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自己破産後も使えるデビットカードって何?どれくらい便利なのか?

自己破産後にデビットカードを持つには? デビットカードの代替品も紹介!
監修者
阿部 由羅(弁護士)
ゆら総合法律事務所

自己破産をしたあとはデビットカードの発行も難しいのでしょうか?

自己破産後でもデビットカードの発行は可能です。そもそもデビットカードは、決済と同時に銀行口座から自動的にお金が引き落とされるサービスであるため、与信審査が必要ありません。そのため、自己破産をした事実はデビットカードの発行可否の判断に影響を与えることはなく、自己破産後でも発行や利用が可能なのです。

そうなんですね。ではデビットカードは口座に残高さえあれば、普通のクレジットカード同様に決済に利用できるというのは本当なのでしょうか?

本当です。加盟店の店舗やネットショッピングでの利用等、ほぼすべての決済が可能です。ただ、ガソリンスタンドや高速道路料金など、一部の決済ができない店舗等があるので注意してください。

デビットカードは与信審査を行うことなく発行が可能であるため、自己破産後でも利用や発行が可能です。

ただし、デビットカードの発行の際は銀行口座開設の審査があります。

その際、自己破産時に借入があって強制解約された口座は開設の審査に通らない場合があるので注意が必要です。

また、デビットカードは利用時に即時口座から引落しがされるため、口座に預金がないと利用できません。

そのため、自己破産によって預金が清算される人や預金に不安がある人は、家族カードなどの代替品の利用も検討するとよいでしょう。

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この記事でわかること
  • デビットカードは「与信審査」が行われないため、自己破産後も持てる。
  • デビットカードはほぼ「普通のクレジットカード」ですが、デビットカードならではの注意点もいくつかあるので要注意。
  • デビットカード以外のクレジットカードを発行したいなら「家族カード」「VISA プリペイドカード」「バンドルカード」の利用を検討しよう。

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自己破産をしたあとでもデビットカードを持てる?

自己破産をしたあとでもデビットカードを持ったり使用したりすることは可能です。もちろん、自己破産後に新規で発行することも可能であり、クレジットカードを持つことが難しい破産者からも重宝されています。

自己破産後でもデビットカードが持てる理由は「与信審査を行わないから」であって、信用情報にマイナスな情報がある方でも発行が可能です。ただし、銀行口座の開設審査があるため、口座開設ができなければデビットカードを発行することが難しいでしょう。

まずは、自己破産とデビットカードの関係についてお伝えします。自己破産を検討されている方、自己破産後だけどデビットカードを発行したい方は参考にしてください。

デビッドカードは与信審査が行われないため発行可能

デビッドカードは、買い物と同時に銀行口座から引き落としされるカードです。通常のクレジットカードとは異なり、即時決済が行われることから「与信審査」が行われません。

自己破産をされた方が通常のクレジットカードを発行しようとしたときは、ほぼ100%与信審査で落とされます。しかしデビッドカードは、与信審査が行われないカードであるため自己破産後も利用可能となります。

通常のクレジットカード同様に利用できるデビッドカードですが、口座に残高がなければ決済ができないので、その点だけ注意しておきましょう。

自己破産後の新規発行も可能

デビッドカードは自己破産後の新規発行も可能です。もちろん、破産手続き中や自己破産前に利用していても、何ら問題はありませんので安心してください。

自己破産をきっかけにクレジットカードを解約された方、自己破産によって信用情報にキズが付いてしまった方など、様々な方が利用できるカードです。

「クレジットカードを失いたくない」ことを理由に自己破産へ踏み込めない方は、デビットカードの利用を検討してみましょう。

デビットカードでも問題ないことがわかれば、安心して自己破産ができます。まずは弁護士へ相談して自己破産をされてみてはどうでしょうか。

銀行の口座開設審査は行われるので要注意

デビッドカードは銀行のキャッシュカードと一体型になっているものが多く、発行には銀行の口座開設審査が行われます。

自己破産したことを理由に口座開設審査に落ちることはありませんが、下記に該当する方は口座開設審査に通らない恐れがあるので注意してください。

  • ※自己破産によって銀行口座を強制解約されたとき
  • すでに同じ銀行で口座を開設している人
  • 自宅もしくは勤め先から離れた支店で口座開設を試みたとき
  • 銀行口座が犯罪に利用されたとき

