楽天カードを任意整理する際の和解条件と注意点について

楽天カードの支払いが苦しく、任意整理をしようか迷っています。実際のところ、楽天カードを任意整理するとどれくらい支払いが楽になるのでしょうか?


楽天カードは任意整理に協力的な業者で、将来利息の全額カットや5年(60回)の分割払いに応じてもらえるケースが多いです。そのため、任意整理によって軽減できる支払い負担はかなり大きいと考えられます。
なるほど。任意整理によるメリットの大きい業者なんですね。ちなみに、任意整理をすることによる楽天カード特有のデメリットや注意点はありますか?


楽天カードのようなクレジットカードを任意整理する場合、原則としてショッピングのみ・キャッシングのみを整理することはできません。そのため、任意整理をするとカード払いにしている各種料金の引き落としができなくなる点に注意してください。また、楽天銀行カードローンも利用している場合は、楽天カードと一緒に任意整理する必要がある点も覚えておきましょう。楽天カードを任意整理する場合の和解条件やデメリットについて、詳しく知りたい場合は弁護士や司法書士へ一度相談することをおすすめします。
楽天カードの支払いが厳しくなり「任意整理で支払い負担を軽減できないか?」と考えている人は少なくありません。
結論からいうと、楽天カードは任意整理に協力的な業者であり、将来利息の全額カットや5年(60回)の分割払いに応じてもらえるケースが多いため、任意整理をすることで支払い負担を大幅に軽減できる可能性は高いです。
ただし「信用情報に事故情報が掲載される」「楽天銀行カードローンを利用している場合は楽天銀行カードローンも任意整理が必要」といった注意点もあるため、メリット・デメリット両方を理解したうえで慎重に検討する必要があります。
なお、楽天カードを任意整理する場合の和解条件やデメリットについては、個々の状況によっても異なるので、詳しく知りたい場合は弁護士や司法書士へ直接相談するとよいでしょう。
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- 楽天カードは任意整理に協力的な業者であり、将来利息の全額カットや5年(60回)の分割払いに応じてもらえるケースが多い
- 楽天カードを任意整理する場合、ショッピングのみ・キャッシングのみの整理は不可、楽天銀行カードローンを利用している場合は楽天銀行の口座が凍結されるなどの注意点がある
- 楽天カードを任意整理しても楽天ポイントは失効しない
楽天カードの支払いは任意整理で減額できる
ネットショッピングサイト「楽天市場」で有名な楽天グループ、そのクレジットカード事業を担っているのが楽天カード株式会社です。楽天カード株式会社が発行するクレジットカード「楽天カード」は、年会費無料、ポイント還元率が高いなどの理由から、国内トップクラスの人気を誇ります。
しかし、その便利さゆえに楽天カードを使いすぎてしまい、支払いが困難になってしまう人も少なくありません。
楽天カードの支払いが厳しくなり「なんとか支払いを減額する方法はないか?」と探している人には、弁護士や司法書士へ依頼して任意整理をすることをおすすめします。
任意整理とは、弁護士や司法書士が債権者と直接交渉して将来利息をカットや減額し、3〜5年の長期分割で完済を目指す方法です。将来利息がカットされるので支払総額が減り、個々の状況によっては月々の支払額も大幅に減額できる可能性があります。
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楽天カードを任意整理した場合の一般的な和解条件
任意整理は裁判所を介さない任意の交渉事であり、応じるかどうかの決定権は債権者(この場合は楽天カード)にあります。
昨今では大手の消費者金融やクレジットカード会社でも、厳しい和解条件を提示してくるケースが多くなりつつありますが、その中でも楽天カードは比較的交渉に応じてくれやすい傾向にあります。
ただし「任意整理を開始してから3ヶ月以内に和解が成立しなければ条件が厳しくなる」という特徴があるため注意が必要です。
次の項目から、楽天カードを任意整理した場合の和解条件について、具体的にみていきましょう。
将来利息は原則として全額カット
楽天カードを任意整理する場合、将来利息のカット(任意整理後に付加される利息を0にすること)はほとんどのケースで可能です。他社では取引期間が短い場合などに将来利息を一部(5%〜10%程度)要求されるケースもあることを考えると、楽天カードは任意整理に協力的な業者といえます。
また、楽天カードの支払いが厳しくなっている人の中には、ショッピング利用を主としているケースも多いでしょう。
任意整理をした場合、ショッピング利用分についても将来利息カットの交渉が可能です。現在、分割払い・リボ払いを利用していて「なかなか元金が減らない」「利息ばかり払っている」と悩んでいる人にとって、任意整理は大きなメリットがあるといえます。
3ヶ月以内に和解すれば経過利息・損害金のカットにも応じてもらえるケースあり
任意整理をすれば将来利息のカットが見込めますが、将来利息以外の利息(経過利息・遅延損害金)はどうなるのでしょうか?
