熟年離婚の原因ランキングTOP10
熟年離婚とは、結婚生活20年以上の夫婦に起こる離婚を指します。2024年には熟年離婚を選んだ夫婦が39,812組にものぼり、全体の離婚件数183,808組のうち実に2割以上を占めています。
当社が行った独自のアンケート調査では、熟年離婚に至った原因として以下の10項目が上位にランキングされました。
順位
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原因
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全体
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男性
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女性
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1
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性格の不一致
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77件(25%)
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42件(29%)
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35件(21%)
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2
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不倫された、不倫した
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50件(16%)
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20件(14%)
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30件(18%)
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3
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相手もしくは自分の暴言
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31件(10%)
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13件(9%)
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18件(11%)
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4
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相手もしくは自分の借金
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21件(7%)
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10件(7%)
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11件(7%)
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5
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義両親との問題
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20件(6%)
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4件(3%)
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16件(10%)
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5
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性的な不調和
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20件(6%)
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11件(8%)
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9件(5%)
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7
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浪費癖
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17件(5%)
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9件(6%)
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8件(5%)
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8
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相手もしくは自分のギャンブル
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10件(3%)
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6件(4%)
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4件(2%)
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9
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両親との問題
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9件(3%)
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8件(6%)
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1件(1%)
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10
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親の介護問題
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9件(3%)
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4件(3%)
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5件(3%)
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ここでは、離婚につながった上位の原因を詳しく解説し、夫婦関係の現実とその背景を見ていきます。
1位 性格の不一致
最も多くの回答者が離婚の原因としてあげたのが「性格の不一致」です。結婚当初は些細な違いにすぎなかった価値観や生活習慣の相違が、年月を経るにつれて修復困難な問題に発展するのがよく見られるパターンです。
こうした状態で夫婦生活を続けていくと、お互いに相手の意見や感情に無関心になったり、話し合おうとしてもコミュニケーションが成り立たなくなったりしていきます。性格の不一致が長年に渡って積み重なると、結果的には、相手の言動や態度を理解できない、または受け入れられないといった状態になります。そうなると、夫婦間の絆が薄れ、「この人とはもうやっていけない」と感じるようになり、離婚を決断するのです。
2位 不倫された、不倫した
信頼関係を大きく揺るがす問題として、離婚原因の2位にランクインしたのが不倫です。浮気や不倫が発覚したことで関係が破綻し、修復が難しくなるケースが後を絶ちません。
「不倫が発覚して相手を許す気持ちになれなかった」と考える人も多く、特に長年の結婚生活で築き上げた絆が裏切られたと感じた場合、その傷が修復不可能になることがしばしばあります。
熟年離婚特有の背景として、過去に不倫された場合でも、子どもの成長や経済的な事情を考慮し、離婚を見送ってきた夫婦が多い点があげられます。しかし、子どもが独立した後や、配偶者が定年退職を迎えたタイミングで積年の不満が噴出し、離婚を選択するケースが多いです。
また、長年の結婚生活において不倫による精神的な負担が蓄積され、「これ以上耐えられない」と感じて離婚に至ることも少なくありません。
不倫問題は単なる一時的な問題ではなく、夫婦間の信頼や尊重を根底から揺るがす深刻な要因です。
3位 相手もしくは自分の暴言
熟年離婚の原因ランキング3位にあげられるのは、暴言による夫婦関係の破綻です。長年の結婚生活の中で、相手に対する不満が積み重なることで、暴力的な言葉が口をつくようになり、夫婦仲が次第に崩れていくケースが多く見られます。
アンケートの回答には、「喧嘩が絶えなくなって、顔を見れば互いに罵倒し合うようになっていた」という事例が寄せられました。また、「妻の言動が暴力的になり私が嫌気をさし夫婦間の会話が徐々に無くなりました、性格の不一致も強く感じたため離婚しようと思ったのがきっかけでした。」という回答も見られ、暴言が夫婦間の溝を深める大きな要因となることが明らかです。
暴言は、たとえ瞬間的な感情の爆発であったとしても、相手に対して深い心の傷を残します。こうしたコミュニケーションの悪化が日常的に繰り返されると、夫婦関係の修復が困難になります。
4位 相手もしくは自分の借金
借金問題は夫婦関係を揺るがし、最終的に離婚へと至る大きな要因です。特に、生活費に困窮する状況に追い込まれた場合や、借金の返済に対する不安が耐えがたいものとなった場合に、離婚を決断することになります。
「相手の借金のせいで生活が成り立たなくなり、精神的にも経済的にも限界を感じた」という回答がアンケートで多く寄せられています。また、隠れて借金を繰り返していたことで配偶者への信頼が完全に失われ、夫婦関係の修復が困難になったことも離婚につながる大きな要素です。さらに、家族に与える精神的な苦痛も決定的な要因となっています。
5位 義両親との問題
義両親との問題が、ランキング5位の離婚原因です。夫婦間だけでなく、自分と配偶者の両親との関係が悪化することで離婚に至るケースが多く見られます。特に、義両親との価値観や生活習慣の違い、干渉の度合いが過剰な場合に問題が顕在化しやすくなります。
例えば、「義両親が過度に家庭内に口を出してきた」「配偶者が義両親の意見を優先し、私の気持ちを無視した」といった声もよく聞かれます。こうした状況が長年続くと、夫婦間の信頼や協力関係が崩れ、「なぜ自分だけが我慢しなければならないのか」と感じることにつながります。
5位 性的な不調和
長年連れ添った夫婦において、性的な価値観や欲求の度合いの違いが関係悪化の一因となり、最終的に離婚に至るケースが少なくありません。「性的な不調和」も同数で熟年離婚の原因ランキングの5位になっています。
具体的には、夫婦関係が冷え切って性的な親密さが失われることや、相手から性行為を無理に要求されることがあげられます。アンケートでは、「生理の日にもセックスを強要されるのが嫌だった」という具体的な意見も見られ、性的な価値観の違いや強引な行為が夫婦間の摩擦を生む原因となっていることがわかります。
性的な不調和は、表面的には見えにくい問題でありながら、夫婦間の信頼関係や満足度に深く影響を与えます。特に熟年期は、身体的・心理的な変化が重なる時期であるため、性的な問題が離婚を決断する重要な要因となることも多いです。
7位 浪費癖
経済的なトラブルの一因として、配偶者の浪費癖が熟年離婚の原因となるケースも珍しくありません。配偶者の金遣いが荒いことが原因で家庭の生活費が不足し、経済的な余裕を失うケースが多く見られます。
アンケートには、「娘の進学のための貯金を勝手に使っていて、学費が全然足りないことになった。」「子供の学資保険を解約されていた。子供の貯金を解約されていた。私のカードローンが使われていた。」というような深刻な問題も報告されています。このように、浪費癖が家庭の経済基盤を揺るがすだけでなく、夫婦間の信頼を大きく損なう原因となっていることがわかります。
