借金返済の10のコツ!100人に聞いた早く返すため工夫とは?

今借金をしているのですが、なかなか返済が終わりません。借金返済を効率よく終わらせるコツを教えてほしいです。


まずは借入状況の把握が大切です。借入先が複数あるなら、それぞれの元金と利息、月々の返済額を明確にしましょう。そのあとで収入とのバランスを見て、どのような方法が取れるのか考えるのがよいです。
なるほど。毎月、何となく返してました。借入先が定かではないのですが、どうやったら確認できますか?


借入先は信用情報機関へ問い合わせれば確認できます。借入状況がわかり、返済に少しでも不安があれば一度法律事務所へ相談してみることをおすすめします。
毎月借金を返済しているのに、なかなか返済が終わらないという人は多いです。
そのような人は、自身の借入状況を把握できていない可能性が高く、返済までに多額の利息や期間がかかってしまいます。
まずは、借入状況や収支を把握し、明確な返済計画を立てることが借金返済のコツといえます。
すでに自力での返済が困難となっている人や返済計画に自信がないという人は、早めに弁護士へ相談するとよいでしょう。
当サイトでは、借金問題の解決に力を入れる弁護士を紹介しています。返済不能となる前に、弁護士へ相談して借金問題解決のコツを聞いてみるとよいでしょう。

- 借金返済を効率よく進めるコツは、明確な返済計画を立てること。
- 返済計画と自分の状況に合わせて、節約や副業をするのがコツ。
- 自力での返済が困難なら早めに弁護士へ相談しよう。
借金返済の10個のコツ!早く返すにはどうしたらいい?
借金を抱えている人は、できるだけ返済期間を早めたり、楽にしたいと思ってい方がほとんどかと思います。
もし借金返済のコツに悩んだら、以下を意識してみましょう。
-
〔借金の返済を早めるためのコツ〕
- 金利の高い借入先を優先的に返済する
- ボーナスや退職金で繰上返済する
- 生活費を見直して支出を減らす
- 返済額を増額する
- リボ払いの利用をやめる
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〔返済を楽にする方法〕
- 返済日を守って遅延損害金を発生させない
- おまとめローンで借金を一本化する
- 利用できる公的支援がないか自治体の窓口に相談する
- 親戚や友人に金銭的援助をお願いする
- 住宅ローンの減額を借入先の金融機関に交渉する
ただし、生活に無理のある返済額の設定は、予想外の出費に対応できず借入を増やす恐れがありますので、無理のない金額に設定することが大切です。
実践できるものから取り入れていくとよいでしょう。
金利の高い借入先を優先的に返済する
金利の高い借入は、金利の低い借入に比べて返済期間に応じて返済総額が大きくなりやすいです。
例えば、50万円を金利が14%のA社と18%のB社からそれぞれ借入れたとします。
同じ金額で返済を続けた場合、月々の利息にかかる金額や返済総額は以下のような差があります。
金利 | 月の返済金額 | 月々の利息 | 返済総額 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 14% | 2万円 | 5,753円 | 67万5千円 |
B社 | 18% | 2万円 | 7,397円 | 74万円 |
同じ借入額でも、金利によって返済総額に大きな差が出ることがわかります。
そのため、月々の返済額を大きくしたり繰上返済をするときは、金利が高い借入先を優先するとよいでしょう。
ボーナスや退職金で繰上返済する
貸金業者の多くは、繰上返済を受け付けています。繰上返済とは、月々の返済とは別に追加で返済をすることです。
ボーナスや退職金などの臨時収入があった際、繰上返済に回すことで返済総額を抑えられます。
また、繰上返済を利用した分だけ返済期間も短くなるので、精神的不安からも早く解放されます。
ボーナスなどの予定がある場合は、返済計画に繰上返済も組み込んでおくとよいでしょう。
生活費を見直して支出を減らす
毎月の生活費を見直して支出を減らし、返済額を増やすのも効果的です。
以下の固定費は、日々の生活や契約プラン見直すことで低くなる可能性が高いです。
- 食費
- 携帯電話代や通信費
- 電気・ガス代
外出はなるべく控えて自炊をしたり、携帯電話の回線を格安キャリアに乗り換えれば、月々数千円から1万円程度の節約が可能です。
また、借金の返済が終わるまでは保険を解約したり、実家暮らしを考えるのもよいでしょう。
返済額を増額する
月々の返済額を大きくするのはとても効率的です。
現在の収入でこれ以上増やせないのであれば、副業もひとつ考えられる手段です。