- 経過利息
- 弁護士・司法書士との契約日から債権者との和解交渉成立までに発生した利息
- 遅延損害金
- 支払期日に遅れた場合に支払期日の翌日から延滞分を支払うまで発生する損害賠償金
結論からいうと、任意整理を開始してから3ヶ月以内に和解できるケースでは、それまでに付加された経過利息や遅延損害金のカットにも応じてもらえるケースがあります。ただし、取引期間が5年以上ある場合に限られるので注意してください。
基本的に、楽天カードは任意整理を開始してから3ヶ月以内に和解できるケースであれば、カットできる利息の範囲や月々の支払額などにおいて、比較的柔軟な和解内容になることが多いようです。しかし、3ヶ月以上経過すると、経過利息や遅延損害金のカットは原則できなくなるほか、月々の支払額などの条件も厳しくなる可能性が高いです。
残った元金は原則として5年または6年での分割払い
楽天カードを任意整理した場合、利息をカットした後の元金は5年(60回)以内の分割払いで支払うのが原則です。
また、債務者の事情によっては、6年(72回)の分割払いに応じてもらえるケースもあるようです。
取引期間が短い場合などは2〜4年以内に支払うよう要求してくる業者も多い中、楽天カードはほぼすべてのケースで5年での分割払いに応じてくれます。これは、3ヶ月以内に和解できない場合でも同じです。
取引期間が3年未満の場合は長期分割(3年以上)に応じてくれないケースも
取引期間が3年未満である場合、長期分割(3年以上)には応じてもらえないケースもあります。
もし、取引期間が短い状態で任意整理をおこない、長期分割の交渉をおこなう際は、その時点の収支状況や他の債務状況などを詳しく説明したうえで交渉する必要があるでしょう。
任意整理後の月支払額は最低3,000円以上
任意整理をする場合、和解後に支払う月々の支払額には最低金額が設けられていることが一般的です。
楽天カードの場合、最低金額は3,000円なので、分割回数は必ず「借金額÷3,000円」より少なくなります。
とくに、借金額が少額の場合は、分割回数が60回以下となる可能性が高いので注意してください。
楽天カードに過払金請求はできない
任意整理をおこなう際は、同時に過払金が発生していないかどうかを調査し、発生している場合は借金額が減ったり、お金が戻ってくるケースもあります。
しかし、楽天カードの場合は、任意整理をしても過払金は戻ってきません。なぜなら、そもそも楽天カードには過払金というものが存在しないからです。
過払金とは、利息制限法で定められた金利の上限を超えて支払った利息のことで、過払金が発生している場合は過払い金請求をすることで後から取り戻すことが可能です。
しかし、2010年6月18日に改正貸金業法が完全施行されて以降は、利息制限法の上限を超える金利で貸付をおこなう業者はなくなったとされています。
楽天カードは、改正貸金業法が完全施行された後に設立された比較的新しいクレジットカード会社であるため、過払金は発生しないと考えられます。
なお、以前は楽天グループに楽天KC株式会社(旧:国内信販株式会社)というクレジットカード会社があり、利息制限法の上限を超える金利で貸付をおこなっていたため、過払金請求によって払いすぎた分の利息を取り戻すことが可能でした。
しかし、現在、楽天KC株式会社はJトラスト株式会社に売却されたため、任意整理や過払金請求の相手はJトラスト株式会社になります。楽天カードと楽天KCは全く別の会社であるため注意しましょう。
楽天カードを任意整理する場合の注意点
楽天カードの支払いが厳しい場合、任意整理は有効な解決策となり得ます。
ただし、実際に任意整理をおこなう際にはいくつか注意点もあるので、しっかりと抑えたうえで慎重に検討する必要があるでしょう。
楽天カードを任意整理する場合の注意点は、以下のとおりです。
- 信用情報に事故情報が掲載される
- 和解条件や交渉成立の可否は楽天カード次第
- ショッピングのみ・キャッシングのみの整理は不可
- 【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行カードローンも任意整理が必要
- 【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行の口座が凍結される
次の項目から、それぞれの注意点について詳しくみていきましょう。
信用情報に事故情報が掲載される
任意整理をすると、そのことが事故情報として信用情報に掲載されます。
この事故情報が掲載されている間は、カード利用者の生活にさまざまな影響が生じます。
具体的には以下のとおりです。
- クレジットカードの更新・作成・利用が難しくなる
