リボ払いが終わらない!なぜリボ地獄に陥ってしまったのか?
便利なはずのリボ払いなのに、「リボ払いが終わらない」「リボ地獄に陥った」といった状況になってしまうのは一体、なぜなのでしょうか。
まずは、リボ払いが終わらなくなる理由について見ていきましょう。
1.リボ払いの仕組みへの理解が浅かったため
リボ払いは、毎月の返済額が一定に抑えられ、支払い負担が軽減されるメリットがある一方で、使い方を間違えると支払いがかなり長期間に及ぶ危険な側面もあります。
この「リボ払いの仕組み」を理解していないと、毎月の返済額が少ないというメリットだけに目が行き、リボ地獄に陥ってしまう危険性が高くなります。
リボ払いを使う上で理解しておくべきだった点
リボ払いを利用する上で、事前に理解しておくべきだった点は以下3つがあります。
- どんなに使っても返済額は一定になるので、「返済をしているつもり」になりやすい
- 少ない金額しか支払わなくていいため、元金が減ってないことに気付きにくい
- 自動でリボ払いに設定され、利用していることに気付かないケースもある
返済額は一定なので、借金が増えていることに気づきにくい
リボ払いは、どんなに使っても返済額は毎月一定額をキープします。現に、どれだけ使っても毎月の返済額は変わってない人がほとんどのはずです。
これがなぜ危険かというと、借金が増えていることに気づきにくいことです。
通常、借金が増えればその分毎月の返済額も増えるのが一般のイメージかと思いますが、リボ払いではそれがありません。毎月数千円〜数万円の範囲で支払額を設定することがほとんどのため、返済負担を感じることも少なく、どんどん未払い代金だけが増えていきます。
気づいた時には借金が膨れ上がっており、焦るケースは多いです。
少ない金額しか支払わなくていいため、元金が減ってないことに気付きにくい
また、リボ払いは少ない返済額でいいケースがほとんどのため、負担が少ない点がメリットですが、返済額が少ないということは元金が減らないということにもなります。
1年間リボ払いで返済してきたつもりだが、実は元金がほとんど減っていなかった、というケースも珍しくなく、ここで焦る人も多いです。
リボ払いの手数料は、以下の式で計算できます。
支払残高×金利÷365(日)×利用日数
例えば、50万円の支払残高に対して返済額が1万円の場合、1ヶ月の手数料は以下の金額となります。
※金利は15%で計算しています。
50万×15%÷365×30=6,164
つまり、返済額1万円のうち約6,000円が手数料に充てられているのです。そのため、元金は約4,000円しか減っていません。
支払残高は常に把握し、返済額が適正か見極めることが大切です。
自動でリボ払いに設定され、利用していることに気付かないケースもある
また、自動でリボ払いに設定され、利用していることに気付かないケースもあります。
なにかの拍子で意図せずリボ払いになってしまっており、かつ高額な支払いを請求されるわけでもないので気づかないケースは少なからずあります。
また、リボ払いは自動更新性になっている場合も多く、これも意図しないリボ払いになっているパターンが多いです。
もともと一括で買おうと思っていた場合は、一括返済できる方が多いでしょうから、この場合は一括返済、繰上げ返済等を利用し、速やかに返済を終わらせることをお勧めします。
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2.残高の確認を怠っていたため
リボ払いは残高を把握せずに使い続けると、あっという間に支払い額が膨らんでいきます。気づいた時には驚くほど借金が膨らんでいた、というケースもかなり多いです。
これは先ほどのリボ払いの仕組みの理解とも関連しますが、リボ払いは毎月一定額を返済していくシステムなので、「借金は確実に減っているはず」という思い込みに繋がりやすいです。
しかし、実際は少ない返済額のため、元金にはほとんど充当されず、思った以上に借金が残ってしまっているケースがかなりあります。
こうならないためにも、現在どの程度の借金が残っており、毎月どの程度元金に充当されているのか、しっかりと把握しておくことが必要です。
終わらないリボ地獄から抜け出す4つの方法
リボ払いを早期に終わらせるには、借金を抱えていることを自覚し、それに向かって早期に対策をとることが必要です。
何もせずにいると、リボ払いが長期化し、どんどん支払い額だけが増えていってしまいます。
リボ払いを終わらせるには、以下の方法が有効ですので、参考にしてください。
- 繰り上げ返済、一括返済を利用する
- 毎月の支払い金額を高く設定して、返済期間を短縮する
- 金利の低い他のローンへ借り換えする
