「0120545808」はニッテレ債権回収会社からの電話!
借金には覚えがあっても、「0120545808」は知らない番号であるケースが多いので、いきなり一括請求されると「詐欺ではないか」と考えてしまう人も多いでしょう。
しかし、「0120545808」はニッテレ債権回収会社の番号であり、詐欺電話ではありません。ここからは、ニッテレ債権回収会社について下記3つの特徴を解説します。
- ニッテレ債権回収会社は元の支払先から委託され「借金の取立て」や「集金代行」をおこなう会社
- ニッテレ債権回収会社が扱う主な債権
- ニッテレ債権回収会社に依頼する主な会社
ニッテレ債権回収会社は元の支払先から委託され「借金の取立て」や「集金代行」をおこなう会社
ニッテレ債権回収会社(ニッテレ・サービサー)は債権回収会社と呼ばれる借金の取立専門業者です。
昭和61年8月に発足して以来30年の実績を持ち、取扱困難な小口無担保の借金取立を得意としています。また、ニッテレ債権回収会社の特徴として、債権管理・回収業務の他に集金代行業務もおこなっています。
債権回収会社についてさらに詳しく知りたい場合は以下の記事で解説していますので参考にしてください。
ニッテレ債権回収会社は以下のような業種から債権管理・回収業務を委託されています。
- 金融機関など
- クレジット会社
- リース会社
- 登録貸金業者(ノンバンク)
- 国・地方公共団体など
また、ニッテレ債権回収会社は以下のような業種から集金代行業務を委託されています。
- 通信業関連業者(CATV・プロバイダーなどを含む)
- 通信販売会社
- 流通系会社
- 電力会社
- ガス会社
- その他の一般企業・団体など
ここからは、上記のような会社からどのような債権を回収委託されるのかをそれぞれ詳しく解説します。
ニッテレ債権回収会社が扱う主な債権
ニッテレ債権回収会社が管理・回収を受託したり買取をおこなうのは、以下のような債権です。
- 金融機関などの貸付債権(目的ローン・フリーローン・カードローンなど)
- ノンバンク貸付債権(キャッシング債権・ローン債権)
- クレジット債権(クレジットカード債権・個別クレジット債権・自社割賦債権)
- リース債権
- 求償債権(信用保証協会・金融機関の系列保証会社などが代位弁済して得た求償債権)
- 政府関係金融機関、都道府県の貸付債権など
※代位弁済・・・保証会社などの第三者が債務者に代わって金融機関に返済すること。代位弁済することで保証会社は求償権を取得し、立て替えた金額を返済するよう債務者に請求できるようになる。
また、ニッテレ債権回収会社が集金代行をおこなうのは、以下のような債権です。
- 通信販売債権
- 公共料金債権(電気料金・ガス料金・水道料金)
- インターネット・CATVなど情報料債権(プロバイダ・CATV・その他のインターネット関連)
- 一般売掛債権(売掛金など)
その他にも、ニッテレ債権回収会社は債権管理に必要な書類の作成や発送の代行もおこなっています。
ニッテレ債権回収会社に依頼する主な会社
ニッテレ債権回収会社は全国展開している債権回収会社です。銀行カードローンやクレジット支払いだけでなく、家賃・通信販売未納金や携帯・ネット料金、公共料金など取扱う債権は多岐にわたります。
下記は、ニッテレ債権回収会社に依頼する主な会社です。
- ドコモ(DCMX・dカード)
- ソフトバンク
- クレディセゾン
- ゴールドポイントマーケティング(ヨドバシカード)
- 池田泉州JCB
- 北陸カード
- オリックス銀行
- オリックスクレジット
- 新生フィナンシャル
- ヤマトクレジットファイナンス(旧:ファインクレジット)
- 七十七カード
- シティックスカード
- かんそうしん
- 山陰合同銀行
- もみじ銀行
ニッテレ債権回収会社から借りた記憶がなくとも、上記のような会社から借入をしたことがあれば一括請求される恐れがあります。
なかでも、ニッテレ債権回収会社が多く取扱うのが、NTTドコモが発行するdカードの支払いに関するものです。
NTTドコモはdカードの支払いに関する業務をニッテレ債権回収会社に委託しており、支払日に指定金融機関から引落しができないと即ニッテレ債権回収会社から通知が届きます。
