リボ払い100万円の返済に必要な期間は?早期完済を目指す方法について

リボ払いの残高が、いつの間にか100万円になってしまいました。一生懸命返済しているのですが、逆にどんどん増えてしまって、返済できるか不安です。


リボ払いの利息はとても高いので、残高が減らないという悩みを抱える方はたくさんいます。大丈夫、弁護士に債務整理を依頼することで、無理のない内容で分割弁済の契約を再締結することができます。
本当ですか!でも、どんどん残高が増えてしまって、全額完済できるかどうか・・・。


返済できないのはあなたのせいだけではなく、リボ払いのシステムに問題があるからなんです。
弁護士が交渉して分割契約を結びなおすことで、リボ払いの高い利息を支払い続けなくてもよくなります。今よりずっと負担は軽くなりますので、ぜひ一度相談してみましょう。
リボ払いの残高がなかなか減らない、という悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。気づかぬうちに残高が増えて、いつの間にか100万円、ということも珍しくありません。
リボ払いから抜け出すためには、弁護士に債務整理を依頼することが最も近道です。弁護士がカード会社と交渉することで、借金を減額することが可能です。
リボ払いはその高い利息のため、返済が長期になればなるほど抜け出すことが難しくなります。リボ払いの返済に困ったら、ひとりで悩まず弁護士に相談しましょう。あなたの状況に合わせた解決方法が見つかり、リボ地獄から抜け出すことができるでしょう。

- リボ払いはそもそも入りやすく抜け出しにくい仕組みになっている
- 消費者金融なみの高利で、100万円返済するのに150万円以上かかることも
- リボ地獄から抜け出すためにはためらわずに弁護士・司法書士に相談しよう
気づけば残高100万円…リボ払いが減らないのはなぜ?
リボ払いとは、正式名称を「リボルビング払い」といい、毎月の支払いを一定額に固定することで計画的に買い物ができる、後払い型の支払い方法です。
しかし、リボ払いは消費者にとって必ずしもよい支払い方法だとはいえません。残高が把握しにくく、何よりも消費者金融並みに利息(手数料)が高いリボ払い。いつの間にか膨れ上がった借金額に、苦しむ消費者もいます。
手数料(利息)が消費者金融並みに高い
リボ払いの利息は15%程度です。これは、消費者金融業者と同水準の利率で、日本の利息制限法に定められている上限利率に近いものです。
~10万円以下 | 20% |
---|---|
10万円~100万円以下 | 18% |
100万円~ | 15% |
消費者金融で借金をすることに対しては抵抗がある消費者でも、「クレジットカードのリボ払い」というと、心のハードルがぐっと下がるでしょう。しかし実際は利率もほぼ同じ水準で、しかも「借金」という意識が薄い。心理的な面まで考慮すると、消費者金融で借金をするよりもリボ払いの方が危険といえるかもしれません。
リボ払いと分割払いの違い
リボ払いとよく似た決済方法に、「分割払い」があります。リボ払いとの大きな違いは、支払時に支払回数を決めることです。
例えば、10万円の買い物をする際、リボ払いは月々の支払金額を決めるのに対して、分割払いは10万円を何回で支払うかを決めます。
ちなみに、分割払いにも手数料(利息)は発生します。手数料は支払回数に比例して増えていくので、総支払額を抑えたければ支払回数を少なく設定し、逆に月々の支払を抑えたいなら回数を増やすこともできます。
実質利率はリボ払いも分割払いも大きな差はないため、短期でみれば支払総額にそれほど違いがあるわけではありません。しかし、リボ払いは、利用を重ねることで残高が増えても毎月の支払回数は変わらないためなかなか残高が減らず、しかも減らない残高に利息がつくことで、借金が雪だるま式に増えてしまうことがあります。
ただし、リボ払いは月々の返済額を固定することで家計の管理がしやすくなるという一面もあり、計画的に利用することができれば、分割払いよりも総支払額が少なく済む場合もあります。
リボ払い | 分割払い |
---|---|
①毎月の支払額を決める ②支払回数は決めない ③手数料(利息)は毎月の残高により決まる |
①決済時に支払回数を決める ②毎月の支払額は変動する ③手数料(利息)は、支払回数により決まる |
リボ払いは「クレジットカード会社にとって」お得な方法
リボ払いはクレジットカード会社にとっては高額な手数料を長期で獲得できるお得なシステムといっても過言ではありません。
「リボ払いならポイント〇倍!」といったポイント商法で消費者のお得感をくすぐったり、「後からリボ」のように、支払いがキツいと考え始めた消費者を呼び込むなど、クレジットカード会社はあの手この手で消費者をリボ払いに誘導します。
そして、リボ払いは心のハードルを低くするだけでなく、残金に対する認識もあいまいにさせてしまうのです。
一度設定したら解除するまで全ての買い物がリボ払いに
クレジットカード会社の中には、初期設定が「全てリボ払い」となっているものもあります。
最初にリボ払いの設定を解除しない限り、全ての買い物が自動的にリボ払いになってしまうのです。また、一定の利用額を超えた場合、超過分が自動的にリボ払いになる「登録型リボ払い」という決済サービスもありますので、注意が必要です。