- どうしても返済が難しい場合は任意整理を行う
1.繰り上げ返済、一括返済をする
資金的に余裕があるのであれば、繰り上げ返済や一括返済を利用しましょう。
ほとんどのクレジットカード会社は、リボ払いの繰り上げ返済や一括返済が可能です。
繰り上げ返済や一括返済をすることで、全額が元金の返済に充当されます。
利用残高を大きく減らすことができ、利息の発生額が抑えられるので、支払総額が抑えられ完済期間も短縮できるでしょう。
ボーナスなどのまとまったお金が入った時には、できるだけ繰り上げ返済や一括返済に回し、できるだけ残高を減らすよう心がけましょう。
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2.毎月の支払い金額を高く設定して、返済期間を短縮する
リボ払いの毎月の返済額は、最低返済額こそ決められていますが、それ以上の金額であれば自分で設定することができます。
リボ地獄に陥る人の多くが、毎月の返済額を最低返済額のままに設定しています。これではなかなか残高がなかなか減らず、利用残高が積み上がってしまいます。
毎月の返済額を高く設定すれば、それだけ元金部分に充当される金額は大きくなります。一括返済や繰り上げ返済と同じく、利用残高が減るペースを早められるでしょう。
リボ払いの返済額は、クレジットカード会社の会員ページなどで変更できるケースが大半ですので、無理のない範囲で設定金額を高めに設定しておきましょう。
例えば、オリコカードの場合、会員ページ内にリボ返済額変更メニューが有り、ショッピング枠とキャッシング枠それぞれで、「毎月返済額」「ボーナス加算額」の変更、「ボーナス加算月」の指定が可能です。
(引用:オリコカード)
オリコカードの場合は、以下のように借入額により最低返済額が指定されていますが、それ以上であれば千円単位で自由に設定が可能です。
利用残高 |
毎月の最低返済額 |
100,000円以下 |
5,000円 |
100,001円~200,000円 |
10,000円 |
200,001円~300,000円 |
20,000円 |
300,001円~1,000,000円 |
30,000円 |
1,000,001円~2,000,000円 |
50,000円 |
2,000,001円~3,000,000円 |
70,000円 |
3.金利の低い他のローンへ借り換えする
金利の低い他のローンへの借り換えも効果的です。
リボ払いの金利は、先程ご説明した通り15%前後と高く設定されています。
銀行カードローンなど、リボ払いよりも金利の低いローンへ借り換えできれば、支払総額を大きく抑えることが可能です。下記の表はオリコカードのリボ払い手数料率と主要な銀行系カードローンの年金利をまとめていますので参考にしてください。
借入金額 |
オリコカードリボ払い手数料 |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) |
みずほ銀行カードローン |
三井住友銀行カードローン |
500万円以下400万円超 |
15%(Goldカード、PLATINUMカードなどは金利優遇あり) |
1.8%~6.1% |
6.0% |
6.0%~7.0% |
400万円以下300万円超 |
6.1%~7.6% |
7.0% |
7.0%~8.0% |
300万円以下200万円超 |
7.6%~10.6% |
9.0% |
8.0%~10.0% |
200万円以下100万円超 |
10.6%~13.6% |
12.0% |
10.0%~12.0% |
100万円以下10万円以上 |
13.6%~14.6% |
14.0% |
12.0%~14.5% |
ただし、カードローンの契約には審査があります。返済を既に滞納している場合など、審査に通らないケースもある点には、注意が必要です。
また、これは借金を借り換えているだけですので、根本的な問題は解決していません。カードローンを申し込むとリボ払いの残高以上の利用可能額が示されるケースもありますが、負担が減ったからと、更に借金を増やしてしまうことの無いように、気をつけましょう。
4.どうしても返済が難しい場合は任意整理を行う
どうしても返済が難しいと感じている場合は、債務整理を行い手数料部分をカットしてもらうのも一つの方法です。
債務整理には自己破産や個人再生といった裁判所を通し、借金を大幅に減額してもらう手続きもありますが、費用が高額です。また、どちらかというと数百万円以上の多額の借金を抱えた人向けの手続きです。
おそらくこの記事を読んでいる方はそれほど大きな手続きは必要がないと思われるため、任意整理を検討することをお勧めします。
リボ払いの整理におすすめの任意整理とは?
