アイフルの借金滞納で弁護士から手紙が届いた!今やるべき対応とは?

アイフルからの督促等を無視していたら、弁護士から手紙が届いたのですがこれは何でしょうか?詐欺か何かですか?無視しても大丈夫でしょうか?


アイフルは不良債権の回収を弁護士に依頼することがあります。今回、アイフルの借金滞納に関して弁護士から請求がきているなら、詐欺等ではありません。万が一、心当たりがないならアイフルに問い合わせたり記載されている弁護士事務所へ相談してみたりすると良いでしょう。
アイフルの滞納で弁護士から連絡が来ることもあるのですね。でも、なぜアイフルからではなく弁護士から手紙が来るのでしょうか?このままだと法的手続きに移ってしまうのでしょうか…?


弁護士から手紙がきた時点ですぐに相談すれば、法的手続きへの移行は避けられるでしょう。しかし、弁護士からの手紙すらも放置していると、そう遠くない未来に強制執行(財産等の差し押さえ)をされてしまうので注意してください。
アイフルでは、回収が困難な不良債権を弁護士に委託して回収を目指すことがあります。
弁護士から手紙がきた時点ですぐに対応すれば法的手続きを避けられますが、いつまでも放置していると強制執行(給料や財産の差し押さえ)が行われる可能性があります。
仮に支払いができるのであればすぐに支払うべきですし、もし「借金を返済できる能力がない」という場合は、債務整理を含め、強制執行を止めるための対策を講じるべきです。
例えば債務整理手続きの一種である任意整理を行えば、利息カットした形の返済計画にできるので、月々の返済額がおおよそ1/2程度まで減額できます。具体的にどれぐらい減額できるかは「減額シミュレーター」で簡単に診断できますので、どうぞご利用ください。

- アイフルの滞納が原因で弁護士から届く手紙の中身は「債権回収業務受任通知」である可能性が高い。この書類が届いたときは、早めに対応しておかなければ、強制執行等の法的手続きに移行されるので要注意
- 弁護士からの手紙やアイフルから届く赤い封筒は、法的手続きに移行する前の最終通告のようなもの。万が一、放置や無視をしていると、財産や給与の差し押さえは避けられない
- 「弁護士から請求されたから支払う」ことがかならずしも正解とは限らない。アイフルに対する最後の返済日から5年経過しているときは、消滅時効の成立要件を満たしている可能性が高い。不安があるときは弁護士に相談したほうが良い
アイフルから届いた弁護士からの手紙の内容は?
アイフルの借金を滞納していると、弁護士(法律事務所)から手紙が届くことがあります。今まではアイフルからの手紙のみであったにも関わらず、突然弁護士から手紙が届けば、驚かれる方も多いのではないでしょうか。
弁護士からの手紙は「債権回収業務受任通知」という書類である可能性が高いです。まずは、弁護士から届く手紙の趣旨や記載されている内容について詳しく見ていきましょう。
弁護士からの手紙は「債権回収業務受任通知」
アイフルは不良債権不良債権とは、回収が困難な債権(借金)のことを言います。再三の督促を行ってもなお返済をしてもらえない債権については、アイフルから債権回収会社等に回収を依頼することがあります。の回収を弁護士に依頼することがあります。アイフルからの借金を滞納していて弁護士から手紙が来たなら、アイフルから弁護士に債権回収業務を委託されたのでしょう。
弁護士から初めに届く書類は「債権回収業務受任通知」と呼ばれる書類です。
この書類には、
といった内容のことが記載されています。
弁護士は、債権回収することが法律で認められているため、不良債権を弁護士等に依頼して回収を目指すことは珍しくありません。弁護士から手紙が届いたときは、すべての手続きがアイフルではなく弁護士対あなた(債務者)になるので注意してください。
連絡依頼・分割の相談に乗る旨が記載されている
弁護士から届く債権回収業務受任通知には、あなた(債務者)からの連絡が欲しい旨の記載と、可能な限り支払いの相談に乗る旨の記載があります。
いままでアイフルから一括の請求をされている方でも、とりあえず連絡が欲しい。支払い方法は柔軟に対応するのでとにかく電話(連絡)をしてください。と言った内容です。
