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2025年03月現在

自己破産後も使えるデビットカードって何?どれくらい便利なのか?

デビットカードとは、買い物と同時に使った金額が銀行口座から引き落とされるカードのことです。これまでの金融取引での事故情報を確認する、与信審査を行うことなく発行できるため、自己破産後でも利用や発行が可能です。

デビットカードは引き落とし口座に入っている金額が上限となるため、使いすぎを防げるほかクレジットカードと同様にインターネットや海外での買い物にも使用できます。そのため、自己破産した人でもクレジットカード代わりとして便利に使用できるでしょう。

ただし、デビットカードの発行の際は銀行口座開設の審査があります。

その際、自己破産時に借入があって強制解約された口座は開設の審査に通らない場合があるので注意が必要です。

また、デビットカードは利用時に即時口座から引落しがされるため、口座に預金がないと利用できません。

そのため、自己破産によって預金が清算される人や預金に不安がある人は、家族カードなどの代替品の利用も検討するとよいでしょう。

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この記事でわかること
  • デビットカードは「与信審査」が行われないため、自己破産後も持てる。
  • デビットカードはほぼ「普通のクレジットカード」ですが、デビットカードならではの注意点もいくつかあるので要注意。
  • デビットカード以外のクレジットカードを発行したいなら「家族カード」「VISA プリペイドカード」「バンドルカード」の利用を検討しよう。

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監修
ゆら総合法律事務所
阿部 由羅(弁護士)

自己破産をしたあとでもデビットカードは使える

自己破産をしたあとでもデビットカードを持ったり使用したりすることは可能です。もちろん、自己破産後に新規で発行することも可能であり、クレジットカードを持つことが難しい破産者からも重宝されています。

ただし、銀行口座の開設審査があるため、口座開設ができなければデビットカードの発行は難しいでしょう。

まずは、自己破産とデビットカードの関係についてお伝えします。自己破産を検討されている方、自己破産後だけどデビットカードを発行したい方は参考にしてください。

デビッドカードは与信審査が行われないため発行可能

デビッドカードは、買い物と同時に銀行口座から引き落としされるカードです。通常のクレジットカードとは異なり、即時決済が行われることから与信審査が行われません。与信審査とは信用情報をもとに、今までどのような取引を行ってきたのかを照会し、調査することです。

自己破産をされた方は、「金融事故を起こした人」として最長で10年間その事実が掲載されています。

そのため、自己破産をされた方が通常のクレジットカードを発行しようとしたときは、ほぼ100%与信審査で落とされます。しかしデビッドカードは、与信審査が行われないカードであるため自己破産後も利用可能となります。

通常のクレジットカード同様に利用できるデビッドカードですが、口座に残高がなければ決済ができないので、その点だけ注意しておきましょう。

自己破産後の新規発行も可能

デビッドカードは自己破産後の新規発行も可能です。もちろん、破産手続き中や自己破産前に利用していても、何ら問題はありませんので安心してください。

デビッドカードは、自己破産をきっかけにクレジットカードを解約された方や自己破産によって信用情報にキズが付いてしまった方など、さまざまな方が利用できるカードです。

「クレジットカードを失いたくない」ことを理由に自己破産へ踏み込めない方は、デビットカードの利用を検討してみましょう。

デビットカードでも問題ないことがわかれば、安心して自己破産ができます。まずは弁護士へ相談して自己破産をされてみてはどうでしょうか。

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銀行の口座開設審査は行われるので要注意

デビッドカードは銀行のキャッシュカードと一体型になっているものが多く、発行には銀行の口座開設審査が行われます。

自己破産したことを理由に口座開設審査に落ちることはありませんが、下記に該当する方は口座開設審査に通らない恐れがあるので注意してください。

  • ※自己破産によって銀行口座を強制解約されたとき
  • すでに同じ銀行で口座を開設している人
  • 自宅もしくは勤め先から離れた支店で口座開設を試みたとき
  • 銀行口座が犯罪に利用されたとき

※銀行からの借金を自己破産することで、その銀行口座が凍結・強制解約されてしまうことがあります。一度、強制解約をされてしまうと、その情報が社内に残ってしまうため、以後も口座開設できないことがあるので注意してください。他の銀行口座であれば問題なく口座開設が可能なので、そちらを検討してください。

