楽天カードから一括請求された!今すぐやるべき対応とは?

楽天カードから一括請求が来てしまいました。指定された期日までの支払いが難しい場合は、どうしたらいいのでしょうか?


楽天カードから一括請求が来ている場合は、既に2ヵ月程度滞納しているのでしょう。一括請求されて返済ができないと、最悪の場合訴訟提起されてしまうかもしれません。
すぐに楽天のコールセンターに連絡して分割払いにしてもらうか、弁護士に相談して債務整理手続きをしましょう。
楽天カードは生活費の引き落としに使っているので解約されると困ってしまいます。
解約されてしまうのでしょうか?


楽天カードへの支払いを2ヵ月以上滞納すると、強制解約されてしまうでしょう。楽天e-NAVIを確認してみてください。「エラーコード2」となっていませんか?
これは、すでにカードが強制解約されたことを意味しています。
強制解約されても支払い義務がなくなるわけではありません。なるべく早く相談をするようにしましょう。
期限までに支払いができない場合、訴訟提起されてしまうかもしれません。今最もやってはいけないことは、この状態を放置することです。
楽天カードから一括請求されたら、まずはコールセンターに連絡することも大切です。しかし、任意整理をすれば、利息なしの分割払いができる可能性があります。
この記事では、楽天カードから請求されたときに至急やるべきこと、逆にやってはいけないことを解説します。
また、あなたがこのまま滞納を放置すると起こりうるリスクを時系列にしてお伝えします。いつ、何をやるべきかの参考にしてみてください。

- 楽天カードから一括請求されたらクレジットカードは強制解約になる
- 楽天カードは入会審査は簡単だが、滞納には厳しい傾向がある
- 楽天カードの滞納を支払えずにコールセンターに連絡すると、リボ払いでの返済を提案される可能性が高い
- 楽天カードのリボ払いは利息15%。弁護士に依頼して任意整理をすると、利息0%で分割払いができる可能性がある
楽天カードから一括請求を受けて払えないとどうなる?
楽天カードから一括請求を受けている状態は、既にかなりよくない状況にあります。簡単にいうと、「いつ裁判を起こされてもおかしくない状態」ということです。
まさかほんの少し滞納しただけで裁判なんて、と思う方のために、楽天カードを滞納した翌日から裁判手続きまでの流れについて解説します。
1.滞納翌日から遅延損害金が発生
楽天カードの支払いを滞納すると、滞納翌日から遅延損害金が発生します。
遅延損害金は滞納に対するペナルティの意味があり、通常の利息よりも高い利率を提供することが利息制限法により許されています。
楽天カードの場合、遅延損害金はショッピング14.6%、キャッシングは20%です。この金額が滞納が解消されるまで加算され続けるため、返済が遅れれば遅れるほど支払う金額は大きくなってしまいます。
2.督促の深刻度が増していく
滞納をすると、1週間程度で督促状のハガキが届きはじめます。それでも支払いがないと、電話やショートメールなどからの督促も来るようになるでしょう。
内容も、滞納後間もないころは、
「口座残高をご確認ください」
という丁寧なものから、
「このままお支払いいただけない場合、法的手続きも検討せざるを得ません」
というように、確認から再請求、督促へと、論調がだんだん厳しくなっていきます。
法律事務所や債権回収会社から回収を受けることも
督促状が、楽天カードではなく、法律事務所や債権回収会社から届くことがあります。
その場合、覚えのない請求として詐欺ではないかと疑ってしまうかもしれません。しかしこれは決して詐欺ではありません。楽天カードが債権回収業務を外部に委託したため、委託先から督促が届いているのです。
楽天カードからの回収業務委託先の法律事務所としてよくあるのが、「阿部東京法律事務所」です。また、債権回収会社(サービサー)が回収業務を請け負うこともあります。
また、サービサーに対しては業務委託ではなく、債権自体が譲渡されることもあります。債権譲渡がされると、債権者が楽天カードではなく、サービサーになります。
楽天カードの場合、よくある譲渡先は「パルティール債権回収」です。
サービサーは債権回収のプロなので、任意の回収ができなければ訴訟提起の準備を淡々と進めてきます。
サービサーに債権譲渡されたら自分で対応するのは難しいでしょう。この段階では滞納が長期間に及んでいることが多く、相手側も訴訟手続きによる強制的な回収を検討していると考えられるからです。
