不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼することにはさまざまなメリットがある
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼することには、さまざまなメリットがあります。具体例としては、下記が挙げられます。
- 慰謝料請求の交渉を有利に進められる
- 相手と直接会う必要がなく精神的な負担が軽くなる
- 裁判に発展せず示談交渉で解決しやすくなる
- 面倒な手続きをせずスムーズに進められる
- 証拠を集めるアドバイスを受けられる
弁護士は依頼人が抱える問題を法的に解決する目的で、代理人としてさまざまなサポートをしてくれます。
自身が望む条件で不貞の慰謝料請求ができるように手続きを進めてもらえるうえに、精神的な面のサポートも受けられるため、これ以上の負担をかけずに不貞の慰謝料請求を行えるメリットがあるのです。
ここからは、不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットについて、それぞれ解説していきます。
慰謝料請求の交渉を有利に進められる
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、相手との交渉を有利に進められることが挙げられます。
慰謝料請求は、不倫相手や配偶者の不貞行為が法律上の不法行為(民法第709条)にあたることを根拠としています。請求額についても過去の裁判例などをもとに、個々の事案に応じて判断されるものです。
法律の専門家である弁護士に慰謝料請求を依頼することで、こういった法律的な根拠を明確にしながら交渉してもらえるだけでなく、受けた精神的苦痛に応じた適正な慰謝料の金額を請求することができます。
不倫相手からの反論や慰謝料額の減額交渉などがあった場合も、感情ベースではなく法的な根拠に基づいて交渉してもらうことが可能です。話し合いがまとまらず裁判になった場合も想定しながら交渉してもらえる点で、弁護士に依頼するメリットは大きいでしょう。
相手と直接会う必要がなく精神的な負担が軽くなる
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、不倫相手と直接会う必要がなく、精神的な負担を軽減できることが挙げられます。
不倫行為によって受ける精神的なショックは、他人にも相談しづらく、日常生活を送るだけでも大きな負担になることが考えられます。そのうえ、慰謝料請求の話し合いで不倫相手と直接会うとなると、精神的苦痛を感じるだけでなく大きなストレスを伴うことでしょう。
また、不倫相手に対して感情的にならないようコントロールすることも必要です。感情的になるあまり、暴言や暴行を働いたとなると、逆に慰謝料を請求される可能性も出てきます。
この点、第三者である弁護士に交渉を依頼することで、こういった苦痛や精神的な負担を軽くできる点はメリットといえます。
裁判に発展せず示談交渉で解決しやすくなる
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、裁判手続きに発展する前に示談交渉で解決しやすくなることが挙げられます。
弁護士は最初から裁判を提起することは基本的に少なく、まずは交渉のなかで解決を目指します。裁判になると当然時間も費用もかかりますし、当事者自身もできるだけ裁判は避けたいと思うのが通常です。
とはいえ、当事者同士であれば感情的になることもあり、客観的な事実や証拠をもとに話し合いを進めるのが難しい場合もあります。話がまとまらない、冷静に交渉ができないと裁判手続きに進む可能性が高くなります。
弁護士であれば、法的な解釈や裁判手続きの負担、デメリットなどを説明しながら、示談交渉で解決できるよう話を進めやすいでしょう。
面倒な手続きをせずスムーズに進められる
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、面倒な手続きをせずスムーズに進められることが挙げられます。
弁護士は、示談交渉で相手との窓口となるだけでなく、内容証明郵便などの書類作成や話し合いがまとまった場合の示談書(合意書)を作成してくれます。また、裁判手続きに至った場合、訴状の作成・提出から代理人としての出席まですべて任せることが可能です。
話し合いの窓口を一本化できるため、当事者間でのやりとりは必要なく手続き自体スムーズに進めやすくなるでしょう。
また、不貞行為の慰謝料請求には、不貞行為の事実を知ってから原則3年という時効期間があります。消滅時効を迎えてしまえば、慰謝料請求ができません。
そのため、時効が迫っている場合は、時効中断のための手続きを踏まえながら、より慎重な対応が求められます。法律的な手続きにおいてミスを防ぐ意味でも弁護士に慰謝料請求を依頼するメリットは大きいといえるでしょう。