近年では、正社員であっても副業を認めている会社も多くあるので、一度勤務先へ確認してみるとよいでしょう。
現在フリーターの場合は、アルバイト先を増やすことを検討してはいかがでしょうか。
以下のような仕事は短時間や単発に対応していることも多く、本業との両立もしやすいです。
- デリバリースタッフ
- 交通量調査
- 工事現場スタッフ
以下の記事では、借金返済における副業についてさらに詳しく解説しているので参考にしてください。
返済日を守って遅延損害金を発生させない
返済期日に遅れると、以下の式で計算される遅延損害金が発生します。
遅延損害金は延滞日数によって算出されるため、返済が遅れれば遅れるほど高額となります。
以下は遅延損害金利率18%でのシミュレーションです。1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月滞納した場合は以下の通りになります。
借入残高 | 1ヶ月滞納の場合 | 2ヶ月滞納の場合 | 3ヶ月滞納の場合 |
---|---|---|---|
借入残高100万円 | 1万4,795円 | 2万9,589円 | 4万4,384円 |
借入残高200万円 | 2万9,589円 | 5万9,178円 | 8万8,767円 |
借入残高300万円 | 4万4,384円 | 8万8,767円 | 13万3,151円 |
遅延損害金は余計な出費となってしまうので、返済日は必ず守って遅延損害金を発生させないようにしましょう。
おまとめローンで借金を一本化する
複数社から借入をしている場合、おまとめローンで借金を一本化する方法があります。
複数社の借金を金利の低い一社にまとめることで、利息の負担を軽減できます。また、返済日も月に1回となるため管理がしやすいです。
ただし、複数社の借入を一本化するため借入金が大きく、審査に通りにくいです。また、計画的に月々の返済金額を設定しないと、返済総額が増える可能性もあります。
おまとめローンに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
リボ払いの利用をやめる
現在、リボ払いを利用している場合は、すぐに解約したほうがよいでしょう。
リボ払いは金利が高く返済状況がわかりにくいため、気づいたら支払残高が高額となっているケースも多いです。
借金返済中にクレジットカードを利用するときは、一括払いか2~3回程度の分割払いにするとよいでしょう。
利用できる公的支援がないか自治体の窓口に相談する
生活費に困って借金をする人も少なくありません。
その場合、利用できる公的支援がある可能性があります。
公的支援によって生活費が賄えれば、借金の返済も進みますし、完済後も生活費に不安を抱えずに生活できるでしょう。
どのような公的支援が利用できるか、お住まいの自治体窓口で相談することをおすすめします。
また、以下の記事では生活費に困ったときに利用できる公的支援を紹介していますので、参考にしてください。
親戚や友人に金銭的援助をお願いする
親戚や友人に金銭的援助をお願いするのもひとつの方法です。
とくに、現在高金利で借入をしている場合、返済期間が延びると返済総額はどんどん膨らんでしまいます。
そのため、親戚や友人に金銭的援助をお願いして完済し、親戚や友人へ分割返済をしていくのもよいでしょう。親戚や友人であれば、低金利での貸付に応じてくれる可能性も高いです。
その際は必ず借用書を作成し、利息の設定もしましょう。
住宅ローンの減額を借入先の金融機関に交渉する
なかには住宅ローンと借金の二重返済に苦しんでいる人もいるでしょう。
その場合、住宅ローンの減額を借入先の金融機関に交渉する方法があります。
- 返済期間を延長して月々の返済額を下げる
- 元金の支払を猶予して一定期間利息のみ支払う
- 一定期間だけ返済額を下げる
住宅ローンが減額された分を借金の返済に充て、借金を先に完済するとよいでしょう。
住宅ローンのさらに詳しい減額方法については、以下の記事で解説しています。
100人に聞いた!みんなが行っている借金返済の工夫
実際に借金をしている人たちは、どのような工夫をしながら返済しているのでしょうか?
この記事では、借金の返済経験がある100人に「借金返済に役立ったあなたのリアルな工夫を教えてください!」という内容についてアンケートを実施しました。
次の項目から、実際に行って役立った借金返済の工夫や、その工夫によって得られた月当たりの節約効果、逆に返済中にやると後悔するものや行動などについて調査した結果を紹介します。
実際に行って役立った借金返済の工夫は?
