まずは借金返済がきついと感じる原因を明確にするべき
「借金返済がきつい」という状態であれば、確実に何かしらの原因があります。原因が明確になればより効果的な対策を講じることが可能なため、まずはその原因をより具体的に把握しておくことが大切です。
※各対策をタップ・クリックすることで詳しい解説を確認できます。
「借金返済がきつい」と感じる場合、自身に最も近い原因に応じた効果的な対策を確認してみてください。
多額の借金があること自体がきつい場合は現状把握から始める
多額の借金を抱えている場合、借金返済ではなく、その負債を抱えている現状自体がきついと感じている可能性があります。具体的には、「借金が100万円もあって、返済できる気がしない」といった状況が該当します。
この場合、「本当に借金を返済できるのか」という点から明確にするべきです。返済ができることがわかれば、「借金があること自体がきつい」という原因の解消につながります。
きつい原因になっている借金について考えるのは負担がかかりますが、「現在の収入で毎月の返済額は問題なく支払えるのか」「現状のペースだと完済までの期間はどれくらいなのか」をまずは考えてみて、自身が借金返済できる状態なのかを明確にしてみてください。
なお、借金返済が可能か否かがわかれば、そこで初めてきつい状態を改善するための効果的な解決策を探せます。「自力で返済できる」「返済は難しい」とどちらの状態であっても解決策はありますので、まずは現状把握に時間をかけてみてください。
毎月の返済がきつい場合は返済額を減らすための対策を講じる
借金返済がきつい場合、「毎月の返済額が多額できつい」と感じている人もいるでしょう。その場合、毎月の返済額を減らすための対策を講じることで現状を改善できる可能性があります。
たとえば、毎月5万円の返済額が3万円に減るだけでも、ひと月に2万円が浮きます。借金返済を楽にする対策には、毎月の返済額を減らす方法もあるため、まずはこのような方法で現状から抜け出すことを検討してみてください。
ただし、毎月の返済額が減れば、その分完済までの期間は長期化します。「返済を長年続けているのに借金が全然減らない」という状況にもなり得るので、「生活に支障が出ない範囲で可能な限り最大の金額」を毎月の返済額として設定することを心がけましょう。
借金がなかなか減らないことがきつい場合は効率よく返済する方法を実践する
「返済を続けているのになかなか借金が減らなくてきつい」という場合もあることでしょう。この場合、現状よりも効率的に借金返済を行うことで現状を改善できる可能性があります。
借金を効率よく返済するには、さまざまな方法があります。当記事でも借金を効率よく減らす方法を紹介していくため、自身が実施できる方法を可能な限り行ってみてください。
借金返済がきつい原因ごとの解決策
ここからは、借金返済がきつい原因ごとに現状を抜け出すための解説策を紹介していきます。
※各解決策をタップ・クリックすることで詳しい解説を確認できます。
借金返済がきつい原因に応じて、効果的な解決策は変わります。そのため、実践できそうな方法から無闇に行ったとしても、大きな効果が出ないことも考えられます。
借金返済がきつい場合、自身が抱える原因に応じた解決策から実践するようにしてみてください。
現在の収支状況から返済計画を立てる
多額の借金がある場合、「返済できる気がしない」という不安や悩みが原因で現状をきついと感じている場合もあるでしょう。このケースであれば、返済の見通しが立てばきつい現状を改善できるため、まずは返済計画を立てることから始めてみてください。
⚪️返済計画を立てる手順
- 借入総額と適用されている金利を明確にする
- 収支状況から返済に回せる金額を算出する
- 返済シミュレーションを活用していつまでに完済できるかを明確にする
返済計画を立てる際は、借りている金額の総額と借入先から適用されている金利を明確にしてみてください。そのうえで、毎月の給料から固定費などの出費を差し引いて、ひと月に返済できる金額を算出しましょう。
借入総額や金利、ひと月に返済できる金額を明確にした後は、金融機関が提供している返済シミュレーションを活用することで簡易的に返済計画を立てられます。
返済シミュレーションとは、借入額・金利・返済額といった情報を入力することで、返済総額や完済までの期間を診断できるサービスのことです。
ローンやキャッシングを提供している金融機関であれば、公式サイトやアプリに返済シミュレーションが用意されているのが一般的です。そのため、返済計画を立てる際には、利用している金融機関の公式サイトやアプリを確認してみるとよいでしょう。
たとえば、大手消費者金融である「アコム」は、返済シミュレーションを用意しています。実際にアコムの返済シミュレーションを活用しましたので、返済計画を立てる際は参考にしてみてください。
⚪️返済シミュレーションの条件
- 借入総額:100万円
- 適用されている金利:年15.0%
- 月々の返済額:5万円
完済までの期間
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24か月
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返済総額
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1,157,936円
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参照元:アコム「ご返済シミュレーション(借入金額・利息計算)」
今回の条件では、毎月5万円を返済していけば、借入総額100万円を24か月で完済できる結果となりました。
完済までの期間だけでもわかれば、「借金はいつ完済できるのだろう」という漠然とした不安を解消できます。また、あくまでシミュレーションであるため、仮に完済までの期間が予想よりもかかった結果であっても、ほかの解決策を実践することで早期完済に期待できます。
借金返済のコツは、まず現状から踏まえたゴールを見つけることです。多額の借金があること自体がきつい場合には、自身の現状を踏まえた返済シミュレーションを立ててみてください。
毎月の出費を明確にして削れる部分がないかを探す
借金返済のコツには、生活に支障が出ない範囲で返済額を増やすことが挙げられます。現状の出費に削れる部分があれば、返済に回せる金額も増えるため、「完済までの期間が遠すぎてきつい」「借金がなかなか減らない」といった現状から抜け出すきっかけになり得ます。
毎月の支出を見直す際は、食費や日用品費などの変動費ではなく、固定費から見直してみてください。変動費の場合は出費があるたびに見直しが必要ですが、固定費であれば「契約プランを変更する」「不要であれば解約する」などと1度手続きをすることで、今後の支出も削減できます。
削減できる可能性がある固定費の例には、下記が挙げられます。
- スマートフォンの契約プラン
- Wi-Fiなどの通信費
- 電気・ガス代・水道代の契約プラン
- ネットフリックスなどのサブスクリプションの料金
- 保険料
たとえば、携帯電話を大手キャリアの回線で契約している場合、格安SIMに乗り換えることで月々数千円から1万円程度の節約を期待できます。また、使っていないサブスクリプションサービスを解約すれば、ひと月に数千円の節約が可能です。
ひと月に数千円を節約してその金額を返済に回すだけでも、完済までの期間は短縮できます。地道にコツコツ返済を続けることが「きつい」という現状を抜け出す糸口となるため、削れる出費がないかを探してみてください。
おまとめローンで毎月の返済額を減らす
おまとめローンとは、複数からの借入をすべて1社にまとめるための返済専用の商品です。そのため、2社以上から借入がある場合に取れる解決策となります。