なお、不倫問題の交渉では通常1カ月~3カ月程度の期間がかかることが多く、裁判手続きに進むと1年以上かかることがあります。弁護士に依頼することで、解決までの時間を短縮することも可能です。
証拠を集めるアドバイスを受けられる
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットとして、証拠集めについてもアドバイスを受けられることが挙げられます。
慰謝料請求するうえでは不貞行為の証拠が重要になり、裁判では証拠書類が必要となり判決を左右します。不倫慰謝料の請求における証拠はさまざまです。
- ホテルを出入りしている画像や動画
- ホテルの支払い履歴
- ラインやメールのやりとり
- ETCカードなどの利用履歴、領収書
- 興信所や探偵の調査報告書 など
このほか、SNSの発信内容や手帳、状況によって妊娠・堕胎の記録なども証拠に活用できます。
また、証拠を集めるうえで、相手のプライバシーを侵害、個人情報への不正アクセスなどにならないようにしなければなりません。たとえ不倫相手であったとしても、プライバシーや個人情報は保護されます。
証拠を集めたい気持ちが強すぎて法律に抵触する手段をとってしまうと、反対に損害賠償請求を受ける可能性もあります。場合によっては、刑事罰に相当することもありますので注意が必要です。
弁護士に依頼することで、慰謝料請求に有効な証拠や集め方についてアドバイスを受けることができます。また、不倫が濃厚に疑われる決定的な証拠がない場合でも、不倫を認めるように誘導できる場合もあります。
不貞の慰謝料請求の弁護士費用の相場
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼する場合、さまざまな費用が発生します。発生する費用とその相場をまとめましたので参考にしてみてください。
- 相談料の相場:30分あたり5,000円程度
- 着手金の相場:15万円~30万円程度
- 成功報酬金の相場:獲得した慰謝料の10%~20%程度
- その他に実費や日当が加算される場合がある
不貞の慰謝料請求の弁護士費用は、依頼する弁護士などさまざまな要因で変動します。そのため、実際にかかる弁護士費用が相場よりも「高くなる・安くなる」ことは少なくありません。
なお、当社では、弁護士事務所や法律相談窓口にて離婚問題を相談した東京在住者計324人を対象にアンケートを実施しました。離婚問題について弁護士へ依頼した際にかかった費用もアンケートを行ったところ、30万円~60万円がボリュームゾーンである結果になりました。
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼する場合、30万円~60万円程度が弁護士費用の目安であることを参考にしておくのもよいでしょう。
相談料の相場:30分あたり5,000円程度
慰謝料請求について弁護士に依頼するかが決まっていない場合であっても、相談は可能です。弁護士に相談する場合には、その法律事務所が設定している相談料を支払う必要があります。
相談料は法律事務所によって異なりますが、30分あたり5,000円程度が相場です。なかには初回相談を無料としている弁護士もいますし、反対に、高度な相談内容になると30分10,000円程度の費用がかかる弁護士もいます。
着手金の相場:15万円~30万円程度
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼する場合、着手金という費用が発生します。
着手金は弁護士に依頼したときに払う費用で、依頼者が望む請求内容を実現できなかった場合でも、基本的に返還されません。
法律事務所によって着手金の金額は異なりますが、慰謝料請求においては15万円〜30万円程度が相場とされています。
また、示談交渉か調停、あるいは訴訟手続きかなどで着手金の金額は変わり、交渉の場合10万円、離婚調停にいくと10万円~20万円、訴訟手続きに入ると10万円~30万円が相場です。
慰謝料請求を弁護士に依頼した場合は離婚調停で解決することが多いですが、訴訟まで進むと、50万円程度の着手金がかかる場合もあります。なかには無料としている弁護士事務所もありますが、その場合は報酬が高めに設定されていることが多いです。
また、交渉相手が不倫相手だけか不倫相手と配偶者かや請求金額によって着手金が決まるケースもありますし、配偶者への慰謝料請求に加え離婚請求を含めて依頼する場合は、着手金はさらに高くなる傾向があります。
成功報酬金の相場:獲得した慰謝料の10%~20%程度
成功報酬金は事件が成功に終わった場合に終了時点で支払う費用です。こちらも法律事務所などによって金額は異なりますが、慰謝料請求によって獲得できた慰謝料の10%~20%程度が相場となります。
成功報酬金は、依頼者の得た利益に応じて報酬金の割合が異なる場合が多く、次のように弁護士会の旧報酬基準を目安に決めている弁護士もいます。
