掲載件数
436
2024年11月現在

デキ婚の離婚率は高い?デキ婚で離婚する理由と離婚を回避する方法を解説

デキ婚 離婚率

パートナーの妊娠が判明して行う結婚のことを、一般的に「デキ婚」または「授かり婚」などと呼称します。デキ婚は半ば勢いで行うため、両者の夫婦になる心構えができておらず、離婚率が高くなるというイメージがあるかもしれません。

しかし、当社が行ったデキ婚経験者970人に行った調査によると、そのうち161人が離婚していたと判明しました。つまり、デキ婚の離婚率は16.6%ほどであると分かります。3組に1組の夫婦が離婚するとされる現代において、デキ婚した夫婦の離婚率はむしろ低いといえるでしょう。

また、「デキ婚を後悔しているかどうか?」についてもアンケートを取ったところ、実に90%の人が「後悔していない」と答えました。世間のイメージに反してデキ婚の離婚率は低く、デキ婚をした方々もデキ婚に対してマイナスなイメージを持っていないようです。

ただ、デキ婚による特有のデメリットもアンケートでは見られました。離婚した理由を見ていると、「互いをよく知らないまま結婚したから」などが多く挙げられていました。互いの価値観を擦り合わせる間もないままデキ婚したことが、そのまま離婚する理由に繋がってしまうようです。

また、調査によるとデキ婚時の年齢が25歳以下だった夫婦が、全体の60%近くを締めています。若くして結婚したため経済的に安定しているとは言い難く、結果的に「経済的に苦しくなった」という理由で離婚した夫婦も多くいました。

そのため、「デキ婚夫婦が離婚を回避するには、お互いを理解する時間を作ることや、共働きを前提としたライフプランを立てることが重要と考えられます。

本記事ではデキ婚の離婚率や、デキ婚で離婚する理由と離婚を回避する方法について解説していきます。

無料相談・電話相談OK!
一人で悩まずに弁護士にご相談を

ツナグ離婚弁護士で離婚に強い
弁護士を探す

デキ婚の離婚率は約17%!年代別のデキ婚の割合と離婚率について解説

デキ婚は離婚率が高いというイメージがあるかもしれませんが、当社が行なったアンケート調査の結果によると、デキ婚の離婚率は約17%でした。

ここでは以下の事柄から、デキ婚と離婚率の関係をみていきます。

  • デキ婚が多い年代
  • 年代別の離婚率
  • デキ婚して婚姻関係が続いた年数

それぞれ詳しく解説します。

デキ婚の離婚率

当社が行なったアンケートによると、デキ婚の離婚率は16.6%ほどでした。

日本における特殊離婚率(婚姻件数と離婚件数を比較した数値)は約36.8%とされているため、デキ婚の離婚率はむしろ低いといえるでしょう。
参考:厚生労働省 令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況

デキ婚は勢いで行うため、離婚しやすいというイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし、実態としては離婚する方は少なく、むしろデキ婚したことで関係が長く続いている方も多いようです。

アンケートでデキ婚した方の中には、以下のような意見が見られました。

パートナーと愛する子どもを授かることができたことが、何よりも幸せです。子どもは私たちの関係をより強固なものにしてくれました。(30代男性)
幸せだから。子どもがとにかくかわいい。子どもがいなかったら続いていないかもしれないです(笑)この子がいるから家族なんだなと思えます。(20代女性)

デキ婚はネガティブなイメージもありますが、実際の声を見ていると結婚するきっかけになったとポジティブに捉えている方が多いようです。また、子供ができたことで夫婦の関係が、より強固になったと捉えている方も見られます。

では、なぜ「デキ婚は離婚率が高い」と認識されるようになったのでしょうか?可能性としては、年代別の離婚率にあると考えられます。

生命保険文化センターが発表した、令和2年度のデータによると、30歳未満の離婚数は全体の8割近くを占めていました。このことから、若い世代ほど離婚率が高いと言えるでしょう。

男女別・夫婦1000人に対する離婚数
男性 女性
~19歳 39.80 71.72
20~24歳 49.47 47.24
25~29歳 20.85 20.15
30~34歳 12.97 12.37
35~39歳 9.75 8.76

参照:離婚件数が増えているというのは本当?|ライフイベントから見る生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター

そして、デキ婚率も30歳未満が全体の7割強を占めています。この、若い世代ほど離婚率とデキ婚率が高いというデータが重なり、「デキ婚の離婚率も高い」と認識されるようになったのではないでしょうか?しかし、実際のところ2つのデータに相関関係はなく、むしろデキ婚の離婚率は低いと言えます。

デキ婚して婚姻関係が続いた年数は?