弁護士としても法的な手続きを行うことなく、可能な限り話し合いで借金を返済して欲しいと考えています。できるだけ債務者の状況に寄り添って無理のない範囲での返済計画を提案してくれるでしょう。
通告書(赤い封筒)の場合は強制執行手前の最終通告
中には赤い封筒が届いてる方もいるかもしれません。
この封筒の中には、「通告書」が入っており、法的手続きに移行される前段階である可能性が高いです。さらに、放置すれば勤務先に電話がかかってきたり自宅へ取り立てにこられたりする恐れもあります。
強制執行では給与も差し押さえの対象になるため、借金滞納していたことが会社にバレます。会社にいずらくなるなどの弊害も考えられますので、通告書が届いたら速やかに債務整理など強制執行を止める対策をとることをおすすめします。
手紙を無視するのは危険!今後起きうるリスクについて
アイフルの借金を滞納していると、弁護士から届く書類のほかにアイフルから届く通告書(赤い封筒)もあります。いずれの手紙であっても、届いている時点で無視をし続ければ強制執行は避けられません。
弁護士からの手紙もアイフルからの赤い封筒も、最終通告であり「このままでは法的手続きに移行します」という書類です。かならず中身を確認したうえで正しく対処しましょう。
手紙を放置すれば強制執行は避けられない
弁護士から届く手紙も、あなたに対して借金の返済を求める書類であることに変わりありません。これを放置していれば、最終的には強制執行が開始されるでしょう。
弁護士は、言うまでもなく法律の専門家です。弁護士に債権回収を委託された時点で危機感を感じたほうが良いでしょう。弁護士は、法的手続きはもちろん、あらゆる手段を用いてかならず債権の回収を目指します。
ただ、弁護士も無理な回収を目指すわけではなく、ある程度債務者(お金を借りている側)に譲歩する準備はできているので安心してください。債務者自身が支払う意思を見せ、誠心誠意対応すれば、分割等にも対応してくれるでしょう。
弁護士から手紙が届いたところで、返済できないものはできない。と言って放置していると、自分の首を絞める結果になりかねません。まずは、相談することを徹底してください。
手紙が届いてすぐであれば強制執行はまだ止められる
アイフルからの赤い手紙を放置していたり、弁護士からの手紙を放置したりしていると、最終的には強制執行をされてしまいます。しかし、各種手紙を放置していたからといって、すぐに強制執行が開始されるわけではありません。
アイフルからの赤い封筒や弁護士からの手紙は、あなた(債務者)に対する最終通告であることは何度もお伝えしている通りです。逆に言えば、最終通告がきた時点ですぐにでも連絡をすれば、差し押さえを回避できるでしょう。
しかし、最終通告が届いているにもかかわらず、数週間から数か月程度経過してもなお返済も連絡もないときは、強制執行されてしまいます。
アイフルもしくは弁護士が強制執行の手続きを開始すると、裁判所からあなた宛に「支払督促」が届きます。裁判所からこの書類が届いたあとも、2週間以内なら異議申し立てができますが、なおも放置・無視を続けていると「仮執行宣言付督促状」が届くことになるでしょう。裁判所から届くこの書類は、差し押さえ前最後の書類になります。
仮執行宣言付督促状がきてもなお、一切の反応を示さなければ、仮執行が確定します。ここまできても、あなたが債務の返済を行えば強制執行を避けられるでしょう。しかし、支払いをできないときは、給与や財産を強制的に差し押さえできる状態になってしまいます。
裁判所の支払い督促開始から強制執行までの流れ
滞納から差し押さえまでの流れは下記の通りです。
- 債権者(アイフル)が裁判所に支払督促の申し立て
- 裁判所は債務者宛に督促状を送付
- 債務者が異議申し立てをしないときは、仮執行宣言付督促状を送付
- 債務者が反応しないとき、異議申し立てをしないときは、仮執行宣言付督促が確定
- 債権者は裁判所に対して強制執行の申し立てを行う
- 強制執行(差し押さえが可能)