サービサーに債権譲渡されたら訴訟が近いと考え、弁護士に相談しましょう。
3.楽天カードの利用が停止される(楽天e-NAVIエラーコード1)
滞納が始まると、数日で楽天カードが一時的に利用できなくなります。
ネット上の楽天e-NAVIで確認すると、「エラーコード1」と表示されています。
エラーコード1は一時的な利用停止なので、すぐに支払えば数日で利用制限は解除されるでしょう。
4.楽天カードが強制解約される(楽天e-NAVIエラーコード2)
支払いを2ヵ月程度滞納すると、楽天カードが強制解約されます。この場合、楽天e-NAVIには「エラーコード2」と表示されます。
一度強制解約されると、楽天カードを再発行はできません。たとえ楽天カードと交渉してリボ払いでの返済となった場合でも、カードの利用は継続できず、返済のみ継続することになります。
楽天カードはポイントの還元率も高い人気のカードなので、買い物だけでなく家賃や光熱水費の引き落としなどに利用している方も多いでしょう。
楽天カードが解約されることになると、これらの支払いも滞ってしまいます。解約の通知を受けたら、次の引き落とし日までに必ず支払い方法を変更しておきましょう。
信用情報にキズがつくのもこのタイミング
2ヵ月程度滞納し、カードが強制解約されると、ほぼ同時に信用情報にキズが付きます。
いわゆる「ブラックリストに載る」という状態です。
楽天カードが加盟している信用情報機関に滞納による強制解約の情報が通知され、記録されます。
金融機関は顧客審査の際この情報を必ず照会して可否の判断をしますので、信用情報にキズがつくと、新たな借り入れや分割払いが数年間にわたりできなくなるなどのペナルティを受けます。
他のクレジットカードも使えなくなる
信用情報にキズがつくと、他のクレジットカードも、更新や途上与信のタイミングで使えなくなります。更新のタイミングだけでなく、定期的にクレジットカード会社は信用情報を照会しているからです。
信用情報を照会したことで楽天カードが滞納により強制解約されていることがわかると、返済能力が低い顧客とみなされ、他のカードも次々使えなくなるでしょう。
4.最終的には裁判手続きから財産差し押さえへ
それでも有効な手段を取れないでいると、訴訟や支払督促などの裁判手続きを起こされ、最終的には給料や口座の差し押さえを受ける可能性があります。
請求金額が数万円なら、手間とお金をかけてまで裁判を起こしてこないだろうと思うかもしれません。
しかし、支払督促手続を使えば、請求額が数万円でも簡単に請求することができます。手数料も通常訴訟の半額で、ネット上から「督促手続オンラインシステム」を利用して簡単に申し立て可能です。
実際に支払いをしていないのであれば敗訴判決は避けられず、滞納額に遅延損害金を付した全額を支払うことを命じる判決が出ることは避けられないでしょう。
この判決を得ると、債権者はあなたの財産を差し押さえることができます。カード契約時から勤務先が変わっていない場合は、給料を差し押さえられる可能性が高いでしょう。
たった数万円の支払いができないだけなら無視していれば諦めて時効になる、という情報もネット上に見られることもありますが、鵜呑みにするのは非常に危険です。
数万円でも「裁判」や「差し押さえ」などという深刻な事態に発展する可能性は十分にあるのです。
楽天カードから一括請求を受けたらやるべきこと
では、裁判や差し押さえなどという深刻な事態を避けるためにはどうしたらいいのでしょうか。
大事なのは、「無視をしないこと」です。返済が難しい場合でも、何らかの方法で支払意思があることを示しましょう。
楽天カードコンタクトセンターに連絡して交渉する
まずは、楽天カードコールセンターに連絡し、支払い方法の交渉をしましょう。一括で支払えない事情を伝えれば、大抵の場合は分割払いに応じてもらえます。
できるだけ具体的に事情を伝え、いつなら払えるか、どのくらいなら払えるかを伝えましょう。
ただし、分割払いは高い利率のリボ払いになる可能性が高いでしょう。
ナビダイヤル0570-66-6910
ガイダンスが流れたら【スキップ番号】4400
上記電話番号が利用できない場合
092-303-7188(有料)または092-474-6287(有料)
親族などに借りて一括返済する