離婚したデキ婚夫婦に、婚姻年数についてアンケートを取ったところ、平均で4.8年と判明しました。

そして、令和4年度の人口動態統計月報年計によると、最も離婚件数が多い同居期間が5年未満とされています。このデータを見る限り、デキ婚であっても、一般的な夫婦であっても、離婚に至るまでの年数は変わらないようです。
参考:令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況

先述した通り、デキ婚には「離婚しやすい」というネガティブなイメージがあるものの、実際は一般的な結婚と変わらないことが分かります。そのため。デキ婚は特殊な「結婚するきっかけ」ではあるものの、離婚する大きな要因にはなりにくいと言えるのではないでしょうか?

デキ婚で離婚した理由をランキング形式で紹介

デキ婚で離婚した人に、どのような理由で離婚に至ったのかアンケートをおこなった結果、以下のような理由が多く挙げられました。

  • 女性の負担が大きくなりすぎた
  • 交際期間が短く互いをよく知らないまま結婚した
  • 経済的に苦しくなった
  • 親になる・結婚する覚悟がないまま結婚した

それぞれランキング形式で、体験談と共に詳しく解説していきます。

1位:女性の負担が大きくなりすぎた

パートから帰ればご飯、お風呂、寝かしつけ、その他の家事をほぼ1人でやっていました。一度はちゃんと家事を手伝うと約束したが、3日坊主。さすがにブチギレ、離婚に至りました。(40代女性)
基本的に夫が休日でも家事育児の手伝いなどは一切なくずっとゲーム、オムツのひとつも交換してもらえませんでした。(30代女性)

妊娠は、女性にとって身体的にも精神的にも大きな負荷がかかります。

そこで夫が収入のために必死に仕事せざるを得なかったり、親になる覚悟が持てなかったりして妻に非協力的だと、妻が一人で出産準備や子育てをおこない、妻の負担が大きくなりすぎるでしょう

また、妻は結婚で地元を離れたり、仕事を辞めたりする可能性もあり、精神的に心細くなっているかもしれません。

余裕がなくなった妻は夫への不満を溜め、最終的に離婚へ至るケースが考えられます。

2位:交際期間が短く互いをよく知らないまま結婚した

相手の家族事情を良くしらずに結婚してしまい、相手の姉の旦那は、事業に失敗して、借金まみれで、2回ほど保証人になってくれと頼みこまれて(全て断った)そのくせ、女遊びがはげしかったりと、わけのわからない事ばかりしたりして、何故か自分が辞める様に言えと周りから説教?されたりした。(30代男性)
時には驚きや不安が先行し、次第に相手との価値観の違いや生活のリズムの違いなどが浮き彫りになってきました。お互いの期待や考えをしっかり共有し合い、将来への計画を共に築くことが大切だと感じました。(30代男性)

若い世代のデキ婚の場合、交際期間が短く、お互いをよく知らないまま結婚するケースが少なくありません。

結婚までに相手と深い関係を築けていないと、結婚してから相手の性格や価値観、生活リズムなどを知ることになり、一緒に暮らすことに強いストレスを感じることもあるでしょう。

もちろん、長年交際した末にデキ婚し、お互いのことをよく知っていて、結婚後のすれ違いが起きにくいケースもあります。

しかし、デキ婚は若い世代に多く必然的に交際期間が短くなり、結婚後に相手の嫌な部分が見え、後悔する人も多いのです。

3位:経済的に苦しくなった

デキ婚して大変だったのは産休などではなく、離職したことで収入が大幅に減ったことです。貯金や退職金はあったものの、片方の収入では厳しくて、内職をしていました。(40代女性)
給料が低く共働きをしなきゃ生活できない状況であり協力しあいながら生活をしていくも、子供の事や普段の生活費が増えケンカが増えていきました。(30代男性)