「借金の返済を楽にするため、役立ったあなたの工夫をお書きください」という質問についてアンケートを取ったところ、さまざまな回答が寄せられました。
寄せられた回答をまとめた結果、借金の返済経験がある人たちが実際に行って役立った借金返済の工夫には、主に以下のようなものがあることがわかりました。
- 食費の削減
- 固定費の削減
- 不用品の売却
- 借り換えやおまとめローンの利用
- 副業
次の項目から、それぞれの工夫について詳しくみていきましょう。
食費の削減
食費は、生活費の中で多くの部分を占めているうえに、公共料金や通信費といった固定費と比べて金額の調整がしやすく節約効果を得やすい項目といえます。
アンケートで寄せられた意見の中にも、節約方法として食費の削減を挙げる声が目立ちました。
コンビニで物を買うと、どうしても1つ1つの商品が割高になってしまいます。そのため、スーパーマーケットや業務スーパーでのみ食糧を買うようにするなど、購入場所を変えることで節約をしている人が多いようです。
また、マイボトルや弁当を持参したり、外食や買い食いをやめて自炊中心の生活にするという意見も多く見られました。
なかには、食事を1日1〜2食に制限して、徹底的に食費を切り詰めるというストイックな人も。
借金返済のために、強い意志で倹約に努めるのは素晴らしいことです。
しかし、無理な食事制限で体調を崩し、働けなくなってしまっては元も子もありません。食費の削減は、健康面を考慮しながら無理のない範囲で行うようにしてください。
固定費の削減
家賃や公共料金、通信費といった固定費は、一度契約プランなどを見直すことで毎月確実に生活費を節約できる効果が期待できます。
アンケートで寄せられた意見の中にも、固定費の削減によって節約をおこなっているという声が多数見受けられました。
とくに、携帯電話や電気の契約プランを見直したという意見が目立ちました。最近はWeb上での手続きのみでプラン変更が可能な携帯電話や電気の会社も多く、手軽にできる節約の一つといえます。
また、動画配信サービスなどのサブスクリプションやWi-Fiなどは今一度「本当に必要なものかどうか?」を見直し、不要なものはできるだけ解約することで固定費を大きく削減できる可能性があるでしょう。
不用品の売却
最近はメルカリなどのフリマアプリで、誰でも簡単に不用品を売買できるようになりました。
アンケートで寄せられた意見の中には、不用品の売却でまとまった資金を作るという意見も。
また、なかには売却できる不用品を探すために断捨離をして、そのおかげで無駄な物を買わなくなったという意見もありました。
借り換えやおまとめローンの利用
利息がかさんで借金の返済に苦労しているなら、借り換えやおまとめローンを利用することで金利が下がり、返済の負担が軽減される可能性があります。
アンケートで寄せられた意見の中にも、借り換えやおまとめローンの利用で返済が楽になったという意見が多数見られました。
とくに、複数社から借入をしている場合は、おまとめローンを利用して借金を一本化することで、返済日や返済方法が統一され返済の管理がしやすくなる効果も期待できるでしょう。
副業
食費や固定費を徹底的に削減したとしても、節約によって得られる返済負担の軽減効果には限りがあります。
そのため、節約と並行して隙間時間などに副業をおこない、借金返済を楽にしようとしている人も少なくないようです。
アンケートで寄せられた意見の中にも、副業をして得たお金を返済に充てていたという意見が多く見られました。
とくに、ポイントサイトの利用やアンケートモニターなどは、Web上で気軽におこなえる副業として人気があるようです。場所・時間を問わずおこなえるため、隙間時間を利用して副業をしたい人は検討してみるとよいでしょう。
具体的な月当たりの節約効果は?
ここまで、借金の返済経験がある人たちが実際に行って役立った借金返済の工夫について紹介しました。
なお、今回のアンケートでは、前述した借金返済の工夫について「おおよそ月どれくらいの節約効果があったか教えてください」という質問についても調査しています。
アンケートの結果は以下のとおりです。
最も多かったのが「1〜2万円の節約効果があった」と答えた人で25人、次いで多かったのが「2〜3万円の節約効果があった」と答えた人で24人という結果に。
全体の約半数の人は、実際に月当たり1〜3万円の節約効果があったことがわかりました。
月当たり数万円ずつ節約できて浮いたお金を借金返済に回せるなら、金利や現在の月返済額によっては、返済期間を年単位で短縮できる可能性もあるでしょう。また、支払う利息総額を数十〜数百万円単位で減らすことも夢ではありません。
支払う利息総額を抑えてできるだけ早く借金を完済したいという人は、ぜひ前項で紹介した借金返済の工夫を取り入れてみてください。
返済中にやると後悔するものや行動は?
