リボ払いが払えない!返済目処が立たない場合の解決策について

リボ払いが払えなくなってしまいました・・・。どうすればよいでしょうか?


まずはカード会社に連絡をしてください。現在の滞納状況を明確にしたうえで、今後リボ払いを継続できそうか考えましょう。カード会社との相談によっては返済額を小さくできることもあります。無断での滞納は、督促や一括請求につながる可能性が高まります。
わかりました。もし確認しても支払えない場合はどうしたらよいですか?


滞納すると日ごとに遅延損害金が発生するので最終的に返済しなければいけない金額が大きくなってしまいます。そのため、なるべく早めに弁護士へ相談するとよいでしょう。債務整理も視野に、あなたに合った解決方法をアドバイスしてもらえます。
リボ払いのお支払いにお困りではありませんか?リボ払いは、支払残高が把握しづらいこともあり、気づいたら今月は支払いが難しいというケースもあります。
もし滞納を続けると、最終的に裁判を起こされて給料や財産を差押えられてしまう可能性があります。
もし支払いが滞りそうな場合はすぐにカード会社へ連絡していつなら支払えるのか連絡しましょう。数日程度であれば待ってもらえる可能性が高いです。
しかし、今後も継続して支払いが難しい場合は、カード会社と月々の支払額の交渉をしたり、お金を工面する必要があります。また、債務整理を行うことが有効な解決策になります。高い手数料をカットし元本のみの返済にできるなどメリットが大きいです。
リボ払いを支払えないままでいると一括請求や給料・財産の差し押さえに発展します。そうならないうちに速やかに弁護士に相談し、適切な対応方法についてアドバイスをもらってください。
>>【リボが払えないなら早急に対処!】弁護士への無料相談はこちら