ローンを提供している金融機関では、毎月返済しなければならない最少の金額として「最少返済額」が定められているのが一般的です。「毎月の返済がきつい」という状態の場合、複数の借入先に最少返済額を支払うことさえ厳しいことが予想されます。
この場合、借入先を1社に絞ることで支払先を減らせば、返済遅延を起こすリスクを減らしつつ毎月の返済を行える可能性があります。
おまとめローンを提供している金融機関の例として、東京スター銀行が挙げられます。東京スター銀行のおまとめローンでは、借入残高に応じて下記のように最少返済額が定められています。
借入残高
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最少返済額
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50万円
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7,318円
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100万円
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14,637円
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150万円
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21,956円
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200万円
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29,275円
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250万円
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36,594円
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300万円
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43,912円
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350万円
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51,231円
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400万円
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58,550円
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450万円
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65,869円
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500万円
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73,188円
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参照元:東京スター銀行「おまとめローン(スターワン乗り換えローン)」
※適用金利が年12.5%の場合の返済額です。
たとえば、3社から合計100万円を借りており、毎月3万円を返済しているケースを想定します。上記の表を参考にすれば、東京スター銀行のおまとめローンを利用することで、最少返済額を半分程度に抑えることが可能です。
ただし、複数社の借入を一本化するため借入金が大きく、おまとめローンの審査に通らないことも考えられます。
また、「月々の返済額を減らす=元金返済に充てられる金額が減る」にもつながるため、おまとめローン利用後も最少返済額だけで返済を続けると、完済までの期間がさらに伸びるリスクもあります。
繰り上げ返済で借金の返済ペースを上げる
借金を効率よく返済するには、可能な限り返済額を増やすことが大切です。そのため、「なかなか借金が減らない」「借金があること自体がきつい」という場合、繰り上げ返済をして借金の返済ペースを上げることを検討してみてください。
繰り上げ返済とは、月々の返済とは別に追加で返済をすることです。基本的にカードローンやキャッシングを提供している金融機関は繰り上げ返済に対応しています。
繰り上げ返済をすることで、借入残高の返済に充てられる金額が現状よりも増えます。そのため、月々の返済だけを続けるよりも効率よく借入残高を減らせて、完済までの期間も短縮できます。
たとえば、繰り上げ返済をした場合と月々の返済だけを続けた場合、利息総額と完済までの期間は下記のように差が出ます。
⚪️シミュレーションの条件
- 借入金額:100万円
- 毎月の返済額:3万円
- 繰り上げ返済の金額:月々1万円(返済1回目から返済した場合を想定)
- 適用されている金利:年15%
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繰り上げ返済をした場合
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月々の返済だけの場合
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返済総額
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206,514円
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301,674円
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完済までの期間
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31か月(2年7か月)
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44か月(3年8か月)
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※あくまでシミュレーションであるため、実際の金額や期間とは異なる場合があります。
今回の条件では、繰り上げ返済をしたことで、約10万円の利息を抑えられるうえに完済までの期間を1年1か月早められる結果となりました。
カードローンやキャッシングで定められた月々の返済額は、「毎月最低でもこの金額を返済してください」という金額であるのが一般的です。言い換えれば、月々の返済だけを続けることは、返済しなければならない最少の金額だけを支払う行為ともなります。
「今月はボーナスが入った」「臨時収入があったから1万円は自由に使える」のように、少しでも余裕がある月は積極的に繰り上げ返済をするようにしてみてください。
可能な範囲で毎月の返済額を増やす
当然ですが、毎月の返済額が増えれば増えるほど、借入残高が減っていきます。言い換えれば、返済額が増えるほど借金完済が近づくため、「なかなか借金が減らない」という場合には、可能な範囲で毎月の返済額を増やすことを検討してみてください。
なお、カードローンやキャッシングによる毎月の返済額は、「最低でもこの金額を返済してください」という金額です。そのため、毎月の返済額よりも多い金額を支払えるのが一般的です。
