アイフルの借金滞納で届く弁護士からの手紙は「債権回収業務受任通知」
アイフルの借金滞納で届く弁護士からの手紙は「債権回収業務受任通知」という書類である可能性が高いです。
債権回収業務受任通知とは、督促などの回収業務を弁護士や司法書士が代理人として手続きを進めることを知らせるための通知のことです。
アイフルは不良債権の回収を弁護士に依頼することがあります。アイフルからの借金を滞納していて弁護士から債権回収業務受任通知が来たなら、アイフルから弁護士に債権回収業務を委託されたと考えられます。
債権回収業務受任通知には、下記のような内容が記載されているのが一般的です。
アイフルから債権の回収業務を委託されましたことをお伝えします。よって、今後はアイフルに直接連絡をせずに、弁護士(手紙の送り主)に連絡をしてください。
弁護士は、債権回収することが法律で認められているため、利用者から借金返済がない場合には弁護士に依頼して回収を目指すことは珍しくありません。
なお、弁護士から届く債権回収業務受任通知には、「債務者からの連絡が欲しい」「可能な限り支払いの相談に乗る」のような記載もあります。
弁護士としても法的な手続きを行うことなく、可能であれば話し合いで借金を返済して欲しいと考えています。できるだけ債務者の状況に寄り添って無理のない範囲での返済計画を提案してくれるでしょう。
通告書(赤い封筒)の場合は強制執行手前の最終通告
アイフルの借金滞納で弁護士から手紙が来た場合、赤い封筒が届いてる方もいるかもしれません。
この封筒の中には、「通告書」が入っており、法的手続きに移行される前段階である可能性が高いです。さらに、放置すれば勤務先に電話がかかってきたり自宅への取り立てが行われたりするおそれもあります。
強制執行については「弁護士からの手紙は強制執行による差し押さえの一歩手前」の見出しで解説しますが、手続きが取られれば給与などの財産が差し押さえの対象になります。
仮に給料が差し押さえられた場合には借金滞納していたことが会社にバレてしまい、会社にいづらくなるなどの弊害も否定できません。弁護士から通告書が届いた際には、速やかに債務整理など強制執行を止める対策をとることをおすすめします。
\ 無料診断!簡単3クリック!/
弁護士からの手紙は強制執行による差し押さえの一歩手前
アイフルの借金滞納によって弁護士から手紙が届いた場合、それを放置し続けると最終的には強制執行となり財産が差し押さえられます。逆に言えば、弁護士からの手紙がきた状態は、強制執行による差し押さえとなる一歩手前にいるとも言えます。
弁護士は、言うまでもなく法律の専門家です。法的手続きはもちろん、あらゆる手段を用いてかならず債権の回収を目指すため、アイフルが弁護士に債権回収を委託した時点で危機感を感じたほうが良いでしょう。
とはいえ、弁護士も無理な回収を目指すわけではなく、ある程度債務者に譲歩する準備はできているので安心してください。支払う意思を見せて誠心誠意対応すれば、分割払いなどにも対応してくれる可能性があります。
「弁護士から手紙が届いたところで、返済できないものはできない」と言って放置していると、自分の首を絞める結果になりかねません。弁護士から手紙が来てもアイフルの返済が難しい場合でも、まずは相談することを徹底するようにしてみてください。
裁判所の支払い督促開始から強制執行までの流れ
アイフルの借金滞納を放置すると、下記のような流れで差し押さえがおこなわれます。
- アイフルが裁判所に支払督促の申し立てをする
- 裁判所から督促状が送付される
- 異議申し立てをしなければ、仮執行宣言付督促状が送付される
- 異議申し立てをしなければ、仮執行宣言付督促が確定される
- アイフルが裁判所に対して強制執行の申し立てを行う
- 強制執行となり給料などの財産の差し押さえが可能となる
参考:岡山簡易裁判所「支払督促手続の流れ」
アイフルの借金滞納で弁護士からの手紙を放置したとしても、すぐに強制執行が開始されるわけではありません。最終通告がきた時点ですぐにでも連絡をすれば、差し押さえを回避できるケースもあります。