今回の調査では「返済中にやると後悔するものや行動を教えてください」という質問についてもアンケートを取りました。
寄せられた回答をまとめた結果、借金の返済経験がある人たちが返済中にやって後悔したものや行動には、主に以下のようなものがあることがわかりました。
- ギャンブル
- 新たな借入
- 無理な節約
- 必要なものまで売る
- 無理な返済額の増額や繰り上げ返済
次の項目から、それぞれ詳しくみていきましょう。
ギャンブル
何年もかけてコツコツと借金を返していく行為は、高い忍耐力を必要とします。そのため、一刻も早く借金を返そうとして、ギャンブルで一攫千金を狙う人も少なくありません。
しかし、アンケートで寄せられた意見をみてみると「借金返済のためにギャンブルをして後悔した」という意見が非常に多い印象でした。
一攫千金を狙ってギャンブルに多額のお金を使ってしまうと、最悪の場合は借金を増やす結果になりかねません。
結局のところ、コツコツ返済するのが最も確実に最短で借金を完済できる方法なのです。
新たな借入
借金の返済に行き詰まると、多くの人が新たな借入をして返済資金を工面しようとします。
しかし、返済のために新たな借入をする行為は、借金を増やす原因となる可能性が高いです。
アンケートで寄せられた意見の中にも「返済のために新たな借入をして後悔した」という意見が多く見られました。
新たな借入をしないと返済できない状況になっているなら、すでに自力で返済できる金額以上の借金を抱えている可能性が高いです。
いま以上に借金が増える前に、弁護士や司法書士などの専門家へ相談することをおすすめします。
無理な節約
借金返済の工夫として、節約をおこなっている人は多いかと思います。
しかし、行き過ぎた節約は健康を害したり、ストレスが溜まって結果的に散財してしまうきっかけとなる恐れもあります。
アンケートで寄せられた意見の中にも「無理な節約をして体調を崩した」「結果的に高くついてしまった」という意見が目立ちました。
とくに、無理をして体調を崩してしまうと、最悪働けなくなって借金返済どころか生活も立ち行かなくなる恐れがあります。
ある程度節約しても返済が楽にならない場合は、無理な節約をする前に弁護士や司法書士に相談して一度アドバイスをもらうとよいでしょう。
必要なものまで売る
借金返済の工夫として、不用品を売却し返済資金を工面する人は多いです。
しかし、アンケートで寄せられた意見をみてみると「必要なものまで売ってしまい、結局また買う羽目になった」「大切なものまで売ってしまい後悔した」という意見が非常に多い印象でした。
返済資金確保のために物を売却する際は、後々後悔することがないよう、よく吟味してから商品を選ぶようにしてください。
無理な返済額の増額や繰り上げ返済
早く借金を完済するために、月々の返済額を増額したり繰り上げ返済をするのは有効な手段といえます。
しかし、アンケートで寄せられた意見をみてみると「無理に繰り上げ返済をして生活が苦しくなった」という意見が多く見られました。
繰り上げ返済をすれば、支払う利息総額を抑えたり返済期間を短縮できるなど、さまざまな効果が期待できます。
しかし、繰り上げ返済により生活が苦しくなってしまうと、返済や生活費の補填のために新たな借入をするリスクがあり、結局借金が増えてしまう可能性が高いです。
そのため、繰り上げ返済はボーナスなどの臨時収入があった際に、無理のない範囲でおこなうことをおすすめします。
借金を確実に減らすために止めるべき行動
ここまで、早く借金を返済するために実行するとよいコツや工夫について、詳しく解説してきました。
一方で、借金を確実に減らすためには、止めるべき行動もあります。
具体的には、以下のとおりです。
- クレジットカード依存
- 頻繁な外食や飲み会
- 多額のお金がかかる趣味
- 衝動買い
クレジットカード依存
借金を確実に減らしたい場合、クレジットカードの使い方には注意が必要です。
いつも一括払いで使用し、毎月請求される金額をきちんと支払えているなら問題ありません。
しかし、手元に現金がないのにクレジットカードで高額な買い物をし、リボ払いや分割払いで支払っているなら、利息で借金が増えてしまう恐れがあります。
とくに、リボ払いは手数料が高めに設定されており、利息が増えやすい支払方法です。また、分割払いでも分割回数が多いと、リボ払いと同程度の金利が設定されている場合もあります。
借金を確実に減らしたいなら、クレジットカードの支払方法は一括払いを利用し、一括払いで支払えないほどの高額な買い物は控えることをおすすめします。
頻繁な外食や飲み会
借金を確実に減らしたい場合、頻繁な外食や飲み会も控えるべきです。
外食や飲み会は1回あたりの出費が多くなりがちであり、自炊中心の生活に比べて生活費がかさんでしまいます。
さらに、お酒が入って気持ちが大きくなり、一緒に飲んでいる人の分まで奢ってしまったりすれば、ますます出費が増える原因となります。
借金を確実に減らしたいなら、返済中は外食や飲み会に頻繁に出かけるのはやめて、自炊中心の生活を心がけましょう。
ただし、極端な節約でストレスが溜まると、あるときストレス発散のために散財してしまう恐れもあるので、月当たりの回数や金額などを決めて適度に息抜きすることも大切です。
多額のお金がかかる趣味
借金を確実に減らしたい場合、多額のお金がかかる趣味も控えるべきだといえます。
多額のお金がかかる趣味とは、具体的には以下のとおりです。
- ギャンブル(パチンコ・パチスロ・競馬・競輪)
- 車・クルーザー
- オーディオ
