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楽天カードのリボ払いはやばい?手数料はどれくらい高いのか?

楽天カード リボ払い やばい
監修者
南 陽輔(弁護士)
一歩法律事務所

楽天カードのリボ払いが便利でいいなって思ったんですけど、検索したら「楽天カードのリボ払いはやばい」って情報が出てきたんです。これって本当ですか?

楽天カードに限らず、リボ払いは手数料が高く残高が把握しにくいため、あまりおすすめはできません。楽天カードのリボ払いがやばいといわれる理由は、より使いやすくしたり、ポイント還元率を上げたりするなど、リボ払いに誘導しようとする仕組みが多いからでしょう。

でも、リボ払いは分割払いよりも毎月の支払額を一定額に抑えられるし、家計管理がしやすいと思いますけど・・・。

確かにリボ払いは分割払いよりも毎月の返済額を抑えられます。しかし、そのかわりに利息が高く設定されています。また、毎月ちゃんと支払えているという安心感から、債務が膨らんでいることに気づきにくいという性質もあります。

リボ払いを始める前には、サービスの内容をよく吟味し、メリット、デメリットを比較して検討しましょう。

楽天カードはポイントカードがお得だからよく利用している、という方は多いでしょう。楽天カードは顧客満足度ナンバーワンを13年連続で獲得するなど、利用者から評判の高いクレジットカードです。

参考:お客様満足への取り組み|楽天カード

しかし、楽天カードのリボ払いはやばいとの評判があります。そもそもリボ払いは始めるとなかなかやめられず、手数料が高く、気づいたら債務が膨らんでいることから、「リボ地獄」と呼ばれています。

賢く利用すれば家計負担が軽くなるサービスですが、利用する前にはその仕組み、メリットやデメリットを詳しく把握しておかなければなりません。

この記事では、リボ払いの中でも楽天カードがやばいといわれる理由と、楽天でリボ払いをしている方への解決策を解説します。

楽天カードのリボ払いを検討している方には始める前の検討材料として、既に利用中の方ややめたいのにやめられないという方には、リボ払いとの上手な付き合い方や早期に解決する指針となりますので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事でわかること
  • 楽天カードのリボ払いはいつの間にか設定されていることがある
  • 楽天カードのリボ払いは手数料が15%と高い
  • 楽天カードのリボ払いはお得で利用しやすい分抜け出しにくい
  • 楽天カードのリボ払いを抜け出すには繰り上げ返済をするか、借り換えをする
  • 楽天カードのリボ払いから抜け出したいなら債務整理も検討する
  • 楽天カードのリボ払いには過払金は見込めない

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楽天カードのリボ払いはやばいのか?不評につながる原因や手数料について

楽天カードは高いポイント還元率で顧客満足度も高い人気のクレジットカードです。しかし、そのリボ払いについては、「やばい」「利用してはダメ」という口コミがよく見られます。

楽天カードのリボ払いはなぜやばいのでしょうか。不評の原因について解説します。

いつのまにかリボ払いになっている場合があることが不評の原因

楽天カードを利用していて、一括払いのはずが、いつの間にかリボ払いになっていたことはありませんか?

楽天カードを作る際に、申し込み時点で「自動リボサービス申し込み」という欄があります。それにチェックを入れたまま申し込んでしまうと、買い物が自動的にリボ払いになってしまいます。買い物の際に一括払いを指定しても、リボ払いになってしまうのです。

申し込み前の方は自動リボサービスのチェックは入れないようにしましょう。また、既に自動リボサービスにチェックを入れてしまった方は、楽天e-NAVIから設定を解除できますので、チェックしてみてください。

楽天e-NAVIログイン画面:https://www.rakuten-card.co.jp/e-navi/index.xhtml

リボ払いを辞めたいと思っても辞められないことも不評の原因

楽天カードのリボ払いは、原則、完済するまでは他の支払い方法に変更できません。しかし、総額が膨らんでいる人も多く、簡単には一括返済できないでしょう。

この点について「十分な説明がなかった」「知らなかった」と不満に思う人がいるのも、リボ払いがやばいといわれる理由の一つです。

リボ払いを利用する際にはカード会社側の説明に頼らず、自分でメリットとデメリットを考慮したうえで選択するようにしましょう。

楽天カードのリボ払いの手数料は15%

リボ払いの手数料が高いことも、やばいといわれる理由の一つです。

楽天のリボ払いの手数料は15%で、これは、利息制限法の上限に近い利率です。リボ払いよりやばいイメージの強い消費者金融でさえ、利率は15%~20%(金額により異なる)です。

仕組みを理解しないまま利用すると思わぬ支払い総額になっている場合もあるので、利用する前は制度を十分に理解することが重要です。

分割払いと比べどれだけ手数料が高いのか?