デキ婚は10代後半から20代前半の若い世代に多く、収入が少ないことが理由で結婚後の生活がうまくいかなくなるケースも多いです。

夫は社会に出て間もなく、妻と子どもを支えなくてはならなくなり、妻は出産と子育てで仕事を休む、場合によっては辞めなければならなくなります。

デキ婚をしたら、まずは家族で暮らす部屋を借りたり、生まれてくる子どものベビーグッズをそろえたりなど、かなりの費用が必要です。

経済的に苦しいとささいなことでも喧嘩が多くなり、夫婦がすれ違って離婚に至ると考えられます。

4位:親になる・結婚する覚悟がないまま結婚した

結婚した途端に夫が無職になった。とにかくお互いが子供で、夫に自覚がなさすぎた。妻の私としてはなんとか頑張ろうと仕事もし、支えようとしたが子供なところがあまりに見えてきて、たえられなくなった。(40代女性)
子育てに協力的でなく、ギャンブルにお金を使っていた。本当の性格がわからないままの結婚、父として親としての自覚が芽生えず大変な思いをした。(30代女性)

デキ婚では、子どもを作ろうと計画して妊娠するのではないため、親になる覚悟や結婚する覚悟を持たないまま、妊娠、結婚、出産と人生の大きな節目が次々にやってきます

短い期間で心の準備をする必要があり、準備ができないまま結婚生活を始め、子育てに追われる中で結婚生活がうまくいかなくなることは十分考えられます。

子育てや結婚生活は、うまくいくことばかりではなく、困難な状況に陥ることも多いものです。

親になる覚悟や、結婚して相手を幸せにする覚悟があれば、困難を乗り越えられるかもしれませんが、その覚悟がないまま結婚すると、離婚という選択肢を選ぶケースも少なくありません。

その他の理由

そのほかの理由としては、以下のような意見が見られました。

  • 相手に借金があることを知らなかった
  • 価値観の不一致

特に、価値観の不一致から離婚した夫婦がよく見られました。お互いをよく知らないまま結婚した夫婦と同様に、後になって相手との価値観のズレが大きなストレスになってくるようです。

また、相手方に多額の借金があり、それが結婚後に判明したという方も見られました。結婚前の短い交際期間では、相手方の家族事情や借金といった事情を知るのは難しいでしょう。そのため、デキ婚後に相手方の借金が判明し、トラブルに巻き込まれたり、経済的に困窮する可能性があります。

これらの問題は、子どもを突然授かって結婚するため、相手をよく知る時間がないことが大きな要因です。ただ、長く交際してから結婚に至っても直面する可能性もあるため、一概にデキ婚が原因とは言い切れません。

デキ婚を後悔している人は意外と少ない?その理由について紹介

デキ婚を後悔している方は少なく、むしろ後悔していない人が全体の90%を占めていると分かりました。

ここからは、男女別のデキ婚を後悔していない理由や、逆にデキ婚を後悔した理由について紹介していきます。

デキ婚を後悔していない人は全体の90%

アンケートでデキ婚をした方に、「デキ婚したことを後悔していますか?」と聞いたところ、全体の約90%の方が「後悔していない」と答えています。

女性ファッション雑誌『InRed(インレッド)』が行なった調査では、既婚者の30%近くが結婚したことを後悔していると回答していました。
そのため、デキ婚を後悔している方の割合は、非常に少ないと言えるでしょう。
参考:「30代女子」の3割が“しくじり婚”だった?5割が結婚1年目から早くも後悔!

男性側のデキ婚を後悔していない理由

デキ婚を後悔していない男性の意見としては、以下のような声が見られました。

予想外な状況から生まれた家庭が、強固な絆を築く契機となり、お互いに深い理解とサポートを提供できたからです。(30代男性)
自身が責任感を持てるようになり今まで以上に仕事に対しても頑張れるようになったからです。(20代男性)

子どもを授かったことで結婚を後押しされた、覚悟をするきっかけになったという声が多く見られました。また、予想外の状況に対応する中で、むしろ夫婦間の絆が深まり、理解を深めるきっかけになったという方もいます。

男性特有の意見としては、「責任を持てるようになった」と回答している方も一定数見られました。家庭を持ち、大黒柱として一層責任感を持って、仕事に臨めるようになったようです。

「家庭を持って1人前」という考えは、今の時代には古いとされるかもしれません。しかし、家庭を持つことが、1人前に成長する大きなきっかけになり得ることも、また否定できない事実でしょう。

