楽天カードの支払いを待ってもらうための方法
楽天カードの支払いは、口座振替の場合、利用した翌月の27日に引き落とされます。その日までに引き落としができるよう、口座にお金を入れておかなければなりません。
支払いが間に合わないとわかっている場合には、以下の方法で対処しましょう。
支払い期日前の場合
支払い期日が来る前であれば、以下の方法によって対処しましょう。なるべく早く対応すれば、少しでも遅延損害金を抑えることができます。
楽天カードに連絡する
まずはカード会社に連絡し、誠実に支払えないことを伝えましょう。
支払い日を遅らせてもらうことはできないかもしれませんが、リボ払いに変更して1回の支払額を減らすなどの提案をしてもらえる可能性があります。
以下の連絡先に電話して、相談してみましょう。
楽天e‐NAVIから「あとからリボ」などに変更
電話をするのはためらいがあるという方には、ネット上で手続きを済ませる方法もあります。ネット上で手続きをするには、まず「楽天e-NAVI」にログインします。
期日前なら、楽天e‐NAVI上から「あとからリボ」「あとから分割」にすることができます。名前のとおり、一括払いの予定だった支払いを、あとからリボ払いや分割払いに変更できる手続きです。
ただし、どちらも高利の手数料がかかることに注意が必要です。
あとからリボには実質年率15%の手数料がかかります。また、ショッピング1回払いをあとから分割払いにするには、2回以上の分割で実質年率12.25%~15%の手数料がかかります。
あくまでどうしても払えないときの手段にとどめましょう。リボ払いは一度始めると家計の負担が一時的に大きく減ります。それに慣れてしまうとリボ払いを止めにくくなり、気づいたときには利息で元金が膨らんでいる、という結果になりかねません。
参考:
あとからリボ払い|楽天カード
分割払い|楽天カード
\ 債務整理で返済猶予期間をもらおう! /
支払い期日後の場合
支払期日や引き落とし日が過ぎてしまった場合は、以下の方法で対処しましょう。
再振替サービス対象日に間に合うなら入金しておく
支払日に口座残高がなかった場合、銀行によって再振替がおこなわれることがあります。その時までに口座に引き落とし可能な金額を入金しておきましょう。
再振替は全ての銀行がおこなっているわけではありません。再振替をおこなう金融機関は以下のとおりです。
<再振替をおこなってくれる銀行>
楽天銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行 ゆうちょ銀行 他一部の地銀
上記のうち、ゆうちょ銀行以外は翌日から4営業日連続で再振替をします。ゆうちょ銀行のみ、再振替は一度だけ、引き落とし日翌日から4営業日後におこなわれます。
そのため、遅くとも月末までには口座に十分な金額を入れておきましょう。
参考:お支払い分の引き落としができなかった場合のお支払い手続き | 楽天カード
再振替サービス対象日までに間に合わないなら電話連絡
再振替にも間に合わなかったり、再振替がされない銀行を登録している場合は、楽天カードに直接連絡をしましょう。
楽天カードからコンビニ振込用紙を送ってもらうか、振込口座を指定してもらうことができます。
コンビニで振り込み
コンビニ振り込みの場合、支払日までの遅延損害金を付した金額を支払う必要があります。
振込用紙には期限がありますが、その期限はあくまでも振込用紙の使用期限です。本来の支払日である27日を1日でも過ぎていれば、遅延損害金が加算されます。
電話であらかじめ支払日までの遅延損害金を確認しておき、指定された金額をコンビニで支払いましょう。その際には支払金額に応じて66円~550円の手数料がかかります。
ただし、コンビニでは30万円以上の金額は支払えません。返済額が30万円を超える場合は、以下の方法で返済しましょう。
楽天カード指定口座へ振り込み
金額が30万円以上の場合などは、指定された口座に振り込む方法で返済します。楽天カードに連絡し、振込先を確認しましょう。
その際も、振り込み日までの遅延損害金を支払う必要がありますので、電話をした際に金額を確認しておきましょう。
\ 債務整理で返済猶予期間をもらおう! /
楽天カードの支払いが遅れることのリスク
楽天カードの支払いが遅れることには、次のようなリスクがあります。
- 遅延損害金で借金が膨らむ
- 楽天カードが一時利用停止、または強制解約される
- 電話や郵便での督促を受ける
- 裁判になって給料を差し押えられる
1日でも遅れると遅延損害金がつく
支払いが1日でも遅れると、利息の代わりに遅延損害金が発生します。
遅延損害金は延滞に対するペナルティであるため、その利率は通常の利息よりも高く設定されています。楽天カードの遅延損害金利率は、ショッピングなら年14.6%、キャッシングなら年20%です。