任意整理は、各債権者と個別に交渉し、将来の利息の免除や返済期間の見直しをする手続き方法です。
リボ払いの債務整理に任意整理をおすすめする理由は、リボ地獄に陥ってしまいやすいリボ払いの仕組みにあります。
リボ払いの返済に困る理由の多くは、以下のようなものです。
- 利息が高く設定されている
- 月々の支払いが少額で元金が減らない
- 返済が長期化することで返済総額が高額になる
任意整理で債権者と交渉するのは、主として将来発生する利息の免除です。将来発生する利息が免除されるということは、返済金がすべて元金に充当されますから、返済の目処もつきやすくなります。
また、任意整理の場合、分割支払いの期間についても事前に合意するため、完済の目処も把握できる点でも効果的です。
任意整理は債務整理の中でもデメリットが最小ですむこともメリット
任意整理は債務整理の中でも、デメリットが少ない点がメリットです。
任意整理の主なデメリットは、個人情報に事故情報が掲載される、いわゆるブラックリスト入りすることです。ブラックリスト入りすると、新規のローンやクレジットカードの審査には通らなくなってしまいます。ブラックリスト入りする期間は、永久ではなく、掲載理由により掲載期間が決められていますが、手続き後の生活に影響を与える点ではデメリットと言えるでしょう。
ただし、ブラックリスト入りは他の債務整理でも同様です。また、リボ払いの支払いを滞納した場合でも、3ヶ月程度でブラックリスト入りしますので、滞納するくらいなら任意整理をした方がよいと考えるべきでしょう。
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二度とリボ地獄に陥らないために、気をつけること4つ
これまで、リボ払いの危険性などについて、詳しく解説してきましたが、一方でリボ払いは月々の支払額を抑え、クレジットカードをうまく活用できる便利な仕組みでもあります。
リボ地獄に陥らず、うまく活用するためには、以下の点に注意していく必要があるでしょう。
- リボ払いの仕組みを理解して利用する
- 利用は必要最低限にする
- 毎月の返済額と残高のバランスを把握する
- いつ支払いを終えるのかを決めておく
リボ払いの仕組みを理解して利用する
リボ払いを利用する際は、これまで解説した内容を含め、仕組みを理解した上で、利用するようにしましょう。
リボ払いはクレジットカードによって、「返済金額の設定方式」や「リボ払いにする設定」などに、各社違いがあります。
例えば「返済金額の設定方式」には、定額方式と残高スライド方式があり、それぞれ利用残高の減り方や毎月の支払負担が異なります。
また、クレジットカードによっては、利用分が自動的にリボ払いに設定されたり、一定金額を超えた部分がリボ払いに設定される場合もあります。
クレジットカードを利用する際には、リボ払いのルールがどのように規定されているかを規約などで確認し、不明点があれば相談窓口に問い合わせるなど、理解を深めてから利用するようにしてください。
利用は必要最低限にする
リボ払いは気軽に利用すると、どんどん利用残高が蓄積し、支払総額が増えていきます。
月々の返済負担がかなり軽くなるので、利用したくなりますが、意識せず使ってしまうとあっというまに利用残高が膨らんでしまいます。
できるだけ一括払いや分割払いを活用して、どうしても急な出費で対応できない場合など、最低限の利用としておきましょう。
毎月の返済額と残高のバランスを把握する
リボ払いを利用する場合は、現時点での利用残高や返済金額を必ず確認するようにしてください。
リボ払いの場合、毎月の支払額を自由に設定することができますが、何も設定していなければ、基本的には最低返済額が適用されます。
最低返済額は、一般的にかなり低く設定されているため、そのままにしておくと、なかなか残高は減りません。支払残高と返済額のバランスを確認し、適切に返済額を設定するようにしてください。
いつ支払いを終えるのかを決めておく
リボ払いは、いつリボ払いの支払いを終えるのかをしっかり決めておくことがポイントです。
リボ払いは、返済金額が少ないため負担が少なく感じるような仕組みです。はじめは少しだけのつもりでも、毎月のようにリボ払いを利用してしまい、いつになったら払い終えるのかもわからなくなってしまうことも少なくありません。
リボ払いを利用する際には、一括返済も含めてどんな資金でいつ払い終わるのかをしっかりとシミュレーションした上で利用するのがポイントです。
余裕資金がある場合は、繰り上げ返済を積極的に!
