借入をした業者が実は闇金だったようです。毎日何十件も督促の電話が入っていて、もう耐えられないので任意整理を考えています。
闇金からの借金は任意整理では解決できません。闇金からの督促や嫌がらせを止めるには、法律事務所に依頼するのが一番の近道です。
法律事務所に依頼する方がいいのですね。実は、闇金以外からも借入があって、そちらは任意整理で解決できますか?
闇金と闇金以外から借入がある場合は闇金の借入から先に解決するべきです。依頼先の法律事務所と相談をして、まず闇金からの借入を解決し、その後他の借金を任意整理してもらいましょう。
闇金への返済に困り、任意整理で解決しようと考える人は少なくありません。
しかし、闇金業者は法律を無視した悪徳業者であり、任意整理の交渉には応じてくれないため、任意整理以外の方法で解決する必要があります。
闇金問題で困ったら、法律事務所に相談するのが一番です。
闇金や借金問題について豊富な実績を持つ弁護士や司法書士が間に入ることで、早ければ即日督促や嫌がらせを止めることが可能です。
- 闇金は任意整理の交渉に応じないため、闇金からの借金は任意整理で解決できない。
- 闇金問題の解決は、闇金問題対応可能な弁護士や司法書士へ相談するのがよい。
- 任意整理中に闇金から借入れると、任意整理が失敗したり弁護士や司法書士に辞任される恐れがある。
任意整理で闇金は解決できない!闇金対応可能な弁護士や司法書士へ相談を!
任意整理は債務整理と呼ばれる借金問題解決法の一つで、債権者が正規の貸金業者であれば任意整理をすることで返済の負担を大幅に減らせます。
しかし、闇金は法律を無視した悪徳業者のため、任意整理をしても借金問題解決には至れません。
なぜ、闇金からの借金は任意整理で解決できないのでしょうか?
次の項目から詳しく解説します。
闇金は任意整理の交渉に応じない
任意整理とは、弁護士や司法書士に債権者と返済条件の交渉をしてもらう債務整理の方法です。
弁護士や司法書士が間に入ることで、交渉後は将来利息カットや滞納分を含めた長期分割返済が可能になり、毎月の返済による負担を減らせます。
しかし、闇金は弁護士や司法書士が間に入っても交渉には応じてくれず、利息のカットや滞納分の分割返済を認めてくれません。
闇金へ任意整理の交渉をしても、利息を減らせるどころか取立てが厳しくなる恐れもあります。
そもそも闇金からの借金は返済義務がない
闇金の取立て行為が悪質な場合、貸付自体が公序良俗に反するとして、貸付金が不法原因給付とみなされます。
不法原因給付とみなされると、借金が無効になります。
よって、悪質な取立てをおこなう闇金からの借金は、そもそも返済義務がないといえます。
闇金からの借金は闇金対応可能な弁護士や司法書士に相談しよう
闇金からの借入に返済義務はありませんが、一般の債務者がそう主張したとしても闇金が引き下がることはなく、執拗な取立てが続くのが通常です。
闇金問題を解決したいなら、必ず闇金問題を扱っている弁護士や司法書士に相談しましょう。
闇金対応可能な弁護士や司法書士なら、闇金へ通知や電話で取立てをやめるよう促し、法的観点から優位に説得してくれます。
闇金は弁護士や司法書士が介入すると、債務者からこれ以上取立てるのは難しいと判断したり、法的措置がとられる前に手を引くケースが多いのです。
まずは一度、弁護士や司法書士の無料相談を利用して、闇金問題に対応可能か確認するとよいでしょう。
任意整理中に闇金から借入をするとどうなる?