ショッピングで10万円の支払いが遅れた場合、
10万円×14.6%÷365日=40円
となり、1日の遅延損害金は40円です。遅延損害金は、完済するまで毎日加算され続けます。
楽天カードの利用が一時停止される
引き落とし日(毎月27日締め)に引き落としができなかった場合、翌日からカードの利用が一時的に停止されてしまいます。
一時利用停止は、決められた金額を支払うまで続きます。楽天カード経由で引き落としにしているものがあれば、支払い方法を変更しておきましょう。カードの一時利用停止期間中に支払い依頼があるとはじかれてしまい、そちらも滞納してしまうことになります。
郵送や電話での督促が始まる
支払日を過ぎると、楽天カードから電話や郵送などによる督促が始まります。ショートメールで督促を受けることもあります。
最初は「お支払いが確認できません」程度の文章ですが、滞納が長引くにつれて内容は厳しくなり、最終的には裁判手続きを予告されるようになります。
ただし、自宅まで督促に来ることはめったにありません。万が一、楽天カードの担当者が自宅まで督促に来たとしても「自宅前に居座る」「家族に借金の肩代わりを強要する」などの取り立て行為がおこなわれることはないので安心してください。
なぜなら、貸金業法では違法な取り立てについてルールが設けられており、上記のような違法な取り立て行為をすれば、刑事罰の対象となってしまうからです。
約3ヵ月で強制解約される
3ヵ月程度滞納が続くと、楽天カードを強制解約されてしまいます。
ただし、強制解約までの期間はそれまでの滞納状況などによって個人差があります。特に支払い遅れを何度か繰り返している人などは、2か月程度の滞納でも強制解約に至る可能性があるため、注意が必要です。
楽天カードは利用者の新規獲得に力を入れており、最初の審査基準は比較的緩やかに設定しているといわれています。その分滞納に対しては厳しい傾向があり、他のクレジットカードよりも強制解約までの日数が短い可能性があるのです。
強制解約されると、たとえその後すぐに完済しても、カードの利用を復活させることはできません。
楽天カードはポイント還元率がいいため、家賃や公共料金を楽天カード経由で支払っている方も多いでしょう。強制解約されてしまったら、すぐにそれらの支払い方法を変更する必要があります。
滞納額の一括請求を受ける
2か月以上滞納すると、期限の利益を喪失して元金に遅延損害金を付した金額を一括で支払うよう請求されてしまいます。
「期限の利益」とは、約束通りに分割弁済していれば、残額を一括で支払うことを請求されない債務者側の利益です。
この期限の利益は、債務者が借金を滞納してしまうと失われる場合がほとんどです。
多くの金融機関は、最初に借り入れた際の契約書に「期限の利益喪失条項」を設けており、そこには何回滞納すると期限の利益を喪失するかについて規定されています。一般的に、2回返済を怠ると期限の利益を喪失するという契約内容になっているケースが多いですが、手元に契約書がある場合は確認してみましょう。
期限の利益を喪失すると、債務者は残額を一括で支払うよう請求されてしまいます。
裁判所から通知が来る|支払督促
それでも返済できなかった場合、楽天カードから裁判を起こされることになります。裁判手続きは、通常訴訟よりも支払督促を申し立てられることが多いでしょう。
支払督促は通常の訴訟より手続きが簡単で、異議申し立てをしなければ最短4週間で申立人の権利を認める決定が出てしまいます。
ネットからも手続きできるため手間も少なく、手数料も通常訴訟の半額で済むため、貸金業者やカード会社などが少額の債権を回収するためによく利用されます。
財産の差し押さえを受ける
裁判所の判決や決定が出ると、財産を差し押さえられる可能性があります。
裁判所は、楽天カードの主張のとおり、元金プラス支払い日までの遅延損害金を支払うよう判決を下すでしょう。返済していないことが事実であれば、楽天カードの主張を覆すのは難しいからです。
判決が確定しても支払いができなかった場合、楽天カードはあなたの財産を差し押さえることができます。
財産のうち、最も差し押さえを受けやすいのは給料です。楽天カード契約時と勤務先が変わっていない場合は簡単に給料差し押さえを受けてしまうでしょう。
ワンポイント解説
給料差し押さえを受けると、手取り月収の4分の1にあたる金額が、会社から直接楽天カードに支払われます。ただし、手取り月収が44万円を超える場合は、そこから33万円を差し引いた残りの金額が没収されます。
差押えは借金額を全額回収するまで続きます。また、会社に借金を滞納し差し押さえを受けていることがわかってしまうというデメリットもあります。
\ 債務整理で返済猶予期間をもらおう! /
楽天カードの支払いができないときの対処法
ここまでで、楽天カードの支払いを待ってもらう方法や、返済ができないとどんなリスクがあるかについて解説しました。