引落しができなかった場合dカードが一時的に利用できなくなりますが、ニッテレ債権回収会社からの案内に従って支払いを完了させればまた使えるようになるので安心してください。
ニッテレ債権回収会社から一括請求がくる仕組み
ニッテレ債権回収会社から請求が来たということは、借入先の会社がニッテレ債権回収に借金の回収を委託したことになります。また、一括請求が来るのは借金を滞納している場合に限られます。
そのため借金を滞納しており、借入先からの連絡にも応じなかった場合、借入先がニッテレ債権回収会社に委託するケースが多いです。
債権が譲渡されると元の債権者から「債権譲渡通知書」が届く
元の債権者から債権回収会社へ債権が譲渡されると、必ず「債権譲渡通知書」と書かれた通知が届きます。
債権譲渡通知書とは、元の債権者が債権を第三者に売ったことを知らせる通知で、確定日付の証明ができる「内容証明郵便」で届くことが一般的です。
これは、民法により債権回収会社が債務者に対して、債権を所有していることを主張するためには、以下の条件を満たすことが必要であると定められているためです。
確定日付のある証書(債権譲渡通知書)によって譲渡人(元の債権者)が債務者へ通知すること。
そのため、債権が譲渡された際には、必ず「元の債権者から債務者宛に」債権譲渡通知書が届きます。
「債権譲渡通知書が届いた際の対処方法」や「債権譲渡通知書が本物か見分ける方法」について、詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。
督促や訴訟のタイミングはニッテレ債権回収会社の担当者が判断する
債権回収会社などが通知での督促や訴訟を起こす頻度について、特に法律で定めがあるわけではありません。
そのため、督促や訴訟をいつおこなうかは、各債権回収会社の担当者の判断によって決まります。一般的に、担当者は債権額・回収手間・債務者の資力から判断して回収しやすい案件から着手します。
例えば、債務者の勤め先が分かっていて判決後すぐの給料差押えが可能であり、給料差押えで回収可能な債権額であれば、直ちに着手するでしょう。
担当者の能力や考え方にもよりますが、滞納開始から一括請求されるまでの期間、一括請求されてから訴訟提起までの期間については、何か月後と明示できる期間は定まっていません。
ニッテレ債権回収会社からの一括請求を無視したらどうなる?
なかには、何年も前の借金に関してニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が届く場合もあります。
その場合、「今まで滞納していても何も連絡がなかったのだから、無視しても大丈夫では」と考える人もいるかもしれません。
しかし、ニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が届いているのに、何もせず無視すると、下記のようなリスクがあるため非常に危険です。
- 自宅・実家・勤務先に電話・郵便で督促がいく
- 自宅訪問や近所に聞込みされ周囲に借金の事実を知られる
- 裁判を起こされ自宅に裁判所から通知が届く
- 給料や預貯金口座など財産を差押えられる
ここからは、ニッテレ債権回収会社からの一括請求を無視したらどうなるのか、詳しくお伝えします。
自宅・実家・勤務先に電話・郵便で督促がいく
一括請求の通知が届く状況なら、ニッテレ債権回収会社から支払いを催促する電話もかかってくるのが通常です。電話があったらすぐに出て応対するか、その時は出られなくても着信を確認したらすぐに折返しをすれば、基本的にかかってくるのは本人の携帯のみです。
しかし、契約時に携帯番号の登録をしていなかったり、着信があっても折返しをしないと、自宅や実家にまで電話がかかってきたり支払いを促す通知が届くこともあります。
多くの人が契約の際、緊急連絡先として実家の番号や住所を登録しているので、実家に電話や郵便物が届くことは珍しくありません。
また、自宅や実家へ督促しても反応がない場合、登録している勤務先へ連絡してくることもあります。その結果、家族や勤務先に借金があることや、支払いを滞納している事実を知られてしまうのです。
自宅訪問や近所に聞込みされ周囲に借金の事実を知られる
