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2024年11月現在

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットは?費用や弁護士を選ぶポイントを紹介

不貞慰謝料 弁護士

不貞の慰謝料請求は自分ですることも可能ですが、弁護士に依頼することでさまざまなメリットがあります。

慰謝料請求の交渉を有利に進められ、裁判手続きに進む前の示談交渉の場で解決しやすくなりますし、交渉だけでなく合意内容をまとめる示談書や訴状の作成を依頼できます。また、不倫相手と会い交渉するうえでの精神的負担を軽減することもできるしょう。

もちろん、弁護士に依頼するには、相談料や着手金、成功報酬、その他交通費や日当などの費用がかかります。相談料が無料の弁護士事務所もありますし、報酬体系は弁護士によって異なりますので、比較して検討することが必要です。

ただ、費用がかかるとしても、より確実に精神的苦痛に見合う慰謝料を請求できることで、自身で交渉する場合より結果的にプラスになることもあるでしょう。

弁護士を探す方法にはインターネットのほか知り合いからの紹介も考えられますが、大切なことは、不貞行為に関する示談交渉や訴訟の解決実績の豊富さです。実績や経験が多い弁護士ほど、慰謝料の請求額についても最適な提案を受けやすいでしょう。

また、相談する前に、不倫の事実が発覚してからの事実関係や夫婦関係の経緯を時系列で分かりやすくまとめ、証拠資料など不倫に関する資料を準備しておくことが大切です。

この記事では、不貞の慰謝料請求で弁護士に依頼するメリットや弁護士選びのポイントについて解説します。

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南陽輔 弁護士
監修
南 陽輔(弁護士)

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットは?費用や弁護士を選ぶポイントを紹介

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼することで、経済的あるいは精神的な面などでさまざまなメリットがあります。

  • 慰謝料請求の交渉を有利に進められる
  • 相手と直接会う必要がなく精神的な負担が軽くなる
  • 裁判に発展せず示談交渉で解決しやすくなる
  • 面倒な手続きをせずスムーズに進められる
  • 証拠を集めるアドバイスを受けられる

慰謝料請求の交渉を有利に進められる

弁護士に依頼することで慰謝料請求の交渉を有利に進めることができます。

慰謝料請求は、不倫相手や配偶者の不貞行為が法律上の不法行為(709条)にあたることを根拠としています。請求額についても過去の裁判例などをもとに、個々の事案に応じて判断されるものです。

法律の専門家である弁護士に依頼することで、こういった法律的な根拠を明確にしながら交渉してもらえるだけでなく、受けた精神的苦痛に応じた適正な慰謝料の金額を請求することができます。

不倫相手からの反論や慰謝料額の減額交渉などがあった場合も、感情ベースではなく法的な根拠に基づいて交渉してもらうことが可能です。話し合いがまとまらず裁判になった場合も想定しながら交渉してもらえる点で、弁護士に依頼するメリットは大きいでしょう。

相手と直接会う必要がなく精神的な負担が軽くなる

弁護士に依頼することで不倫相手と直接会う必要がなく、精神的な負担を軽減できます。

不倫行為によって受ける精神的なショックは、他人にも相談しづらく、日常生活を送るだけでも大きな負担になることが考えられます。そのうえ、慰謝料請求の話し合いで不倫相手と直接会うとなると、精神的苦痛を感じるだけでなく大きなストレスを伴うでしょう。

また、不倫相手に対し感情的にならないようコントロールすることも必要です。感情的になるあまり、暴言や暴行を働いたとなると、逆に慰謝料を請求される可能性も出てきます。

この点、第三者である弁護士に交渉を依頼することで、こういった苦痛や精神的な負担を軽くできる点はメリットといえます。

裁判に発展せず示談交渉で解決しやすくなる

裁判手続きに発展する前に示談交渉で解決しやすくなる点もメリットといえます。

弁護士は最初から裁判を提起することは基本的に少なく、まずは交渉のなかで解決を目指します。裁判になると当然時間も費用もかかりますし、当事者自身もできるだけ裁判は避けたいと思うのが通常です。