この方法で気づかないままリボ払いを続けてしまう方も多く、独立行政法人国民生活センターでも注意を促しています。
事例
旅行の際に、カード会社に勧められてクレジットカードを作った。申し込む際、利用限度額の確認はあったが、支払い方法の確認はなかった。初めて届いた利用明細を見て、手数料が取られており、リボ払いになっていたことに気付いた。(当事者:学生 女性)
初期設定がリボ払いになっているカード | 登録型リボ払いのカード |
---|---|
・ファミマTカード ・P-one With いずれもポケットカード株式会社系列 |
・楽ペイ (三菱UFJニコスが提供している決済方法) ・マイ・ペイすリボ (三井住友カードが提供する決済方法) |
また、そのほかのクレジットカード会社でも、簡単にリボ払い登録ができるように設定し、一度設定したら全ての支払いがリボ払いになる仕組みを採用しているクレジットカード会社も多くあります。この場合は、お店で一括払いにしても、自動的にリボ払いになってしまいます。
・UCカードやセゾンカードの「リボ宣言」 など
クレジットカード会社は様々な方法で消費者にリボ払い利用を促します。クレジットカード会社側にとってそれほどリボ払いはメリットの大きなシステムなのです。
毎月一定額の返済なので借金額に気づきにくい
消費者がリボ払いを使う際のデメリットとして、借金の残元金がふくらんでいることに気がつきにくいという点が挙げられます。
リボ払いは、クレジットカードを経由して銀行口座から毎月一定額が引き落とされます。毎月定額が決まった日に引き落とされるので、利用している側は「ちゃんと支払いができている」と思い込んでしまいがちです。
しかも、現在はカードの利用明細を紙で郵送してくれるクレジットカード会社は少なくなっています。自分で利用明細をインターネットで確認しないかぎり、支払残高に気づきにくいのです。
入りやすく抜け出しにくい「リボ地獄」
リボ払いは、入りやすく抜け出しにくい返済地獄といってもいいでしょう。
始めるときは、クレジットカード会社のお得なキャンペーンなどで、簡単に始めることができます。また、気づかぬうちにリボ払いを始めるように導かれることもあります。
しかし、実際に始めると、計画的にリボ払いを使いこなすことはそう簡単ではありません。
リボ払いは分割払いと違い、当月支払額に占める手数料の割合が高く、なかなか残高が減らないようになっています。さらに返済中にもリボ払いを続けると、また残高が増え、雪だるま式に債務は増加していきます。自分は一括払いにしたと思っていても、気づかぬうちに返済方法をリボ払いに固定する設定をしている場合もあり、思わぬ借金を背負ってしまう場合もあります。
現在はカードの明細書のペーパーレス化で、自分でネットにアクセスしない限り、クレジットカードの明細を確認できないこともあります。
知らぬ間に入りこんで、抜け出すことができない「リボ地獄」は、決して消費者だけの問題ではありません。
返済に追われ疲れてしまう前に、まずは弁護士に相談してみましょう。
リボ払いの返済シミュレーション
実際にリボ払いで返済する際にどのくらいの期間と手数料がかかるのか、借り入れ前には意外とイメージしづらいかもしれません。
以下で、リボ払いの残高がなぜ減らないのか、返済シミュレーションをしてみましょう。
リボ払いの3つの方式
まず、リボ払いの仕組みとして、下記3つの返済方式があります。
- 定額方式
- 定率方式
- 残高スライド方式
定額方式は、残高の過多に関係なく、毎月の支払額を固定して支払っていく方式です。例えば毎月2万円を払う、というように、支払額を固定します。
定率方式は、残高に一定の割合を掛けた金額を毎月支払っていく方式ですが、この方法は分割弁済とあまり変わらないので、あまり選択されません。
残高スライド方式は、定額方式と定率方式を組み合わせて、毎月の残高にスライドして支払額が決まるしくみになっています。
元利定額スライド方式 | 残高10万円なら月に1万円、残高20万円なら2万円など、残高に応じて支払額が固定されている |
---|---|
元利定率スライド方式 | 残高10万円なら15.0%、残高20万円なら10.0%など、残高に応じて金利が固定されている |
3つの方式の中で、定額方式と元利定額スライド方式がよく使われ、その他の方法はあまり使われません。
リボ払い手数料(利息)の計算方法
では、実際によく使われる定額方式でリボ払い手数料(利息)を計算してみましょう。計算方法は、次のとおりです。
たとえば、100万円を毎月2万円、手数料15%で返済する場合、以下のようになります。
100万円×15%÷365×30日=12,328円・・・①手数料返済元金-①手数料=残元金充当額
2万円-12,328円=7,672円・・・②残元金充当額
つまり、残元金100万円に15%の手数料がかかるため、2万円を返済しても、残元金に充当されるのは半額以下の7672円です。
この計算で返済を続けた場合、下記のようになります。
総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|
79回 | 579,052円 | 1,579,052円 |
つまり、100万円返済するためには、定額方式の場合6年半以上の年月と、約58万円の手数料がかかるのです。
支払いシミュレーション!返済額別にかかる完済までの年数は?