裁判所から届く督促状等は「特別送達」という方法で送付されます。これは、債務者本人が受け取っていないなどのトラブルを回避するためのものです。原則として、郵便局員が手渡しで渡さなければいけないうえに、サインや押印を求められるため、受け取ったものとしてみなされます。
アイフルの借金で弁護士から手紙が来たらすぐにすべきこと3つ
繰り返しになりますが、弁護士からの手紙は最終通告の意味合いもあり、放置すれば給料や財産の差し押さえに発展する可能性もあります。
ですから、速やかに強制執行を回避するための対策を講じることが重要です。
具体的には以下の手順に沿って対策を行いましょう。
- まずは内容確認(消滅時効の確認)
- アイフルに分割払いの相談
- 債務整理など強制執行を止めるための対策
①まずは内容確認(消滅時効の確認)
まずは、念の為手紙の内容をしっかり確認しましょう。
可能性としては低いですが、万が一消滅時効になっている借金であれば、返済する必要がないからです。
時効の成立要件は「返済期限から5年経過していること」です。たとえば、アイフルの返済日が2020年1月1日だったとすれば、2025年1月1日を過ぎることで、時効の成立要件を満たしていることになります。
ただし、消滅時効の援用をしない限りは返済義務を負っている点には注意してください。時効は、アイフルに対して時効の援用する旨を伝えて初めて成立します。
消滅時効が援用できるかどうかわからない場合は、弁護士に相談するといいでしょう。相談することで、時効の要件を満たしているか否か、満たしているときは時効の援用まで一貫して引き受けてもらえます。
時効は更新される点に注意
なお、時効の援用には「更新」があるので注意してください。万が一、アイフルもしくはアイフル方の弁護士から時効の更新がされていたときは、更新日から5年間は時効の援用ができません。
- ①アイフル側が裁判状の請求を行った
- ②強制執行が行われた
- ③債権の承認をした
①と②は、アイフル側で行われてしまうことなので防ぎようがありませんが、③債権の承認が落とし穴になりやすいです。
例えば「アイフルや弁護士からの連絡に対して、支払いを約束した(借金の事実を認めた)」「1円でも返済を行った」などが更新事由になってしまいます。
参考:e-GOV「民法(第166・147・148・152条)」
不注意により時効が更新されてしまう典型例
アイフルから赤い封筒が届く場合もありますが、その書類の中に「和解しませんか?」とか「分割の相談に乗りますよ」といった内容のことが記載されています。中には「とりあえず1,000円だけでも支払ってください。そのうえで和解の提案をさせてください」といった内容の手紙が入っていることもあります。
しかし、ここで1,000円を支払ってしまうと、債権の承認を行ったことになります。
ですから、アイフルに支払いを行う前に、時効消滅になるかどうかは必ず確認しておきたい事項です。適用できそうか判断が難しい場合は、迷わず弁護士に判断してもらったほうが安心と言えるでしょう。
②アイフルや手紙の弁護士に分割払いの交渉をする
弁護士からの手紙もアイフルからの赤い封筒も、いずれも届いた時点で相談すれば、分割払いに応じてくれます。万が一、対処法を誤って強制執行されてしまったときは手遅れになり、分割が認められなくなる可能性が非常に高いです。
アイフルや弁護士は、いますぐに支払うことが難しくても可能な限り譲歩して相談に乗ってくれます。もし、分割での支払いすらも難しいなら、債務整理等も視野に入れた検討が必要になるでしょう。
③どうしても支払えない場合は弁護士に助けを求める
どうしても払えない場合は、借金問題解決のために弁護士に相談することも有効です。
こちらも弁護士に相談をすれば、弁護士同士で話し合いをしてくれます。自分自身で連絡をするのが怖いと感じている方は、迷わず弁護士へ相談してください。
また、アイフルで作った借金の返済が厳しいときは、弁護士に依頼して債務整理をするのもひとつの手段です。いずれにしろ、あなたが弁護士に借金解決に向けた話し合いを依頼した時点で、アイフル側は直接あなたに連絡を取ることができなくなります。