浪費がなければ経済的に安定した生活が送れたはずだと考えると、配偶者への不満は余計に大きくなります。経済的な問題が長期間にわたって改善されない場合、夫婦関係の修復は困難になり、最終的には離婚を選択せざるを得ない状況になります。
8位 相手もしくは自分のギャンブル
ギャンブルが原因で家計が圧迫されることも熟年離婚の上位になる原因です。夫婦のどちらかがギャンブルにのめり込み、金遣いが荒くなることで家庭の経済基盤が崩れ、離婚に至るケースが多く見られます。特に、ギャンブルにより家計が圧迫されるだけでなく、約束を守らない姿勢が夫婦間の信頼を損なう大きな要因となります。
アンケートには、「相手がギャンブルをやめると約束したにもかかわらず、繰り返し行っていた」という具体的な意見が寄せられています。このような事例では、相手の行動に対する期待が裏切られ続けることで、パートナーに対する不満や不信感が増大します。ギャンブル問題は、単に金銭的な影響だけでなく、夫婦間の精神的な絆にも深刻な悪影響を与えるのです。
9位 両親との問題
自分の親との関係が原因で夫婦仲が悪化するケースもランクインしています。ここでの両親とは自分の親を指し、5位の「義両親との問題」とは異なります。この問題は夫婦関係だけでなく家族全体の関係性にも影響を及ぼすため、長期的な不和につながりやすいです。
具体的には、自分の親が過度に干渉してきたり、配偶者を軽んじるような態度を取ることが原因となる場合があります。このような状況が続くと、配偶者は「大切にされていない」と感じ、不満やストレスが蓄積していきます。
9位 親の介護問題
親の介護が離婚の直接的な引き金となることも少なくありません。高齢化が進む現代では、親の介護が夫婦関係に大きな影響を与えるケースが増えています。親の介護をめぐる負担が精神的にも肉体的にも大きく、長期間にわたる負担が配偶者への不満やストレスとなり、最終的に離婚を選ぶ原因となることがあります。
すでに親の介護をしている場合には、介護の疲労が蓄積し「これ以上続けることはできない」と感じるケースは少なくありません。また、これから訪れる介護生活を想像し、その負担に耐えられないと判断して離婚を決断する場合もあります。特に、配偶者が介護に非協力的であったり、自分一人に負担が集中している場合、夫婦間の溝は一層深まります。
熟年夫婦が実際に離婚したきっかけ
熟年離婚は長年の結婚生活の中で蓄積された問題が表面化して決断に至るケースが多いですが、具体的なきっかけがあることも少なくありません。これまで離婚を考えながらも、子育てや経済的な事情で踏みとどまっていた夫婦が、人生の転機や環境の変化を機に離婚を選択することがよく見られます。
具体的には、子どもの独立や配偶者の定年退職といった人生の節目が、新たな生活を考え直す契機となることがあります。また、収入を得て経済的に自立できた場合や、新たな生活拠点を確保できたことが離婚を決断する後押しになることもあります。
ここでは、熟年夫婦が実際に離婚を決めたきっかけについて、それぞれの背景やパターンを詳しく見ていきます。
子どもが自立した
離婚を考える一番多いきっかけは、子どもの自立です。たとえ、夫婦間に大きな問題があったとしても、子育てを優先して離婚を先送りにしているケースが多いというのが実情です。特に、子どもが幼い時期や学齢期には、養育費や学費など経済的な負担もあり、多くの夫婦が両親としての責任感や子どもに与える影響を考えて離婚を回避します。
しかし、子どもが成長し、独立することで、夫婦間に残った問題に再び目が向けられるようになります。「子どものために」という理由が薄れた結果、それまで抱えていた不満やすれ違いが顕在化し、離婚を選択する夫婦が少なくないのです。
子どもの自立は、夫婦にとって新たな生活の始まりです。このタイミングで、夫婦関係を見直し、離婚という選択肢を現実的に考えることが、熟年離婚の特徴の一つとなっています。
自分で生きられる収入ができた
経済的な自立を果たしたことが、多くの方の離婚のきっかけになっています。これは、特に女性に多く見られます。離婚後の生活に必要な収入源を確保できたことで、経済的な不安が薄れ、離婚を選択する人が増えています。
専業主婦やパートタイムで働いていた女性が、子育てが一段落した後に再就職やキャリアアップを果たし、安定した収入を得ると、離婚後の生活設計に自信を持てるようになります。
経済的な自立は、離婚後の新しい生活への道を開く重要な要素です。女性が自らの収入を得ることで、熟年離婚への心理的ハードルが低くなり、新たな人生をスタートさせる選択肢として離婚を選ぶケースが多く見られます。
生活拠点が変わった
離婚後の生活を考える上で、自分が安心して住める場所を確保することは重要な要素です。特に、離婚を考えながらも生活基盤が整わず踏み切れなかった人が、新たな住居を確保したことで離婚を現実的に決断するケースが多く見られます。
具体的には、実家に帰ることが可能になったり、子どもの住まいで一緒に生活できるようになったりした場合があげられます。生活の場が確保されたことで離婚後の生活の見通しが立ち、後押しとなります。また、経済的に自立した上で新しい住まいを用意することができた場合も、離婚の決断を進める大きな要因となります。
配偶者が定年退職した
長年働いてきた配偶者が定年退職を迎えたことで、離婚を考えるようになる夫婦も少なくありません。長年仕事に従事していた配偶者が定年退職を迎え、自宅で過ごす時間が増えることで、夫婦間の摩擦が表面化するケースが多く見られます。それまで互いに適度な距離感を保ちながら生活していた夫婦が、突然24時間顔を合わせる状況になり、ストレスを感じるようになるのです。
アンケートでは、「25年が一区切りと考えた」「相手がリモートワークになり、常に家にいるようになって苦痛だった。このままずっといるのかと思うと無理だった」といった意見が寄せられました。
定年退職そのものは人生の節目である一方で、それが夫婦関係の見直しにつながり、「このまま一生を過ごすのは無理だ」と考えるきっかけとなることが多いようです。
その他|熱心な宗教活動や病気など
熟年夫婦が離婚を決断するきっかけには、宗教活動や病気といった特別な事情もあげられています。
配偶者が特定の宗教に熱心に取り組むようになると、宗教活動に時間やお金を費やし過ぎたり、相手に同じ価値観を強要したりすることで、夫婦間に亀裂が生じてしまいます。