任意整理をすると、正規の貸金業者から借入をすることができなくなりますが、任意整理中にお金に困ることは少なくありません。
その際に、闇金の「即日融資」や「ブラックでも貸付可能」という謳い文句に誘われてしまう人は多いです。
しかし、任意整理中に闇金から借入れることは絶対にしてはいけません。
任意整理中に闇金から借入をするとどうなるのか、次の項目から詳しくお伝えします。
任意整理中の債権者との交渉が決裂する
任意整理は、債権者と交渉をして利息や遅延損害金をカットする手続きです。
そのため、債権者が交渉に応じなければ任意整理は成立せず、借金の減額はできません。
また、任意整理中の債権者に借入の事実が知られ「借入できるなら利息を含めた返済能力があるのでは」「新規の借入先に利息込みで返済するのは不公平だ」などとして、任意整理の交渉が決裂する恐れもあります。
依頼している弁護士や司法書士に辞任される
債務者が任意整理中、弁護士や司法書士に無断で闇金から借入をしたとなると、弁護士や司法書士が辞任する恐れがあります。
なぜなら、弁護士や司法書士が債権者と交渉する際の約束と変わり、債務者が返済を続けられなくなる可能性があるからです。
また、弁護士や司法書士に無断で新規の借入を増やす行為は、弁護士や司法書士との信頼関係が損なわれます。弁護士や司法書士が債務者に対して、対処しきれないと判断すると辞任されてしまうことがあるのです。
任意整理を進めるにあたり、弁護士や司法書士のサポートは必要不可欠といえます。最後まで誠実な態度で対応しましょう。
返済が苦しくなり自己破産を余儀なくされる
確かに、闇金からの借入が弁護士や司法書士や任意整理中の債権者に知られなければ、上記のようなことにはなりません。
しかし、そもそも任意整理をしている人は、金銭的な余裕がないことがほとんどでしょう。
そのため、高金利の闇金の返済を続けるのは不可能といえます。闇金の返済に資金を充てた結果、任意整理中の債権者への返済が滞ると、一括請求を受けます。
そうなると、弁護士や司法書士に闇金の事実が知られるだけでなく、債権者との再和解ができずに自己破産を余儀なくされる恐れがあるのです。
任意整理中に返済や生活費が苦しくなったら、闇金には手を出さずに弁護士や司法書士へ相談しましょう。
任意整理中にお金が足りなくなってしまったら?
任意整理の手続き中は、基本的に借金が一切できなくなります。
本来であれば借金ができなくなることは債務者にとってメリットではありますが、任意整理中に弁護士や司法書士への支払いができないほど、お金に困ってしまうこともあります。
こういった状況のときに「ブラックでも借りれる賃金業者はないか?」と考える人もいると思いますが、任意整理中に新たな借金を作る、ましてや闇金業者から借金をすることは前述したように、絶対にやってはいけないことです。
では、任意整理中にお金が足りなくなってしまったら、どうすればよいのでしょうか。
この項目で解説していきます。
無断で借入せず弁護士や司法書士に相談し費用の支払いを待ってもらおう
闇金から借入をしても結局その場しのぎにしかならず、借りた後はさらに金銭的負担が増えて借金問題の解決が遠のくだけです。
支払いがきついと感じたら、まずは依頼先の法律事務所に費用の支払いを待ってもらえないか相談しましょう。
きちんと連絡をして支払いが遅れてしまう旨やその理由を伝えて誠意を見せれば、親身になって対応してくれる事務所も多いです。
また、そもそも返済計画に無理があるのなら、任意整理以外の債務整理に方針変更することも検討してくれるでしょう。
辞任される前なら、方針変更しても今まで払った費用分を割引してくれることもありますし、何より改めて依頼する事務所を探す手間がかかりません。
闇金から借金せず「国の生活福祉資金貸付制度を利用しよう」
どうしてもお金が必要な場合は、国の支援制度である生活福祉資金貸付制度を利用しましょう。
生活福祉資金とは、低所得者、障害者、高齢者の生活を経済面から支えて、生活の立て直しをサポートする制度です。
低所得者世帯 | 必要な資金を他から借り受けることが困難な世帯(市町村民税非課税程度) |
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障害者世帯 | 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた人などの属する世帯 |