リボ払いを含む借金は、返済期間が長くなればなるほど支払う利息総額も高くなることが一般的です。100万円ものリボ払い残高となると、完済までに何年もかかるのが通常ですから利息総額は相当な金額になると予想されます。
この項目では、月々の返済額別に、完済までにかかる年数や支払う利息総額などについて、シミュレーションした結果を紹介します。(金利は年率15%で計算しています)
100万円のリボ払い残高を自力で返済しようか迷っている人は「本当に自力返済が可能なのか?」判断する際の参考にしてください。
月々3千円返済する場合・・・・12年
まずは、月々の返済額が3千円の場合で計算します。月々3千円であれば、家計への負担も少なく、無理なく返済していけるという人も多いでしょう。
100万円のリボ払い残高を、年率15%で月々3千円ずつ返済した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりです。
総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|
144回(12年) | 569,930円 | 1,569,930円 |
月々3千円ずつの返済だと、完済するためには10年以上も返済を続けなければならないことがわかりました。
また、完済までに支払う利息総額は150万円以上と、元金100万円よりも高い利息を支払わなければなりません。
月々3千円ずつ返済する場合、毎月の返済負担は抑えられますが、相当に長い期間をかけて借りた金額の倍以上の金額を返済することを覚悟しなければならないのです。
月々5千円返済する場合・・・・およそ6年
続いて、月々の返済額が5千円の場合で計算します。月々5千円も家計への負担が少なく、無理なく返済していけるという人が多い金額といえるでしょう。
100万円のリボ払い残高を、年率15%で月々5千円ずつ返済した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりです。
総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|
70回(5年10ヶ月) | 274,353円 | 1,274,353円 |
月々5千円ずつの返済だと、完済するためにかかる年数はおよそ6年であることがわかりました。月々3千円ずつ返済する場合に比べると、返済期間は半分以下に短縮できるようです。
また、完済までに支払う利息総額は約27万円で、月々3千円ずつ返済する場合に比べればかなり少なくなりますが、それでも元金の1/4以上の金額を利息として支払わなければなりません。
月々5千円ずつ返済する場合も、毎月の返済負担は抑えられますが、何十万円もの利息込みでの返済に、長い期間耐えなければならないのです。
月々1万円返済する場合・・・・およそ4年半
さらに、月々の返済額が1万円の場合も計算します。月々1万円は決して少ない金額ではありませんが、この金額なら何とか返済していけるという人も多いでしょう。
100万円のリボ払い残高を、年率15%で月々1万円ずつ返済した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりです。
総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|
55回(4年7ヶ月) | 244,665円 | 1,244,665円 |
月々1万円ずつの返済だと、完済するためにかかる年数はおよそ4年半であることがわかりました。月々5千円ずつ返済する場合に比べると、返済期間を1年以上短縮できるようです。
また、完済までに支払う利息総額は約24万円で、やはり元金の1/4程度の金額は利息として支払わなければなりません。
月々1万円ずつ返済する場合、家計への負担が大きいうえに、何十万円もの利息を元金に上乗せして支払わなければならないのです。
月々3万円返済する場合・・・・およそ3年
最後に、月々の返済額が3万円の場合で計算します。月々3万円の返済となると、家計にかなりの負担がかかるケースも多く、返済を続けるには綿密な家計管理が不可欠となるでしょう。
100万円のリボ払い残高を、年率15%で月々3万円ずつ返済した場合のシミュレーション結果は、以下のとおりです。
総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|
35回(2年11ヶ月) | 207,600円 | 1,207,600円 |