ただ、当事者同士であれば感情的になることもあり、法的な判断も踏まえ、客観的な事実や証拠をもとに話し合いを進めることが難しい場合もあります。話がまとまらない、冷静に交渉ができないと裁判手続きに進む可能性が高くなります。

弁護士であれば、法的な解釈や裁判手続きの負担、デメリットなどを説明しながら、示談交渉で解決できるよう話をすすめやすいでしょう。

面倒な手続きをせずスムーズに進められる

弁護士に依頼することで面倒な手続きをすべて任せることができます。

弁護士は、示談交渉で相手との窓口となるだけでなく、内容証明郵便などの書類作成や話し合いがまとまった場合の示談書(合意書)を作成します。また、裁判手続きに至った場合、訴状の作成・提出から代理人としての出席まですべて任せることが可能です。

話し合いの窓口は一本化できるため、当事者間でのやりとりは必要なく手続き自体スムーズに進めやすくなるでしょう。

また、不貞行為の慰謝料請求には、不貞行為の事実を知ってから3年という時効期間があります。時効期間が過ぎると、慰謝料請求ができない可能性があります。

そのため時効が迫っている場合は、時効中断のための手続きを踏まえながら、より慎重な対応が求められます。法律的な手続きにおいてミスを防ぐ意味でも弁護士に依頼するメリットは大きいといえるでしょう。

なお、不倫問題の交渉では通常1カ月~3カ月程度の期間がかかることが多く、裁判手続きに進むと1年以上かかることがあります。弁護士に依頼することで、解決までの時間を短縮することも可能です。

証拠を集めるアドバイスを受けられる

弁護士に依頼することで証拠集めについてもアドバイスを受けられます。

慰謝料請求するうえで証拠が大切になり、裁判では証拠書類が必要となり判決を左右します。不倫慰謝料の請求における証拠はさまざまです。

  • ホテルを出入りしている画像や動画
  • ホテルの支払い履歴
  • ラインやメールのやりとり
  • ETCカードなどの利用履歴、領収書
  • 興信所や探偵の調査報告書 など

このほか、SNSの発信内容や手帳、状況によって妊娠・堕胎の記録なども証拠に活用できます。

また、証拠を集めるうえで、相手のプライバシーを侵害、個人情報への不正アクセスなどにならないようにしなければなりません。たとえ不倫相手であったとしても、プライバシーや個人情報は保護されます。

証拠を集めたい気持ちが強すぎて法律に抵触する手段をとってしまうと、反対に損害賠償請求を受ける可能性もあります。場合によっては、刑事罰に相当することもありますので注意が必要です。

弁護士に依頼することで、慰謝料請求に有効な証拠や集め方についてアドバイスを受けることができます。また、不倫が濃厚に疑われるものの決定的な証拠がない場合でも、不倫を認めるように誘導できる場合もあります。

不貞の慰謝料請求の弁護士費用(相談料・着手金・成功報酬の相場)

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼する場合、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

  • 相談料の相場:30分5,000円程度
  • 着手金の相場:15万円~30万円程度
  • 成功報酬金の相場:獲得した慰謝料の10%~20%程度
  • その他に実費や日当が加算される場合がある

相談料の相場:30分5,000円程度

弁護士に依頼するか決めていない場合でも相談は可能です。相談料の目安は、30分5,000円程度です。なかには初回相談を無料としている弁護士もいますし、反対に、高度な相談内容になると30分10,000円程度の費用がかかる弁護士もいます。

着手金の相場:15万円~30万円程度

着手金の相場は、15~30万円程度です。

着手金とは依頼したときに払う費用で、依頼者が望む請求内容を実現できなかった場合でも、基本的に返還されません。

着手金は、示談交渉か調停、あるいは訴訟手続きかなどで金額は変わり、交渉の場合10万円、離婚調停にいくと10~20万円、訴訟手続きに入ると10~30万円が相場です。

離婚調停までで解決することが多いですが、訴訟まで進むと、50万円程度の着手金がかかる場合もあります。なかには無料としている弁護士事務所もありますが、その場合は報酬が高めに設定されていることが多いです。