- 骨董品収集
- バイク
- ゴルフ
- アイドル追っかけ
とくに、ギャンブルは依存症になってしまうリスクもあり、一度ハマってしまうと歯止めが効かなくなって借金が際限なく膨れ上がる恐れがあります。
また、車やクルーザーなど1つ1つの値段が高いものは、購入した後に借金が払えなくなると差押えを受ける恐れもあるので、借金完済まで多額のお金がかかる趣味は封印しておくことをおすすめします。
衝動買い
借金を確実に減らしたい場合、無計画な衝動買いも避けるべきです。
毎月予算を決めて買い物をしていても、一度衝動買いをしてしまうと、そこからなし崩し的にお金を使ってしまう可能性があります。
また、過度な節約によってストレスが溜まっている場合も、溜まったストレスを発散するために衝動買いをしてしまうことがあるので注意が必要です。
借入状況と収入を正しく把握して返済計画を立てよう
借金返済を効率よく進めるためには、返済計画を立てることが必要不可欠です。
そして、返済計画を立てるためには借入状況と収入を正しく把握しなければなりません。
この項目では、借入状況と収入を正しく把握する方法と、返済計画の立て方をお伝えしますので参考にしてください。
借入先ごとに借入残高と金利を表にまとめる
借入状況の把握は、以下のように借入先ごとに借入残高と金利を表にまとめるとわかりやすいです。
借入残高 | 金利 | 月々の返済額 | 返済回数 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 50万円 | 18% | 1万5千円 | 33回 |
B社 | 35万円 | 15% | 1万円 | 35回 |
80万円 | 18% | 2万5千円 | 32回 | |
合計 | 165万円 | ‐ | 5万円 | ‐ |
このように、表にまとめると借入状況が一目でわかります。
この表をもとに、返済計画を立てていきましょう。
借入先がわからないときは信用情報機関に情報の開示請求をする
借入先がわからないときは、信用情報機関に情報の開示請求をすれば確認できます。
信用情報の開示をすると、以下のことがわかります。
- 借入の申込者
- 借入先
- 借入した年月日
- 取引内容
- 借入残高
借入状況を正しく把握するためにも、信用情報を開示してみるとよいでしょう。
信用情報の開示請求方法については、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
収支を書き出して返済可能額を算出する
次に、自身の収入と支出を書き出して借金返済に充てられる金額を算出しましょう。
収支も、以下のように表にまとめるとわかりやすいです。
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 6万円 |
食費 | 3万円 |
水道光熱費 | 1万5千円 |
通信費 | 5千円 |
携帯代 | 7千円 |
奨学金 | 1万3千円 |
保険料 | 2万円 |
交際費 | 4万円 |
雑費 | 1万円 |
合計 | 20万円 |
月々の支出を収入から引きます。
この場合、月々6万円が返済可能額となります。
ただし、冠婚葬祭など予想外の出費も予想されるため、あくまでも「借金返済に充てられる最大額の目安」と考えましょう。
利息を計算して具体的な完済までの返済計画を立てる
借入状況と収支が把握できたら、利息を計算して完済までの具体的な返済計画を立てましょう。
利息の計算方法は
です。返済計画を立てるには、月々の利息を知りたいので借入日数を一ヶ月の日数(30や31)に置き換えます。
借入残高 | 金利 | 月々の返済額 | 返済回数 | |
---|---|---|---|---|
A社 | 50万円 | 18% | 1万5千円 | 33回 |
前の項目で提示した表における、A社の利息を計算していきます。
月々の返済額は1万5千円なので、毎月そのうちの約半分が利息に充てられていることがわかります。
つまり、A社における返済額の内訳は以下のとおりです。
元金 | 7,603円 |
---|---|
利息 | 7,397円 |
これを予定通り33回で完済した場合、返済総額は以下のように計算できます。(33回払い≒1005日)
500,000+247,808=747,808
返済総額は747,808円となり、247,808円が利息に充てられています。
このように、すべての借入先における利息を算出して返済総額を確認しましょう。
借入残高 | 金利 | 月々の返済額 | 返済回数 | 返済総額 | |
---|---|---|---|---|---|
A社 | 50万円 | 18% | 1万5千円 | 33回 | 747,808円 |
B社 | 35万円 | 15% | 1万円 | 35回 | 503,184円 |
C社 | 80万円 | 18% | 2万5千円 | 32回 | 1,184,263円 |
合計 | 165万円 | ‐ | 5万円 | ‐ | 約243万5千円 |
上記の例の場合、完済までに支払う利息の合計は785,255円です。元金の165万円に対して、かなり大きな額の利息を払っていることがわかります。
そこで、月々の返済額を大きくしたり、返済回数を増やして利息に充てる金額を減らせるような計画に変更するとよいでしょう。
ただし、月々の返済に充てられる金額は前述したように最大でも6万円です。すでに5万円を返済に充てているので、返済額を増やすのは難しいです。
家族にバレずに借金を返済したい!守るべきことは?