リボ払いとよく似た支払い方法に、分割払いがあります。

リボ払いは毎月の支払額を一定にする支払い方法である一方、分割払いは返済回数を先に決め、それにより毎月の返済額が変わる方法です。

楽天カードの場合、リボ払いの手数料は15%、分割払いは12.25%に設定されていますので、分割払いの方が若干利率が低くなります。

例えば、3万円のショッピングをリボ払いで毎月1万円返済する場合、分割払いと比較すると、以下のようになります。

支払方法 1か月目 2か月目 3か月目 手数料合計
分割払い 元金
手数料
9,898円
306円
10,000円
204円
10,102円
102円
612円
リボ払い 元金
手数料
10,000円
375円
10,000円
250円
10,000円
125円
750円

さらにショッピングを重ね、新たに3万円、翌月さらに3万円の支払いが加わると、以下のようになります。

支払方法 1か月目 2か月目 3か月目 4か月目 5か月目 6か月目 7か月目 8か月目 9か月目
分割(5回) 10,204円 20,408円 30,612円 20,408円 10,204円
リボ払い 10,375円 10,625円 10,875円 10,750円 10,625円 10,500円 10,375円 10,250円 10,125円

参照:「楽天カードのリボ払いと分割払いの違いについて」より
https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/revo/movie/integration/corp/?l-id=corp_re_revoguide_to_revo_movie_pc#anc01

上の表のように利用した場合、手数料は分割払いの合計は1,836円、リボ払いは4,500円にのぼり、分割払いの方が手数料は2,664円安く済みます。

リボ払いはいくら使っても毎月の返済負担は変わりませんが、いつまで返済が続くかわかりにくく、手数料も分割払いよりも高くなってしまいます。

楽天カードのリボ払いの特徴は?

楽天カードのリボ払いは、毎月の返済額を1,000円単位で細かく設定できます。

返済額は、利用残高20万円までは3,000円以上、20万円以上は4,000円から、1,000円単位で増やしたり減らしたりできるのです。

また、1000円単位で毎月の支払額を変えられるので、余裕のある月は増やし、厳しい月は減らしたりするなど、柔軟に調整できるため、家計の負担が軽くなるでしょう。

リボ払いは24時間楽天e‐NAVIから簡単に申し込みができ、楽天ポイントの還元率がいいことも特徴です。

楽天カードのリボ払いは3パターン

楽天カードのリボ払いは、3パターン(会計時リボ払い・自動リボ払い・あとからリボ払い)あります。3つの特徴に関して説明します。

会計時リボ払いとは?

会計時リボ払いとは、お店で会計する時にリボ払いを指定する方法です

1回払いや分割払いと同様に、お店の人にどのように支払うか聞かれたらリボ払いを指定する一般的な方法になります。その時の経済状況や買い物の金額によって使い分けられるのが利点です。

自動リボ払いとは?

自動リボ払いとは、自動的にリボ払いになるシステムで、カード申し込み時か楽天e-NAVIで設定できます

お店などで一括や分割払いを指定しても自動的にリボ払いになってしまうので注意が必要です。絶対にリボ払いで払いたいという人以外は避けた方が賢明です。

あとからリボ払いとは?

あとからリボ払いとは、たとえ支払い時に1回払いにしていても請求書の金額を確認してからリボ払いにすることができる方法です

支払い時は1回で良いと思っても後からリボ払いに変更したいということはよくあることです。買い物の総額や経済的状況から判断できるのがメリットです

リボ払いは便利な方法ですが、手数料が高いのがネックです。仮に当月の支払いを減らしたい場合でも、あとからリボ払いに変更できるので自動リボ払いに設定する意味はあまりありません。