ニッテレ債権回収会社は、通知を送っても連絡が取れない債務者に対して、債務者の住民票から自宅を調べ直接訪問したり、近所に聞き込みして回ることがあります。
これは単に支払いを促すだけでなく、裁判を起こす際に債務者の現住所が必要なため、本当にその住所に住んでいるかどうかを確かめる狙いがあります。
また、自宅の登記簿を取得することで賃貸か持ち家かを調べ、未回収の借金に代わって差押えできる財産があるか調べている可能性もあるのです。
自宅に何度も訪問されたり近所に聞き込みなどされてしまうと、周囲に借金をしている事実が知られてしまい住みづらくなってしまう恐れもあります。
裁判を起こされ自宅に裁判所から通知が届く
通知を受け取っても一括請求に応じない場合、ニッテレ債権回収会社から裁判を起こされ、自宅に裁判所から通知が届くことがあります。
裁判所から届く通知は、主に「支払督促」と「訴状」の2種類です。いずれの通知も、何もせず無視してしまうとニッテレ債権回収会社に有利な判決が下りてしまい、債務者の財産が差押えられてしまいます。
そのため、届いたら必ず中身を確認して、各通知に合った方法で対処しましょう。支払督促・訴状それぞれの通知が持つ意味や具体的な対処法について、詳しくはこちらの関連記事を参考にしてください。
給料や預貯金口座など財産を差押えられる
裁判所から届いた通知を無視した場合、最終的にはニッテレ債権回収会社に有利な判決が下ります。
ニッテレ債権回収会社に有利な判決とは、すなわち「ニッテレ債権回収会社が債務者の財産を差押える権利を得る」ということです。差押えの対象となる財産には、主に以下のようなものがあります。
- 給料
- 預貯金口座
- 不動産(持ち家の自宅など)
- 生命保険
財産の差押えを避けるには、一括請求に応じるか、法律事務所へ債務整理を依頼して解決することです。一括請求を受けてから自力で分割交渉しようとしても、ニッテレ債権回収会社が応じてくれる可能性は低いでしょう。
特に、裁判を起こされてしまうと自力で対処しようとしても、差押えを回避するのはほぼ不可能です。しかし、法律事務所が間に入って交渉すれば、無理のない金額での分割払いに変更してもらうことは十分可能です。
また、仮に裁判を起こされた後でも、法律事務所へ裁判の対応も全て任せられます。当サイトでは、全国対応&24時間無料相談できる法律事務所を紹介しているので、一刻も早く相談して差押えを回避しましょう。
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ニッテレ債権回収会社を装った詐欺に注意!法務省のサイトで正規の問合先を確認しよう
ニッテレ債権回収会社を名乗る業者から、身に覚えのない請求を受けたという報告が多数寄せられています。
何の請求か詳細が書かれておらず、とにかく払わないと裁判になる!給料や不動産を差押える!などの脅し文句がある場合は、正規のニッテレ債権回収会社の問合先に確認しましょう。
以下の法務省運営サイトで正規のニッテレ債権回収会社の住所・問合先を確認できます。
参照:法務大臣が債権管理回収業の営業を許可した債権回収会社一覧
間違っても通知に書かれている電話番号などに直接連絡しないよう注意してください。
ニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が来た時の対処法
突然、ニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が届いたら驚いてしまうでしょう。前述の通り、一括請求を放置すると最終的に財産を差押えられる恐れもあり危険なため、なるべく早くに対処しなければなりません。
しかし、焦って自分からニッテレ債権回収会社に連絡すると損をする可能性があるため、まずは下記の対処法を実行するのがおすすめです。
- 時効が成立しないか確認するために債権者よりも先に法律事務所へ相談する
- 自分からニッテレ債権回収会社に折り返し電話しない
- 法律事務所へ債務整理を依頼して借金の負担を軽減する
ここからはそれぞれの対処法について、詳しく見ていきます。
借金の負担をゼロもしくは大幅に減らせる方法ですので、ぜひ参考にして財産が差押えられるのを回避しましょう。