とはいえ、すべての金融機関で毎月の返済額の増額が認められているわけではありません。毎月の返済額を増やしたい場合、借入先である金融機関に問い合わせてみるとよいでしょう。
現在よりも低金利な金融機関に借り換える
毎月の返済がきつい場合、現在よりも金利の低い金融機関に借り換えることも1つの手です。
借り換えとは、ほかの金融機関から融資を受けて、そのお金で現在利用している金融機関からの借金を精算することです。借り換え先の金融機関の金利が現在よりも低ければ、今後発生する利息を抑えられるため、その分毎月の返済額も減らせる可能性があります。
たとえば、金利18.0%のA社から金利15.0%のB社に借り換えた場合を想定します。下記の条件で完済した場合、借り換え前後の利息総額と完済までの期間は下記のとおりです。
⚪️返済シミュレーションの条件
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借り換えをした場合(年15.0%)
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借り換えをしない場合(年18.0%)
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利息総額
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150,823円
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198,327円
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完済までの期間
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44か月
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47か月
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※あくまでシミュレーションであるため、実際の金額や期間とは異なる場合があります。
今回のシミュレーションでは、借り換えをしたことで約5万円の利息を抑えられ、完済までの期間を3か月縮められる結果となりました。
借り換えによって利息を抑えられれば、その分毎月の返済額を増やすことも可能であり、それによりさらに完済までの期間を縮めることもできます。そのため、借り換えによって余裕ができた月だけでも、毎月の返済額を増やすことも検討してみてください。
金利が最も高い借入先から優先的に返済をする
「複数から借入があり、なかなか返済が終わらない」という場合、最も金利が高い借入先から優先的に返済を行うことも1つの手です。
借金返済を効率的に行うには、可能な限り元金の返済ペースを上げることが大切です。毎月の返済額には元金の返済とともに利息も含まれており、利息が多ければ多いほど元金は減りづらくなります。
利息は金利によって発生するため、高金利な金融機関から優先的に返済を進めることで利息を抑えられ、その分元金が減りやすくなるのです。
たとえば、金利が年14%のA社と年18%のB社からそれぞれ50万円を借りたとします。同じ金額で返済を続けた場合、月々の利息にかかる金額や返済総額は以下のような差があります。
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金利
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月の返済金額
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月々の利息
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返済総額
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A社
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14%
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2万円
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5,753円
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67万5千円
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B社
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18%
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2万円
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7,397円
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74万円
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※あくまでシミュレーションであるため、実際の金額とは異なる場合があります。
今回のシミュレーションでは、返済総額に6万5千円の差が出ました。これを踏まえると、金利の高いB社の返済を後回しにしてしまうと、6万5千円を無駄に支払うことになるともいえます。
「借入先を減らすために借入額が少ないところから完済したい」などと考えるかもしれませんが、金利が高い借入先を後回しにしてしまうと、シミュレーション結果のように利息がかさんでしまい返済総額も膨らむリスクがあります。
少しでも利息を抑えて効率的に返済を行うためにも、複数からの借入があれば金利が最も高い金融機関から完済を目指すようにしてみてください。
借金返済がきつい時は1人で抱え込まず誰かに相談する
借金問題は誰かに相談できずに1人で抱え込みやすいものです。時間が経てば経つほど利息が膨らむため、1人で問題を抱え込みすぎると借金返済がさらに難しい状況に陥る可能性もあります。
また、借金返済がきつい状態が続けば、精神的にも負担がかかります。問題の深刻化を未然に防ぐためにも、借金返済がきつい時には誰かに相談することを検討してみてください。
借金返済の相談先として真っ先に挙げられるのは、家族や知人です。とはいえ、「心配をかけさせたくない」「お金の話をするのは恥ずかしい」などと、知っている人だからこそ相談しづらい場合もあることでしょう。
その場合、借金トラブルに関する無料相談を受け付けている機関の利用を検討してみてください。
⚪️借金返済に関する相談窓口の例
借金返済がきつい状況は、誰かに話すだけでも精神的に楽になることもあります。上記の機関であれば話を聞いてもらえるだけでなく、借金問題を解決するためのアドバイスももらえるため、借金返済がきつい場合には利用を検討してみてください。
どうしても借金返済が難しいなら救済措置の債務整理を検討する
「解決策を実践しても借金返済がきつい」「何をしても借金を返済できる気がしない」といった場合、自力で問題を解決するのは難しいと予測されます。その場合、「債務整理」を検討してみてください。
債務整理とは、弁護士や司法書士に依頼をして借金問題を解決する法的手続きです。国に認められた救済措置とも言い換えられます。
債務整理には3種類の手続きがあり、それぞれ効果が下記のように異なります。
債務整理