もし、あなたが弁護士に債務整理を依頼するなら、下記の中から借金解決方法を選択することになります。
- いままでに発生していた利息、これから発生する利息をカットして元金のみの返済を続ける「任意整理」
- いま抱えているすべての借金を1/5〜1/10まで大幅に減額できる「個人再生」
- あなたが抱えている財産を処分する代わりに、いま抱えている借金をすべて0にできる「自己破産」
上記債務整理手続きは、弁護士に相談することで手続きを開始できます。相手がアイフルではなく弁護士に代わっていたとしても、債務整理の状況に影響をあたえることはありません。
アイフルの返済が難しい方、自分で弁護士に交渉したり話をしたりするのが苦手な方は、自分の味方として弁護士へ相談してください。なお、現時点で弁護士費用の準備が難しくても、分割払い等に対応しています。不明な点があってもまずは、弁護士へ相談されることをおすすめします。
まとめ
今回は、アイフルの借金を滞納していると届く、弁護士からの手紙についてお伝えしました。
アイフルは、回収が困難な債権(不良債権)を弁護士等に依頼して回収を目指すことがあるとのことでした。債権の回収業務を弁護士に依頼されてしまうことで、弁護士からあなた(債務者)あてに「債権回収に関する業務を受任しました」という内容の書類が届きます。
この書類が届いた時点ですぐに連絡をすれば、分割等の相談に乗ってくれます。無理のない範囲で確実に返済をできるよう、大きく譲歩してくれるでしょう。
しかし、弁護士からの手紙すらも放置してしまえば、強制執行(差し押さえ)は避けられません。差し押さえの対象はあなたが持つ財産や給与です。給与を差し押さえられてしまえば、会社にも借金の滞納がバレるでしょう。
最悪の事態を避けるためにも、弁護士から手紙がきた時点ですぐに相談するように心がけてください。また、相談をするときは時効にも着目してください。もし時効の援用が可能なら、いますぐに援用すれば取り立て等を止められます。
仮に成立要件を満たしていないときは、アイフルに返済をし続けなければいけませんが、債務整理をすれば根本的に借金の解決ができます。
今回お伝えしたことを参考に、自分に合った借金の解決方法を探ってみてはどうでしょうか。どうすれば良いかわからないから、とりあえず弁護士に相談する。というのも良いでしょう。
アイフルを滞納して弁護士から手紙が届いた場合のよくある質問
アイフルでは回収困難な債権回収業務を弁護士へ委任することがあります。アイフルからの連絡や手紙を無視し続けていると、弁護士から手紙が届きます。
弁護士からの手紙を放置していると、最終的には強制執行(財産や給与の差し押さえ)をされてしまいます。あなたの財産が差し押さえられるだけではなく、滞納の事実が会社にバレてしまうため、社会的信用も失墜しかねません。心当たりがあるときは、すぐにでも対応されたほうが良いでしょう。
心当たりがあるときは、たとえいますぐに支払えなくても連絡をしてください。自分で連絡をするのが苦手な方、少し嫌だなと感じている方は、弁護士へ相談するのも良いでしょう。また、支払い能力がないなら、債務整理を検討するのもひとつの手段です。詳しくは本記事でお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
昔の借入状況を思い出せないなら、まずは信用情報機関に開示請求をしてください。アイフルへの滞納状況が分かります。そのうえで、アイフルからの借入履歴がないのに弁護士からの手紙が郵送されたのなら、その手紙は詐欺の可能性が高いです。手紙に書かれた連絡先には連絡せず、弁護士に相談のうえ対応を検討してもらいましょう。
最終返済日から5年以上経過している可能性があるなら、アイフルに連絡をするのではなく、弁護士へ相談することをおすすめします。状況次第では、消滅時効によって返済義務の帳消しを狙えるからです。アイフルの窓口や手紙を送ってきた弁護士に連絡をしてしまうと、債務承認などの手法によって消滅時効の完成を妨げられるので危険です。

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