少々面倒くさいですが、その都度1回払いにしたりリボ払いにしたりするのがいいでしょう。リボ払いの特長を上手く活用するのがポイントです。

リボ払いを利用するメリットと注意点

リボ払いは以下のように利用するメリットとデメリットがあります。リボ払いを利用する際は、必ず仕組みを理解し、メリット、デメリットを確認してからにしましょう。

リボ払いを利用するメリット

リボ払いを利用するメリットは以下の点です。

毎月の返済額を抑えられる

リボ払いのメリットは、毎月一定額を返済すればよいということです。

例えば毎月の支払額を1万円と設定しておけば、今月10万円使い、来月さらに15万円使うなど、債務額が増えても毎月の支払額は増えず、1万円を払い続ければよいため、毎月の家計を圧迫することがありません。

使いすぎてしまった月の対策ができる

毎月の返済額が一定額に抑えられるため、ついつい使いすぎてしまっても支払額の負担は変わりません。

例えば10万円利用した月も、30万円利用した月も、毎月の支払額は一定です。その分完済までの期間が延びることになります。

このようにリボ払いは、毎月の支払いで家計が圧迫されている方にとっては大きなメリットがある支払い方法といえるでしょう。

リボ払い利用時の注意点

ただし、リボ払いはメリットだけではありません。別名「リボ地獄」と呼ばれるように、入ったら抜け出しにくいデメリットもあります。

手数料が非常に高い

楽天カードに限らず、全てのカードに言えることですが、リボ払いの手数料は非常に高いです

リボ払いの利率は15%であり、消費者金融でお金を借りるのとほぼ同じです。リボ払いで支払うと消費者金融でお金を借りたことがない方でも実質消費者金融で借金したことと同じになります。

なぜリボ地獄になるのかは、このようなカラクリがあるからです。リボ払いは消費者金融でお金を借りるのと同じと認識しておきましょう。

本来の返済能力以上に使いすぎる危険性がある

メリットで説明したとおり、リボ払いはいくら使っても毎月の返済額が一定で済むため、返済能力を超えて使いすぎてしまう可能性があります。

また、まだ債務が残っている状態でさらに使っても、ある程度の額に達するまでは返済額は増えないため、ついつい使いすぎてしまう可能性があります。

支払い総額が高額になりがち

毎月の返済額の負担が増えず、毎回きちんと決められた額を返済できているため、借金が増えているという感覚が薄く、支払総額が高額になる可能性があります。

通常の分割払いは、使えば使うほど毎月の返済額が増えてしまうため、「やばい」と気づいて利用額を抑えることもできます。しかし、リボ払いは毎月確実に返済できているというイメージが強いため、自覚がないまま支払額が高額になってしまうのです。

完済までの期間が長期に及びやすい

借金額が増えても毎月の返済額が一定であるため、当然完済までの期間は長くなります。

さらに、リボ払いは利用額が増えても毎月の支払額が一定であるため、借金が増えているという危機感が薄くなりがちです。借金が増えればその分返済期間が長くなり、長くなった分だけ15%という利息が付くため、いつまで経っても完済できないという状況に陥りやすくなります。

なお、楽天はリボ払いにウィズアウト(With・Out)方式を使っているので、毎月確実に元金を返済していけます。ちなみにウィズアウト(With・Out)方式とは、設定した支払い金額に手数料が含まれない返済方法です。

この方法は確実に元金が減っていくのが利点ですが、毎月の返済金は、設定した支払い金額に手数料が含まれるウィズイン(With・in)方式より高くなります。どちらの方法にしても手数料が高額(高利息)なのは変わりありません。

完済するまで他の返済方法に変更できない

楽天カードのリボ払いは、完済するまで他の支払い方法に変更することができません。

例えば、リボ払いがやばいと思って残額を分割払いにすることはできないのです。リボ払いのループから抜け出すには、一旦完済するしかありません。

しかし、既にリボ払いの利用残高は高額になりやすいため、簡単には完済はできないでしょう。

リボ払い提案に安易に乗らないようにする

リボ払いには、たくさんの誘惑があります。例えば、通常の利用額に比べて多い金額をカードで使うと、楽天カードからリボ払いにしないかという誘いのメールが届きます。

メールに記載された手数料は、その月利用した金額と比べて非常に安く感じられてしまい、ついつい支払い方法を変更したくなってしまいます。また、リボ払いは楽天ポイントの還元率も高いので、ポイント目当ての方には非常に魅力的に見えるでしょう。

