担しなければならないのかと思う(30代/東京都)
確かに、自身の都合で参加する飲み会などに使うお金を貸してほしいといわれても、あまり貸したくないというのが正直なところなのかもしれませんね。
一方でこんな意見も。
・会社の付き合いであれば貸してもいいかなと思う(20代/埼玉県)
・自分が貸さなかったことで友人の交友関係が悪くなるなら貸してしまうかも(30代/栃木県)
・数千円程度なら貸してもいいと思える(40代/福岡県)
20代で会社の付き合いは断りにくいという心情を理解している友人同士だと、例え交際費でも「貸してもいい」と思う人もいるようです。
また、金額によって判断するという意見も見受けられました。
お金を貸すとき相手に「借用書」は書かせる?その他のルールは?
友人にお金を貸す際、借用書書いてもらうのかというアンケート結果が次になります。
4人に1人の割合で借用書を書いてもらうと回答しました。
金額や用途にもよると思いますが、友人に「お金を貸して」と言われた際に「それなら借用書を作成しよう」と言える人が意外にも多くいるようです。
ただし、借用者に関しては「いいえ」と回答した人でも、借用書までは書かせないけれど「返済期限は設定する」という意見も多く、お金の返済に関しては何かしらの決まりは作る人がほとんどのようです。
いいえと回答した人が設定するルールの多くは「返済期限を設定する」
ほとんどの人は借用書の作成などはせずに「返済期限を設定する」という回答でした。
それでは、返済期限はどれくらいの日数に設定するのか聞いてみました。
- 次に会う時まで(貸すときに次の約束を決める)
- 相手の給料日が来たら
- 1ヶ月程度
明確に日にちを設定するというよりは「次回会うとき」や「相手の給料日に合わせて」など、双方の都合に合わせた日を期限にするという回答が最も多くありました。
相手の給料日のことを考えて期限を設定する人も少なくないようで、お金を貸す人はある程度の期間待ってくれる人がほとんどという結果でした。
では、もしも友人が設定した期限までに返済しなかったらどのような行動に移るのでしょうか。
次の項目でアンケート結果をみていきましょう。
友人が期限までに返済できなかったらどうする?
友人が貸したお金を設定した期限までに返済しなかったら、どのような行動に移るのでしょうか?
アンケートの結果は、以下のようになりました。
まず一番多かったのは「次の返済期限を約束する」という回答です。
しかし、その中で多く目立ったのがこのような意見でした。
・友人から返済期限を延ばしてほしいと言われたらそうするが、自分からは切り出しにくい(40代/長崎県)
・友人が忘れているようなら諦める(30代/大阪府)
・自分から貸したお金について話すのはケチ臭くて言いにくい(30代/石川県)
次いで多かった「あきらめる」という回答と繋がっている意見が多いですね。
友人が貸したお金のことに全く触れなかったら、自分からは言い出しにくいという人が多くいるようです。
「利息を付ける」という人もいる
法律でも個人間の借金で利息をつけることができます。期限を守らない人にはその分多くお金を返してもらうという厳しい意見もありました。
・お金の貸し借りは友人関係とは別で借金だから、期限を守れなければ利息をつける(20代/兵庫県)
※利息をつける際は、法定範囲内にして逆に相手側から違法だと訴えられないように気をつけましょう。
貸した金額によっては「法的手段も検討する」という人も
貸した金額が10万円を超えるなど高額である場合、法的手段も致し方ないという意見もありました。
個人間の借金で法的手段を利用する場合、以下の手段が考えられます。
支払督促の後、音信不通であれば本格的に訴訟の準備をするといった感じでしょう。
法的知識を必要とする手段も多く、法的手段を検討している場合は弁護士へ相談することをおすすめします。
お金を返してくれない友人に督促できる?できない?
続いて、友人がお金を返してくれない場合に督促をするのか、しないのかという質問をしました。
この質問への回答は、貸した金額によって大きく意見が割れる結果となりました。
約70%近くの人が「借金が少額の場合は返済を督促しづらい」と回答
アンケート結果をみてもわかるように、多くの人が「少額の場合は返済を督促しづらい」と回答しています。
督促するが30%!「返済してもらうまで絶対に諦めない」という方も...!
一方で約30%の人が督促すると回答。
督促する理由としては、お金が惜しいというよりも「これからも友人関係を続けていきたいから」という意見が多くみられました。
・たとえ100円とかでも借りたらすぐに返すべきだと思うので、金額関係なく督促します。(20代/京都府)
・督促しないでなあなあにしていると、友人関係が破綻してしまいそうな気がする。(20代/滋賀県)
・借りたら返す、をきちんと徹底することが、対等な良い関係を保つと思うから。(40代/静岡県)
「お金の切れ目は縁の切れ目」と考えている人も多く、これからも友人関係を続けたいからこそ、少額でもきちんと督促する人が多いようですね。
督促するかしないかは金額次第?どのくらいの金額で督促をするのかも聞いてみました
どこまでを少額と判断するのかも人によって意見がさまざまでしたが「1,000円までなら督促しない」という意見と「5,000円までなら督促しない」という意見がほぼ同じ数でした。
・1,000円位なら忘れてしまったのかな?と思いご馳走してあげた…と思える。それ以上になったら友情にひびが入ると思う。相手を信用できなくなる。(30代/東京都)
・数千円以下で催促するとケチだと思われる気がするから。(20代/大分県)
・取り立ての労力と時間がもったいないため。(30代/新潟県)
全体的に見ると、ご飯を奢る程度の少額の場合は督促せず、友人との関係性を優先すると人も多いことがこのアンケートでわかりました。
ただし、金額関係なく督促するという回答も飛び抜けて多く、その人達の意見として友人関係ならばきちんとケジメをつけることは大事という声もありました。
お金を返してくれなかった場合、相手との関係は続ける?