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概要
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任意整理
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手数料をカットし、元本のみの返済にできる。
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自己破産
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借金をゼロにできる
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個人再生
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借金が約1/5に減る
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ただし、債務整理をすると、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態となります。最長5年〜7年はクレジットカードやローンの新規契約、携帯電話の割賦払い契約などが難しくなるデメリットがあるため、ほかの方法では解決できない場合の最終手段として考えておくべきです。
ここからは債務整理の各手続きについて解説していきます。
任意整理なら利息をなくして返済総額を減らせる
任意整理とは、借入先の金融機関と交渉をして、将来発生する利息のカットを認めてもらい、今後は借りた金額だけを返済していく方法です。借入額などにもよりますが、任意整理後は支払可能な金額を月々の返済額として再設定し、3年〜5年程度で完済となるのが一般的です。
毎月の返済額には利息も含まれているため、任意整理によって将来利息のカットが認められれば、今後は返済負担を抑えつつ借金返済を進められます。たとえば、借金100万円を任意整理して4年で完済する場合と、通常どおり返済を続けた場合の支払総額は下記の通りです。
⚪️返済シミュレーションの条件
- 毎月の返済額:3万円
- 適用されている金利:年15.0%
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任意整理後
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任意整理前
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完済までの年数
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33か月
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44か月
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総額
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100万円
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1,301,674円
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※あくまでシミュレーションであるため、実際の金額とは異なる場合があります。
シミュレーションの結果、任意整理をすることで約30万円の利息を抑えられるうえに、返済期間も11か月短縮できることがわかります。
ただし、前述したように、任意整理をした場合、最長5年間は「ブラックリスト入り」の状態となります。また、任意整理をするには借入先1社あたり5万〜15万円程度の費用もかかるのが一般的です。
実際にかかる費用は借金総額などによっても異なるため、任意整理をする場合は、依頼する弁護士や司法書士にデメリットを説明してもらい、「本当に任意整理をするべきか」を慎重に判断するようにしてみてください。
自己破産なら借金をすべてなくせる
自己破産とは、裁判所に申し立てをして、現在抱えている借金の返済を帳消しにする手続きのことです。
自己破産をすれば借金をすべてなくせるため、手続き後は借金返済がきつい状態から抜け出せます。ただし、自己破産をすれば借金が帳消しになる反面、大きなデメリットもあります。
- 一定の財産を処分する必要がある
- 一定期間の資格制限がある
自己破産をすると、土地やマイホーム、自動車などの財産を手放さなければなりません。そのうえ、手続き後から最長5年〜7年はいわゆる「ブラックリスト入り」の状態となるため、自己破産をする場合はデメリットを十分に理解したうえで慎重な判断が必要です。
弁護士や司法書士の事務所では、自己破産をするべきかどうかの相談のみ行うことも可能です。初回無料の事務所も多く存在するため、自己破産を検討している場合にはそのようなj法律事務所に相談してみるとよいでしょう。
個人再生なら借金総額を圧縮できる
個人再生とは、裁判所を介して借金を大幅に減額するための手続きのことです。
自己破産と同様、裁判所を介するため手続きに手間はかかりますが、将来利息をカットできるだけではなく、借金総額を5分の1〜10分の1程度までの減額に期待できます。
そのため、「借りた金額を減額できれば自己破産せずに借金返済ができる」という場合に個人再生は向いているといえます。
ただし、個人再生は裁判所を介する手続きのため、任意整理よりも手間や時間がかかります。また、今後も返済を続けることが前提とされるため、無職や収入が低い人は個人再生ができません。
基本的に弁護士や司法書士の事務所では、個人再生をするべきかの相談が可能です。借金を減らせるメリットだけでなく、デメリットも大きい手続きであるため、個人再生を検討している場合には、法律の専門家に相談したうえで慎重に判断するようにしてください。
借金返済がきつい状態から抜け出せた人の体験談
当サイトでは、「借金返済がきつい」と感じていた人にインターネットでアンケートを実施しました。ここでは、当サイトが独自に取ったアンケートから、借金返済がきつい状態から抜け出せた人の体験談を紹介していきます。
※調査方法…インターネットアンケート
※調査期間…2024年5月
借金返済がきつい状態であっても、実際にその状態を抜け出せた人はいます。その人たちの体験談を参考にしつつ、借金返済がきつい現状を乗り越えるようにしてみてください。
債務整理をしてきつい状態から抜け出した人
ここでは、債務整理をしたことで借金返済がきつい状態から抜け出した人の体験談を紹介していきます。
- 250万円の借金を任意整理した人の体験談
- 380万円の借金を個人再生した人の体験談
- 250万円の借金を自己破産した人の体験談
250万円の借金を任意整理した人の体験談
250万円の借金を任意整理した人からの体験談です。
- 性別:男性
- 年齢:30代
- 職業:個人事業主・自営業
- 借入残高:250万円
- 任意整理前の返済額:月々10万円
- 任意整理後の返済額:月々4万円
- 借入件数:2社
この方は、娯楽費のために借入を繰り返してしまい、結果250万円の借金を抱えてしまったようです。毎月10万円を返済していたようですが、元金は4万程度しか減っておらず、本人曰く「終わりなき旅路を彷徨うような絶望感を常に感じていました」とのことです。
任意整理をしようと思ったきっかけは、お金がない事情を正直に母親に伝えたところ、「あんたしっかりしなさい!」と泣きながら言われたこととのことです。「ようやく私も目が覚めて人生やり直す決意をしたんです。そして任意整理することを決めました」と語ってくれました。