また、配偶者が病気を患ったことで収入が減少し、生活が苦しくなったり、夫婦間の関係が希薄になるケースもあります。鬱などの精神的な疾患を抱えた場合、相互理解が難しくなり、夫婦関係の修復が困難になるようです。
熟年離婚する夫婦の特徴
熟年離婚に至る夫婦には、下記のような共通する特徴が見られます。
- 夫婦間で会話がない
- 感謝の気持ちを伝えていない
- 仕事や趣味に没頭しすぎていて家族や夫婦の時間がない
- 片方が家事や育児・介護に協力してくれない
- 悪口や不満をよく言う
- 妻が自立している
以下では、これらの特徴について詳しく解説し、それぞれの背景にある問題を掘り下げていきます。
夫婦間で会話がない
日常生活で夫婦の会話がないことは、熟年離婚する夫婦の大きな特徴です。長年の結婚生活の中で、日常の忙しさや生活の変化を理由に夫婦間のコミュニケーションが減少し、結果的に会話がほとんどない状態になる夫婦が少なくありません。子どもを介しての会話はあるものの、夫婦だけでは会話が成立しないというケースも多く見られます。
会話がなくなると、相手が何を考えているのかがわからず、気持ちがすれ違う要因となります。また、「この人と一緒にいても楽しくない」と感じるようになり、共に時間を過ごす意味を見出せなくなることがあります。一方で、「どうせ話しても伝わらない」と諦め、さらに会話を避ける悪循環に陥るケースも多いです。
感謝の気持ちを伝えていない
長く連れ添う中で、感謝の気持ちを表さなくなる夫婦は少なくありません。しかし、「言わなくても伝わるだろう」といった思い込みは、不満やストレスを蓄積させる原因となります。家庭内の役割や努力が当たり前とされることで、相手への感謝を示す場面が減少するのです。
家事や仕事を頑張っているにも関わらず相手からの感謝の言葉がないと、「どうして私ばかりがこれをやらなければならないのか」「なぜこの人のために働かなければならないのか」といった不満が心の中で膨らんでいくことがあります。こうした感情が長年に渡って続くと、「この人とはもう一緒にいられない」と考えるようになっても不思議ではありません。
仕事や趣味に没頭しすぎていて家族や夫婦の時間がない
家庭をおろそかにし、仕事や趣味に時間を費やしすぎることも、夫婦関係を悪化させる要因です。特に、平日の忙しさに加え、休日も趣味に没頭する生活が続くと、夫婦で共有する時間が減り、関係が希薄になるでしょう。
特に定年退職後に自由な時間が増えると、趣味などの個人活動にのめり込むケースが目立ちます。こうした状況が続くと、パートナーは「自分が大切にされていない」と感じ、夫婦間の感情的な距離が広がります。夫婦の時間が失われることで、日常のコミュニケーションが減少し、関係を修復する機会も失われがちです。
片方が家事や育児・介護に協力してくれない
家庭内の役割分担が偏ることで、夫婦間の不満が蓄積されるケースも目立ちます。一方的に家事や育児、介護を担う状況が長期間続くと夫婦間の関係が悪化し、不満が修復困難なほどに深まることがあります。
共同生活を円滑に進めるためには、家庭内の役割分担が不可欠です。しかし、片方が家庭を顧みず、自分の都合だけで生活を進めてしまうと、もう一方のパートナーは孤独感や不公平感を抱くようになります。
「なぜ自分だけがこれほど苦労しなければならないのか」という思いが続くと、夫婦間の絆が次第に失われていきます。特に熟年期には、体力的な負担が増える介護が原因で、関係が悪化するケースも目立ちます。
悪口や不満をよく言う
夫婦のどちらかが相手の悪口や不満を頻繁に口にすることも、熟年離婚する夫婦の特徴です。否定的な言葉が繰り返されることで、相手から尊重されていないと感じ、夫婦間の信頼関係が壊れていきます。日常的にこうした発言が続くと、関係修復が困難になることが多いです。
そして、こうした状況が長く継続すると、最終的には「この人と一緒にいる意味が見出せない」といった考えが芽生え、離婚へとつながります。
妻が自立している
かつては専業主婦として夫の収入に依存する女性が多く、離婚することで生活が困窮する恐れがありました。しかし、近年は女性の社会進出が進み、フルタイムで働く妻が増えたことで、離婚後の生活を自力で支えることが可能になりました。そのため、我慢して結婚生活を続ける必要はないと考える女性が増え、熟年離婚を選ぶケースが目立ちます。
また、専業主婦であった場合も、自身で収入を得る見込みが立つようになると、「一人でもやっていける」という自信が離婚を後押しします。夫に経済的に依存していた妻が、仕事を通じて安定した収入を得られるようになることで、離婚後の生活への不安が軽減され、離婚を現実的な選択肢として考えるようになるのです。
熟年離婚のメリット・デメリット
アンケートの回答では、熟年離婚には、夫婦関係におけるストレスや負担から解放されるなど多くのメリットが聞かれました。アンケート結果から、主なメリットとして以下の事柄が挙げられます。
順位
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メリット
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解説
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1
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金銭面で楽になった(24%)
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配偶者の浪費癖や借金から解放され、自分の収入や支出を自由に管理できるようになったケースが多いです。男性では「浪費癖の妻と別れ、計画的な金銭管理が可能になった」という声が目立ちます。
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2
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親戚付き合いがなくなった(22%)
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配偶者側の親族との煩雑な付き合いから解放され、精神的な負担が軽減されたことが挙げられます。特に男性からは「正月や冠婚葬祭などの親戚イベントから解放された」という意見が多く見られました。
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3
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仮面夫婦を演じる必要がなくなった(21%)