つまり、楽天カード側が魅力的な条件を付けてリボ払いに誘導しようとしているのです。

リボ払いは手数料が高く、一度利用するとなかなか抜け出しにくいため、楽天カード側にとっては非常にコストパフォーマンスがいい支払い方法です。そのため、より多くの利用者を獲得したいと考えています。

リボ払いを利用する場合は、制度を十分理解して、メリットデメリットをしっかり把握することが必須です。

自動リボ払いを止める方法

ここでは、楽天カードの自動リボ払いを停止する方法について解説してきます。

まずは、楽天e-NAVIにアクセスし、自動リボ払いになっているかどうか確認しましょう。楽天e-NAVIのトップページの「サービスご利用状況」の自動リボ払いを選択すると登録されているか否かが判明します。もし自動リボ払いが登録されていたなら、すぐに解除しましょう

ここでの注意点は、自動リボ払いを解除したとしても今まで使っていた分に関しては変更されないという点ですあくまでも今後自動リボ払いにならないというだけで、過去に自動リボ払いにしていたものは完済するまで適用されるのでご注意ください

高額な手数料を回避するためには、2つの方法があります一つは毎月の返済額を増やすこと、もう一つは一括返済することです

毎月の返済額を増やせば元金がどんどん減っていくので返済期間が短縮できます。返済期間が短縮できれば、手数料も減らすことができます。完済するまでは毎月の返済額をちょっと苦しいくらいに設定し、返済期間を圧縮させましょう。

楽天カードのリボ払いの最低支払い金額は、利用残高が20万円以下の場合、3.000円になっています。なお、毎月の返済額を増やすには、楽天e-NAVIの「リボお支払いコースの変更」からお手続きができます

お金がある方は「リボ残高のおまとめ払い」という返済方法があります。一括返済するだけの金銭的余裕がある人には最適な方法です。長期にわたりリボ払いをするよりは手数料はかかりませんが、今までリボ払いを利用した分の手数料は加算されるのでご注意ください。なお、リボ残高のおまとめ払いは、楽天e-NAVIの「リボ残高のおまとめ払い」から手続きすることができます

利用する前に理解しておこう!リボ払い返済シミュレーション

ここまでで、リボ払いのメリットとデメリットを説明してきました。以降では、実際にリボ払いをするイメージをもっていただくため、リボ払い返済シミュレーションを表にしました。

残高50万円、1万5,000円ずつ返済する場合

返済額 返済回数 支払総額 うち手数料
リボ払い 15,000円 34回(2年10か月) 607,304円 107,304円

リボ払いの残高が50万円、それを毎月1万5,000円ずつ返済した場合、完済するまでに3年弱かかり、10万円以上の手数料を余計に支払わなければなりません。

残高50万円、5,000円ずつ返済する場合

返済額 返済回数 支払総額 うち手数料
リボ払い 5,000円 87回(7年3ヵ月) 747,915円 247,915円

リボ払いの残高が50万円でも返済額が5,000円の場合、完済まで7年以上もかかります。さらに、手数料は約25万円にのぼり、元金の半額程度を余計に支払わなければならないのです。

このように、リボ払いは毎月の返済額を低く設定するほど返済期間が長期化し、手数料の負担が重くなってしまいます。

参照:https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/revo/simulation/20180910/