続いての質問は「お金を返してくれなかった場合、相手との関係は続ける?」です。
グラフをみてわかるように、これまで通り続けるという意見は最も少数派となりました。
それぞれの回答に対する意見を、詳しくみていきましょう。
5人に1人は「縁を切る」と固い意思を持っていました...!
貸したお金が返ってこなかった場合、友人との縁を切ると回答した人は5人に1人と客観的には多く感じる結果に。
・一度目をつぶると「この人はこういう人だ」と思われて、何度も同じことが起こる可能性がある。それは健全な関係ではないから。(20代/埼玉県)
・金の切れ目が縁の切れ目だと感じているので、きちんとしてもらいたい。(40代/大阪府)
場合によっては親しかった友人との縁が切れてしまう、お金の貸し借り。
借りる側はもちろんのこと、貸す側もその可能性があることを見据えて貸すようにしたいところです。
65%以上の人が「続けるが積極的な付き合いは避ける」と回答
最も多かったのが「友人関係は続けるが積極的な付き合いは避ける」という回答でした。
・貸すならあげるということと同じだと思うことにする。でもこれまで通りの信頼関係はないかなぁ...(20代/鳥取県)
・自分の生活範囲内であれば諦める。でももう貸しません。(30代/千葉県)
やはり一度貸したお金が返ってこなかった友人に対しては、不信感や疑念が生まれてしまうようですね。
お金の切れ目は縁の切れ目というように、積極的な付き合いは避けたいと思われてしまうお金の貸し借り問題。
友人との関係にひびを入れないためにも、少額でもきちんと借りたものは返すのが礼儀と言えるでしょう。
これまで通り続ける人の理由はこれ!
一番少数派となった「これまで通り続ける」という意見ですが、その理由としては以下のようなものがありました。
・普段遊びに行くとお菓子などを作ってくれる。だから一回くらい返ってこなくても気にならない。(30代/奈良県)
・元々お金を貸すときは返ってこないと思って貸しているから。(40代/青森県)
・貸した側にも責任がある。(30代/山梨県)
これまで自分が友人に借りを作っていると感じていると、お金が返ってこなくてもそれで相殺できると思える人もいるようです。
また、貸す側にも責任があり、帰ってこない覚悟で貸しているのだからこれまでどおりと変わらないといったさっぱりした意見も多数ありました。
今後 友人にお金を貸すことがあったら、気を付けたいことはありますか?
最後の質問は「今後 友人にお金を貸すことがあったら、気を付けたいことはありますか?」です。
この質問に対しては、さまざまな意見が寄せられました。
まずは「貸すことに抵抗がある派」の意見です。
・何があってもお金は貸さない。(30代/和歌山県)
・貸すときはその人との縁は切ったと思って貸す。(40代/神奈川県)
・人間関係が切れる覚悟で貸し借りをする。(30代/東京都)
やはりお金の貸し借りに関しては、シビアな意見を持っている人も多く「お金を貸す=縁が切れる」という意見が多く見受けられました。
次に「貸してもいい派」の意見をみていきましょう。
・第三者の友人などに貸し借りの現場に立ち会ってもらう。(20代/大阪府)
・お金が必要な理由に納得できたら貸す。(30代/北海道)
・必ず借用書を作成する。(30代/群馬県)
借用書や第三者の目など、貸し借りの証拠を残せれば貸してもいいという意見が多かったです。
個人間の貸し借りは、トラブルに発展することも多く証拠を残しておくことは大切ですね。
どの意見も、特定の人を思い浮かべているのではないかというくらい具体的で、もしかしたら個人間の貸し借りでトラブルになったことがある人も多いのかもしれません。
上記の意見を参考に、友人関係にはなるべくひびを入れないようにしたいですね。
まとめ
今回は、友人間のお金の貸し借りについて、貸す側の意見をアンケートで集計しました。
「お金の切れ目は縁の切れ目」と考えている人が多く、ざっくりまとめると以下のようになるのではないでしょうか。
- 貸して返ってこなかった人とはなるべく付き合いを避ける
- 縁が切れてもいいという覚悟で貸す
- 友人関係を続けるためにも少額でも督促をする
確かに、お金の管理は友人への不信感や、人間性への疑念に繋がることも多いでしょう。
友人間でお金の貸し借りをする際は、たとえどんなに仲がよくてもこれがきっかけで縁が切れたりトラブルとなる可能性があるということを念頭に置くのがよいのかもしれません。
みなさんも、お金の貸し借りには十分注意し、良好な友人関係を築いていってくださいね。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
- 北海道・東北
-
- 関東
-
- 東海
-
- 関西
-
- 北陸・甲信越
-
- 中国・四国
-
- 九州・沖縄
-