そして、「任意整理によって楽になったことは?」「生活はどのように変わったのか」については、下記のように語ってくれています。
Q. 任意整理中、楽になったことは何ですか?
返しても返済しても全く減らない借入残高。なくなったら借り、お金が入ったら返すの繰り返しで、先の見えない借金地獄。もう、本当に生きた心地がしませんでした。
ですが任意整理を申込したおかげでこれからの人生の道標がハッキリとして、それだけでも長い暗闇のトンネルに光が射したような感じがして楽になりました。
Q. 任意整理をして借金を完済してからの生活はどんな感じでしたか?またその時の心情を教えてください。
任意整理後は背中に背負った重い十字架から解放された感じで、日常がとっても穏やかになりました。決して豊かな暮らしとは言えませんが、今は少なからず人並みの生活はできていると思います。
また細やかな幸せも感じとれるようになりました。借金地獄の無限ループに陥っていたときからは、今はまさに天国です。
あの時、本当に任意整理をやって良かった。もし、何も行動を起こさなかったら?と思うと怖くもなります。
この方からは「任意整理をしたことで借金完済の道がはっきりと見えただけでも楽になった」とのコメントをいただきました。そして現在は、250万円もの借金を完済して穏やかに日常を過ごしており、「任意整理をやって良かった」とも語ってくれています。
この方の場合、まったく完済できる気がしない状況が続いていたことが借金返済がきついと感じる原因だと考えられます。任意整理をすれば将来利息がカットされ、現状よりも借金を完済しやすくなるため、この方のように「なかなか完済できない」という場合の救済措置といえます。
なお、「今借金を抱えている人へ伝えたい事は何ですか?」という問いに対して、以下のように回答をいただいています。
今現在、借金で苦しんでいる人に是非言いたいです。人間は絶対にやり直しができます。
例え自分ひとりの力ではどうにもならなくても、親身になってサポートしてくれる人、機関が必ず存在しますので、自分1人で悩みを抱えずに相談した方が絶対いい。
そしてなにより、国や自治体が借金に苦しんでいる人達を救済するために、新たな人生のスタートをサポートするための制度も用意されていますので自暴自棄にならずに前を向いて生活をやり直しましょう。私のように..
借金問題は深刻化すればするほど、他人に相談するハードルが高くなります。この方からのコメントにもあるように、借金相談ができる窓口も用意されているため、借金返済がきつい時には、まず誰かに相談することから始めるのがよいでしょう。
380万円の借金を個人再生した人の体験談
380万円の借金を個人再生した人からの体験談です。
- 性別:女性
- 年齢:20代
- 職業:個人事業主・自営業
- 借入残高:380万円
- 個人再生前の返済額:月々20万円
- 個人再生後の返済額:月々5.3万円
- 借入件数:8社
この方は、プロのバレエダンサーを目指していた方です。レッスン代として月に最低でも5万円~10万円、発表会の出演に毎年20万~40万がかかるなか、アルバイトの給料だけでは限界があったために借入をして、数年で300万円まで膨れ上がってしまったとのことです。
借金の返済が厳しくなった理由と一番ストレスだったことをお聞きしたところ、「リボ払いも含めて、いつまで経っても元金が減らず永遠と返済を続けること」とお答えいただきました。
「過労と言われるほど働いても支払金額が足らない」「バレエでできた借金が結果的にバレエをなかなかできないようにさせてるものに変化したこと」といった点が特に苦しかったとのコメントもいただいています。
個人再生をしようと思ったきっかけは、プロのバレエダンサーになれて独り立ちしてからも借金返済が苦しい状態が続いていたことにあったようです。そして、「個人再生中、楽になったことは何ですか?」という問いについては、下記のように語ってくれています。
Q. 個人再生中、楽になったことは何ですか?
毎月の支払いが減り、家計管理がきちんとできるようになったことです。
以前までは、支払いにいっぱいいっぱいだったので、ちゃんと家計管理ができていることが凄く嬉しいです。将来的なことも考えれるようになったのは凄くでかいです。
個人再生は、将来利息をカットしたうえで、借金そのものを減額するための手続きです。この方の場合、「返済額が多額」「なかなか完済できない」といった点が借金返済がきつい原因となっていたと考えられるため、個人再生は効果的な方法だったといえるでしょう。
なお、「今借金を抱えている人へ伝えたい事は何ですか?」という問いに対して、以下のように回答をいただいています。
自分一人で抱えきれない場合、信用できる人に相談するべきです。それでも難しい場合は、まず相談無料なので弁護士さんに相談してみると、道が開かれます。
過去を悔やみ続けても借金は減りません。今後どうするのかが一番大切です。
一時、ブラックとして名前に残りますが、その期間を自分の経済力をあげることに還元できれば、今後カードやローンなどをする時でも同じ過ちは犯さないはずです。
勇気がいる一歩だと思いますが、本当に心が凄く軽くなるので、悩んでいる方はまず弁護士さんに相談してみるといいのではと私は思います。
この方からいただいたコメントにもあるように、借金問題はそもそも1人で抱え込めるような問題ではないケースもあります。そのため、誰かに悩みを打ち明けることこそが借金返済がきつい現状を打破する一歩にもなり得ます。
「誰かに相談するのは抵抗がある」などと考えるかもしれませんが、現状を改善するためにも、借金返済がきつい時には弁護士などに相談することを検討してみてください。
250万円の借金を自己破産した人の体験談
250万円の借金を自己破産した人からの体験談です。
- 性別:男性
- 年齢:40代
- 職業:会社員
- 借入残高:250万円
- 個人再生前の返済額:月々6.8万円
- 個人再生後の返済額:0円
- 借入件数:5社
この方は、離婚による養育費や毎月の生活費の出費が苦しく、カードローンを利用して借金を抱えた方です。はじめは必要最低限に収めていたようですが、「気楽に借入できる」と感じたことで歯止めが効かなくなり、最終的には250万円の借金を抱えてしまったようです。
借金の返済が厳しくなった理由と一番ストレスだったことをお聞きしたところ、「自転車操業状態で最終的には返済不能になってしまい、精神的に追い詰められて、日常生活もままならなくなったこと」との回答をいただいています。
自己破産をしようと思ったきっかけは、返済不能な状態で誰にも相談できなかった時にテレビで弁護士事務所の紹介が流れてきたことだったようです。「何とか助かるかも」と感じて、自己破産を含めて弁護士に相談したとのことです。
そして、「自己破産中、楽になったことは何ですか?」「自己破産をして借金を完済してからの生活はどんな感じでしたか?」という問いについては、下記のように語ってくれています。