参考:全銀協「口座開設は断られることがあります」

上記のとおり「自己破産」を理由に口座開設を断られることは基本的にありません。ただ、同一銀行で複数の口座開設を試みたり、自宅等から離れた支店で口座開設を試みたりすると、口座開設を断られることがあるでしょう。

これは、詐欺などの犯罪を抑制する目的であるため、他銀行や自宅等近くの支店であれば問題なく口座開設はできます。

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自己破産後にデビットカードを利用するメリット

自己破産後にデビットカードを利用するメリットとしては、主に以下の6つが挙げられます。

  • 支払い能力を超えた使いすぎを防げる
  • 国内・海外問わず買い物できる
  • インターネットでの買い物にも使える
  • ポイント還元やキャッシュバックのキャンペーンを受けられる可能性がある
  • お金の管理がしやすい
  • クレジットヒストリーが付かない

ここからは、それぞれのメリットについて1つずつ詳しく解説していきます。

支払い能力を超えた使いすぎを防げる

カード決済やアプリ決済などのキャッシュレス決済は、手元に現金を用意しなくても支払いができるため、お金を使っている意識が薄れやすく、つい使いすぎてしまう傾向があります。

しかし、デビットカードは支払いと同時に銀行口座から利用代金を引き落とされるため、支払いの限度額は銀行口座の残高となります。

銀行口座の残高を超える支払いはできないので、キャッシュレス決済でありながら高額な支出が続いて借金を抱えてしまう心配がありません。

そのため、クレジットカードや後払いアプリで支払い能力を超える高額な買い物を続けてしまい、返済不能になって自己破産をした人でも安心して利用できます。

国内・海外問わず買い物できる

デビットカードは、クレジットカードと同様にVISAやJCB、Mastercardなどの国際ブランドがあります。国際ブランドに対応している加盟店であれば、国内はもちろん海外でも買い物にも利用可能です

使い方もクレジットカードと同様で、決済端末にカードを挿入するか、タッチ決済対応であれば決済端末にタッチするだけで簡単に支払えます。

支払いの際にお札や小銭を出す手間やATMで現金を下ろす手間が省ける点やATMの利用時の手数料がかからない点は、自己破産でクレジットカードが持てない人にとって大きなメリットであるといえるでしょう。

インターネットでの買い物にも使える

デビットカードは実店舗だけでなく、インターネットでの買い物にも利用可能です。

インターネットでの買い物でもクレジットカードと使い方は同じで、クレジットカード払いを選択してカード番号や有効期限、セキュリティコードなどを入力して確定すれば支払いが完了します。

インターネットでの買い物でキャッシュレス決済が使えないと、コンビニやATMまで支払いに行く手間がかかったり、代引きの場合は現金の準備や配達員とのやり取りに手間がかかったりと何かと不便が生じます。

デビットカードなら注文時に支払いがスピーディーに行えるため、インターネットでの買い物が多い場合はデビットカードを持っておくと便利です。

ポイント還元やキャッシュバックのキャンペーンを受けられる可能性がある

デビットカードによっては、利用金額に応じたポイントの還元やキャッシュバックのキャンペーンを受けられる場合もあります。

デビットカードの一般的なポイント還元率は0.2%~0.5%とクレジットカードと比べて低い傾向がありますが、現金払いと比べればお得にお買い物ができるでしょう。

お金の管理がしやすい

デビットカードは、現金払いと同様にお金の管理がしやすいのもメリットの1つです。クレジットカードや後払いアプリだと利用と引き落としのタイミングにズレが生じるため、今月いくら使ったのか利用状況が把握しにくく、無計画で使いすぎてしまうリスクがあります。

一方、デビットカードは買い物した時点で銀行口座から即時引き落としされ、利用日や利用金額などの支払い履歴が即時反映されるため、カードの利用状況を把握しやすいです。

予算がオーバーしそうになった場合は残高を減らすことで支出をコントロールしやすいため、自然と無駄遣いが減り、お金もたまりやすくなります。

クレジットヒストリーが付かない

クレジットヒストリーとは、信用情報機関で管理されるクレジットカードやローンの過去の利用履歴や支払い状況などの信用情報を指します。

クレジットカードの場合は、申し込み履歴や利用履歴が信用情報機関で記録されており、支払いの滞納や短期間での多重申し込みがあるとクレジットヒストリーに傷が付いてしまいます。