リボ払いとうまく付き合っていくコツは、できるだけ利用残高を早く減らすことです。
毎月少しずつ払っていれば問題ない仕組みですが、それでは手数料の分、支払総額は膨らんでいってしまいます。
臨時収入があったり、少しでも余裕があるときには積極的に繰り上げ返済を行ったり、リボ払いの返済金額を上げたりと、利用残高を極力減らすことを意識するといいでしょう。
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リボ地獄に陥った体験談
では、実際にリボ地獄に陥ってしまった人の体験談をいくつかご紹介します。
【体験談①】30代の女性Aさんの場合
Aさんは、フリーランスとして働く30代の女性です。
なかなか仕事がうまくいかず、お金が回らない状態になっていましたが、まわりへの見栄や自己投資のために、リボ払いでのクレジットカードの利用をくり返し、気付けば2社で90万円程の借金を抱えてしまいます。
さすがに危ないと気づいたAさんは、ご両親から50万円を借り1社を返済。残りの1社は、リゾートバイトで家賃を節約しながら返済し、約4ヶ月で残りを返済したそうです。
「リボ払いを利用していた時はいつ、どれくらい支払えば完済になるか」は全く考えておらず、「目先の返済ができないからリボ払いにしよう」くらいにしか考えなかったのが、失敗だったと振り返っています。
また、フリーランスとして事業をしていたため、近いうちには成功して一括返済できると、楽観的でいたことも反省されています。
参考元:ミニサキ
【体験談②】20代のサラリーマン Bさんの場合
Bさんがリボ払いを始めたのは、10万円の臨時収入がきっかけでした。
臨時収入に気を大きくしたBさんは、現金ではなく使い慣れていないクレジットカードで衝動買いを繰り返します。あっという間に所持金を超える買い物をしてしまったBさんは、リボ払いの存在を知り、利用を開始します。
毎月の支払額が定額で済むリボ払いに安心してしまったBさんは、リボ払いの仕組みを理解することもなく、その後も衝動買いを続け、ついに利用残高は100万円を超えます。
残高に危機感を覚えたBさんは、もう1つ衝撃的な事実に気が付きます。
Bさんは当時、119万円を使用していました。それに対して、返済すべき利用残高は117万円。返済自体は25万円しているのにもかかわらず、たった2万円しか元金は減っていませんでした。
ここでようやく、リボ払いの利息について理解したBさんはその後、繰り上げ返済や月々の返済額引上げをすることで、4年以上をかけて返済することになりました。
もし繰り上げ返済などをしていなければ、完済までには11年かかり、支払う利息も50万円近くも多く支払うことになっていたことを思うとゾッとするような話です。
参考元:春太郎ブログ
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まとめ
リボ払いは利便性の高い返済方法ですが、仕組みを理解しないまま利用を続けると、支払残高がどんどん増えていつまでも返済が終わらない事態に陥ってしまいます。
リボ払いを終わらせるには、余裕がある月に繰り上げ返済をしたり、毎月の返済額を上げることが効果的です。
上記のことを試しても返済が終わらないほど支払残高が膨らんでいる場合は、弁護士へ相談することをおすすめします。
返済不能となったリボ払いは多くの場合、任意整理で解決ができます。
当サイトでは、無料相談ができる弁護士を紹介していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
リボ払いに関してよくある質問
リボ払いを利用し続けることにはどのような危険がありますか?
リボ払いは金利が高いうえに支払った気になりやすいため危険です。何も考えずに利用し続けると、利息だけを払い続けいつまでも完済できない状況に陥ってしまいます。
なぜ毎月返済しているのにリボ払いが終わらないのでしょうか?
リボ払いは金利が高いため、支払総額に対して返済額が低いと、返済額に占める利息の割合が多くなってしまいます。
そうなるとなかなか支払残高が減らずに、リボ払いが終わらないのです。
リボ払いを一刻も早く終わらせるにはどうすればよいですか?
リボ払いを終わらせたいのなら、残高を完済する必要があります。一括返済や繰り上げ返済を利用して早期完済を目指しましょう。
リボ払いを終わらせたいのですが、一括返済や繰り上げ返済は難しいです。どうすればよいですか?
一括払いや繰り上げ返済が難しい場合は、毎月の返済額を増やすことをおすすめします。
それでも返済が終わらないときは、弁護士へ債務整理の相談をしてみるとよいでしょう。
債務整理をしてリボ払いを終わらせたいのですが、債務整理は自分でおこなうことも可能なのですか?
債務整理の手続きは複雑で、専門知識を要するため自身でおこなうのは極めて難しいです。そのため、法律事務所に相談することをおすすめします。専門家である弁護士が早く確実に債務整理の手続きをおこなってくれます。
最短即日取立STOP!
一人で悩まずに士業にご相談を
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