旦那にバレてしまった借金を自力で解決する方法
旦那に内緒にしていた借金がバレてしまったとき、自力で解決できる方法を提示できれば、離婚に発展するのを防げる可能性が高くなります。
借金を自力で解決するため、すぐに実践可能な方法は主に以下の3つが挙げられます。
- 仕事を増やして借金の返済に充てる
- 実家に金銭的援助をお願いする
- 任意整理を依頼して借金の返済額を減らす
次の項目から、それぞれについて詳しくお伝えします。
仕事を増やして借金の返済に充てる
現在、パートで働いているのであればシフトを増やして、月々の返済額を増やすことで借金を早く完済できます。
副業や在宅ワークを掛け持ちするのもよいでしょう。
以下のような在宅ワークは、時間の融通が効きやすくスケジュール調整がしやすいので、育児中である主婦の方にもおすすめです。
- データ入力
- アンケートモニター
- シール貼り
- テストなどの添削
- Web記事のライティング
また、経験があれば在宅での事務業務や秘書業務を募集している企業も多くあるので、挑戦してみるのもよいでしょう。
時給の高い在宅ワークとしては「在宅コールセンター」があります。
電話回線やインターネット環境が整っているのであれば、歩合で大きく稼げることも多いのでおすすめです。
実家に金銭的援助をお願いする
実家に事情を話し、金銭的援助をしてもらうのも1つの手段です。
金銭的援助には大きく「借りる」場合と「贈与」してもらう場合がありますが、それぞれの注意点をお伝えします。
まず、親からお金を借りて借金を完済し、親にお金を返していくケースです。
この場合、必ず借用書を作成しましょう。
利息の有無や割合は自由に決められますが、0にすると贈与とみなされる場合もあるため、小さくても設定するのがおすすめです。
また、返済期間や月々の返済額についても明記し、期限内に返済するようにしましょう。
次に、親から返済不要でお金を贈与してもらうケースです。
この場合、贈与される側に贈与税が課せられます。
贈与税は、年間に贈与を受ける金額が110万円以下であれば控除されるので、金額を調整するとよいでしょう。
任意整理を弁護士に依頼して借金の返済額を減らす
借金を解消する方法として「任意整理」があります。
任意整理は、弁護士が債権者と利息のカットを交渉し、交渉成立後は元金のみを3~5年で返済する手続きです。
利息がカットされるため月々の返済額が半分程度になる場合も多く、親や旦那の援助を受けなくても返済を続けやすくなります。
また、任意整理は手続きする債務を選べるので、自分名義や共有名義の住宅や車のローンがあっても、差押えられることなく手続きが可能です。
他の債務整理手続きに比べて費用が安く、周りに知られにくいというメリットもあります。
当サイトでも紹介していますが、相談無料や後払い・分割払いに対応している法律事務所も多くあるので、弁護士費用に不安がある場合も一度相談してみてはいかがでしょうか。
また、無料で利用できる「借金減額チェッカー」で自分の借金がどれくらい減るのか、確認してみるのもよいでしょう。
借金総額が高額で返済不能なら自己破産も視野に
借金総額が高額であり、任意整理をしても返済が難しい場合は「自己破産」を検討するとよいでしょう。
自己破産は一定以上の価値がある財産を手放し、債務をすべてなくす手続きです。
債務はなくなりますが、手続きにおいて家族の給与明細が必要だったり、共有名義の住宅や車は差押えられる可能性が高いなど、任意整理よりも家族に与える影響は大きいです。
また、旦那の収入が大きいと自己破産が認められない場合があります。
自己破産を希望する場合は、旦那や家族ともよく話し合ってから弁護士に依頼するとよいでしょう。
内緒の借金が旦那にバレたら冷静に話し合う場を設けよう
金額に関わらず、夫婦間で借金を隠されていたと知ったら、誰でも相手に対して不信感を抱いてしまいます。
そのような状況の話し合いは、感情的になってしまうかもしれませんが、冷静さを失ってしまうとお互いのためによい結論を出すのは難しいでしょう。
お互い感情的になってしまう可能性があるのであれば、第三者に立ち会ってもらうのも1つの手段です。
その際は、中立な立場を保ってくれる人に依頼することをおすすめします。
離婚を避けたいのであれば、その意思もしっかりと伝えましょう。
この項目では、旦那に内緒にしていた借金がバレたあと、話し合うポイントをお伝えします。
借金をしてしまった理由は隠さず正直に話す
借金をしてしまった理由は隠さずに、正直に話すのがよいでしょう。
借金の事実を隠していたことで、旦那は不信感を抱いている可能性があります。
その状況でさらに隠し事をしてしまうと、関係の修復が遠のいてしまいます。
また、借金をしたのは結婚前なのか後なのかも、借金ごとに明確にしておくとよいでしょう。
借金総額と返済計画を明確にしておく
借金があっても無理のない返済計画があり、完済の目処が立っているのであれば離婚までは発展しない可能性も高いです。
そのため、借金総額とその返済計画を明確にしておくとよいでしょう。
その際は、言葉で伝えるだけでなくカードローンや消費者金融の明細を用意しておくとわかりやすいです。
旦那に援助してもらえるか話し合う
主婦が借金をしてしまう原因として、生活費を補填するためであることは珍しくありません。
妻が家計を管理するうえで、生活費が足りないことを夫に打ち明けられず借金で補填してしまうのです。
その場合、家計簿を用意して生活費がなぜ足りないのか、あといくらあれば足りるのかを明確にしておくとよいです。
そして、借金をせずに生活するには家計をどのように改善していくか、借金返済の援助もしてもらえるかを話し合うとよいでしょう。
任意整理をすると家族にはどんな影響がある?