また、交渉相手が不倫相手だけか不倫相手と配偶者かや請求金額によって着手金が決まるケースもありますし、配偶者への慰謝料請求に加え離婚請求を含めて依頼する場合は、着手金は上がる傾向です。

成功報酬金の相場:獲得した慰謝料の10%~20%程度

成功報酬金は事件が成功に終わった場合に終了時点で支払う費用で、獲得した慰謝料(経済的利益)の10~20%程度が相場です。

不倫慰謝料の相場は、離婚に至ったか否かなどさまざまな条件で変わりますが、50~300万円が相場と言われています。

成功報酬金は、依頼者の得た利益に応じて報酬金の割合が異なる場合が多く、次のように弁護士会の旧報酬基準を目安に決めている弁護士もいます。

●事件の経済的利益の額と報酬金

・300万円以下の場合:経済的利益の16%
・300万円超え3,000万円以下の場合:10%+18万円
・3,000万円超え3億円以下の場合:6%+138万円
・3億円を超える場合:4%+738万円

参照:(旧)日本弁護士連合会報酬等基準

慰謝料請求のほかに離婚請求が認められ成立した場合は、別途報酬金が必要となります。

その他に実費や日当が加算される場合がある

着手金や報酬金以外にも実費や日当が加算される場合もあります。

事務所での作業以外に出張が必要な場合は、交通費、宿泊費、日当(1~2万円程度)がかかります。郵送費や交通費などの諸経費は計算が煩雑になりやすいため、事務手数料として一律1~3万円としている事務所もあるようです。

また、裁判を起こす場合、裁判所に納める収入印紙代と予納郵券(切手)代、記録謄写費用などが実費が必要です。

弁護士費用を安く抑える方法

弁護士に依頼するとしてもできるだけ費用を抑えたいところです。ここでは弁護士費用を抑える方法について解説します。

  • 無料で相談できる弁護士を選ぶ
  • 料金体系を比較して安く済む弁護士を選ぶ
  • 着手金の返還保証制度のある弁護士を選ぶ

無料で相談できる弁護士を選ぶ

相談するにあたって有料と無料の法律事務所がありますので、無料の事務所を選ぶとよいでしょう。収入などの一定の利用条件はありますが、法テラス(日本司法支援センター)を利用することもできます。

法テラスは、借金や離婚、相続などの民亊、刑事問わず法的トラブルを抱えたときに、経済的な理由や住んでいる地域で相談できない人のために、国によって設立された機関です

参照:日本司法支援センター「法テラス」

また、無料で相談できるのが初回のみの場合と何回でも無料相談できる事務所がありますので、相談先をしっかり調べることで費用を抑えることができるでしょう。

料金体系を比較して安く済む弁護士を選ぶ

弁護士費用には、着手金と報酬金その他の実費などがありますが、料金体系は事務所によって異なります。弁護士報酬は自由化されていますので、料金体系を比較して決めることが大切です。

例えば、着手金が必要な弁護士と不要な弁護士があった場合、一見着手金のない事務所の方が費用は安くなりそうと感じるかもしれませんが、着手金と報酬金、その他の手当などを含めての判断が必要です。

交通費や郵送料を実費で精算する事務所もありますし、一律事務手数料として請求する事務所もあります。また、出張時の日当にどこまで含まれているか弁護士事務所で異なる場合がありますのでしっかり確認しましょう。

着手金の返還保証制度のある弁護士を選ぶ

着手金の返還保証制度がある弁護士に依頼することで費用を抑えやすくなります。

着手金の返還保証制度は、依頼した内容に対して満足できる結果(経済的利益)が得られない場合に、着手金を一部もしくは全額返金する制度です。

例えば、慰謝料請求で獲得できた金額が、弁護士報酬(着手金と成功報酬金)に満たない場合に、着手金を返還するなどです。

着手金は、依頼した時に弁護士が事件に着手したことに対する報酬ですので、慰謝料請求ができなかった場合や途中で弁護士を解任した場合でも返還されない場合がある費用です。