しかし、最終通告が届いているにもかかわらず、数週間から数か月程度経過しても放置を続けると強制執行がとられてしまいます。
アイフルもしくは弁護士が強制執行の手続きを開始すると、裁判所からあなた宛に「支払督促」が届きます。
裁判所からこの書類が届いたあとも、2週間以内なら異議申し立てができますが、放置・無視を続けていると「仮執行宣言付督促状」が届くことになるでしょう。裁判所から届くこの書類は、差し押さえ前の最後の書類になります。
仮執行宣言付督促状がきてもなお、一切の反応を示さなければ、仮執行が確定します。この状態で支払いができなければ、給与や財産を強制的に差し押さえできる状態になってしまいます。
ワンポイント解説
裁判所からの書類を「受け取っていない」は通用しない
裁判所から届く督促状等は「特別送達」という方法で送付されます。これは、債務者本人が受け取っていないなどのトラブルを回避するためのものです。原則として、郵便局員が手渡しで渡さなければいけないうえに、サインや押印を求められるため、受け取ったものとしてみなされます。
参考:法務省「督促手続・少額訴訟Q&A」
弁護士からの手紙を放置するのは危険!強制執行以外にもリスクがある
そもそもですが、アイフルの返済に遅れることにはさまざまなリスクがあります。そのうえで、弁護士からの手紙が来ている状態で滞納を放置してしまうと、下記のようなリスクが生じるため注意が必要です。
ここからは、弁護士からの手紙を放置した場合に生じる強制執行以外のリスクについて解説していきます。
遅延損害金が発生し続ける
アイフルに限らず、金融機関で借金返済に遅れると遅延損害金が発生するのが一般的です。
遅延損害金とは、借金の返済が延滞した場合にペナルティとして科される損害賠償金の一種です。遅延損害金は支払期日の翌日から滞納が解消された日まで毎日発生します。
アイフルの遅延損害金の年率は20.0%であり、カードローンの上限金利よりも高く設定されています。つまり、アイフルで滞納を放置してしまうと、適用されている金利による利息よりも高い遅延損害金が発生し続けてしまうのです。
いわゆる「ブラックリスト入り」の期間が長期化する
弁護士から手紙が来るほどアイフルで滞納を起こしている場合、「すでにブラックリスト入りになっているだろう」と考えるかもしれません。確かにその可能性はありますが、このままアイフルで滞納を続けてしまうと、ブラックリスト入りとなる期間がさらに伸びてしまいます。
そもそも、アイフルを含めた金融機関はブラックリストという存在を公表していません。一般的には、「信用情報として返済能力を疑われる情報があるために、ローンなどの審査に通りづらい状態」のことをブラックリスト入りと言われています。
信用情報とは、ローンやクレジットカードなどの利用履歴のことです。アイフルへの返済状況も登録されており、金融機関の審査時に確認されます。
そして、アイフルで滞納している履歴は、滞納が解消された日から最長5年間信用情報として残ります。つまり、アイフルへの滞納を放置していると、その情報が新たに信用情報として登録され続けてしまい、なかなかブラックリスト入りは解消されなくなってしまうのです。
逆に言えば、すでにブラックリスト入りになっていたとしても、すぐさまアイフルの滞納を解消することで、ブラックの期間を短縮できるともなります。
アイフルの借金で弁護士から手紙が来たらすぐにすべきこと
繰り返しになりますが、弁護士からの手紙は最終通告の意味合いもあり、放置すれば給料や財産の差し押さえに発展する可能性もあります。
そのため、弁護士から手紙が来た時点で、速やかに強制執行を回避するための対策を講じることが重要です。具体的には以下の手順に沿って対策を行いましょう。
- ①弁護士からの手紙の内容を確認する(消滅時効の確認)
- ②アイフルや手紙の差出人の弁護士に分割払いの交渉をする
①弁護士からの手紙の内容を確認する(消滅時効の確認)
まずは、弁護士からの手紙の内容をしっかり確認しましょう。可能性としては低いですが、万が一消滅時効になっている借金であれば、返済する必要がないからです。