「任意整理をすると家族もクレジットカードが使えなくなるって本当?」
「旦那名義の住宅ローンに影響はある?」
任意整理を検討しているけれど、上記のような家族への影響がないか不安がある方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、任意整理をしても家族に影響することはほとんどありません。
家族名義のクレジットカードや資産、ローンが差押えられることはありませんし、新しくローンを組むことも可能です。
しかし、任意整理した債務の保証人に家族が設定されていると、一括返済の義務が生じる可能性があります。
この項目では任意整理をした場合、家族にどんな影響があるのか詳しくお伝えします。
家族名義のローン、資産、信用情報に影響はない
任意整理をしても、家族名義のローンや資産、信用情報に影響はありません。
信用情報とは、クレジットカードやローンなどの申込みや契約に関する情報で、任意整理をするとその情報が信用情報に登録されます。
それを「事故情報」が登録されるといい、事故情報が登録されると事故情報が抹消されるまで、クレジットカードやローンの利用はできないのが一般的です。
ただ、事故情報を登録されるのは任意整理をした本人のみで、家族の信用情報に事故情報が登録されることはありません。
そのため、任意整理をしても家族は新たなクレジットカードを作ったり、ローンを組むことができます。
家族名義の資産にも影響はなく、高価な資産であっても所有したまま任意整理が可能です。
自己破産をすると共有財産は差押えられる
自己破産をすると、一定以上の価値がある財産やローン返済中の住宅や車は、差押えの対象になるとお伝えしました。
その際、共有名義で組んだローンや財産も差押えの対象となるので注意が必要です。
差押えられたくないからと、自己破産前に名義変更をすると罪に問われる可能性があるのでやめましょう。
自己破産における差押え財産については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
家族が借金の連帯保証人である場合は家族に返済義務が生じる
連帯保証人が設定されている債務を任意整理すると、連帯保証人に返済義務が生じます。
その場合、一括返済を求められることが通常で、返済が困難な場合は連帯保証人も任意整理などの債務整理が必要です。
そのため、任意整理をするときは連帯保証人が設定されていない債務を選んで手続きするとよいでしょう。
ちなみに、自己破産では債務整理する債権者を選ぶことができないため、自己破産をすると連帯保証人に借金の一括返済が請求されるので注意が必要です。
子どもの奨学金の連帯保証人になれない
前述したように、任意整理をすると信用情報に事故情報が登録されます。
事故情報が登録されている間は、連帯保証人になれないのが通常です。
とくに奨学金を申請する際は、本人だけでなく連帯保証人の信用情報も厳しく審査されます。
そのため、信用情報から事故情報が抹消されるまでは、子どもの奨学金の連帯保証人になることができません。
信用情報から事故情報が抹消されるのは、任意整理から5~10年かかります。
事故情報抹消後であれば連帯保証人になれる可能性があるので、信用情報を確認してから申請するとよいでしょう。
信用情報の確認方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
一定期間は自分名義でローンを組めない
信用情報に事故情報が登録されていると、ローンを組むことは原則できません。
ローンは住宅や車に限らず、携帯電話の分割支払いなど信用情報の審査があるものはすべて該当します。
そのため、夫婦共有名義での住宅ローンを検討している場合などはとくに、任意整理を依頼する前に夫婦でよく話し合うとよいでしょう。
借金を繰り返さないためにするべきこと
借金は一度すると癖になってしまい、なかなか抜け出せないケースが多いです。
また、借金を完済しても再度借金をしてしまう事例も少なくありません。
せっかく借金を完済して夫婦の関係が好転していても、再度借金をしてしまうと夫からの信用がなくなってしまいます。
そのため、借金完済後は繰り返さないために対策をすることが大切です。
この項目では、完済後に借金を繰り返さないためにするべきことをお伝えします。