しかし、即時決済のデビットカードは信用取引に該当しないため、デビットカードの申し込み履歴や利用履歴はクレジットヒストリーに反映されません。

クレジットカードのように多重申し込みや支払いの滞納でクレジットヒストリーに傷が付くこともないので、自己破産の事故情報が削除されて新たにクレジットカードを作るとなったときに、過去のデビットカードの利用状況が審査に悪影響を及ぼすことはありません。

自己破産後も持てるデビットカードは注意点が多い

自己破産後でも通常のクレジットカード同様に利用できるデビットカードは、破産者にとって大変ありがたいカードといえるでしょう。

ただ、デビットカードならではの注意点がいくつかあります。

  • 利用できない店舗がある
  • 一括払いしか利用できない
  • 残高不足で決済できない

「クレジットカード同様」とは言いつつも、全く同じ機能を果たすのか?と言えば、そうとも言い切れません。デビットカードならではの注意点について、詳しくお伝えします。

注意点①:利用できない店舗がある

通常のクレジットカードであれば利用できる店舗であっても、デビッドカードに限って利用できない店舗がいくつかあります。

  • ガソリンスタンド(一部のデビッドカードは条件付きで利用可能)
  • 高速道路料金
  • ※サービスの月額利用料

※デビットカードが利用できるサービスもありますが、信用を兼ねている支払い(家賃など)には対応していないことが多いです。

上記以外の店舗や支払いであれば、基本的に加盟店すべてで利用できると思って良いでしょう。

もちろん、海外での利用も可能ですしポイントを貯めておくのも可能です。なお「レンタカーの利用はクレジットカードでなければいけない」と思われている方もいますが、デビットカードでも利用できるケースは多くあります。

自己破産後にETCカードを発行したいならETCパーソナルカードがおすすめ

デビットカードではETCカードの発行や利用ができません。デビットカードは口座から即時決済を行うものなので、高速道路料金の支払いには向かないためです。

普段から頻繁に高速道路を利用される方や、自己破産をしたあとでもETCカードが欲しい方は「ETCパーソナルカード」の作成を検討してください。デポジットは必要ですが、通常のETCカード同様に利用できます。

注意点②:一括払いしか利用できない

デビットカードは即時引き落としなので、支払い方法は一括払いしか対応していません。

クレジットカードのように分割払いやリボ払い、ボーナス払いには対応していないため、カードを提示した際に支払い回数を聞かれたら「一括で」「1回で」と伝えてください。

ただし、利用代金が銀行口座の残高を超えると支払いができないため、特に高額な買い物をする場合は残高が不足していないか確認しておきましょう。

注意点③:残高不足になれば決済ができない

前述のとおり、デビットカードは口座から即時決済をするサービスです。口座内の残高不足が発生すれば取引が成立しないので注意してください。

たとえば、銀行口座に1万円しか入っていないときに2万円の買い物をしようとすれば、決済不可になります。通常のクレジットカードであれば、口座や手元にお金がなくても利用限度額内で決済が可能です。

これは、デビットカードとクレジットカードの大きな違いのひとつです。決済時に戸惑わないよう、残高の確認などを行うように心がけておくと良いでしょう。

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自己破産後にデビットカード以外で持てるクレジットカード

自己破産後に持てるクレジットカードは、デビットカードに限りません。他にも、下記のようなカードがあります。

  • 家族カード
  • VISA プリペイドカード
  • バンドルカード

「今すぐクレジットカードが欲しい」「口座残高がなくても買い物ができる本物のクレジットカードが欲しい」「信用で買い物をしたい」など、デビットカードにはないサービスを求める方は、上記カードを検討してみると良いでしょう。