では、支払いが難しい場合はどうしたらいいのでしょうか。以下でその対処法をお伝えします。
家族・友人からお金を借りる
滞納が一時的で、金額がそれほど多額ではないなら、家族や信頼できる友人から借りて返済することを検討してみましょう。
事情を正直に話し、返済期日や方法などを決めた返済計画や念書を作成して誠意を示すことで理解を得られやすくなります。
親族や友人であれば、低金利か無利息でお金を借りられることもあるでしょう。
そうなれば、楽天カードへ返済する場合よりも大幅に借金の返済負担が軽減できる可能性もあります。
フリマアプリなどで不用品を売る
自宅にある不用品を売って、一時的にお金を作るという方法もあります。今はメルカリやヤフオクなどのフリマアプリやリサイクルショップなど、簡単に私物を売ることができる方法があります。
少額でもお金が準備できたら、少しずつ返済に回していきましょう。
どうしても返済できない場合は債務整理を検討しよう
支払いができる見込みがない、他にも債務がある、という場合は、一時的な対処法では解決できないことがあります。どうしても返済ができないときは、弁護士や司法書士に相談して債務整理を検討しましょう。
債務整理をすると、ブラックリストに登録されてしまうというデメリットがあり、それを恐れて弁護士や司法書士に相談することをためらう方もいます。
しかし、長期滞納している時点で既にブラックリストには載っている状態です。債務整理だけをことさらに拒む理由はありません。
債務整理を行うことで支払いや督促をストップできる
債務整理をおこなうことで、返済や債権者からの督促を一時的にストップすることができます。弁護士や司法書士が債務整理を受任し、その旨を債権者に通知した場合、債権者は直接債務者に連絡を取ることが禁止されます。
電話での督促だけでなく郵便も止まるため、今まで債権者からの督促に苦しんでいた方にとっては、それだけで精神的に楽になるでしょう。
また、債務整理の方針が決まるまでは、返済が一時的にストップします。返済を止めている間に収入と支出のバランスを把握し、現在の収入から返済にいくら回せるかを検討しましょう。
債務整理の3つの種類とその減額効果
債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産の3種類があり、債務状況や収入状況などにより選択すべき手続きが異なります。
手続き |
方法 |
メリット |
デメリット |
任意整理 |
弁護士や司法書士が債権者と任意に交渉し、元本のみの分割弁済和解を目指す方法。 |
・返済期間中の利息を免除できる
・今まで発生した遅延損害金をカットできる
・整理する債権者を選べる
・職業制限がない
・周囲に知られるリスクが少ない
・財産を維持したまま借金整理ができる |
・任意整理に応じてくれない債権者もいる
・3~5年返済を継続する必要がある
・基本的に元金の減額には応じてもらえない |
個人再生 |
裁判所に申立てをおこない、元金の5分の1~10分の1程度まで債務を免除してもらう手続き |
・債務を大幅にカットできる
・マイホームを維持したまま借金整理できる
・ギャンブルや浪費による借金でも整理できる
・職業制限がない |
・手続きが煩雑
・安定・継続した収入があることを証明しなければならない
・住所・氏名が「官報」に掲載されるため、周囲に知られる可能性がある |
自己破産 |
裁判所に申し立てることで債務の免除を受ける手続き |
・返済義務が免除される
・収入が不安定でも申立てられる
・日用品や生活必需品、一部の財産は残すことができる |
・自分名義の不動産や預貯金、保険の返戻金などの財産が処分される
・職業制限を受ける
・官報に住所氏名が掲載されるため、周囲に知られる可能性がある |
そのほか、共通のデメリットとしては、一定期間ブラックリストに載り、新しくカードを作ったり借り入れをしたりすることができなくなることがあります。
弁護士や司法書士と相談し、自分の状況にあった手続きを選びましょう。
債務整理を検討すべきタイミング
以下のような状況になったら、債務整理を検討すべきタイミングです。弁護士や司法書士に一度相談してみましょう。
- 何度も延滞を繰り返している
- 借金返済のために新たに借り入れをすることがある
- 月々の返済額が手取り月収の3分の1を超えている
- 3社以上から借金をしている
- 借金の総額が年収の3分の1を超えている
- 利息の負担が重いと感じている
- 利息の支払いだけでなかなか元金が減らない
楽天カードの支払いができないときに、やってはいけないこと
楽天カードの支払いができないときは、親族からお金を借りる、不用品を売るなどして一時的にお金を作る、一時的な滞納でないなら債務整理を検討するなどする必要があります。