支払いが難しい場合は、一時的に親族を頼ることも検討しましょう。親族からなら低利息もしくは利息なしで借りられる可能性もあります。
親に迷惑をかけたくない、という気持ちもあるでしょうが、裁判で財産を差し押さえられた、という事態になった方がよほど心配をかけてしまうでしょう。
事情を正直に説明し、借用書を作るなどしてしっかり返済することへの誠意をみせましょう。
返済が難しい場合は債務整理を検討する
一括請求をされると、遠からず訴訟提起を受ける可能性があります。特に債権回収会社に債権譲渡されている場合は要注意です。
一括請求を受けても支払いが難しい場合は、弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討しましょう。
債務整理には、状況に合わせて3つの方法があります。
任意整理|3年程度の分割弁済ができそうなとき
任意整理とは、弁護士が債権者と交渉し、利息や遅延損害金をカットした金額での和解締結を目指す手続きです。
債務の額が3年から5年程度で返済できる金額なら、任意整理を選ぶべきでしょう。
自分で楽天と交渉して分割払いの和解をすると、リボ払いで返済していくことになり、完済まで15%程度の手数料がかかります。
任意整理では分割弁済の際の利息をカットすることができるため、自分で交渉するより支払いの負担はかなり軽くなるでしょう。
返済方法 | 毎月返済額 | 支払総額 | (うち利息分) |
---|---|---|---|
リボ払い(15%) | 17,332 円 | 623,952 円 | (123,952 円) |
任意整理 | 13,888 円 | 50万円 | (0円) |
上の表のように、50万円を3年で返済した場合、任意整理で和解した方が毎月の返済額は3,500円程度、支払総額は12万円以上負担が軽くなることがわかります。
個人再生|利息カットだけでは返済できないとき
個人再生とは、裁判所に申立てることで、元金を5分の1程度まで減額し、3年程度で返済していく手続きです。
任意整理の分割弁済では借金が支払いきれない額まで膨らんでいる場合には、個人再生を検討します。
ただし、裁判所に申立てをする際には、安定して継続した収入があることを証明しなければなりません。
複雑な手続きなので、弁護士を選ぶ際には個人再生の扱い件数の多い事務所を選びましょう。
自己破産|多重債務状態で返済が難しいとき
他にも債務があり、多重債務状態になっている場合は、自己破産を選択しましょう。自己破産は、裁判所に申し立て、自分の財産と引き換えに返済義務を免除してもらう手続きです。
自己破産手続きでは、自宅、車、保険、預貯金などの大きな財産を失う代わりに債務免除を受ける手続きです。
自分名義の財産をもっていないなら失うものは少ないという人にはダメージが少ない一方、住宅や車をローンで購入している人や、ある程度の預貯金または返戻金のある保険や不動産といった財産として持っている方にとっては、それらを失う覚悟が必要です。
ほんの少し滞納しただけなのだし、お金ができたらすぐに払うつもりだから、裁判だの債務整理だの大げさだ、と思うかもしれません。
しかし、楽天カードは滞納に厳しい対応をとる会社だといわれています。お金が工面できるまで請求をかわしていればいい、というわけではありません。
次章では、楽天カードから一括請求を受けたときにやってはいけないことについて解説します。
楽天カードから一括請求を受けてやってはいけないこと
楽天カードから一括請求を受けたら、すぐに何らかの対応をとらなければなりません。
一括で請求されているということは、既に期限の利益を喪失し、分割払いで払う権利を失っているということです。訴訟手続きになるのも時間の問題です。
そのような切羽詰まった状況で、やってはいけないことがあります。
- 諦めて放置する
- 消費者金融から借り入れる
このようなことをすると、事態をさらに悪化させる可能性があります。
何もできないからといって放置する
請求を放置しても事態は解決しません。
それどころか、打つ手がないといって督促を無視したり電話に出なかったりすると、事態は悪化していきます。
遅延損害金がかさんで債務が膨らみ、カードは強制解約され、サービサーに債権譲渡されてしまいます。
督促の電話に対応しなかったり、いつまでも返済する気配がない場合は、相手から「誠意がない」「返済する気がない」と判断されて、訴訟手続きが早まる可能性もあります。