Q. 自己破産中、楽になったことは何ですか?
それまでは借金問題を一人で抱え込んでいて、精神的にとても辛かったです。ただ、弁護士に依頼したことで、大きな味方を得た気分になりました。
日常生活の中でも安心感を覚えるようになり、平穏な時間を過ごせるようになりました。
Q. 自己破産をして借金を完済してからの生活はどんな感じでしたか?またその時の心情を教えてください。
それまでの閉塞感に包まれた生活から、解放された感覚でした。精神的に余裕ができて、すべてにおいて前向きになれました。
ブラックリストに載ってしまうので、当分の間はローンを組むことができません。携帯も分割払いが効かず、一括払いのみになってしまいます。
そのような不便はあるものの、借金問題から解放されたことの方が大きかったです。
この方の場合、「借金を返済できそうにない」「借金問題を誰にも相談できない」といった点が借金返済がきつい原因になっていたと考えられます。
返済不能な状態であれば、自力で借金問題を解決するのは不可能といっても過言ではないです。弁護士に相談したうえで借金を帳消しにできる自己破産は、この方にとって効果的な対策だったといえるでしょう。
なお、「今借金を抱えている人へ伝えたい事は何ですか?」という問いに対して、以下のように回答をいただいています。
借金が膨らんで返済不能になると、精神的にとても追い詰められます。また、誰かに相談しづらい問題でもあります。しかし、借金問題を一人で抱え込んでいると、悪化の一途をたどってしまいます。
そんな時に頼りになるのが、弁護士などの専門家です。借金問題を法的に解決してくれるので、自己破産後は安心した生活を送れます。
弁護士と聞くと堅いイメージもありますが、決してそうではありません。こちらの立場になって、真剣に話を聞いてくれます。
この方からのコメントからもわかるように、自己破産が必要なほど借金返済がきつい状況では、精神的にも多大な負担がかかり、誰かに相談すること自体が難しいことでしょう。
債務整理に強い弁護士や司法書士は、親身になって依頼者の相談にのってくれます。最初から自己破産の手続きを進めてもらうのではなく、「自分にどのような方法が適切なのか」といった相談から行えるのが一般的です。
借金返済がきつい場合、適切な解決策を提示してもらうためにも、債務整理を視野に入れつつ弁護士や司法書士に相談することを検討してみてください。
債務整理をせずに借金返済がきつい状態から抜け出した人の体験談
ここでは、債務整理をせずに借金返済がきつい状態から抜け出した人の体験談を紹介していきます。
収入を増やして返済ペースを上げた人の体験談
- 性別:男性
- 年齢:20代
- 職業:フリーター
- 借入残高:150万円
- 月々の返済額:5万円
- 借入件数:3社
この方はフリーターとして働いており、150万円の借金を抱えてしまった方です。引越しの際に数万円だけ足りずキャッシングを利用したようですが、生活費や娯楽費のために借入を繰り返した結果、利用限度額ギリギリまでの借金を抱えてしまったとのことです。
借金の返済が厳しくなった理由と一番ストレスだったことをお聞きしたところ、「少ない収入のなかから毎月5万円を用意しなければならなかったこと」とお答えいただきました。
「毎月自由に使えるお金はほぼなく、家に引きこもる生活が続いて精神的にもつらかった」「借金が100万円を超えた辺りから完済できる気がしなくなってしまい、まるで他人事のように考えて現実逃避していた」といった点が特に苦しかったとのコメントもいただいています。
「借金返済のために行ったことは具体的に何ですか」という問いに対しては、下記のように回答をいただきました。
最初は次の月に返済できるほどの借金がいつの間にか膨大な金額になっており、この現実に目を向けることさえもつらいと感じていたことが原因でした。
久しぶりに家族や友人にあった際、勇気を出して自分の状況を相談したところ、親身になって話をきいてくれ、「こんなに自分のことを心配してくれる人がいるのに、自分が将来を諦めていては申し訳が立たない」と感じ、借金返済に目を向けました。
毎月5万円程度では完済が遠すぎたため、まずは収入を増やすことから始めました。空いた時間はすべて働いて、毎月の収入を3倍近く増やし、その金額をすべて返済に回したことで、計画よりも数倍早く完済できました。
この方のように、借金自体が精神的な負担となってしまい、本来は自力で完済できる状態であっても返済のための具体的な対策がとれないケースもあることでしょう。自身の状況をより客観的にとらえるためにも、借金返済がきつい際には誰かに相談することが得策といえるでしょう。
なお、「今借金を抱えている人へ伝えたい事は何ですか?」という問いに対して、以下のように回答をいただいています。
借金の怖さは、借入することに抵抗がなくなることにあると思います。
自分の場合、最初は「来月返せる範囲にしよう」と考えていたにもかかわらず、安易に借入を繰り返してしまい、100万円以上の借金を抱えてしまいました。
自分の不甲斐なさが原因の借金であるため、誰にも相談できない状況が続いていました。しかし、それこそが借金返済がきつい状況を悪化させていたのだと今は感じています。
借金返済で大切なのは、冷静かつ客観的に自分の状況を考えることだと思います。
でなければ返済の計画も立てられないので、借金返済が苦しい時にはまず誰かに相談をして、その人と自分の状況を一緒に考えるのが良いのかと思います。
この方からのコメントにもあるように、借金問題を解決するには、家族や知人の協力も必要な場合もあります。とくに借金返済がきついと感じている状態であれば、まず誰かに相談をしてみることから始めるのもよいでしょう。
借金返済がきつくても滞納はNG!返済できない場合はどうなる?