月々3万円ずつの返済だと、完済するためにかかる年数はおよそ3年であることがわかりました。月々3千円ずつ返済する場合に比べると、返済期間は1/4程度に短縮できるようです。
また、完済までに支払う利息総額は約20万円で、元金に対する割合はかなり少なくなるものの、やはり数十万円単位の利息を支払わなければなりません。
月々3万円ずつ返済する場合も、家計への負担が大きいうえに、何十万円もの利息を元金に上乗せして支払わなければならないのです。
リボ払いを完済する4つの方法
以上のように、リボ払いはクレジットカード会社にとってうまみのあるシステムなので、なんとか消費者をリボ払いに誘導しようとします。
そのうえリボ払いを始めると、手数料が高いため、コツコツ返済してもなかなか残高が減りません。リボ払いからなかなか抜け出せない状態を「リボ地獄」とさえ呼ばれています。
そんな「リボ地獄」を抜け出すための方法を以下で解説します。
毎月の返済額を増額する
毎月の返済額を増額することは、単純ですが確実な方法です。例えば先ほどの100万円のリボ払いを2万円で返済する支払方法を、毎月5万円にすると、下記のようになります。
毎月の返済額 | 総返済回数 | 手数料合計 | 総支払額 |
---|---|---|---|
5万円 | 24回 | 157,936円 | 1,157,936円 |
毎月の返済額を頑張って5万円に増やしただけで、手数料は4分の1程度まで減り、支払回数も大幅に短縮できます。
まだ余裕がある場合は、毎月の返済額を増やすだけでも、支払総額と返済回数をぐっと減らすことができます。リボ払いの毎月の設定額変更は、クレジットカード会社のホームページ上から簡単にできます。
ただし、返済額は長期で返済を続けることを考慮し、無理のない額に設定しましょう。
金利の低いローンに借り換えを行う
金利の比較的低い銀行ローンなどに借り換えを行い、リボ払いを一括返済することもできます。
銀行のフリーローンにはリボ払いよりも金利が低いものがあります。たとえば、みずほ銀行のカードローンの場合、年利は2.0~14.0%です。
ただし、ローン審査に通らない場合があること、また結局100万円の残元金が減るわけではなく、利息も大きく変わらない場合もあることを考えると、根本的な解決にはならないかもしれません。
クレジットカードのリボ払い設定を解除する
現在のリボ払い残高を減額することにはなりませんが、リボ払いをこれ以上重ねないよう、まずはクレジットカードの支払い設定の見直しをしましょう。
前述のように、初期設定がすべてリボ払いになっていることもありますし、一度リボ設定したことを忘れ、それ以降の買い物がすべてリボ払いになっているかもしれません。
クレジットカード会社のホームページ上にて、自分の支払方法を再度確認し、リボ払いの設定を解除しましょう。
弁護士などに債務整理を依頼する
以上の解決方法は、リボ払いの残元金を減らすという根本的な解決にはならないでしょう。リボ払いの残高が100万円以上になると、リボ払いの借金は真面目に返済していてもなかなか減りません。
解決するためには、法律の専門家に「債務整理」を依頼しましょう。弁護士や司法書士に相談することで、場合によっては数十万円の利息カットで分割弁済和解を締結できる可能性もあります。
早く解決したいなら債務整理を検討しよう
弁護士や司法書士に相談、というと、敷居が高いと感じるかもしれません。しかし、今はネットから簡単に相談予約ができたり、無料相談に対応している法律事務所もあります。
リボ払いがなかなか終わらないのは、債務者側だけの責任ではなく、金利の仕組みや、カード会社の誘導方法にも原因があります。一人で抱え込まず、一度弁護士や司法書士に相談してみましょう。
債務整理とは
債務整理とは、弁護士や司法書士に借金整理の依頼をすることです。
債務整理には大きくわけて「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つがあります。「個人再生」や「自己破産」は裁判所を通して行われる手続きで、債務が多額過ぎて分割弁済でも支払いきれない場合に検討すべき手続きです。
債務が100万円だけであれば、「任意整理」という手続きで借金の整理をすることができるでしょう。
任意整理のメリット、デメリット
「任意整理」とは、裁判手続きによらない、弁護士などとクレジットカード会社との任意交渉で和解を締結する債務整理です。
リボ払いで任意整理を利用するメリットは、何と言っても「利息をカットできる」ことです。リボ払いを完済しようとすると、どうしても高い利息がネックになります。