また、この時の態度によっては相手の心証を悪くし、任意整理をしても柔軟な対応をしてもらえなくなる可能性もあります。
審査が通りやすい消費者金融から借り入れをする
すぐにお金が必要だからといって、消費者金融から不足分を借り入れるのはやめましょう。審査が通りやすいということは、利息が高いということです。
消費者金融は誰でも審査に通りやすくする代わりに、将来発生する貸し倒れのリスクを利息を上げることで補っています。
消費者金融の利息は18%程度、利息制限法の上限ギリギリの利率です。
消費者金融から借り入れを始めると、利息の負担が重くなり、近いうちにどちらに対する返済も滞る可能性があります。
楽天カード特有の事情
楽天カードの特徴として、①カードを作りやすいこと、②ポイント還元率がいいことが挙げられます。そのサービスのよさから、2021年度には顧客満足度指数第1位を13年連続で獲得したほどです。
しかし、だからこそ楽天カードを滞納することのデメリットは大きいといえるでしょう。
カード作成審査はゆるく、滞納のペナルティは厳しい
カード会社の審査には、以下のような方法があります。
- 最初の間口を狭くして優良顧客だけと取引する方法
- 最初は多くの人を取り込んでおいて、後の返済状況を見て優良顧客だけを残していく方法
楽天カードは後者のタイプだといわれています。新規顧客を積極的に取り込む一方、その中で滞納しやすい顧客をふるいにかけていく方法です。
始めは審査の基準を低くしてたくさんの人を集め、そのうち優良顧客との取引のみ継続していくため、楽天カードは滞納に対して厳しい措置をとる傾向があるといわれています。
「楽天経済圏」で生活する人が多い
楽天カードは、とにかくポイント還元が大きな魅力のカードです。
楽天カード経由で支払いをするとポイントがたまりやすいため、家賃、電気、ガス、水道、その他さまざまな支払いを楽天カード経由にしている方は多くいます。
楽天カードのポイント還元制度を利用して上手に生活するスタイルは「楽天経済圏」と呼ばれ、多くの人がその中で生活しています。
それだけに、楽天カードが強制解約される影響が大きいといえるでしょう。
楽天カードが強制解約されてしまうと、それにひもづけている支払いのすべてを変更しなければならず、今後楽天経済圏の恩恵を受けることはできません。
楽天カードを失わないためには、カードの利用一時停止の時点でなるべく早く入金をする必要があります。
まとめ
楽天カードから一括請求を受けたら、既に裁判手続きに移る可能性がある危険な状態だと考えましょう。
今あなたは、下記のような状態にいます。
- 遅延損害金が2か月分かかっている
- 楽天カードを強制解約されている
- 近いうちにサービサーに債権譲渡される可能性がある
- 近いうちに裁判を起こされ、財産を差し押さえられる可能性がある
債務整理を依頼するかです。
楽天カードは滞納に対する態度が厳しいカード会社だといわれています。弁護士に依頼すれば、交渉を全て任せることもできるでしょう。
債務整理は早く始めるほど効果の高い手続きです。まだ遅くはありません、ぜひ相談してみましょう。
楽天カードから一括請求を受けた場合に知っておきたいこと
滞納したらだいたい2ヵ月程度で強制解約されるといわれています。ただし、その人の返済状況によっては1ヵ月で解約される場合もあるようです。
楽天カードは加入の審査が緩い代わりに滞納に対する態度が厳しいといわれているので、強制解約をされたくないのなら、一時利用停止のうちに支払いを済ませましょう。
楽天カードから一括請求を受けても返済ができない場合、楽天カードのコンタクトセンターに連絡し、事情を説明して交渉しましょう。
任意で和解ができると、通常リボ払いによる分割返済で残債務を支払っていくことになります。
返済自体が辛い状況であれば、今回だけは親族に頼るのもいいでしょう。また、支払えない状態が継続する場合には、弁護士に債務整理の相談をしましょう。
任意整理で解決できれば、将来利息がカットできるので、リボ払いで返済するより負担が軽くなります。
楽天ポイントは強制解約後も失効せず楽天スーパーポイントに移行されます。また、楽天Edyの残高はつかえますが、払い戻しはできません。カードはポイント残高を使い切ってからカードを破棄するようにしましょう。

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