不倫慰謝料や離婚事件に実績があり自信のある弁護士ほど、着手金返還制度を設けている可能性が高いですので、弁護士を選ぶ際の判断基準の1つにしましょう。

なお、費用を抑えるためには、弁護士に依頼するタイミングも大切です。自分自身で不倫相手と交渉した結果、話がまとまらず事実関係などの主張に食い違いが生じた状態で依頼すると、裁判まで進みやすく費用が高くなります。

不倫の事実関係を認めさせ、相応の慰謝料請求するには交渉の進め方が重要です。確実に慰謝料請求することで弁護士費用を回収しやすくなりますので、早めに弁護士に依頼することも検討しましょう。

不貞の慰謝料請求が得意な弁護士の探し方

不貞の慰謝料請求が得意な弁護士に依頼することが成功のポイントです。ここでは、不貞事件に強い弁護士の探し方について解説します。

  • インターネットで検索する
  • 知り合いから紹介してもらう

インターネットで検索する

インターネットを活用して弁護士を探す方法です。ヤフーやグーグルだけでなく、口コミなどで弁護士事務所の評判などを確認できる可能性もあります。

「不倫 地域名 弁護士」
「離婚 地域名 弁護士」
「不倫 慰謝料 弁護士」

などで検索することで、不倫や離婚に強い弁護士を調べることができます。

ホームページから弁護士事務所の規模や担当弁護士の数、性別などを確認できる場合もありますし、発信している情報からどういった分野が得意か、あるいは意欲的に取り組んでいるかを判断できる場合もあります。

なお、日本弁護士連合会の弁護士検索サービスでは、地域ごとに取扱い業務や性別などで弁護士を検索することが可能です。

例えば、重点取扱業務で離婚を指定し検索をかけることで、離婚問題などを重点的に取り扱っている弁護士事務所の情報が一覧で表示されますので効率的に探すことも可能です。

参照:弁護士情報提供サービス ひまわりリサーと|日本弁護士連合会

知り合いから紹介してもらう

友人や知人など知り合いから紹介してもらう方法もあります。
離婚や不倫を経験している知人がいる場合、弁護士に相談したり依頼している可能性も高く紹介してもらえるかもしれません。

ただし、紹介してもらうとしても費用面や依頼する内容、相性なども含めて判断することが大切です。

弁護士を選ぶ際のポイント

不倫慰謝料をしっかりと請求するために弁護士選びが大切です。弁護士を選ぶポイントについて解説します。

  • 不貞行為に関する解決実績が多い弁護士かを確認する
  • 自分と相性が良い弁護士かを確認する

不貞行為に関する解決実績が多い弁護士かを確認する

弁護士事務所によって得意な分野や取り扱い実績は異なります。不貞行為に関する解決実績が豊富な弁護士かどうかを確認しましょう。

不倫問題や離婚に積極的に取り組んでいる弁護士事務所であれば、依頼する弁護士の性別を選べたり、当日や夜間、休日に柔軟に対応してくたりする事務所もあります。なかには専門のチームを組んで対応する事務所もあります。

また、不倫問題では男女関係が絡み、相手が感情的になることも少なくないため、実績や経験が豊富で交渉のノウハウを持っている弁護士に依頼することがより大切です。

慰謝料の請求額についても、過去の判例や解決実績、成功経験から金額を提示してもらいやすいでしょう。

自分と相性が良い弁護士かを確認する

依頼する弁護士との相性も大切です。
弁護士にも、性別や年齢の違いだけでなくいろいろなタイプの人がいます。コミュニケーションの取り方において、自分が話しやすい人、相談しやすい人がいるはずです。

特に、不倫の慰謝料では、請求額を決めるために夫婦関係や家庭生活などプライバシー性の高いことを伝えることも多くあります。また、示談交渉だけでも数カ月かかることもありますし、訴訟手続きまで依頼すると弁護士と長期間協力しながら進めることが必要です。

自分との相性が良い弁護士を見つけるために、複数の弁護士事務所の無料相談などを利用しながら、弁護士のタイプや物腰、問題解決に向けた進め方などを比較しながら決めるとよいでしょう。