反対に、返済に困ったときにしてはいけない行動には、以下のようなものがあります。
開き直って督促を無視する
督促を無視しても、債務は簡単に時効になることはありません。
楽天カードからの借金は、5年間返済をしなければ時効援用をして支払い義務を免れることができます。しかし、楽天カードが簡単に時効を成立させてくれることは考えられません。
督促を無視し続けていれば、遅延損害金を付した金額を請求する裁判を起こされ、給料などの財産を差し押さえられてしまうでしょう。
判決が確定すれば、時効は10年延長されてしまいます。開き直って督促を無視しても、債務を時効により消滅させるのは難しいでしょう。
違法な業者から借り入れをする
闇金などの違法な高金利で貸付をしてくれる業者からは借り入れをすべきではありません。
違法業者は顧客リストを共有していることが多いため、他の闇金からも貸付の営業が来たりして、一度だけの借り入れでは済まなくなる可能性があります。
また、違法ではありませんが、消費者金融からのキャッシングで返済するのも避けた方がいいでしょう。消費者金融は15%~20%という高い金利で貸付をおこなうため、利用し始めると利息の負担に苦しむことになりかねないからです。
クレジットカードの現金化をする
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して高価で換金性の高いものを購入し、それをすぐに買い取り業者に売って現金を得る方法です。
クレジットカードの現金化は、明確な法律違反にはなりませんが、非常にグレーな方法です。ほとんどのカード会社で禁止行為として契約書に明記されています。カード会社に見つかると半永久的に取引をストップされてしまうでしょう。
また、クレジットカードの現金化は、破産法の「不当な債務負担行為(破産法第252条1項2号)」とみなされ、自己破産ができなくなる可能性もあります。
上記の理由から、クレジットカードの現金化は絶対にやめるべきだといえます。
参照:e-Govポータル「破産法第252条1項2号」
まとめ
楽天カードの支払いを待ってもらうには、以下の方法があります。
- 電話や楽天e‐NAVIから分割やリボ払いの手続きに変更する
- 銀行が再振替をする期間内に入金する
- 楽天カードに連絡してコンビニ振り込みにしてもらう
- 楽天カードが指定する口座に振り込みをする
返済を怠ると、最終的には給料などの財産を差し押さえられる可能性もあります。
支払いが難しい場合は、親族から借りたり所持品を売ったりして一時的にお金を作る方法もありますが、今後の返済にも不安があるなら債務整理も検討してみましょう。
弁護士や司法書士などの専門家に相談することで、あなたに合った返済方法のアドバイスを受けることができるでしょう。
楽天カードの支払いを待ってもらいたいときに知りたいQ&A
楽天カードの支払いを待ってもらいたいときは、どうすればいいでしょうか?
まだ支払期日が来ていなければ、楽天カードに電話しましょう。連絡先は以下のとおりです。
●自動音声専用ダイヤル(24時間年中無休)0120-30-6910、092-474-9255
●コンタクトセンター(9:30~17:30)0570-66-6910、092-303-7188、092-474-6287
楽天eーNAVIで、ネット上からリボ払いや分割払いなど、返済方法の変更をすることもできます。
既に返済期日が来てしまっているなら、銀行の再振替日までに入金しておきましょう。それに間に合わなければ、楽天に連絡してコンビニ振込用紙を送ってもらうか、指定された口座に振り込む方法もあります。
楽天カードの支払いができないとどうなりますか?
1日でも滞納するとカードの利用が一時停止されます。3ヵ月程度遅れると、カードが強制解約され、遅延損害金を付した全額を一括請求されてしまいます。
それ以上滞ると、楽天カードから訴訟提起や支払督促を申し立てられ、給料差し押さえをされることもあります。支払督促手続きなら、費用負担も少なく、比較的簡単に申し立てることができるため、借金額が少なくても申し立てられる可能性は十分にあります。
楽天カードの支払いができない時にはどうしたらいいですか?
まずは家族などに借りられないか助けを求めましょう。返済計画などを念書にするなど、誠実な態度でお願いすれば助けてくれるかもしれません。
また、不用品をメルカリやリサイクルショップなどで売却して一時的な資金を作るという方法もあります。
滞納が一時的ではなく、この先も続きそうであれば、一度弁護士に債務整理の相談をしてみましょう。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
- 北海道・東北
-
- 関東
-
- 東海
-
- 関西
-
- 北陸・甲信越
-
- 中国・四国
-
- 九州・沖縄
-