- キャッシングやローンなどの借入が難しくなる
- スマホの本体代分割払いが難しくなる
- 賃貸契約を断られる可能性が出てくる
- 保証人になれなくなる
なお、信用情報に掲載された事故情報はずっと残り続けるわけではなく、任意整理した借金を完済してから5年経過すれば削除されるのが一般的です。
※任意整理などの債務整理をすることによる信用情報への影響について、詳しく知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
和解条件や交渉成立の可否は楽天カード次第
前述したように、任意整理は裁判所を介さない任意の交渉事です。
法的強制力の伴わない手続きゆえに、和解条件や交渉成立の可否は債権者(この場合は楽天カード)次第といえます。
ただし、説明したとおり、楽天カードは基本的に任意整理に対して協力的なので、他社との任意整理と比べても良い条件で和解が成立する可能性が高いです。
キャッシングのみ・ショッピングのみの整理は不可
楽天カードの任意整理を検討中の人で、キャッシング枠とショッピング枠の両方を利用している人は多いでしょう。この場合、どちらか一方だけを任意整理することはできません。
楽天カードを任意整理するのであれば、キャッシング枠とショッピング枠の両方を同時に整理する必要があります。たとえば「キャッシング枠だけを任意整理してショッピング機能は使い続ける」といったことはできないのです。
そのため、楽天カードで公共料金や家賃などの各種料金の引き落としをおこなっている場合は、任意整理をすると引き落としができなくなります。楽天カードでの引き落としになっている料金については、任意整理を開始する前に、支払方法を口座引き落としや振り込みなどに変更しておきましょう。
【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行カードローンも任意整理が必要
楽天カードの他に楽天銀行カードローンも利用している場合は、基本的にどちらか一方だけを任意整理することができないので注意してください。
- 楽天カードを任意整理する場合→自動的に「楽天銀行カードローン」も任意整理することになる!
- 楽天銀行カードローンを任意整理する場合→自動的に「楽天カード」も任意整理することになる!
これは、楽天銀行カードローンの保証会社に楽天カードが設定されているケースが多いことが原因です。
楽天銀行カードローンの保証会社に楽天カードが設定されている場合、楽天カードを任意整理すれば楽天カードからの保証が受けられなくなるため、楽天銀行カードローンも利用できなくなります。また、楽天銀行カードローンを任意整理すれば代位弁済をした楽天カードから請求を受けることになるため、楽天カードと改めて任意整理をする必要があります。
このように、楽天銀行カードローンと楽天カードのうち、どちらか一方を任意整理するともう一方も利用できなくなったり、任意整理する必要が出てくるため、弁護士や司法書士へ任意整理の相談をすると、両方同時に任意整理するようすすめられることが一般的です。
【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行の口座が凍結される
前述したように、楽天銀行カードローンを利用している場合には、楽天カードと同時に楽天銀行カードローンについても任意整理が必要です。この際、楽天銀行の口座が一時的に凍結されてしまうため注意してください。
口座が凍結されると、一般的に以下のような取引ができなくなります。
- 預金の引き出し
- 給料や公的給付(児童手当・年金など)などの振り込み
- 公共料金や保険などの引き落とし
- ATMを利用した取引
そのため、任意整理を開始する前に預金を引き出しておいたり、各種料金の引き落としや給料振込などの口座を変更しておく必要があるでしょう。とくに、預金が残っている状態で口座が凍結されてしまうと、預金残高が楽天銀行カードローンの残債務と相殺されてしまうので注意が必要です。
口座の凍結は1〜3ヶ月程度で解除されることが一般的で、その後はいままでどおりの銀行取引が可能になります。
なお、楽天銀行カードローンを利用していない場合は、楽天カードを任意整理しても楽天銀行の口座が凍結されることはありません。
任意整理後に楽天カードは作れる?
楽天カードは「ポイント還元率が高い」「楽天市場でのショッピング利用でさまざまな特典を受けられる」などの理由から、多くの利用者に愛されているクレジットカードです。
そんな楽天カードを、任意整理後に作成したいと考えている人は多いでしょう。
実際のところ、任意整理後に楽天カードを作ることは可能なのでしょうか?