家族にバレずに借金を返済し続けるには、滞納しないことが最も重要です。
借金を滞納してしまうと、電話はもちろん、滞納期間が長引けば郵送物での督促も始まります。こうした督促により家族に借金がバレるケースは多いです。
滞納さえしなければ家族に内緒で借金を返済できる可能性は高いので、とにかく滞納だけには気をつけましょう。
自力での完済が難しくなっている人の特徴は?
借金をしている人の多くは「自分は毎月返済しているから大丈夫」と思っています。
しかし、なかには毎月返済をしていても、実はすでに自力での完済が難しい状況に陥っている人が多くいるのです。
そのため、まずは「自分は自力で完済ができる状況にあるのか」を知ることが大切です。
この項目では、自力での完済が難しくなっている人の特徴をお伝えします。複数の特徴に当てはまる場合は、自力での完済が難しい可能性が高いです。
その場合の対処法は、次の項目でお伝えしていますのでぜひ読んでみてください。
返済額が月収の1/3を超えている
月々の返済額が月収の1/3を超えている場合、自力での完済が難しくなっている可能性があります。
月収が高く、借金の返済をしても生活にゆとりがあるなら大きな問題はありません。しかし、借金の返済に家計を圧迫されていると感じているのなら、注意が必要です。
また、貸金業法でも借入残高が年収の1/3を超えている場合は新規で借入ができないように定められています。
第十三条の二 貸金業者は、貸付けの契約を締結しようとする場合において、前条第一項の規定による調査により、当該貸付けの契約が個人過剰貸付契約その他顧客等の返済能力を超える貸付けの契約と認められるときは、当該貸付けの契約を締結してはならない。
2 前項に規定する「個人過剰貸付契約」とは、個人顧客を相手方とする貸付けに係る契約(中略)で、当該貸付けに係る契約を締結することにより、当該個人顧客に係る個人顧客合算額(中略)が当該個人顧客に係る基準額(その年間の給与及びこれに類する定期的な収入の金額として内閣府令で定めるものを合算した額に三分の一を乗じて得た額をいう。次条第五項において同じ。)を超えることとなるもの(後略)。
つまり、国の基準としても「返済額が給料の1/3以上だと経済的破綻をきたす恐れがある」とされているのです。
3社以上から借入をしている
借入先が3社以上ある場合、それだけ多くの貸金業者からお金を借りなければならない状況にあると推測できます。
借入先が多いとその分、返済額のうち利息が占める割合も増えるため、返済総額も高額となります。
また、複数社から借入れていると、借金への抵抗が薄くなってる人もいるでしょう。
1年内に完済の見込みがあるという場合でなければ、3社以上からの借入は自力での完済が難しいといえます。
借金を返すための借金をしている
借金を返すために借金をしている人は、すでに自力での完済が困難な状況に陥っている可能性が高いです。
いわゆる自転車操業という状況で、A社の借金をB社からの借金で完済してもB社の借金が残ります。
とくに完済のためでなく、月々の返済が間に合わずに他の消費者金融から借入をしている場合は注意が必要です。
どんどん借入先が増え、気づいたら返済総額が高額で返済不能となってしまうケースがよく見られます。
すでに借金を滞納している
すでに借金を滞納している場合、借入先から一括返済を求められたり給料や財産の差押えに発展する恐れもあります。
一カ月程度の滞納なら、すぐに返済すれば問題ないケースも多いです。しかし、滞納が続いたり頻繁に滞納しているのなら、自力での返済が難しくなってきているといえます。
給料や財産を差押えられてからだと、弁護士へ相談しても解決が難しい可能性が高いです。
すでに借金を滞納している人は早めに弁護士への相談を検討しましょう。
自力で返済困難なら早めに弁護士へ債務整理の相談を!