家計の管理を旦那にしてもらう
家計の管理をしきれずに借金をしてしまうのであれば、旦那に家計の管理をしてもらうのがよいでしょう。
また、家計の管理を一任されるのが負担であるなら、食費と雑費で分担して管理したり定期的に旦那に家計簿をチェックしてもらうのも1つの手段です。
家計簿をつけるときは、一の位まで詳細に記入し、支出はとくに明確な記入を心がけましょう。
家計の管理を旦那に任せるとしても、自分でも必ず確認してお互いが家計を把握するのが大切です。
旦那の目の前でクレジットカードを解約する
主婦の方が借金してしまう理由の1つに、クレジットカードを使いすぎてしまうことが挙げられます。
そのため、クレジットカードは解約するのがよいです。
その際は旦那に立ち会ってもらうと、旦那としても安心できるでしょう。
クレジットカードの代替品としては、以下のものが挙げられます。
デビットカードやプリペイドカードは、口座の残高やチャージ額の範囲内で利用するため、使いすぎを防げます。
依存症の可能性があるなら医療機関を受診する
以下の項目にあてはまる場合、依存症などの精神的な病気である可能性があります。
- ストレス発散のために買い物をしてしまう
- 借金をしてでも買い物をしたいと思ってしまう
- 気分がいいと、つい大きな買い物をしてしまう
- 購入後すぐに使えないのにたくさん買ってしまう
- 衝動的に買うことが多く、開けずに物が溜まってしまう
もちろん家計の範囲内であれば、ストレスを発散するために買い物をするのは悪いことではありません。
しかし、買い物が原因で家計が破綻してしまうのは問題があります。
依存症は、専門家に治療を依頼しないと治りにくいことが多いです。
そのため、依存症が疑われるのであれば、医療機関の受診をおすすめします。
一人での受診が不安であれば、旦那や両親に付き添ってもらうとよいでしょう。
まとめ
旦那に内緒にしていた借金がバレてしまったとき、まずは冷静に話し合える場を設けましょう。
そのときは、借金の原因や借金総額、返済計画を明確にしておき、すべて正直に話すことが大切です。
主婦の方が自力で借金を返済する方法として、おすすめなのは以下の3つです。
- 仕事を増やして返済額を増やす
- 実家に金銭的援助を依頼する
- 弁護士に任意整理を依頼する
任意整理をすると、一定期間はローンを組めなかったり子どもの奨学金の連帯保証人になれないので、手続き前に一度話し合うとよいでしょう。
主婦の方が、生活費を補填するために借金をしてしまうのは珍しくありません。
借金の事実が旦那に知られても、旦那から援助を得られないケースも多いです。
借金問題に一人で悩んでいるのであれば、一度弁護士に相談してみてください。
任意整理に関するよくある質問
任意整理の費用相場を教えてください。
手続きする債権者1件につき、4万円程度が相場といわれています。
任意整理なら家族にバレずに債務整理できるって本当ですか?
確かに、裁判所を介さず、家族の給料明細などの提出が不要なため、知られにくい手続きではあります。
しかし、法律事務所や債権者からの通知で知られることもありますので、内緒で手続きしたい場合はあらかじめ弁護士へ伝えておくとよいでしょう。
任意整理の途中で返済が難しくなったらどうなりますか?
無断で滞納すると、債権者から利息を含めた残債を一括請求されるのが通常です。
そのため、返済が難しいと感じたらすぐに担当の弁護士へ相談しましょう。
任意整理は弁護士と司法書士どちらに依頼するべきですか?
借金の金額が絶対に140万円を超えないのなら、司法書士の方が費用は安く済む可能性があります。
しかし、140万円を超える可能性があるなら最初から弁護士へ依頼するのがよいでしょう。
また、債務整理に関しては、弁護士の方が経験が豊富である場合が多いです。
任意整理にかかる期間はどれくらいですか?
依頼から和解成立までは最短3ヶ月程度です。
依頼件数や滞納状況によってはもっと長くかかる場合もあります。
和解成立から完済までは原則3~5年です。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
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