次の項目から、詳しく解説します。
楽天カードを整理対象に含めていなければ作れる可能性はある
結論からいうと、任意整理後でも楽天カードを作れる可能性は0ではありません。
ただし、任意整理の際に楽天カードを整理対象から外していることが絶対条件となります。
また、楽天カードを整理対象から外したものの、任意整理をした時点で楽天カードを利用しており、任意整理後しばらくしてから強制解約となった場合は、再び楽天カードを作るのは難しい可能性が高いです。
任意整理後に強制解約となった時点で、楽天カードには信用情報に事故状が載っている事実を知られている可能性が高いです。事故状が載っているということは「契約どおりに支払いができず延滞や債務整理などをした人」とみなされるため「カードを発行してもきちんと支払いをしてくれないのでは?」と警戒されてしまいます。
クレジットカード会社にもよりますが、過去に事故情報が載っていた事実を会社独自の顧客情報に記録されてしまうと、その情報は半永久的に残り続けるため、再び楽天カードを作ろうとしたとき、入会審査に通りづらくなってしまう可能性が高いのです。
任意整理後も楽天カードを使い続けたい場合は、任意整理をする前に楽天カードを解約しておき、事故情報が消えてから再び作り直したほうがよいでしょう。
作れるのは任意整理した借金を完済してから5年後
任意整理の際に楽天カードを整理対象から外していたとしても、任意整理後すぐに楽天カードを作れるわけではありません。
前述したように、任意整理をすると信用情報に事故情報が載るため、楽天カードを含むクレジットカードの入会審査に通らなくなります。
信用情報に載った事故情報は、一般的に任意整理した借金を完済してから5年が経過すると消えるといわれているので、楽天カードを作れるのはその後と考えてください。
なお、信用情報から事故情報が消えるまでの期間はあくまでも目安なので、信用情報の開示をおこない事故情報が消えていることを確認してから、楽天カードの入会審査に申し込むことをおすすめします。
信用情報の開示方法について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
楽天カードを整理対象に含めた場合は作れない
楽天カードを任意整理の対象とした場合は、完済から5年以上が経過しても楽天カードを再発行することはほぼ不可能と考えたほうがよいでしょう。
楽天カードを任意整理すると、任意整理した段階で強制解約となり使えなくなります。
そして、楽天カード株式会社独自の顧客情報に任意整理をしたという情報が記録され、その情報はグループ会社などにも共有されます。
会社独自の顧客情報に載った情報は、信用情報に載った事故情報のように時間が経っても自動的に消えることはありません。
そのため、楽天カード株式会社やそのグループ会社では、ほぼ永久にクレジットカードを発行できなくなるのです。
楽天カードを任意整理した人の体験談
この項目では、実際に楽天カードを任意整理した人の体験談を紹介します。
体験談を読めば、楽天カードを任意整理した後の生活をイメージしやすくなるでしょう。
任意整理をしようか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
毎月の支払額が5万円→1万7,000円に減った事例
ネットショッピングをよく利用していたAさんは、ポイントが貯まるということで楽天カードを作り買い物に使っていました。
はじめは、買い物だけのクレジットカードの使用でしたが、徐々にキャッシングも利用するようになりました。
他にもローンなどの借入れがあり、支払いが困難になったAさんは任意整理を行うことになりました。
楽天カードの任意整理を行った結果、それまで月々5万円だった支払い額は、月々1万7000円にまで減り、今後は利息はカットされて60回の分割の支払いで良いということになりました。
上記は、楽天カードを任意整理した結果、毎月5万円の支払いが1万7000円に減り、月々3万3,000円の減額に成功した事例です。
また、Aさんの場合は毎月の支払額が減ったことに加えて、将来利息の全額カットや最長期間である5年(60回)の分割払いにも応じてもらえているため、かなりの好条件で和解が成立したことがわかります。
「5年の分割払い、今後の利息・リボ手数料の支払いなし」で和解できた事例
楽天市場で買物をするとポイントが貯まるという理由で、Aさんは2020年に楽天カードを作りました。
はじめは、買物だけの利用でしたが、徐々にキャッシングも利用するように。
支払いが難しくなったAさんは、任意整理を行うことになりました。
(中略)
・楽天カードの支払い残:132万3092円
(キャッシング:43万7042円・買物分:88万6050円)任意整理を行い、5年(60回)払い・今後の利息・リボ手数料の支払いはなしとする、和解が成立しました。
初回:2万5092円・以後毎月2万2000円×59回とする分割払いが成立しました。
上記は、楽天カードを任意整理した結果「5年(60回)の分割払い、今後の利息・リボ手数料の支払いなし」という条件で和解が成立した事例です。