※銀行からの借金を自己破産することで、その銀行口座が凍結・強制解約されてしまうことがあります。一度、強制解約をされてしまうと、その情報が社内に残ってしまうため、以後も口座開設できないことがあるので注意してください。他の銀行口座であれば問題なく口座開設が可能なので、そちらを検討してください。

参考:全銀協「口座開設は断られることがあります」

上記のとおり「自己破産」を理由に口座開設を断られることは基本的にありません。ただ、同一銀行で複数の口座開設を試みたり、自宅等から離れた支店で口座開設を試みたりすると、口座開設を断られることがあるでしょう。

これは、詐欺などの犯罪を抑制する目的であるため、他銀行や自宅等近くの支店であれば問題なく口座開設はできます。

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自己破産後も持てるデビットカードは注意点が多い

自己破産後でも通常のクレジットカード同様に利用できるデビットカードは、破産者にとって大変ありがたいカードと言えるでしょう。ただ、デビットカードならではの注意点がいくつかあります。

  • 利用できない店舗がある
  • クレヒスが付かない
  • 残高不足で決済できない

「クレジットカード同様」とは言いつつも、全く同じ機能を果たすのか?と言えば、そうとも言い切れません。デビットカードならではの注意点について、詳しくお伝えします。

注意点①:利用できない店舗がある

通常のクレジットカードであれば利用できる店舗であっても、デビッドカードに限って利用できない店舗がいくつかあります。

  • ガソリンスタンド(一部のデビッドカードは条件付きで利用可能)
  • 高速道路料金
  • ※サービスの月額利用料

※デビットカードが利用できるサービスもありますが、信用を兼ねている支払い(家賃など)には対応していないことが多いです。

上記以外の店舗であれば基本的に加盟店すべてで利用できると思って良いでしょう。もちろん、海外での利用も可能ですしポイントを貯めておくこともできます。なお「レンタカーの利用はクレジットカードでなければいけない」と思われている方もいますが、デビットカードでも利用できるケースが多いです。

自己破産後にETCカードを発行したいならETCパーソナルカードがおすすめ

デビットカードではETCカードの発行や利用ができません。デビットカードは口座から即時決済を行うものなので、高速道路料金の支払いには向かないためです。

普段から頻繁に高速道路を利用される方、自己破産をしたあとでもETCカードが欲しい方は「ETCパーソナルカード」の作成を検討してください。デポジットは必要ですが、通常のETCカード同様に利用できます。

注意点②:クレジットヒストリーが付かない

通常のクレジットカードでは付く「クレジットヒストリー(クレヒス)」がデビットカードでは付きません。なぜなら、デビットカードの利用は信用取引に当たらないからです。

デビットカードの利用に際して「支払いを延滞する」とか「返済をする」といった概念がありません。そのためクレヒスに傷がつくことはなく、いざブラックリスト明けにクレジットカードを作ろうと思ったときに、与信審査への悪影響を防ぐことができます。

注意点③:残高不足になれば決済ができない

デビットカードは口座から即時決済をするサービスです。口座内の残高不足が発生すれば取引が成立しないので注意してください。

たとえば、銀行口座に1万円しか入っていないときに2万円の買い物をしようとすれば、決済不可になります。通常のクレジットカードであれば、口座や手元にお金がなくても利用限度額内で決済が可能です。

これは、デビットカードとクレジットカードの大きな違いのひとつです。決済時に戸惑わないよう、残高の確認などを行うように心がけておくと良いでしょう。

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自己破産後にデビットカード以外で持てるクレジットカード

自己破産後に持てるクレジットカードは、デビットカードに限りません。他にも、下記のようなカードがあります。

  • 家族カード
  • VISA プリペイドカード
  • バンドルカード

「今すぐクレジットカードが欲しい」とか「口座残高がなくても買い物ができる本物のクレジットカードが欲しい」「信用で買い物をしたい」など、デビットカードにはないサービスを求める方は、上記カードを検討してみると良いでしょう。