借金返済がきつい状態であっても、返済は期日どおりに行うようにしてください。返済の滞納には、さまざまなペナルティがあるためです。
具体的には、借金返済に遅れるとその翌日から下記のような手順でペナルティが発生します。
- 遅延損害金が発生する
- 電話や書類による督促がくる
- 一括での返済を求められる
- いわゆる「ブラックリスト入り」となる
- 給料や財産を差し押さえられる
借金返済に遅れると、翌日から滞納が解消されるまで遅延損害金が発生します。その後は電話などで督促が行われ、最終的には給料や財産の差し押さえまで発展する可能性があるのです。
なお、ローンやクレジットカードを取り扱う金融機関は、借金返済に間に合わない場合の相談窓口を用意している傾向があります。滞納が起きそうな際には、事前に相談しておくことで返済期日をずらしてもらえる可能性があります。
必ずそのような対応を取ってもらえるとは限りませんが、返済の意思を見せるためにも、滞納が起きそうな場合には事前に連絡をしておくようにしましょう。
遅延損害金が発生する
借金返済に遅れると、返済期日の翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金とは、借金の返済が延滞した場合にペナルティとして科される損害賠償金の一種です。
遅延損害金は返済遅延が起きた日から滞納が解消されるまで1日ごとに発生します。具体的には、下記の計算式で遅延損害金を算出できます。
遅延損害金=借入総額×利率÷365日×滞納日数
利率は金融機関によって異なりますが、年15.0%〜18.0%程度が一般的です。たとえば、年18.0%の利率が定められており、100万円を30日間滞納した場合、「100万円×18.0%÷365日×30日=約14,794円」と計算されます。
遅延損害金は、毎月の返済額から差し引かれて支払われるのが一般的です。そのため、返済遅延が起きると元金の返済に充てられる金額が少なくなり、完済までの期間がさらに長期化してしまうのです。
返済は遅れないのが大前提ですが、万が一遅れそうな場合には1日でも早く返済遅延を解消するようにしてください。
電話や書類による督促がくる
返済期日を過ぎても返済を行わない場合、借入先の金融機関から電話や書類などの方法で督促が行われます。督促は返済の意思があるかを確認する目的であり、電話や書類に対応するまで行われます。
家族などと同居している場合、督促によって借金をしていることがバレてしまう危険性もあります。そのため、万が一返済に遅れてしまった場合、督促に気づいた際はすぐに対応するようにしましょう。
一括での返済を求められる
「督促に応じない」「督促によって新たに決めた返済期日も遅れている」といった場合、やがて一括返済を求められる場合があります。この場合、借りた金額だけではなく、発生している利息と遅延損害金も含めて一括での支払いが必要です。
すでに借金返済がきつい状態であれば、一括での返済は厳しいと考えられます。仮に返済遅延が起きてしまった場合には、一括返済を求められる前に滞納を解消するようにしましょう。
いわゆる「ブラックリスト入り」となる
借金返済の滞納をすると、その情報が信用情報として登録されます。
信用情報とは、クレジットカードやローンの利用履歴のことです。「個人信用情報機関」という期間で保管・管理されており、加盟している金融機関に情報が提供されます。
この信用情報は、金融機関の審査時に「申込者に返済能力があるか」を判断するために使用されます。滞納の履歴が残っている場合、返済能力を疑われてしまう危険性があり、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態となってしまうのです。
ブラックリスト入りの状態となると、下記などの審査に通るのが難しくなります。
- クレジットカード
- カードローン
- 自動車ローンなどの目的別ローン
- 携帯電話の割賦払い契約
- 保証会社を通した賃貸契約
なお、前述した借金返済の救済措置である「債務整理」をした場合も、いわゆる「ブラックリスト入り」の状態となります。とはいえ、手続きをすれば借金問題を解決できるため、万が一滞納が続くようであれば、債務整理で問題を解決することも検討するようにしてみてください。
給料や財産を差し押さえられる
借金返済が滞った場合、最終的には給料や財産の差し押さえが実行されます。差し押さえられる財産の例は下記のとおりです。
- 土地
- マイホーム
- 99万円を超える現金
- 20万円を超える預貯金
- 生命保険の解約返戻金
これらの財産を差し押さえられると、今後の生活に悪影響が及ぶでしょう。さらに、家族や職場に差し押さえの事実が知られてしまうリスクが高いため、周りの人にも悪影響を及ぼす可能性もあります。
借金返済がきつい状況であっても、滞納するのはNGです。万が一遅れそうな場合には、まず「いつまでに返済できるのか」を借入先に伝えて、すぐにでも滞納を解消できるようにしてください。
借金返済がきつくても絶対にしてはいけないこと
借金返済がきつい状況でも、絶対にしてはいけないことがあります。きつい状況だからこそ手を出したくなる時もあるかもしれませんが、下記の利用は避けるようにしてください。
- 督促を無視する
- 返済のために新たな借金をつくる
- 闇金などの違法業者から借入する
- クレジットカードの現金化のような規約違反行為に手をだす
ここからは、借金返済がきつくても絶対にしてはいけないことをそれぞれ解説していきます。
督促を無視する
借金の返済がきつい状況では、返済が滞ってしまう場合もあるかもしれません。返済が滞ると督促が行われますが、その電話や書類を無視するのは避けましょう。
督促の目的は、利用者に返済の意思があるかを確かめることです。返済の意思がないと判断されてしまえば、一括請求や差し押さえまでに発展する可能性があります。