とくに、楽天カードの金利は、ショッピングよりキャッシングのほうが年率3%程度高く設定されています。キャッシングの利用もあったAさんにとって、今後の利息・リボ手数料の支払いなしという条件は、かなりメリットが大きかったことでしょう。
楽天カードを含めた3社と和解できた事例
離婚をきっかけに、以前から持っていた楽天カードを利用し始めたTさん。
仕事が安定するまでは、楽天カードや他のカードで生活費を補っていたようです。
その後、仕事も安定してきましたが、今度はカード払いで生活費が圧迫されることに。
元金が減らず、これ以上借金が増えることを防ぐため、任意整理を行うことになりました。
(中略)
・楽天カードの支払い残:42万0090円
(キャッシング:15万0741円・買物利用分:26万9349円)・3社合計の支払い残:114万円
Tさんは、楽天カードと合わせて3社の任意整理を行いました。
楽天カードは5年の分割払いで毎月7000円の返済へ。
3社合計で、毎月2万円の支払いとなる任意整理を行いました。
上記は、楽天カードを含めた3社を任意整理した結果、楽天カードについては「5年の分割払い、毎月7000円の返済」という条件で和解できた事例です。
Aさんの場合も、最長期間である5年(60回)の分割払いに応じてもらえているため、かなりの好条件で和解が成立したと考えられます。
ここまで、3つの体験談について紹介してきましたが、どのケースも5年(60回)の分割払いにて和解が成立しており、楽天カードを任意整理する場合は高確率で5年(60回)の分割払いに変更できることがわかるでしょう。
楽天カードを任意整理しても楽天ポイントは失効しない
任意整理をすると楽天カードは強制解約となります。
このとき、気になるのが貯まった楽天ポイントです。
強制解約に伴い「これまで貯めていた楽天ポイントが失効するのではないか?」と恐れて、任意整理を躊躇している人も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、楽天カードを任意整理しても楽天ポイントは失効せず、引き続き保有・利用することが可能です。
保有する楽天ポイントが失効するのは楽天会員を退会した場合だけで、楽天カードの強制解約は楽天会員の退会ではありません。そのため、楽天IDとパスワードで楽天アカウントにログインすれば、貯まったポイントは引き続き楽天市場などの楽天グループ内サービスで利用できます。
ただし、楽天カードを任意整理したことによる強制解約の場合、カードの再発行は認められないため、楽天カードを新しく発行してポイントを引き継ぐことはできません。あくまでも楽天ポイントの保有・利用は、楽天カード以外の該当する楽天サービスにておこなう必要があります。
まとめ
楽天カードは、基本的に将来利息の全額カットや5年(60回)での分割払いなどに応じてくれるため、任意整理によって支払い負担を軽減しやすい業者といえます。
ただし、楽天カードを任意整理する際は「ショッピングのみ・キャッシングのみの整理は不可」である点や「楽天銀行カードローンを利用している場合、楽天銀行の口座が凍結される」点などに注意してください。
なお「自分の場合、任意整理をするとどのような条件で楽天カードと和解することになるのか?」詳しく知りたい場合は、任意整理に力を入れる弁護士や司法書士へ直接相談するのがおすすめです。
当サイトでも、任意整理を積極的に扱う弁護士・司法書士を多数紹介しているので、まずは気軽に無料相談を利用してみてください。
楽天カードの任意整理についてよくある質問
可能です。
楽天カードを任意整理した場合の一般的な和解条件は、以下のとおりです。
・将来利息は原則として全額カット
・残った元金は原則として5年または6年での分割払い
・任意整理後の月支払額は最低3,000円以上
・過払金請求はできない
ただし、3ヶ月以内に和解すれば経過利息・損害金のカットにも応じてもらえるケースがあります。また、取引期間が3年未満の場合は長期分割(3年以上)に応じてくれないケースもあるため注意してください。
楽天カードを任意整理する場合の注意点は、以下のとおりです。
・信用情報に事故情報が掲載される
・和解条件や交渉成立の可否は楽天カード次第
・キャッシングのみ・ショッピングのみの整理は不可
・【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行カードローンも任意整理が必要
・【楽天銀行カードローンを利用している場合】楽天銀行の口座が凍結される
楽天カードを整理対象に含めていなければ、任意整理した借金を完済してから5年後に作れる可能性があります。ただし、楽天カードを整理対象に含めた場合は半永久的に作れない可能性が高いです。
楽天カードを任意整理しても楽天ポイントは失効せず、引き続き保有・利用することが可能です。保有する楽天ポイントが失効するのは楽天会員を退会した場合だけで、楽天カードの強制解約は楽天会員の退会ではありません。

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