債権者へ連絡する前に法律事務所へ相談する
ニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が届いたら、通知を持ってすぐに法律事務所へ相談してください。
ニッテレ債権回収会社から一括請求されるということは、長い間借金などを滞納しており、借金の時効が成立している可能性があります。
もし、借金の時効が成立していると「時効援用」をすることで借金の返済義務をなくせるので、一括返済どころか債権者へ1円も返済しなくてよくなる可能性が高いです。ただし、借金の時効が成立するには、最終返済日から5年以上経過していることが条件です。
もし、ニッテレ債権回収会社に委託した元の債権者が分かるなら、元の債権者に関する情報(カードや利用明細、過去に届いた通知など)も用意して相談に行くとよいでしょう。最終返済日を調べる手がかりになる可能性があります。
>>【全国対応&24時間無料相談】借金の時効に詳しい法律事務所はこちら
時効が成立するなら時効援用をおこなう
時効援用とは、時効の完成によって利益を受ける者が時効の完成を主張することをいいます。消費者金融やクレジットカード会社、銀行からの借金の時効期間は最後の返済日から5年ですが、単に5年経過しただけでは時効が自動的に成立するわけではありません。
時効期間を満了した後に時効援用という手続きを行って初めて時効が成立します。ニッテレ債権回収株式会社に借金を返済してからすでに5年以上経過している場合は、時効の援用をおこなうことで時効が完成し、借金の返済義務が消滅する可能性があります。
時効援用には決まった形式はありませんが、口頭だと証拠が残らないため、内容証明郵便でおこなうのが一般的です。ただし、最後の返済日から5年以上経っていても、「時効の更新」「時効の完成猶予」の事由が生じた場合は、時効の援用をおこなっても時効が完成しません。
- 時効の更新:これまでの時効期間のカウントをリセットし、ゼロからカウントし直すこと
- 時効の完成猶予:一定期間内に時効期間が満了しても時効が完成されないこと(時効期間のカウントはリセットされない)
また、時効の更新や完成猶予が生じる主な事由は下記の通りです。
事由 |
時効の更新 |
時効の完成猶予 |
債務の承認 |
〇
借金の存在を認めた時点で時効が更新される |
× |
催告(裁判所を介さずに債務の履行を求めること) |
× |
〇
催告を受けてから6ヶ月間は時効の完成が猶予される |
裁判上の請求(支払督促、訴訟、和解、調停など) |
〇
確定判決や判決と同一の効力を有する権利が確定した時点で時効が更新される |
〇
手続きが終了するまで時効の完成が猶予される |
仮差押え |
× |
〇
仮差押えが終了してから6ヶ月間は時効の完成が猶予される |
強制執行 |
〇
強制執行が終了した時点で時効が更新される |
〇
強制執行が終了するまで時効の完成が猶予される |
時効の援用は、時効期間を正確に調査したうえで行いましょう。
自分からニッテレ債権回収会社に折り返し電話しない
ニッテレ債権回収会社に自分から折り返し電話をかけてしまうと、相手に自分の電話番号が知られてしまい、電話でも借金の返済を求められる可能性があります。
滞納期間中に債務者の電話番号が変わった場合、債務者から連絡がない限り調べる術がないため、ニッテレ債権回収会社が新しい電話番号を把握できていないことも多いです。
ところが、一括請求の通知が届いたことで自分からニッテレ債権回収会社へ電話してしまうと、ナンバーディスプレイなどで電話番号を知られてしまいます。その後は、ニッテレ債権回収会社から何度も電話でも督促されるようになってしまうのです。
直接電話で話すと、返済の意思があることを主張したり、支払いの猶予を申し出たりするなど借金の存在を認める言動をとってしまい、時効の期間がリセットされてしまうリスクも高いです。
そのため、ニッテレ債権回収会社から一括請求がきたら自分から電話するのは控え、借金問題に強い弁護士に相談しましょう。
法律事務所へ債務整理を依頼して借金の負担を軽減する
一括請求されても、慌ててニッテレ債権回収会社へ連絡したり、要求どおり一括返済するのはおすすめできませんが、何もせず放置してしまうのも危険です。