時効の成立要件は「返済期限から5年経過していること」です。たとえば、アイフルの返済日が2020年1月1日だったとすれば、2025年1月1日を過ぎることで、時効の成立要件を満たしていることになります。
ただし、消滅時効の援用をしない限りは返済義務を負っている点には注意してください。時効は、アイフルに対して時効の援用する旨を伝えて初めて成立します。
消滅時効が援用できるかどうかわからない場合は、弁護士に相談するといいでしょう。相談することで、時効の要件を満たしているか否か、満たしているときは時効の援用まで一貫して引き受けてもらえます。
借金の時効は更新される点に注意
アイフルの借金には時効があるとはいえ、その時効は更新されるケースがあるため注意が必要です。
時効が更新される場合の例
- ①アイフル側が裁判状の請求を行った
- ②強制執行が行われた
- ③債権の承認をした
万が一、アイフルもしくはアイフル方の弁護士から時効の更新がされていたときは、更新日から5年間は時効の援用ができません。
なお、「債権の承認」は落とし穴になりやすいです。たとえば、「アイフルや弁護士からの連絡に対して、支払いを約束した(借金の事実を認めた)」「1円でも返済を行った」などが更新事由になってしまいます。
さらに具体的なケースだと、アイフルから赤い封筒が届く場合もありますが、その書類の中に「和解しませんか?」「分割の相談に乗りますよ」といった内容のことが記載されている場合が挙げられます。
中には「とりあえず1,000円だけでも支払ってください。そのうえで和解の提案をさせてください」といった内容の手紙が入っていることもあります。しかし、ここで1,000円を支払ってしまうと、債権の承認を行ったことになってしまうのです。
アイフルに支払いを行う前に、時効消滅になるかどうかは必ず確認しておきたい事項です。適用できそうか判断が難しい場合は、迷わず弁護士に判断してもらったほうが安心と言えるでしょう。
②アイフルや手紙の差出人の弁護士に分割払いの交渉をする
弁護士からの手紙もアイフルからの赤い封筒も、いずれも届いた時点で相談をすれば分割払いに応じてもらえる可能性があります。万が一、強制執行されてしまったときは手遅れになり、基本的には分割払いは認められません。
アイフルからすれば、分割交渉を認めれば法的手続きを取るためにかかるコストを抑えられます。そのため、支払いが難しい場合でも譲歩したうえで相談に乗ってくれる可能性もあるのです。
弁護士から手紙がきてもアイフルの借金を返済できないなら債務整理を検討する
「分割でもアイフルへの返済ができない」「遅延損害金が高額で支払いが難しい」のように、弁護士から手紙がきている状態でアイフルの借金を返済できないなら、債務整理を検討してみてください。
債務整理とは、借金問題を解決するための手続きのことです。インターネットなどでは、「国が認めた借金救済措置」などとも呼ばれており、アイフルの借金滞納で弁護士から手紙が来ている場合でも問題解決に期待できます。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の手続きがあり、それぞれ効果が下記のように変わります。
- 任意整理:利息や遅延損害金をカットしてもらい元金のみの返済になるのが一般的
- 個人再生:借金自体を1/5〜1/10程度に減額できる
- 自己破産:借金を帳消しにできる
弁護士から手紙が来た人のなかには、「支払いできない状態をなんとかするべきでも、どうしても返済が難しい」という人もいるかもしれません。そのような場合でも、債務整理をすることで借金問題の解決につながるため検討してみてください。
任意整理:利息や遅延損害金をカットしてもらい元金のみの返済になるのが一般的
任意整理とは、返済条件を見直してもらうために債権者であるアイフルと交渉する方法のことです。交渉次第ですが、任意整理をした場合は利息・手数料・遅延損害金をカットしたうえで、3年〜5年程度で完済できるように分割払いとなるのが一般的です。