●事件の経済的利益の額と報酬金
・300万円以下の場合:経済的利益の16%
・300万円超え3,000万円以下の場合:10%+18万円
・3,000万円超え3億円以下の場合:6%+138万円
・3億円を超える場合:4%+738万円
参照:(旧)日本弁護士連合会報酬等基準
不倫慰謝料の相場は、離婚に至ったか否かなどさまざまな条件で変わります。当社が行ったアンケートを実施したところ、離婚にまつわる慰謝料請求額は300万円までが全体の約9割との結果でした。
たとえば、不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼したことで300万円の慰謝料を獲得できた場合、48万円が成功報酬の目安になります。
なお、慰謝料請求のほかに離婚請求が認められ成立した場合は、別途報酬金が必要となります。
その他に実費や日当が加算される場合がある
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼した場合、着手金や報酬金以外にも実費や日当が加算されるケースもあります。
法律事務所での作業以外に出張が必要な場合は、交通費、宿泊費、日当(1万円~2万円程度)がかかります。郵送費や交通費などの諸経費は計算が煩雑になりやすいため、事務手数料として一律1万円~3万円としている事務所もあるようです。
また、裁判を起こす場合、裁判所に納める収入印紙代と予納郵券(切手)代、記録謄写費用などの実費が必要です。
不貞の慰謝料請求にかかる弁護士費用を安く抑える方法
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するとしてもできるだけ費用を抑えたいところです。ここでは弁護士費用を抑える方法について解説します。
- 無料で相談できる弁護士を選ぶ
- 料金体系を比較して安く済む弁護士を選ぶ
- 着手金の返還保証制度のある弁護士を選ぶ
- 法テラスを活用する
無料で相談できる弁護士を選ぶ
弁護士事務所のなかには、不貞の慰謝料請求に関する無料相談に対応している事務所もあります。また、「初回のみ相談料無料」「何度でも無料」のように、無料相談の対応は弁護士事務所によって異なります。
このような弁護士事務所であれば、相談料を抑えつつ慰謝料請求を依頼することが可能です。そのため、不貞の慰謝料請求にかかる弁護士費用を安く抑えたい場合には、インターネットなどから無料で相談できる弁護士事務所を探してみるのもよいでしょう。
なお、収入などの一定の利用条件はありますが、法テラス(日本司法支援センター)を利用することで、弁護士に無料で相談することも可能です。
法テラスとは、借金や離婚、相続などの民亊、刑事問わず法的トラブルを抱えたときに、経済的な理由や住んでいる地域で相談できない人のために、国によって設立された機関のことです。
要件を満たしていれば、無料相談以外にも弁護士等費用の立替にも対応してもらえるため、不貞の慰謝料請求の弁護士費用が不安な場合には、法テラスの利用も検討してみるのがよいでしょう。
料金体系を比較して安く済む弁護士を選ぶ
弁護士費用には、着手金と報酬金その他の実費などがありますが、料金体系は事務所によって異なります。弁護士報酬は自由化されていますので、料金体系を比較して決めることが大切です。
たとえば、着手金が必要な弁護士と不要な弁護士があった場合、一見着手金のない事務所の方が費用は安くなりそうと感じるかもしれませんが、着手金と報酬金、その他の手当などを含めての判断が必要です。
交通費や郵送料を実費で精算する事務所もありますし、一律事務手数料として請求する事務所もあります。また、出張時の日当にどこまで含まれているか弁護士事務所で異なる場合がありますのでしっかり確認しましょう。
着手金の返還保証制度のある弁護士を選ぶ
着手金の返還保証制度がある弁護士に依頼することで、不貞の慰謝料請求にかかる費用を抑えやすくなります。
着手金の返還保証制度とは、依頼した内容に対して満足できる結果が得られない場合に、着手金を一部もしくは全額返金する制度です。たとえば、慰謝料請求で獲得できた金額が、弁護士報酬(着手金と成功報酬金)に満たない場合に、着手金が返還されるなどです。
着手金は、依頼した時に弁護士が事件に着手したことに対する報酬ですので、慰謝料請求ができなかった場合や途中で弁護士を解任した場合でも返還されない場合がある費用です。
不倫慰謝料や離婚事件に実績があり自信のある弁護士ほど、着手金返還制度を設けている可能性が高いですので、弁護士を選ぶ際の判断基準の1つにするのもよいでしょう。
なお、費用を抑えるためには、弁護士に依頼するタイミングも大切です。自分自身で不倫相手と交渉した結果、話がまとまらず事実関係などの主張に食い違いが生じた状態で依頼すると、裁判まで進みやすく費用が高くなります。