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するまでの流れ

不貞行為の慰謝料請求を弁護士に依頼するまでの流れについて解説します。

  • 1.現在の状況に至る経緯を事前にまとめておく
  • 2.弁護士の実績と口コミを見ながら探す
  • 3.複数の弁護士から相性や費用を考慮して決める

1.現在の状況に至る経緯を事前にまとめておく

弁護士に依頼する前に、現在の状況に至る経緯をまとめましょう。

事実関係に基づいた経緯や関係者の情報を整理しておくことで弁護士に正確な情報を伝えることができます。

不倫を疑うようになったきっかけや証拠となるものを手に入れた経緯、不倫が分かってから現在の夫婦関係まで、不倫問題に関係することを漏れなく伝えることで、弁護士もより効果的な交渉方法や適正な請求額を把握しやすくなるでしょう。

また、このとき自分が希望する示談内容やどれくらいの慰謝料請求が可能かなど、知りたい情報もまとめておきましょう。

2.弁護士の実績と口コミを見ながら探す

弁護士の不倫・離婚事件の取扱い実績や口コミ、評判などを調べ、依頼できそうな弁護士事務所を探しましょう。

弁護士事務所といっても、個人で経営じている個人事務所から複数の弁護士で共同する共同事務所、100名以上の弁護士が所属する大規模事務所までさまざまです。ホームページや発信している情報、口コミなどを参考にしながら探しましょう。

このとき報酬などの料金表を明確に記載されているかも含めて探すとよいでしょう。

3.複数の弁護士から相性や費用を考慮して決める

複数の弁護士から依頼内容と自分との相性、費用を比較しながら決めましょう。

そのとき、オンライン面談や電話、メールなdの方法がありますが、できるだけ実際に会って依頼する弁護士を決めることが大切です。

オンラインや電話では細かいニュアンスを伝えることが難しい場合もありますし、慰謝料請求にあたっては法律的な解釈を含めて専門的な内容をやり取りする可能性があります。弁護士の人柄や自分との相性をしっかり判断するためにも、できるだけ対面で会って決めるようにしましょう。

弁護士に相談する前に準備しておくこと

弁護士に正式に依頼する前に相談することができますが、事前に準備しておいたほうがよいものもあります。

  • 不倫に関する経緯を時系列でメモしておく
  • 相談に関する資料は全て持参する

不倫に関する経緯を時系列でメモしておく

不倫に関する経緯を時系列でまとめたメモを準備しましょう。

限られた30分~1時間の面談時間を有効活用するためにも、口頭で伝えるだけでなくメモにまとめておくことでより伝わりやすくなります。

また経緯のほかにも、婚姻期間や子どもの有無、別居しているか否か、収入面など現在の状況もまとめておくことが大切です。そのうえで、どういった請求が可能か、慰謝料はいくらくらい請求できるか、離婚請求は可能かなど、自分が知りたい情報も整理しておきましょう。

相談に関する資料は全て持参する

相談に関する資料はすべて持参するようにしましょう。

慰謝料を請求するには、不倫の事実関係を証明する証拠資料が大切です。明確な証拠がない場合でも、複数の証拠を組み合わせることで、相手を認めさせるに十分な証拠となることもあります。

  • 現在の状況を証明するもの(身分証明書等)
  • 証拠もしくは証拠となりうるもの
  • 質問事項(請求できる慰謝料額、慰謝料請求にかかる期間、慰謝料請求するための流れなど)
  • 希望条件(離婚請求のほか今後の生活について)

相談に関する資料はすべて持参するようにしましょう。

まとめ

不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットには、慰謝料請求を確実に行いやすくなるだけなく、精神的な負担を軽減したり、示談交渉で解決しやすくなり問題解決までの時間を短縮できるなどのメリットがあります。

着手金のほか成功報酬金などの費用はかかりますが、より確実に精神的苦痛に見合う慰謝料額を獲得するためには弁護士に依頼したほうがよいでしょう。

ただし、弁護士を選ぶ際には、不貞問題の解決実績や費用、自分との相性などを、複数の弁護士を比較しながら判断することが大切です。

また、弁護士に相談する前には、不倫に関する一切の証拠資料やこれまでの経緯などをまとめ、分かりやすく伝えられるように準備するようにしましょう。是非参考にしてください。

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更新日 : 2024年11月28日
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