女性側のデキ婚を後悔していない理由

デキ婚を後悔していない女性の意見としては、以下のような声が見られました。

デキ婚だったとしても、別に誰かに迷惑をかけたわけでもないし、可愛い我が子を授かったことに変わりはないから全然後悔はしていません。(40代女性)
やはり可愛い可愛い子供に恵まれましたので、離婚は辛い経験にはなりましたが、子供がそれを全て救ってくれます。夫はいなくとも、子供という宝物を与えてもらえたことで、何も後悔はありません。(40代女性)

女性側では、「子どもに恵まれたから」という意見が非常に多く見られました。男性が子どもや妻からもらった責任感などを挙げているのに対して、女性は子どもそのものが「後悔していない理由」としている印象を受けます。

また、女性は「前から子どもを望んでいた」と答えている方も多く見られました。そのため、女性はかなり早い段階で、デキ婚をポジティブに受け入れる傾向にあるようです。

デキ婚を後悔した理由

デキ婚を後悔した方の意見としては、以下のような声が見られました。

結婚する気がない時期に結婚することになったため、自分のやりたいことができませんでした。私の場合は、もう少し友達と遊んでいたかったし、仕事もしたかったです。(30代女性)
私は元々、美容師になりたくて、専門学校に通っていました。しかし、妊娠が発覚したことで、学業を断念することになりました。(20代)

デキ婚を後悔している方の意見で最も多く見られたのは、「人生を自分で選択できなかった」という声です。デキ婚では、自分が望んでいない時期に妊娠し、結婚するケースが殆どです。

そのため、自分のやりたいことができないまま家庭を持ち、人生の自由がなくなってしまったと感じる人も多いのでしょう。事実、妊娠したことで夢を諦めた方、キャリアを積めなかった方もいました。

特に、周りの人間が結婚していない20代にデキ婚すると、「自由がなくなった」とより強く感じてしまうのではないでしょうか?

デキ婚で長続きしているデキ婚夫婦に聞いた!離婚を回避するための7つの方法

デキ婚した後も結婚生活が長く続いている夫婦に、離婚を回避するためのコツを聞いたところ、以下のような回答がありました。

離婚を回避するための7つのコツ
  • 意外と大切!結婚式を挙げる
  • 家事・子育ては必ず夫婦で協力しておこなう
  • 夫婦二人きりの時間を作ってお互いを理解する
  • 親や親戚に頼りながら子育てをおこなう
  • 夫婦それぞれのストレス発散・リラックスの時間を持つ
  • 共働きを前提にライフプランを立てる
  • 悩みは溜め込みすぎずに配偶者本人や親、信頼できる友人などに相談する

それぞれ順番に解説していきます。

意外と大切!結婚式を挙げる

夫と二人でいた時は結婚式や新婚旅行など不完全燃焼に終わったので少し後悔はあります。(30代女性)
デキ婚したことで結婚式が出来なかったことに後悔している。妻のドレスを着る機会は結婚してくらいなのでその夢を叶えられなかったことは非常に後悔している。(30代男性)

結婚式は周囲へのお披露目の意味ばかりでなく、結婚する責任を自覚する場でもあります。

デキ婚では、お腹が大きかったり、すでに出産していたりして結婚式を挙げるタイミングが難しいですが、結婚式を挙げることで、これから二人で生きていく覚悟を持つことができるでしょう

また、結婚式や結婚指輪、新婚旅行などに憧れを持っている場合、デキ婚だからとすべてを諦めると、後悔が残ってしまう方も多いようです。

デキ婚でも、安定期を狙ったマタニティウェディングプランなどで結婚式を挙げたり、費用が気になる場合は親族のみの食事会を開いたり、フォト婚で写真を残したりすることが、結婚生活を長く続けることにつながります。

家事・子育ては必ず夫婦で協力しておこなう

私自身、男性が遊びたいという気持ちがなくならず、子育てに協力的ではなく、初めての子育てで悩んだり、ノイローゼになりかけたりした。そのため、子育てをしてる奥さんをよく見てほしい。(30代女性)
結婚生活や子育てに関する期待や希望を明確にし、パートナーや周囲の人と協力しながら実現することも必要だと思います。(40代女性)