楽天リボ払いから抜け出す4つの方法

もしリボ払いを既に利用していて、リボ払いから自力で抜け出したいなら、利息(手数料)に注目し、なるべく手数料を減らす方法を検討しましょう。

手数料を減らすには、支払期間をなるべく短縮することが大切です。

①毎月の返済額を増やす

毎月の返済額を増やすことで支払回数を減らし、完済までの日数を短縮することで、支払利息を減らすことができます。

利息が減ると支払総額が減るので、結果的に返済する金額が少なく済みます。

家計を整理して返済できる金額を把握し、なるべく多く返済に回すよう、返済計画を組みなおしましょう。

②ボーナスなどの一時金が出た際に繰り上げ返済をする

同じように完済日までの日数を減らすことを目的に、できるだけ繰り上げ返済をしていくことも、リボ払いから早く抜け出すためには大切です。

余裕がある月は返済額を増やしたり、ボーナスなどの一時的な金額が出た場合は積極的に繰り上げ返済をしていくことで、完済までの期間を短縮し、支払総額を減らしましょう。

③利息の低い金融機関に借り換えをする

利息の低い銀行ローンなどに借り換えをすることも、リボ払いから抜け出す手段の一つです。

借り換えとは、銀行ローンなど、今より利率の低い金融機関からお金を借りてリボ払いを一括返済し、その後は借り換えをした銀行などに返済していく方法です。

借り換えで利息が低くなるので最終的な支払総額が減るうえに、リボ払いを完済することができます。

④債務整理をする

長期的に支払いが難しい場合や他にも債務がある場合は、弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討しましょう。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産という3つの方法があり、あなたの収入や債務状況によって選択すべき方法が違います。弁護士などのアドバイスを受けながら、あなたに合った方法を選びましょう。

債務整理を行うことで利息を大幅にカットできる

債務整理をおこなうと、利息(手数料)を大幅にカットできます。

例えばリボ払いを任意整理にすると、15%だった利率が0%になり、今まで発生した遅延損害金も0円になる可能性があります。3〜5年での返済見通しも立てられるので、今より返済状況が改善される可能性は極めて高いといえるでしょう。

返済額 返済回数 支払総額 うち利息
リボ払い 15,000円 34回(2年10か月) 607,304円 107,304円
任意整理 13,888円 36回(3年) 500,000円 0円

上記の表のとおり、残高50万円のリボ払いを任意整理する場合、利息を10万円以上カットすることが可能です。

債務整理を行うと信用情報にキズがつく点に注意

ただし、債務整理には注意点があります。債務整理を行うと、信用情報にキズがつくため、クレジットカード等が使えなくなります。

信用情報機関に債務整理をおこなった情報が登録されると、他のカード会社などからもその記録を照会できるようになります。

そのため、新たなカードの申し込みの審査が通らなくなるうえに、今現在持っているクレジットカードも、更新や途上与信の際に信用情報機関に照会をかけるため、使えなくなってしまいます。

メリットとデメリットを天秤にかけ、十分に検討することが重要です。

債務整理を行うべきタイミング

債務整理のメリットとデメリットを理解したうえで、以下のような状況になったら債務整理を検討するタイミングだと思いましょう。

  • 既にリボ払いの返済を滞納したことが何度かある
  • 返済のために新たな借り入れをしたことがある
  • リボ払いの元金がなかなか減らない
  • リボ払いの手数料の負担が重い
  • 月々の返済額が手取り月収の3分の1を超えている
  • リボ払いの他にも借り入れがある
  • リボ払いを抜け出したいけれど完済できない

ただし、債務整理は早く開始するほどメリットが大きくなります。少しでも返済に不安を感じたら、一度専門家に相談だけでもしてみるといいでしょう。

楽天リボ払いは過払金請求の対象にならないのか?

楽天カードのリボ払いには、高い手数料がかかります。では、長期間利用している場合、過払金返還請求の対象にはならないのでしょうか。

過払金が発生する条件は、以下の3点です。

  1. 利息制限法改正以前より取引があること
  2. 取引終了日から10年以上経っていないこと
  3. 年利15%~20%を超える利率で借り入れをしていた

原則過払金請求の対象にはならない

楽天カードのリボ払いは、基本的には過払金請求の対象とはなりません。楽天カードは2011年以降利率を下げ、利息制限法内の取引を続けているからです。

そのため、楽天カードには利息制限法を超える利率で取引していた期間はありません。ただし、「楽天KC」や「楽天マイワン」を利用していた方については、2011年以前に利息制限法を超える取引期間があるため、過払金が発生している可能性があります。

さらに過払金は、最終取引日から10年経過すると時効消滅し、請求できなくなります。よって、基本的に楽天カードのリボ払いは過払金請求の対象とはなりません。

利息負担を減らすにはおまとめローンや債務整理が現実的

楽天カードのリボ払いは、基本的に過払い金請求の対象とはなりません。そのため、利息の負担を減らすには、債務整理(任意整理)をするか、おまとめローンや借り換えをすることが現実的です。

任意整理をすれば、和解日以降の利息が原則0%になります。

おまとめローンや借り換えでは、今より利息が低いところから借り入れて楽天カードの債務を完済し、以後はその低い利率で返済できます。
自分が債務整理をすべきタイミングか、またはおまとめローンや借り換えでなんとかなるのかは、先に述べた債務整理のタイミングや、債務整理を開始することのメリット、デメリットを考慮したうえで決めましょう。