ここまで自力で借金を効率よく返済するコツをお伝えしました。
しかし、前の項目でもお伝えしたように、気づいたときには自力での返済が困難な状況に陥っている人も少なくありません。
その場合は、早めに弁護士へ債務整理の相談をするとよいでしょう。
債務整理は、国に認められた借金減額の方法で「任意整理」「自己破産」「個人再生」の3つの方法があります。
次の項目から、それぞれについて詳しくお伝えしていきます。
任意整理で利息をなくして返済総額を減らす
任意整理は、債権者へ将来分の利息カットを交渉し、元金のみを3~5年で返済していく方法です。
利息がカットされるので、返済総額を減らせます。また、月々の返済金額も大きく減らせるケースが多いです。
また、任意整理には以下のメリットがあります。
- 比較的費用が安い
- 周りの人に知られにくい
- 住宅や車などのローンに影響なく手続きできる
任意整理は途中で滞納すると、一括請求や差押えに繋がります。そのため、返済能力や返済意思がある人におすすめの手続きです。
また、住宅や車のローンがある場合、自己破産や個人再生だと差押えとなる可能性があります。そのためローンを抱えている場合は、任意整理が可能か弁護士へ相談するとよいでしょう。
自己破産で借金をすべてなくす
自己破産は、20万円以上の価値を有する財産をすべて手放して、債務を0にする手続きです。
以下に当てはまる方は、自己破産を検討したほうがよいかもしれません。
- 借金が減額されたとしても返済を続けられる見込みがない
- 借金の原因が浪費やギャンブルでない
- 病気や怪我で働くことができない
任意整理と個人再生では、手続き後も数年は借金残債の返済が残ります。そのため、減額されても返済できる見込みがないのなら、自己破産を選択するとよいでしょう。
ただし、自己破産には「免責不許可事由」といって、借金の返済義務をなくすことが認められない条件がいくつかあります。
自己破産を考える場合は、弁護士とよく相談するとよいでしょう。
個人再生で自宅を残したまま借金総額を圧縮する
個人再生は、基本的に以下の基準で利息を含めた借金総額を圧縮します。
借金総額 | 最低弁済額 |
---|---|
100万円未満 | 借金総額 |
100万円以上500万円以下 | 100万円 |
500万円超1,500万円以下 | 借金総額の1/5 |
1,500万円超3,000万円以下 | 300万円 |
3,000万円超5,000万円未満 | 借金総額の1/10 |
借金圧縮後は、再生計画個人再生において、裁判所に認可を受けた返済計画。再生計画が認可されると、その計画に沿って減額された借金を返済していく。に基づいて、原則3年で残債を分割返済します。
個人再生では、条件を満たすと住宅ローンの残っている住宅を手放さずに手続きができます。
住宅を残せるかの判断は個人では難しいので、弁護士へ相談するとよいでしょう。
また、以下の記事でも個人再生における住宅ローン特則について詳しく解説しているので、参考にしてください。
借金の返済が苦しくてもやってはいけない行動
債務整理をすれば借金の返済負担を大幅に減らせる可能性がありますが、さまざまなデメリットも生じるため「債務整理はせず自力で返済を続けたい」と考える人も多いでしょう。
その場合「借金の返済が苦しくてもやってはいけない行動」に注意してください。具体的には、以下のとおりです。
- 返済のための新しい借金
- ギャンブル等で一発逆転を狙うこと
- クレジットカード現金化など違法性のある取引
- 闇バイト・闇ワーク
上記のような行動を取ってしまうと、早く返済するどころか自力で返済できない金額まで、借金が膨れ上がってしまう恐れがあります。
次の項目から、それぞれの行動について詳しく解説します。
返済のための新しい借金
収入から返済資金を捻出できなくなると、新たな借入をして足りない分を補填しようとする人がいます。
しかし、返済のために他社から借入をしてしまうと、複数社から借入をしている「多重債務」の状況に陥ってしまうため、おすすめできません。
多重債務になると、借入先が増えることで月々の返済額も増えてしまうことが一般的です。また、補填するために借りた金額にも利息がつくため、結果的に返済総額も増えてしまい、借金の返済がより厳しくなってしまいます。
すでに利用している借入先からの追加借入で補填した場合も、やはり借りた金額に利息が上乗せされるため、返済総額が増えてさらに返済が厳しくなるでしょう。
借金が雪だるま式に増える原因となるため、返済できなくなっても返済のために新たな借入をすることは絶対にやめましょう。