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長年の結婚生活で表面的な夫婦関係を続けてきた人にとって、離婚後は心の負担が軽くなり、自由な生活を楽しめるようになったとの意見が多いです。
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4
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DVやモラハラから解放された(13%)
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暴言やモラルハラスメントから逃れ、安心して生活できるようになったケースも報告されています。特に女性に多く、精神的な健康を取り戻すきっかけになったと述べる人が多数いました。
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5
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子どもへの悪影響がなくなった(11%)
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離婚によって夫婦喧嘩がなくなり、子どもが家庭内で感じるストレスを減らせたという意見も見られます。
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デメリットについては、多くの人がデメリットはないと回答しています。しかし、熟年離婚には生活や精神面での負担が増えるといった面もあります。以下が主な内容です。
順位
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デメリット
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解説
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1
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デメリットはない(35%)
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多くの人がメリットを強調し、デメリットを感じないと回答していますが、これは特に女性に多い傾向が見られます。
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2
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家事が大変になった(17%)
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配偶者がいなくなったことで、家事を全て一人でこなす必要が出てきたケースが多く報告されています。男性からは「料理や洗濯が苦手で生活が不便になった」という意見が目立ちます。
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3
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孤独を感じるようになった(17%)
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長年連れ添ったパートナーがいなくなり、孤独感を覚えるようになったとの声があります。特に男性に多く、休日や自宅で一人きりになる時間が増えたことが原因とされています。
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4
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金銭面で不安が出てきた(14%)
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離婚後の生活費や老後資金への不安が挙げられます。特に女性に多く、収入が減少したり、住居の確保が必要になったことで経済的なプレッシャーを感じるケースが報告されています。
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5
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現在の家に住めなくなった(8%)
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配偶者が持ち家を所有していた場合、住居を離れざるを得ない人が少なくありません。女性の方がこのデメリットを挙げる傾向が強いです。
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熟年離婚には、精神的・金銭的な自由を手に入れるメリットがある一方で、家事や孤独感、経済的な不安といった新たな課題も浮き彫りになります。
これらのメリット・デメリットは性別によって感じ方が異なり、男性は孤独感や家事の負担を、女性は金銭面での不安や住居の問題をより強く感じる傾向があります。
熟年離婚を検討する際は、これらの点を十分に理解し、自分にとって最適な選択肢を見極めることが重要です。
まとめ
熟年離婚は、夫婦が長年の結婚生活で蓄積した問題を解消し、新たな人生をスタートさせるための一つの選択肢です。近年、定年退職や子どもの自立をきっかけに離婚を選ぶ夫婦が増加し、2024年には熟年離婚が全体の2割以上を占めています。本記事では、私どもが実施したアンケート調査を基に熟年離婚の原因ランキングTOP10を詳しく解説しました。
熟年離婚には「性格の不一致」や「不倫」などの典型的な理由に加え、「借金」や「親の介護問題」など特有の事情が背景にあることが見えてきました。また、離婚のきっかけや夫婦の特徴、さらにはメリットとデメリットについても触れ、精神的・経済的な側面での課題を解説しました。
熟年離婚を検討する際は、離婚後の生活設計を十分に考慮し、現実的な選択をすることが重要です。
もしも離婚を真剣に考えているなら、まずは無料で相談できる弁護士事務所を探してみましょう。親身になって話を聞き、あなたの状況に応じた最適な解決策を提案してくれます。
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