まずは借金問題の解消を専門とする法律事務所へ相談し、どのように対処するのが最善か専門家である弁護士からアドバイスを受けるとよいでしょう。
まずは前述の時効が成立するか調べてもらい、成立しない場合は債務整理という方法を用いるのが一般的です。
債務整理とは借金の負担を減らすための法的手続きの総称で、利息や元金をカットして借金の負担を大幅に減らしたり、選ぶ方法によっては借金をゼロにしたりできます。
任意整理 |
今後支払う予定の利息をカットや減額し、3~5年で分割返済する。 |
自己破産 |
20万以上の価値ある財産を手放す代わりに借金を全額免除してもらう。 |
個人再生 |
20万以上の価値ある財産を残して借金を約1/5に圧縮し、3~5年で分割返済する。 |
まずは前述した時効援用で借金の返済義務をなくせるか検討し、時効援用が難しい場合は上記の債務整理に方針を変更して、できるだけ借金の負担を減らします。
実際のところ、どの方法で解決するのが最善か判断するのは難しいので、まずは法律事務所へ直接相談するとよいでしょう。
ニッテレ債権回収会社から一括請求が来た時の注意点
ニッテレ債権回収会社から一括請求が来た時の注意点として、下記の5つが挙げられます。
- ニッテレ債権回収会社から通知が来た時点でブラックリストに載っている可能性が高い
- 自分で連絡すると時効が中断し時効成立のチャンスを逃してしまう
- 自力で分割交渉するのは難しく将来利息込みでの和解が一般的
- ニッテレ債権回収会社は住民票を閲覧できるため引越しや結婚をしても通知が届く
- ニッテレ債権回収会社から通知が来た後に支払っても賃貸の強制退去や携帯の強制解約、電気・ガスの停止は取消せない
ここからは、それぞれの注意点について詳しく解説していきます。
ニッテレ債権回収会社から通知が来た時点でブラックリストに載っている可能性が高い
ニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が来た場合、既に借金を長期延滞しているケースがほとんどなため、延滞しているという情報が信用情報に事故情報として登録されている可能性が高いです。
信用情報に事故情報が登録されていると、いわゆるブラックリストに載っている状態とみなされ、新規借入やクレジットカードの発行が難しくなります。
信用情報の事故情報は延滞を解消、もしくは債権譲渡や代位弁済されてから約5年で削除されるのが一般的です。
ただし、延滞しているのが電気・ガス料金の場合、電力会社やガス会社は信用情報の加盟会員ではないため、信用情報に事故情報が登録されることはありません。
自分で連絡すると時効が中断し時効成立のチャンスを逃してしまう
自分からニッテレ債権回収会社へ連絡してしまうと、時効が中断し借金の返済義務が残ってしまうリスクがあります。
前述の通り、時効成立までの期間中に「時効の中断」に該当するような行動をしてしまうと、その時点で時効成立までの期間がリセットされてしまいます。
自分から連絡し、今後の返済について債権者と電話で相談することは債務を承認することになります。時効の中断事由に該当するため、時効成立までの期間がリセットされる可能性が高いです。
時効が成立し借金の返済義務をなくせれば、利息や遅延損害金のみならず借金の元金も返済しなくて済むところを、自分から債権者へ連絡してしまうことで、そのチャンスを逃すことになるのです。
時効成立の条件や時効の中断事由について、詳しく知りたい場合は以下の記事も参考にしてください。
自力で分割交渉するのは難しく将来利息込みでの和解が一般的
自力で債権者と分割交渉しようとしても、そもそも交渉に応じてもらえないケースが多くおすすめできません。これは、一括請求された時点で債務者が既に「期限の利益を喪失している」ことが原因です。
期限の利益とは、債務者が借金の残高を分割で支払う権利のことです。期限の利益がある限り、債務者が債権者から突然一括請求を受ける心配はありません。
ところが、支払いを滞納したことで債務者は期限の利益を喪失するため、債権者は債務者に対して借金残高を一括請求できるようになります。
よって、債権者にとっては一括請求することは当然の権利であり、今さら分割払いにしてほしいと頼まれても受入れられないと断られてしまいます。