もちろんすべて、自己破産後でもカードの作成が可能なので用途に合わせて作成してください。

家族が持つカードで「家族カード」を発行してもらう

自分の家族が持つクレジットカードから家族カードを発行してもらえば、自己破産後も利用できます。

家族カードの利用上限額は、本会員の上限額範囲内です。その範囲内であれば、通常のクレジットカード同様に利用できます。

家族カードの発行は、配偶者・同一世帯の子(18歳以上)・両親に限定されていることが多いです。だれでも発行できるわけではありませんが、自分の配偶者等が利用されているカードで家族カードを発行してもらうと良いでしょう。

自己破産後も家族カードの発行・利用が可能
家族カードの発行に際しては、使用者の信用情報は必要ありません。そのため、自己破産をしたあとでも発行が可能であり、通常のクレジットカードと同じく利用できます。大きい買い物をしたいとき、本物のクレジットカードが欲しい方は発行を検討してください。

「VISAプリペイドカード」なら審査無しで発行可能

VISAプリペイドカードは完全前払い制のカードで、「チャージ」をしなければ利用できないのが特徴です。デビットカードでは「口座残高」でしたが、VISAプリペイドカード「チャージ」であるのが大きな違いとなります。

何かの理由で銀行口座の開設ができない方は、VISAプリペイドカードの利用を検討すると良いでしょう。ネット上で申し込みからチャージまでできるので、今すぐにでもカードを発行したいと考える方は、下記から申し込みをしてください。

VISAプリペイドカードについてはこちら

ネット利用がメインなら「バンドルカード」でも代用可能

「即日カードを利用したい」「信用で買い物をしたい」という方は、バンドルカードの利用を検討してください。

バンドルカードはスマートフォン内にカード番号が表示され、ネット決済を中心に利用できるカードです。もちろんカードを発行(手数料がかかります)すれば店舗でも利用可能なのでおすすめです。

また、与信審査に関係なく数千円~後払いの「チャージ」ができます。手元にお金がないけど買い物がしたいという方は、バンドルカードの利用を検討してください。与信審査を行わないため、自己破産後でも利用可能です。

→バンドルカードについてはこちら

電子マネーやアプリ決済は避けた方が良い

Suica・nanacoなどの電子マネーやPayPay・楽天Payなどのアプリ決済も、後からクレジットカードで支払う方法でなければ自己破産後でも基本的には利用できます。

しかし、電子マネーやアプリ決済の中には後払い決済が利用できるものもあり、理論的にはクレジットカードと同様の信用の供与を受けているもの(後払いを認めるもの)と評価されるため、自己破産の手続き中は利用を控えた方が無難です。

自己破産の手続き中に電子マネーやアプリ決済で後払い決済を利用してしまうと、免責の許可が下りない可能性があるので、キャッシュレス決済を利用するならデビットカードやプリペイドカードなど他の支払い方法を利用しましょう。

まとめ

今回は、自己破産後もデビットカードの発行や利用が可能なのか?についてお伝えしました。

デビットカードは与信審査を行わない、口座から即時引き落としされるカードであるため、自己破産後の方でも発行・利用が可能とのことでした。ただ、銀行口座開設の審査が行われるため、100%発行できるのか?と言えば、そうとも言い切れません。

もしもデビットカードの発行が難しければ、家族カードやVISA プリペイドカードの発行、バンドルカードの発行を検討してください。

キャッシュレス決済が主流となりつつある現代で、クレジットカードの1枚くらいは用意しておきたい。そう思われている方も多いでしょう。デビットカードであれば、破産者も発行・利用が可能なので安心して自己破産を開始してください。

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自己破産のよくある質問

自己破産をすると、クレジットカードは使えなくなってしまうのですか?

はい、使えなくなります。
信用情報から事故情報が抹消されるまでは、新規でのクレジットカード作成も基本的にできません。

自己破産後、いつからクレジットカードが作れますか?

一般的に、信用情報から事故情報が抹消されるのは自己破産の場合、自己破産手続きから10年後です。
しかし、カード会社の基準にもよるので、自己破産から数年でクレジットカードが作れた事例もあります。

自己破産をして親がブラックリストに載ると、子供の将来に影響は出るのでしょうか?

基本的に進学や就職、結婚などに親がブラックリスト入りしたことが影響することはないでしょう。
ただし、親がブラックリストに入っている間は子供の奨学金の連帯保証人になれないといったデメリットはあります。

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更新日 : 2025年03月24日
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