高齢者世帯 | 65歳以上の高齢者の属する世帯 |
あくまでも貸付なので返済する必要はありますが、闇金や正規の貸金業者と比べて金利が低く、連帯保証人を立てずに借りられることもあるためおすすめです。
生活福祉資金の相談は各市区町村の社会福祉協議会が窓口になっています。
厚生労働省のサイトに詳しい貸付条件や、都道府県社会福祉協議会の問合せ先も載っているので参考にしてください。
正規の貸金業者の借金よりも先に闇金問題を解決しよう
闇金被害に遭う人のほとんどが、他にも借金があり、
- 借金が年収の1/3を超えている。
- 過去に借金滞納や債務整理をしたことで、信用情報に事故情報が載っている。
などの理由で正規の貸金業者から借りれないため闇金に手を出してしまいます。
借金問題の根本的な解決を図るには、闇金からの借金と正規の貸金業者からの借金両方を解決する必要があります。
闇金と正規の貸金業者では借金の解決法が異なりますが、闇金問題と債務整理を同時に依頼できる法律事務所を探せばOKです。
正規の貸金業者からの借金を任意整理で解決したい場合、先に闇金からの借金について解決することが大切です。
闇金からの督促がなくなると精神的負担が緩和される
闇金業者は遵法性の意識に乏しく、脅迫まがいの違法な取立てを平気で行うケースが多いです。
闇金による過酷な取立てに長期間晒されると、債務者の精神的負担の大きさは計り知れません。
闇金による取立てによって心を病んでしまわないためにも、闇金からの借金は他の借金よりも優先して弁護士や司法書士に依頼した方がよいでしょう。
闇金問題を弁護士や司法書士へ相談するときに必要な情報
闇金問題の解決には、スピードと豊富な経験が不可欠なため、闇金問題を取り扱う弁護士や司法書士に依頼するのが一番の近道です。
弁護士や司法書士に闇金問題の相談をする場合は、あらかじめ以下のような情報をまとめておくとスムーズです。
- 闇金業者の名称や電話番号
- 闇金業者が指定している振込先の口座番号
- 借入日および借入金額
- 返済日および返済金額
また、以下のものもあれば証拠として提出しましょう。
- 闇金からの着信履歴
- 返済した時の振込明細書
- 闇金業者による犯罪行為があった証拠(スマホ・ボイスレコーダーの録画・録音)
闇金問題と任意整理を同時に手続可能な弁護士や司法書士に依頼がベスト
闇金問題解決後、正規の貸金業者からの借金を任意整理で解決しましょう。
法律事務所の中には、闇金対応と任意整理案件を併せて請負う事務所があるため、一度相談するとよいでしょう。
同じ事務所で依頼する場合、
- 一つの事務所で手続きが完結するので借金問題全体の解決が早い
- 費用を割引してくれる場合がある
などのメリットが得られる傾向にあります。
詳しくは闇金問題を依頼する際、依頼先の事務所に任意整理の実績や料金体系なども合わせて問合せるとよいでしょう。
まとめ
闇金からの借入は任意整理では解決できないため、借入をしたのが闇金だと分かったらすぐに弁護士や司法書士事務所に相談しましょう。
闇金は法律を無視した悪徳業者のため、放置すると手段を選ばず執拗に取立てをおこないます。
家族や勤め先まで闇金の嫌がらせが及ぶことも少なくないため、できるだけ早い段階で専門家に依頼し対処しましょう。
また、任意整理後にお金が必要になっても闇金から借入するのは絶対にやめましょう。
闇金から借りたことで事態がさらに悪化する可能性が高いため、困ったら依頼先の事務所や国の相談窓口に相談するようにしましょう。
任意整理のよくある質問
闇金からの借金も任意整理できますか?
まずは闇金問題に対応可能な弁護士や司法書士に相談し、闇金問題の解決を図るとよいでしょう。
現在任意整理中なのですが、闇金から借入れをしても大丈夫ですか?
任意整理中の債権者との交渉が決裂したり、返済が困難になって自己破産を余儀なくされる恐れがあります。
任意整理中に弁護士や司法書士の費用が足りなくなったらどうしたらよいですか?
後払いや分割払いなど、柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
闇金からの借金があっても任意整理はできますか?
闇金問題と債務整理を同時に対応可能な弁護士や司法書士へ相談することをおすすめします。
お金がなくても任意整理できますか?
ただし、任意整理では、3~5年の分割返済が残ります。
その返済も難しい場合は、自己破産や個人再生を検討したほうがよいかもしれません。