任意整理では、弁護士などが間に入ってクレジットカード会社と交渉することで、以下の3つの利息をカットした分割弁済和解を締結することができます。
- 将来利息
- 経過利息
- 遅延損害金
将来利息とは、弁護士などが依頼を受けて分割弁済の和解を締結した日以降、完済までにかかる利息です。そのまま支払っていたら、毎月残高に15%かかっていた利息を、ゼロにすることができます。
経過利息とは、弁護士等が依頼を受ける前の最終借り入れ日以降、和解締結までにかかった日数分の利息です。例えば和解締結まで4か月かかったとしても、その4か月分の利息はゼロになります。
遅延損害金とは、借金を滞納している日数分にかかるペナルティとしての利息です。通常利息より高い利率に設定されています。
弁護士などがクレジットカード会社と直接交渉することで、上記の利息や損害金をカットした分割弁済を締結することができるため、大幅な負担減になるでしょう。
また、あくまで任意の和解交渉なので、家族や友人に借金の整理を知られることもありません。
ただ、デメリットとしては、しばらくの間新しい借り入れができないことがあります。新規でローンを組んだり、新しいクレジットカードを作ることもできません。
その期間は訓練期間だと思い、収入の範囲内で生活する感覚を取り戻しましょう。
任意整理のメリット | 任意整理のデメリット |
---|---|
・利息や遅延損害金をカットした金額で和解交渉ができる ・裁判手続きではないので、柔軟な和解交渉が可能 ・債権者からの直接取り立てが一時的に止まるため、債務者のメンタルが安定する ・家族や友人、会社にも知られずにできる |
・いわゆる「ブラックリスト」に登録され、一定期間新たな借り入れやカードの作成ができない ・弁護士・司法書士費用がかかる |
まとめ
リボ払いには、「クレジットカードの決済方法の一つ」という使いやすさの陰に消費者金融並みの高利息が隠れています。
毎月一定額を支払うことで借金をしているという感覚がないうちに、気づけばカード利用額が限界になっている「ステルス借金」。そのうえ真面目に返済しようとすると、手数料が膨らみ続け元金の1.5倍になってしまうこともあります。
リボ地獄から脱出するためには一括返済や繰り上げ返済などでできるだけ回数を減らし、手数料を抑える方法もありますが、思い切って残高を減らすためには、弁護士や司法書士に債務整理を依頼しましょう。
リボ払いは支払いシステム上、借金が膨らみやすくなっています。多くの人が気づかないうちに大きな借金を背負ってしまっています。払いきれないのは、自分のせいではありません。一人で悩まず、一度専門家に相談してみましょう。
リボ払いについてのよくある質問
リボ払いにはいくつか支払い方法があり、それによっても異なります。利息15%、毎月2万円を返済する場合、
よくある元利定額リボだと、合計79回、支払総額は利息を含めて160万円近くなります。
元利定額スライド方式だと、合計63回、支払総額は利息合計で約142万円程度でしょう。
リボ払いの支払いを滞納すると、
①カード会社から督促のハガキや電話が届き、そのうちカードの利用を止められる。
②信用情報機関に滞納が登録される。いわゆる「ブラックリストに載る」という状態。
③滞納を続けている日数だけ、遅延損害金が加算され続ける。
④残元金と遅延損害金を一括請求する最後通告が届く。
という順で進み、最終的には訴訟手続きへ移行します。
相談は支払いが難しくなった時点、もしくは支払いに対して不安を感じた時点でも構いません。
早ければ早いほど、利息の負担は軽くなります。
ただ、リボ払いはいつの間にか残金が膨らんでしまうものです。滞納を繰り返して訴訟提起予告が来てしまってからでも遅くはありません。
リボ払いになっているかどうかは、クレジットカードの明細を確認しましょう。
ペーパーレス化されている場合は、カード会社のホームページにログインし、クレジット情報を確認することができます。
リボ払いの解除設定もホームページ上にできるようになっています。
今のところ、既にリボ払いしてしまった分の手数料を取り戻すことはできません。
クレジットカード会社の誘導方法にも問題はありますが、それにより支払い期間の猶予を得ていたのは確かだからです。
ただ、「知らずにリボ払い」被害は増えています。国民生活センターに苦情を挙げていくことで、カード会社の対応も改善されていくでしょう。

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