また、仮に運良く分割交渉に応じてもらえたとしても、完済まで高額な利息も併せて支払うよう要求されるリスクもあるため注意が必要です。
ニッテレ債権回収会社は住民票を閲覧できるため引越しや結婚をしても通知が届く
債権回収会社は住民票を閲覧できます。そのため、引越しや結婚などで住所が変わっても住民票を移したタイミングでニッテレ債権回収会社から一括請求の通知が届くことがあります。
ニッテレ債権回収会社から通知が来た後に支払っても賃貸の強制退去や携帯の強制解約、電気・ガスの停止は取消せない
もし、延滞しているのが家賃や携帯・公共料金の支払いだった場合、元々の支払先(大家や携帯・電力・ガス会社など)に債権があるうちに交渉しない限り、賃貸の強制退去や携帯の強制解約、電気・ガスの停止を止められません。
ニッテレ債権回収会社から一括請求された時点で窓口はニッテレ債権回収会社に移っているので、残ってしまった借金についてどう支払っていくかをニッテレ債権回収会社と話合う必要があります。
債務整理に強い法律事務所なら無料相談や費用の分割払いに対応してくれる
「一括請求されて法律事務所へ相談したいけど、相談料や費用が用意できない」
このような不安を抱えている人は「債務整理に強い法律事務所」を選んで相談してください。
債務整理に強い法律事務所は、お金の工面が難しいという相談者の事情をよく理解しているので、無料相談や費用の分割払いに対応している場合がほとんどです。
もちろん、ニッテレ債権回収会社からの一括請求に迅速に対応してくれるものと思われます。当サイトでは、全国対応&24時間無料相談できる法律事務所を紹介しているので、ぜひ気軽に相談してください。
一括請求されて法律事務所へ相談した後の流れ
以下は、ニッテレ債権回収会社に一括請求されてから、法律事務所へ相談し借金問題を解決するまでの一般的な流れです。
ニッテレ債権回収会社のような債権回収会社から一括請求される場合、借金を長い間滞納していて時効が成立している可能性が高い人がほとんどです。
そのため、法律事務所へ相談すると「最終返済日はいつか」「過去に裁判を起こされたことがあるか」などを確認し、まずは時効が成立している可能性があるか調べます。
そのうえで、時効が成立している場合は前述した時効援用をおこない、借金の返済義務をなくせるよう債権者へ働きかけます。
また、時効が成立していない場合も「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3つの債務整理から、個々の状況に最適な方法で借金問題の解決を図るのです。
つまり、時効が成立しているか否かに関わらず、法律事務所へ相談することで最善の方法で借金問題を解決できます。
まとめ
ニッテレ債権回収会社から一括請求されたら、自分で連絡する前にまずは法律事務所へ相談してください。
借金の時効が成立していた場合、自分から連絡することで時効の中断が起こり、時効援用で借金をゼロにするチャンスを逃す恐れがあります。
また、時効が成立してなくても、債務整理をすることで大幅に借金総額を減額できる可能性もあるので、時効の可能性があるか確認も含めて法律事務所へ相談するとよいでしょう。
当サイトでは借金の時効や債務整理に詳しい法律事務所を紹介しているので、ぜひ気軽に相談してくださいね。
ニッテレ債権回収会社からの通知でよくある質問
聞き覚えのない「ニッテレ債権回収会社」という会社から通知が来ました。なぜですか?
元の債権者が自社で回収困難と判断した債権は、債権回収会社に債権譲渡や回収委託され、債権回収会社から債務者へ通知が届きます。ニッテレ債権回収会社から通知が届くということは、借金の滞納やクレジットカードの未払いなどがある可能性が高いです。
借金やクレジットカードの未払いがないのにニッテレ債権回収会社から通知が来ました。なぜですか?
ニッテレ債権回収会社は家賃・通信販売未納金・携帯やネット料金、公共料金の集金代行などもおこないます。そのため、借金やクレジットカードの未払いがなくてもニッテレ債権回収会社から通知が来ることがあります。
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