出産は女性の身体的負担が大きく、その後の子育てや家事も妻の負担が重くなりがちです。

妻一人に家事と子育てを任せきりにしていると、心に余裕がなくなり、夫への不満が溜まるのは明白です。

家事と子育ては、必ず夫も協力して夫婦でおこなうようにしましょう

夫が子育てをおこなうと、妻の負担が減ると同時に、父親としての自覚が次第に芽生えていきます

日々の家事や育児を小さな作業までリストアップし、それぞれの得意不得意や、動きやすい時間にあわせて分担を考えるとよいでしょう。

たとえば、朝出勤するほうがゴミ出しをする、子どものお風呂は夫に任せるなどの決まりを作り、夫も家事や育児に参加する環境を作ります。

また、週末にまとめて洗濯や料理をする、買い物はネットスーパーを利用するなどの工夫が、家事の時短につながります。

夫婦が協力して子育てという難関を一つずつ乗り越えていくことで達成感を得られ、夫婦の絆が深まるのです。

夫婦二人きりの時間を作ってお互いを理解する

お互いの意見のすり合わせ。2人の生活が少ないまま子育てが始まるので、戸惑うことも多いので話し合いが大事だと思います。(40代女性)
常にお互いにコミュニケーションを取ったり2人の時間を作る事は大切にもなるし回避にも繋がると思います。(30代女性)

デキ婚でお互いのことをよく知らないまま結婚し、すぐに子育てが始まると、お互いを理解する時間が取れず慌ただしく日々が過ぎていきます。また、お互いを理解しないまま共同生活が始まるので、生活感の違いから戸惑うことも多いでしょう。

そのため、妊娠中にデートしたり、子どもが生まれたら親に預けたりして、できるだけ二人きりの時間を作るのがおすすめです

新婚らしい夫婦の時間を作ることで、お互いに相手がどのような人なのか知ることができ、子育てのリフレッシュにもなります

親や親戚に頼りながら子育てをおこなう

結婚相手と自分の余裕がなくなると些細なことでイライラしたり、相手に八つ当たりしてしまうかもしれません。遠慮せず両親などの周囲の人に頼ることで負担を軽減すると離婚を回避できるでしょう。(20代女性)
妻は出産後はメンタルが崩れやすいので、壊れないように、周りの人や制度を十分に使うこと。(20代女性)

「結婚したのだから、子育ては全部自分たちでやらなければ」と気負いすぎると、必要以上に疲れてしまいます。

親や親戚など頼れる人がいる場合、可能な限り周囲に協力を仰いでみましょう

子育てはときに孤独を感じて、辛くなってしまうこともあるかもしれませんが、周囲の人に協力してもらうことは何も悪いことではありません。

とくに、両親は子育ての先輩ですので、困ったことがあったら頼れるような環境を作っておきましょう。

夫婦それぞれのストレス発散・リラックスの時間を持つ

デキ婚は、子育てや家事などで忙しくなりがちで、自分のために使える時間が少なくなります。しかし、それだけにこそ、ストレス発散やリフレッシュのために、自分の好きなことをする時間を確保することが必要です。(20代男性)
いかに自分の心の余裕を持てるようにするのかが大切だと思うので、自分だけの趣味の時間やリラックスタイムを取れる環境を作ることが大切だと思います。(20代女性)

ストレスを溜めないためには、夫婦のどちらも一人で過ごす時間が必要でしょう。特にデキ婚は、「自分のために生きる自由がなかった」と不満を感じやすい結婚理由です。そのため、自分のために使える自由時間を確保することが、ストレス発散にも繋がります。

妻は、「子どもがいるから一人で出かけるなんて無理」と思い込まずに、夫や親に預けるなどして、一人でストレス発散したり、リラックスしたりする時間を持ちましょう。

夫も、「周りの友達は遊んでいるのに」と考えてしまうときは、妻と話し合って遊びに行く時間を取り、リフレッシュするとよいでしょう。

普段から自分のストレス発散方法を知っておくと、ストレスを溜め込まずに済み、家庭円満につながります。

共働きを前提にライフプランを立てる

最終的にはやはり、お金だと思うので、生活基盤をしっかりと作り、夫婦でしっかり話し合う事が大切だと思います。(40代女性)
生活費に余裕があれば離婚には陥らないと思うので収入をあげること。それぞれの収入で生活できそうにない場合はそもそも付き合いを控えるべきと思います。(20代女性)