ギャンブル等で一発逆転を狙うこと
借金が返せないと、なかにはパチンコや競馬などのギャンブルで返済資金を作ろうとする人もいます。
しかし、ギャンブルで必要な返済資金を稼げるかどうかは運次第なので、運が悪ければ儲かるどころかあっという間に資金を溶かしてしまう恐れもあります。そうなれば、残っていた貴重な生活費まで使い果たしてしまい、さらに身動きが取れない状態になりかねません。
一攫千金を狙ってギャンブルなどにお金を使うよりは、少しでも返済や弁護士に依頼する費用に充てたほうが、よほど早く借金問題を解決できるでしょう。
クレジットカード現金化など違法性のある取引
クレジットカードの現金化とは、クレジットカードのショッピング枠を利用して現金を得る方法で、以下のような行為があてはまります。
- クレジットカードで購入した金券やブランド品などを、買取業者に売却して現金を得る。
- クレジットカードで商品を購入し、その特典としてキャッシュバックを受ける。
クレジットカードの現金化は、カード会社の規約で禁止されていることが一般的です。発覚した場合は利用停止や強制解約となり、利用残高を一括請求される恐れもあります。
また、クレジットカードの現金化は自己破産の「免責不許可事由」に該当します。自ら借金問題解決の選択肢を減らすことにもなってしまうため、避けたほうがよいでしょう。
そもそも、クレジットカードの現金化で得られる現金の金額は、クレジットカードで支払った額の5〜7割程度が一般的です。つまり、現金化すればするほど損をすることになり、結果的に借金総額は膨らみ返済がさらに苦しくなることが予想されます。
リスクばかりで確実に損をする方法なので、目先の現金を手に入れるため安易にクレジットカードの現金化に手を出すのは絶対にやめましょう。
闇バイト・闇ワーク
生活費や借金返済に困っている場合、SNS上で「高額バイト」「即日高収入」などと謳い、仕事を紹介しているアカウントへ応募をしようと考えた人もいるでしょう。
しかし、それらは「闇バイト・闇ワーク」と呼ばれる違法行為を伴う危険なアルバイトであるケースがほとんどです。
闇バイト・闇ワークに加担すると、初犯であっても実刑判決が下る可能性があります。たとえ報酬で借金の返済ができたとしても、逮捕されてしまっては元も子もないでしょう。
借金返済に困ったら、闇バイトや闇ワークに手を出すのではなく、弁護士や司法書士に相談して的確なアドバイスを求めることをおすすめします。
金額別借金返済のお役立ち情報
属性別借金返済のお役立ち情報
まとめ
借金の返済を効率よく進めるコツとしてまず大切なのが、借入状況と収支を正しく把握することです。
そのうえで返済計画を立て、なるべく早く借金の返済を終わらせるために自分ができることを考えましょう。
すでに自力での返済が困難な状況にある場合は、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
無料で相談を受け付けている法律事務所も多くあるので、自分は返済可能な状況にあるのかということも含め、一度相談してみてはいかがでしょうか。
借金の返済に関するよくある質問
借入額に対して返済額が小さい可能性があります。借入総額を確認し、返済金額を見直すとよいでしょう。
副業などをしても返済が難しい場合、弁護士へ債務整理の相談をしてみてはいかがでしょうか。当サイトでは、無料相談可能な弁護士を紹介していますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
STEP債務整理「債務整理に力を入れるおすすめの弁護士を紹介」
債権者との交渉や裁判を通して、借金の返済負担を軽減させる手続きです。ただし、デメリットもあるため、まずは弁護士へ相談してみるとよいでしょう。
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債務整理の一つである自己破産を選択すれば、借金がゼロになるため最も早く借金をなくせます。
ただし、自己破産を利用するには要件があり、個々の状況によってデメリットも異なるため、弁護士へ一度相談するとよいでしょう。
借金返済のための借金はしない方がよいです。雪だるま式に利息が膨れ上がって、返済不能となってしまう恐れがあります。借金の返済が難しいと感じたら、弁護士へ相談してみてください。

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