弁護士から手紙が来るほど滞納をしている場合、アイフルへの遅延損害金が高額になっていることも考えられます。任意整理では遅延損害金のカットが認められるケースもあるため、「遅延損害金が高額で返済が難しい」という場合には検討してみてもよいでしょう。
個人再生:借金自体を1/5〜1/10程度に減額できる
個人再生は、裁判所を通して借金自体を減額するための手続きです。借金総額を1/5〜1/10程度に減額できるため、任意整理よりも借金減額効果が大きい手続きとも言えます。
たとえば、アイフルなどからの借金総額が100万円ある場合、個人再生をすることで10万円〜20万円程度に減額されます。
ただし、裁判所を利用する手続きである以上、どうしても手続きに手間がかかるというデメリットが生じます。また、分割払いに対応している法律事務所もあるとはいえ、少なくとも20万円程度の費用がかかることもネックです。
自己破産:借金を帳消しにできる
自己破産とは、借金を帳消しにする制度です。アイフルからの借金だけでなく、他の金融機関や個人間の借金、奨学金、クレジットカードの利用残高なども免除の対象となります。
自己破産が認められれば、借金生活から抜け出せるため、新生活をスタートするきっかけになります。
ただし、自己破産には借金帳消しという大きなメリットがある反面、「給料や持ち家といった財産が差し押さえられる」などのデメリットもあります。さらに、自己破産をする場合、最低でも30万円程度の費用がかかります。
債務整理の中でもデメリットが大きい手続きであるため、弁護士に相談をしつつ自己破産をするべきかを検討してみてください。
まとめ
アイフルの借金滞納によって弁護士からの手紙が届いた場合、絶対に放置することは避けてください。その手紙は「債権回収業務受任通知」である可能性が高く、放置をしてしまうと最終的には給料や持ち家といった財産が差し押さえられてしまいます。
また、「遅延損害金が発生し続ける」「ブラックリスト入りの状態が長期化してしまう」など、滞納のリスクは他にもあるため、アイフルの滞納を解消するための対策を取るのが重要です。
弁護士から手紙が届いた場合、まずは時効を確認したうえで、分割払いの交渉をすることから始めてみましょう。それでも支払いが難しい場合には、債務整理を視野に入れて弁護士や司法書士に相談することを検討してみてください
アイフルを滞納して弁護士から手紙が届いた場合のよくある質問
弁護士から手紙がきたときの正しい対処法はありますか?
心当たりがあるときは、たとえいますぐに支払えなくても連絡をしてください。自分で連絡をするのが苦手な方、少し嫌だなと感じている方は、弁護士へ相談するのも良いでしょう。また、支払い能力がないなら、債務整理を検討するのもひとつの手段です。詳しくは本記事でお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
アイフルから借りた覚えがないのに弁護士から手紙が届いたのですが、どうすれば良いですか?
昔の借入状況を思い出せないなら、まずは信用情報機関に開示請求をしてください。アイフルへの滞納状況が分かります。そのうえで、アイフルからの借入履歴がないのに弁護士からの手紙が郵送されたのなら、その手紙は詐欺の可能性が高いです。手紙に書かれた連絡先には連絡せず、弁護士に相談のうえ対応を検討してもらいましょう。
かなり長い間アイフルを滞納して弁護士から手紙が届きました。まずはアイフルに連絡した方がいいんですよね?
最終返済日から5年以上経過している可能性があるなら、アイフルに連絡をするのではなく、弁護士へ相談することをおすすめします。状況次第では、消滅時効によって返済義務の帳消しを狙えるからです。アイフルの窓口や手紙を送ってきた弁護士に連絡をしてしまうと、債務承認などの手法によって消滅時効の完成を妨げられるので危険です。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
- 北海道・東北
-
- 関東
-
- 東海
-
- 関西
-
- 北陸・甲信越
-
- 中国・四国
-
- 九州・沖縄
-