不倫の事実関係を認めさせ、相応の慰謝料請求をするには交渉の進め方が重要です。確実に慰謝料請求することで弁護士費用を回収しやすくなりますので、早めに弁護士に依頼することも検討しましょう。
不貞の慰謝料請求が得意な弁護士の探し方
不貞の慰謝料請求が得意な弁護士に依頼することが成功のポイントです。ここでは、不貞の慰謝料請求に強い弁護士の探し方について解説します。
- インターネットで検索する
- 知り合いから紹介してもらう
インターネットで検索する
インターネットを活用して弁護士を探す方法です。ヤフーやグーグルだけでなく、口コミなどで弁護士事務所の評判などを確認できる可能性もあります。
「不倫 地域名 弁護士」
「離婚 地域名 弁護士」
「不倫 慰謝料 弁護士」
などで検索することで、不倫や離婚に強い弁護士を調べることができます。
ホームページから弁護士事務所の規模や担当弁護士の数、性別などを確認できる場合もありますし、発信している情報からどういった分野が得意か、あるいは意欲的に取り組んでいるかを判断できる場合もあります。
なお、日本弁護士連合会の弁護士検索サービスでは、地域ごとに取扱い業務や性別などで弁護士を検索することが可能です。
例えば、重点取扱業務で離婚を指定し検索をかけることで、離婚問題などを重点的に取り扱っている弁護士事務所の情報が一覧で表示されますので効率的に探すことも可能です。
知り合いから紹介してもらう
友人や知人など知り合いから弁護士を紹介してもらう方法もあります。離婚や不倫を弁護士に相談・依頼した経験がある知人がいる場合、その弁護士を紹介してもらえるかもしれません。
ただし、紹介してもらうとしても費用面や依頼する内容、相性なども含めて判断することが大切です。
不貞の慰謝料請求を依頼する弁護士を選ぶ際のポイント
不貞の慰謝料を請求するためには、しっかりとした弁護士選びが大切です。ここからは、不貞の慰謝料請求を依頼する弁護士を選ぶポイントについて解説します。
- 不貞行為に関する解決実績が多い弁護士かを確認する
- 自分と相性が良い弁護士かを確認する
不貞行為に関する解決実績が多い弁護士かを確認する
弁護士事務所によって得意な分野や取り扱い実績は異なります。不貞行為に関する解決実績が豊富な弁護士かどうかを確認しましょう。
不倫問題や離婚に積極的に取り組んでいる弁護士事務所であれば、依頼する弁護士の性別を選べたり、当日や夜間、休日に柔軟に対応してくれたりする事務所もあります。なかには専門のチームを組んで対応する事務所もあります。
また、不倫問題では男女関係が絡み、相手が感情的になることも少なくないため、実績や経験が豊富で交渉のノウハウを持っている弁護士に依頼することがより大切です。
慰謝料の請求額についても、過去の判例や解決実績、成功経験から金額を提示してもらいやすいでしょう。
自分と相性が良い弁護士かを確認する
依頼する弁護士との相性も大切です。
弁護士にも、性別や年齢の違いだけでなくいろいろなタイプの人がいます。コミュニケーションの取り方において、自分が話しやすい人、相談しやすい人がいるはずです。
特に、不倫の慰謝料では、請求額を決めるために夫婦関係や家庭生活などプライバシー性の高いことを伝えることも多くあります。また、示談交渉だけでも数カ月かかることもありますし、訴訟手続きまで依頼すると弁護士と長期間協力しながら進めることが必要です。
自分との相性が良い弁護士を見つけるために、複数の弁護士事務所の無料相談などを利用しながら、弁護士のタイプや物腰、問題解決に向けた進め方などを比較しながら決めるとよいでしょう。
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するまでの流れ
不貞行為の慰謝料請求を弁護士に依頼するまでの流れについて解説します。
- 現在の状況に至る経緯を事前にまとめておく
- 弁護士の実績と口コミを見ながら探す
- 複数の弁護士から相性や費用を考慮して決める
1.現在の状況に至る経緯を事前にまとめておく
不貞行為の慰謝料請求を弁護士に依頼する前に、現在の状況に至る経緯をまとめましょう。事実関係に基づいた経緯や関係者の情報を整理しておくことで、弁護士に正確な情報を伝えることにつながります。
不倫を疑うようになったきっかけや証拠となるものを手に入れた経緯、不倫が分かってから現在の夫婦関係まで、不倫問題に関係することを漏れなく伝えることで、弁護士もより効果的な交渉方法や適正な請求額を把握しやすくなるでしょう。
また、このとき自分が希望する示談内容やどれくらいの慰謝料請求が可能かなど、知りたい情報もまとめておきましょう。
2.弁護士の実績と口コミを見ながら探す
弁護士の不倫・離婚事件の取扱い実績や口コミ、評判などを調べ、依頼できそうな弁護士事務所を探しましょう。
弁護士事務所といっても、個人で経営している個人事務所から複数の弁護士で共同する共同事務所、100名以上の弁護士が所属する大規模事務所までさまざまです。ホームページや発信している情報、口コミなどを参考にしながら探しましょう。