まとめ

楽天カードのリボ払いは、以下の理由からやばいといわれています。

  • いつの間にかリボ払いになっている
  • やめたいと思ってもやめられない
  • 手数料が15%と高い

楽天カードに限らずリボ払いは、分割払いよりも手数料が高く、毎月の支払額が一定であるため債務が膨らんでいても気づきにくく、完済までの期間が長くなり、支払総額が高額になりがちです。

家計が楽になるというメリットはありますが、リボ払いの利用は慎重に検討すべきでしょう。

既にリボ払いを利用していて、抜け出したいと思っているなら、まずはいかに利息を少なくするかを意識し、毎月の返済額を増やしたりボーナス時などの一時金を利用してどんどん繰り上げ返済をしていきましょう。

また、利息の低い銀行ローンなどに借り換えをすることも一つの手段です。

将来的に返済に不安がある場合は、債務整理を検討しましょう。債務整理は早く開始すればそれだけ債務減額効果が大きくなります。まだ大丈夫だと思っていても、一度相談だけでもしてみるといいでしょう。

楽天カードのリボ払いについてのQ&A

楽天カードのリボ払いのメリット、デメリットを教えてください。

楽天カードのリボ払いのメリットとしては、以下の4点があります。
①ポイント還元率が高い
②後からリボ払いに変更できる
③24時間ネット上からリボ払いに変更可能
④1,000円単位で毎月の返済額を調整できるため、使いすぎてしまっても毎月の返済額の負担を軽減することができる

逆に、デメリットとしては以下の点があげられます。
①ついつい使いすぎてしまう
②返済額が少ないとなかなか残高が減らない
③いつ完済できるのか見通しが立ちづらい
④一度リボ払いに設定してしまうと、完済するまで他の返済方法に変更できない

楽天カードのリボ払いはどうしてやばいのですか?

楽天カードに限らず、リボ払いは手数料が15%と高く、いくら使っても毎月の返済額が変わらないため返済が長期にわたるというデメリットがあります。

また毎月の返済額は問題なく支払えているので、借金をしているという危機感が薄くなります。それに加えて楽天カードはポイント還元率を高めたり、メールで勧誘したりするなどして顧客をリボ払いに誘導しています。

楽天カードは、もともとポイント還元率が高く、ポイント目的に利用している方も多いため、ポイント目的でリボ払いにしないよう注意しましょう。

楽天カードのリボ払いは分割払いとどう違うのですか?

まず利息が違います。リボ払いは15%ですが、分割払いは12.25%と、リボ払いの方が高く設定されています。

リボ払いは毎月の返済額を固定する方法で、分割払いは最初に返済回数を決める方法です。リボ払いはいくら使っても毎月の支払額が一定ですが、分割払いは利用額が増えるほど毎月の支払い負担が重くなります。

ただし、最終的にリボ払いは支払いが長期にわたるため、長期にわたって高い利息がかかるため、支払総額は大きくなってしまいます。

楽天カードのリボ払いは、どのような種類があるのですか?

楽天カードのリボ払いの方法は、3パターンあります。会計時リボ払い・自動リボ払い・あとからリボ払いの3パターンです。会計時リボ払いは、支払い時にリボ払いを決定する方法です。自動リボ払いは、一括(1回)払いや分割払いにしても自動的にリボ払いになってしまう方法です。あとからリボ払いは、請求書が来てからでも支払い方法をリボ払いに変更できる方法です。

自動リボ払いになっていました。どうすればいいですか?

まずは、自動リボ払いを解除しましょう。楽天e-NAVIの「サービスご利用状況」から解除できます。また、資金がある人は、すぐに「リボ残高のおまとめ払い」で残債を一括返済しましょう。多少、手数料は取られますが、そのまま返済していくよりも安くなります。一括返済できない方は、毎月の返済額を増やしましょう。毎月の返済額が増えれば、返済期間が短くなり、手数料もトータルで安くなります。

あなたの借金がいくら減らせるかは、
借金減額シミュレーターで簡単に診断できます

どうしても返済が厳しい場合は、債務整理が有効な解決策の一つです。
実際にどれくらい借金が減らせるのか、気軽に診断してみましょう。