もちろんすべて、自己破産後でもカードの作成が可能なので用途に合わせて作成してください。

家族が持つカードで「家族カード」を発行してもらう

自分の家族が持つクレジットカードから家族カードを発行してもらえば、自己破産後も利用できます。

家族カードの利用上限額は、本会員の上限額範囲内です。その範囲内であれば、通常のクレジットカード同様に利用できます。

家族カードの発行は、配偶者・同一世帯の子(18歳以上)・両親に限定されていることが多いです。だれでも発行できるわけではありませんが、自分の配偶者等が利用されているカードで家族カードを発行してもらうと良いでしょう。

ワンポイント解説
自己破産後も家族カードの発行・利用が可能

家族カードの発行に際しては、使用者の信用情報は必要ありません。そのため、自己破産をしたあとでも発行が可能であり、通常のクレジットカードと同じく利用できます。大きい買い物をしたいとき、本物のクレジットカードが欲しい方は発行を検討してください。

「VISAプリペイドカード」なら審査無しで発行可能

VISAプリペイドカードは完全前払い制のカードで「チャージ」をしなければ利用できないのが特徴です。デビットカードでは「口座残高」でしたが、VISAプリペイドカード「チャージ」であるのが大きな違いです。

何かの理由で銀行口座の開設ができない方は、VISAプリペイドカードの利用を検討すると良いでしょう。ネット上で申し込みからチャージまでできるので、今すぐにでもカードを発行したいと考える方は、下記から申し込みをしてください。

VISAプリペイドカードについてはこちら

ネット利用がメインなら「バンドルカード」でも代用可能

「即日カードを利用したい」「信用で買い物をしたい」と思われた方は、バンドルカードの利用を検討してください。バンドルカードはスマートフォン内にカード番号が表示され、ネット決済を中心に利用できるカードです。もちろんカードを発行(手数料がかかります)すれば店舗でも利用可能なのでおすすめです。

また、与信審査に関係なく数千円~後払いの「チャージ」ができます。手元にお金がないけど買い物がしたい、そんな方はバンドルカードの利用を検討してください。与信審査を行わないため、自己破産後でも利用可能です。

→バンドルカードについてはこちら

まとめ

今回は、自己破産後もデビットカードの発行や利用が可能なのか?についてお伝えしました。

デビットカードは与信審査を行わない、口座から即時引き落としされるカードであるため、自己破産後の方でも発行・利用が可能とのことでした。ただ、銀行口座開設の審査が行われるため、100%発行できるのか?と言えば、そうとも言い切れません。

もしもデビットカードの発行が難しければ、家族カードやVISA プリペイドカードの発行、バンドルカードの発行を検討してください。

キャッシュレス決済が主流となりつつある現代で、クレジットカードの1枚くらいは用意しておきたい。そう思われている方も多いでしょう。デビットカードであれば、破産者も発行・利用が可能なので安心して自己破産を開始してください。

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自己破産のよくある質問

自己破産をしてもデビットカードなら持てると聞いたのですが、本当ですか?

はい、本当です。
デビットカードには与信審査がないので、自己破産後すぐでも利用や発行ができます。

自己破産をすると、クレジットカードは使えなくなってしまうのですか?

はい、使えなくなります。
信用情報から事故情報が抹消されるまでは、新規でのクレジットカード作成も基本的にできません。

自己破産後、デビットカード以外に利用できるキャッシュレス決済はありますか?

主に「家族カード」「プリペイドカード」「バンドルカード」といったものが挙げられます。

自己破産後、いつからクレジットカードが作れますか?

一般的に、信用情報から事故情報が抹消されるのは自己破産の場合、自己破産手続きから10年後です。
しかし、カード会社の基準にもよるので、自己破産から数年でクレジットカードが作れた事例もあります。

自己破産をして親がブラックリストに載ると、子供の将来に影響は出るのでしょうか?

基本的に進学や就職、結婚などに親がブラックリスト入りしたことが影響することはないでしょう。
ただし、親がブラックリストに入っている間は子供の奨学金の連帯保証人になれないといったデメリットはあります。

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