このとき報酬などの料金表を明確に記載されているかも含めて探すとよいでしょう。
3.複数の弁護士から相性や費用を考慮して決める
複数の弁護士から依頼内容と自分との相性、費用を比較しながら決めましょう。
そのとき、オンライン面談や電話、メールなdの方法がありますが、できるだけ実際に会って依頼する弁護士を決めることが大切です。
オンラインや電話では細かいニュアンスを伝えることが難しい場合もありますし、慰謝料請求にあたっては法律的な解釈を含めて専門的な内容をやり取りする可能性があります。
弁護士の人柄や自分との相性をしっかり判断するためにも、できるだけ対面で会って決めるようにしましょう。
不貞の慰謝料請求を弁護士に相談する前に準備しておくこと
弁護士に正式に依頼する前に相談することができますが、事前に準備しておいたほうがよいものもあります。
- 不倫に関する経緯を時系列でメモしておく
- 慰謝料請求の相談に関する資料は全て持参する
不倫に関する経緯を時系列でメモしておく
不倫に関する経緯を時系列でまとめたメモを準備しましょう。
限られた30分〜1時間の面談時間を有効活用するためにも、口頭で伝えるだけでなくメモにまとめておくことでより伝わりやすくなります。
また経緯のほかにも、婚姻期間や子どもの有無、別居しているか否か、収入面など現在の状況もまとめておくことが大切です。
そのうえで、どういった請求が可能か、慰謝料はいくらくらい請求できるか、離婚請求は可能かなど、自分が知りたい情報も整理しておきましょう。
慰謝料請求の相談に関する資料は全て持参する
慰謝料請求の相談に関する資料はすべて持参するようにしましょう。
慰謝料を請求するには、不倫の事実関係を証明する証拠資料が大切です。明確な証拠がない場合でも、複数の証拠を組み合わせることで、相手を認めさせるに十分な証拠となることもあります。
- 現在の状況を証明するもの(身分証明書等)
- 証拠もしくは証拠となりうるもの
- 質問事項(請求できる慰謝料額、慰謝料請求にかかる期間、慰謝料請求するための流れなど)
- 希望条件(離婚請求のほか今後の生活について)
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼することのよくある誤解
最後に、不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼することに関するよくある誤解について解説していきます。
- 必ず裁判に発展するわけではない
- 不貞行為の証拠がない場合でも弁護士に相談することはできる
必ず裁判に発展するわけではない
「不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼すると裁判になってしまうのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、必ず裁判に発展するわけではありません。
前提として、離婚手続きには「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の手続きがあります。基本的に弁護士はまずは協議離婚での解決を目指し、協議離婚で解決すれば裁判に発展することはありません。
なお、協議では解決が難しい場合には、調停・裁判に発展するケースもありますが、いずれの場合でも弁護士からサポートを受けながら手続きを進められます。
不貞行為の証拠がない場合でも弁護士に相談することはできる
「慰謝料請求をしたいけど、不貞行為の明確な証拠がない」という人もいるかもしれません。確かに慰謝料請求において不貞行為の証拠は重要ですが、証拠がない場合であっても弁護士に相談することは可能です。
また、現在証拠がなかったとしても、これから証拠を集めるために弁護士からアドバイスをもらうことも可能です。自身の状況に合ったアドバイスをもらえるため、不貞行為の証拠がない場合であっても、まずは弁護士に相談してみるのがよいでしょう。
まとめ
不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットには、慰謝料請求を確実に行いやすくなるだけなく、精神的な負担を軽減したり、示談交渉で解決しやすくなり問題解決までの時間を短縮できるなどのメリットがあります。
着手金のほか成功報酬金などの費用はかかりますが、より確実に精神的苦痛に見合った慰謝料額を獲得するためには弁護士に依頼したほうがよいでしょう。
ただし、弁護士を選ぶ際には、不貞問題の解決実績や費用、自分との相性などを、複数の弁護士を比較しながら判断することが大切です。
また、弁護士に相談する前には、不倫に関する一切の証拠資料やこれまでの経緯などをまとめ、分かりやすく伝えられるように準備するようにしましょう。
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