デキ婚は若年層に多く、夫の収入だけでは経済的に余裕がないケースが多いです。

そのため、金銭的に余裕を持つためにも、妻も共働きで家計を支えられるように、子どもを預けて働くライフプランを立てましょう

実際のところ、子どもを成人(18歳)まで育てるのにかかる費用は、約2,000万円といわれます。

単純に毎年110万円を18年間貯められれば、子ども一人を高校卒業まで育てられる計算です。

20代前半で年収がまだ低く、夫の年収が300万円ほどだとすると、妻が多く家事や子育てを負担する場合は、3割の100万円ほどの年収があれば、世帯年収400万円となります。

子どもにかかる費用は世帯年収の約15%であり、さらに10%を貯蓄に回すとすると、あわせて400万円の25%の100万円を教育資金として貯蓄できるでしょう。

子どもは大きくなるにつれて、さまざまなお金がかかるようになっていきます。

仕事と子育ての両立は大変ですが、夫婦で協力して共働きできる環境を作ることがおすすめです。

悩みは溜め込みすぎずに配偶者本人や親、信頼できる友人などに相談する

また、結婚生活や子育てに関する悩みや不満を溜め込まずに、パートナーや周囲の人に相談することも必要だと思います。(30代女性)
私が子育てでイライラしないためにも、悩みや鬱憤は全て夫に相談する。(30代女性)

結婚生活や子育ての悩みは、溜め込みすぎるといつか爆発してしまいます。

悩みは、配偶者や親、信頼できる友人などに相談しましょう

まずは、配偶者に悩みを相談して自分の考えを伝えてから、相手がどう思っているかを聞くことで夫婦の相互理解が深まります。

子育てに悩んだときは、親や友人など信頼できる人に話を聞いてもらい、ストレスを軽減させましょう。

デキ婚での離婚を回避できない場合は養育費や親権について弁護士に相談しよう

デキ婚したけれど夫婦関係が悪化してしまい、離婚を回避できない場合は、弁護士に相談しましょう。

子どもを連れての離婚は、養育費や親権など取り決めることが多く、トラブルに発展することも珍しくありません

とくにデキ婚は子どもがまだ幼いうちに離婚するケースが多く、どちらが親権者となるか、養育費はいくらに設定するかなど、後々まで重要になる取り決めが必要です。

親権者となったら、相手が養育費の支払いを怠った場合にも備える必要があり、弁護士の力を借りて有利に交渉を進めることが重要です

離婚問題に詳しい弁護士に相談すれば、子どもを最優先に考えたうえで、不利益のない離婚方法をアドバイスしてくれます。

養育費や親権については、以下の記事で詳しく解説しているので、「より詳しく親権や養育費について知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。

まとめ

デキ婚で第一子を産んだ人は、15〜19歳で8割、20〜24歳で6割と若年層が多くなっています。

当社がおこなったアンケート調査によれば、デキ婚した人の離婚率は約40%です。

デキ婚する人は若い世代に多く、若い世代の離婚率が高いため、デキ婚は離婚率が高いイメージがあると考えられます。

交際期間が短く、お互いをよく知らないまま結婚することが多いデキ婚は、妊娠、結婚、出産とめまぐるしく進んでいく生活でお互いの知らなかった嫌な部分が目につき、すれ違いが起こることも多いです

しかしデキ婚でも、夫婦生活を長く続けている夫婦ももちろんいます。

家事や子育てを夫婦で協力しておこなう、二人の時間を作ってお互いのことを理解するなど、離婚を回避するための方法を試しても離婚を回避できない場合は、弁護士に相談しましょう

子どもを連れての離婚は、親権や養育費など話し合うべきことが多く、弁護士がいれば不利にならないようスムーズに交渉してもらえます。

デキ婚で離婚を避けられないときは、離婚問題に詳しい弁護士にぜひ相談してみてください

無料相談・電話相談OK!
一人で悩まずに弁護士にご相談を

ツナグ離婚弁護士で離婚に強い
弁護士を探す

離婚したいに関するコラムはこちら

離婚に強い弁護士を探す

掲載事務所
436
更新日 : 2024年11月28日
検索