基本的にはいつまでに返済額を支払えるかを伝えることで、返済の意思を伝えられるため、以降督促がなくなります。借金返済がきつい状態であっても、必ず督促には応じて返済の意思を伝えるようにしましょう。
返済のために新たな借金をつくる
借金返済がきつい状態では、毎月の返済を行うのも厳しい場合もあることでしょう。その際、新たに借入をして、そのお金で返済を行うことを考えるかもしれません。
しかし、それはいわゆる「自転車操業」の状態であるため、新たに借りたお金で返済を行うのは避けてください。自転車操業とは、借金返済のために別の金融機関から借入を繰り返す状態のことです。
自転車操業状態であれば、自力での借金返済は厳しいと考えられます。その状態で新たに借入をするとさらに問題が深刻化するため、借金の返済額を用意できないような状態であれば、弁護士などに債務整理を依頼することも視野に入れておきましょう。
闇金などの違法業者から借入する
借金返済がきつい状況では、どうしてもお金が必要となり、闇金のような違法業者の利用を考えることもあるかもしれません。しかし、どのような事情があっても、闇金などの違法業者とのかかわりを持つのは避けてください。
闇金とは、法律を守らずに業務としてお金を貸している業者のことです。
1度でもかかわってしまうと、法外な金利による利息の請求や悪質な取り立て行為といった被害に遭うリスクがあります。また、返済が滞ってしまえば、自分だけでなく会社や家族に取り立て被害が及ぶ危険性もあります。
さらに、闇金から借入をすると、頼んでもいない無理やりな融資をされてしまうなど、関わりを断ち切りたくてもできない状況に陥るリスクもあります。最終的には弁護士に相談せざるを得ない状況にもなりえるため、怪しい業者からの借入は絶対に避けましょう。
クレジットカードの現金化のような規約違反行為に手をだす
現金が必要であっても避けるべきなのは、クレジットカード現金化のような規約違反行為も挙げられます。
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を得る方法のことです。具体的には、以下のような行為があてはまります。
- クレジットカードで購入した金券やブランド品などを、買取業者に売却して現金を得る
- クレジットカードで商品を購入し、その特典としてキャッシュバックを受ける
クレジットカードの現金化は、カード会社で定められている規約に違反する行為です。現金化の行為が発覚した場合は利用停止や強制解約となり、利用残高を一括請求されるおそれもあります。
利用残高の一括請求がくると、いま以上に支払いがきつくなり、場合によっては弁護士に相談せざるを得ない状況にもなり得ます。
そもそも、クレジットカードの現金化で得られる金額は、クレジットカードで支払った額の5〜7割程度が一般的です。現金化すればするほど結果的に損をすることになり、借金返済に回せる金額が減るため、借金返済がさらにきつくなってしまいます。
リスクが多く損をする方法なので、目先の現金を手に入れるためにクレジットカードの現金化に手を出すのは絶対にやめましょう。
まとめ
借金返済がきつい場合、むやみに対策を実施するのは効率的とはいえません。まずは「きつい」と感じる原因を明確にして、その原因を解消できる解決策を実施することが借金返済から抜け出す効果的な方法といえます。
基本的には自力できつい状態から抜け出せる解決策を紹介しましたが、これらの方法では現状を改善できないケースも考えられます。そのため、借金返済がきつい状態から抜け出せそうになければ、債務整理を視野に入れて、弁護士や司法書士に相談をすることも検討しましょう。
なお、借金問題は1人で抱え込みやすい問題です。精神的にも負担がかかるため、「きつい」と感じた際には、解決策を実施するだけでなく、家族や知人、公的機関などに相談することも検討してみてください。
債務整理のよくある質問
借金返済がきつい状態でも最速で返す方法はありますか?
救済措置である「債務整理」であれば、他の方法よりも借金問題を早く解決できるのが一般的です。しかし、債務整理は最終手段であり、他の方法で解決できるのであれば推奨できるものではありません。借金返済がきつい状態を早く解消したいかもしれませんが、地道にコツコツ返済を続けることも大切です。
借金返済がきついです。効率的かつうまく返済する方法はありますか?
基本的に借金問題はすぐに解決できるものではありません。とくに、きついと感じている場合であれば、返済計画を見直すところから始めるのがよいでしょう。
借金返済がきつい状況でも貯金をするべきですか?
基本的には、貯金できるのであればその金額を返済に回すのがよいでしょう。しかし、借入額が多く返済までに時間がかかる場合には、可能な限り返済を行いつつ、少ない金額だけでも貯金をしておくことも大切です。
借金返済がどうしてもきついです。いま費用がなくても債務整理はできますか?
はい、できます。
債務整理に力を入れる弁護士・司法書士事務所は、債務者の金銭事情を熟知しているので分割・後払いが可能な事務所が多いです。
まずは債務整理に力を入れる弁護士・司法書士事務所の、無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。
STEP債務整理「債務整理に力を入れるおすすめの弁護士・司法書士を紹介」
借金返済がきついのですが、借入総額が一般的にやばいのでしょうか?
「やばい」と感じる基準は収入状況などによって異なるため、一概に断言できません。あくまで法的な基準ですが、年収の3分の1ほどの借入があると「総量規制」に抵触するため、「やばい」と考えてもよいかもしれません。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
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