- リボ払いが払えないとき、そのまま滞納を続けていてはいけない。滞納する日数に応じて高利率で算出される遅延損害金を負担しなければいけなくなる。
- リボ払いが払えないときのペナルティはいろいろ。遅延損害金だけではなく、ブラックリスト入りになったり、元本残高を一括請求されたりするなどのリスクもある。
- リボ払いから抜け出したいのなら、弁護士などの専門家に相談を。支払い状況などを考慮したうえで、返済の見通しや債務整理などの方法を提案してくれる。
リボ払いが払えなくなってしまった場合にとるべき行動4つ
リボ払いが払えなくなったからいといって、そのまま放置すると深刻なペナルティが発生します。具体的には、督促が始まり、最終的には裁判を起こされ、給与や財産の差し押さえが行われる可能性も否定できません。
事態を悪化させる前に、速やかに問題解決に向けて動いてください。
具体的に考えられるペナルティ回避方法は以下の4点です。
- 借金残高と今後支払えるかどうかの確認
- カード会社への連絡
- 支払い期限までにお金を工面
- 債務整理
①借金残高と今後支払えるかどうかの確認
まず債務者がとるべき行動は、リボ払いを含めた借金残高と今後の返済可能性を確認することが重要です。
なぜなら、リボ払いなどの完済可能性があるかどうかによって今後とるべき対応策が変わるからです。
これからの見通しを立てるには、次の2段階を踏んでください。
- 現在の借金状況を把握する
- 自力で完済できるのかを考える
現在の借金状況を把握する
まず大切なことは、「今どれだけの借金を背負っているのか」を把握することです。カード会社や消費者金融HPの会員ページや担当者に問い合わせれば状況を把握できます。
特に、リボ払い以外にも借金の返済をしている場合には、すべての返済状況を明らかにしてください。
債務者のなかには、多重債務状況が深刻で借入れ先がどこかも分からないという人もいるでしょう。その場合は、信用情報機関に問い合わせてください。開示請求をすれば現在の借金・ローンをすべて把握できます。
信用情報機関は以下3つです。
自力で完済できるのかを考える
次に、リボ払いの残債を含めたすべての借金を自力で完済できるのかを考えます。
完済可能性を考えるときには、毎月の返済額や返済期間などを具体的に想定して、綿密な返済シミュレーションを行ってください。
たとえば、リボ払いの残債が50万円、100万円の場合について、返済シミュレーションを考えてみましょう(年利率15.0%の場合)。
月支払い額 | 返済期間 | 利息総額 |
---|---|---|
10,000円 | 79ヶ月 | 289,501円 |
20,000円 | 31ヶ月 | 103,248円 |
30,000円 | 19ヶ月 | 64,195円 |
40,000円 | 14ヶ月 | 47,115円 |
50,000円 | 11ヶ月 | 37,511円 |
たとえば、毎月返済しやすい1万円をリボ払いの設定金額にすると、完済するまでに79ヶ月、カード決済元本額とは別に利息だけで約30万円の支払いが必要になります。
しかも、この間にリボ払いをさらに重ねてしまうと、どんどん残債元本が増えるので、いつまでも完済できない状況に追いこまれてしまいます。
月支払い額 | 返済期間 | 利息総額 |
---|---|---|
20,000円 | 79ヶ月 | 579,052円 |
30,000円 | 44ヶ月 | 301,674円 |
40,000円 | 31ヶ月 | 206,514円 |
50,000円 | 24ヶ月 | 157,936円 |
リボ払い総額が100万円にもなると、毎月5万円ずつ返済しても丸2年完済まで必要です。
しかも、その間にも利息が発生するので、どれだけ短期間で完済したとしても数十万円の利息負担が発生します。
したがって、リボ払いを含めてすべての借金の返済可能性を考えるときには、毎月の設定額・返済期間だけではなく、最終的に債務者自身の負担になる利息総額まで意識をして判断しましょう。
なお、ここで示した返済シミュレーションと実際の返済契約内容には違いがあるので、契約書を確認したうえで、以下の返済シミュレーションボタンから返済スケジュールをご確認ください。
②債権者に直接連絡をする
このままではリボ払い分を滞納してしまいそうなとき、すでに滞納してしまっているときは、すぐにカード会社に連絡をしましょう。
明細や督促状を見て、現在の毎月の支払い額や残りのリボ払い回数、未払い元本額を再確認し、今後の支払い計画についてカード会社と話し合ってください。
カード会社にとって督促業務は手間ですし、債務整理をされても困るので今後の支払い計画の相談には応じてくれるはずです。現在の収入や預金残高などを踏まえた上で、毎月いくらのリボ払いなら継続できそうか、いくらのリボ払いなら支払う意思があるのかを伝えましょう。
このような形でカード会社と交渉できれば、いったんはリボ払いの滞納状況はリセットされたと考えて差し支えありません。すでに発生している遅延損害金がなくなることはありませんが、指定された期日に約束通りの金額を支払いさえすれば大丈夫です。
③支払期限までにお金を工面する
今後もリボ払いを続ける余裕があるのなら、支払い期限までになんとかしてお金を工面してください。
滞納によるペナルティを避けるには、滞納しないことが一番の特効薬です。例えば、手元に売れるものがあるのなら、リサイクルショップなどを利用しましょう。また、家計を見直して食費や交際費を抑えるなどの方法で、なんとか頑張って費用を捻出するのも有効な手段です。
迫る支払い期日にさえ間に合わせることができれば、そもそも滞納によるペナルティは科されません。そして、何とか工面したうえで、翌月からは余裕をもって支払えるように家計収支をしっかりと見直してください。
特に、リボ払いの返済が長期化している人の場合、どうしてもカードで余計なものを購入しがちです。自分が日常的にどれだけ買い物をしているのかをメモなどに記し、収入に見合った支出状況なのかをもう一度考えてください。
そして、もし収入以上の買い物をしてしまっているのなら、今後もリボ払い滞納のペナルティを避けるために、生活を立て直しましょう。
お金を工面する方法は今後完済の見込みが立つ人のみが行うべき
滞納を避けるために支払い期日までにお金を工面するのは大切なことです。しかし、その場しのぎの工面は避けてください。なぜなら、リボ払いの支払いを継続する以上、今後も毎月同じように工面をしなければいけないからです。
例えば以下で挙げるようなその場しのぎの工面には頼らないでください。
- 毎月の返済額を減額する
- 他社からの借入れ
- クレジットカードの現金化などの脱法行為
それでは、これらの金策がリボ払い対策にならない理由について見ていきましょう。
毎月の返済額を減額するのは短期間にとどめる
リボ払いの支払いを継続する方法として、毎月のリボ払いの支払い額を減額するという方法が考えられます。
確かに毎月の返済額を減額すれば家計への負担も減るので、支払い期日に間に合うようにリボ払いを続けることができるでしょう。しかし、毎月の返済額を減額するという方法を長期的に続けるのはおすすめできません。なぜなら、毎月の返済額が減額されたとしても、未払い元本総額が変わることはないからです。
返済総額が減らないのに毎月の支払い額を減額してしまうと、より長期にわたってリボ払いの支払いを続けなければならず、いつまでも完済できないリスクが生じてしまいます。
したがって、毎月の返済額を減額するのは、何らかの理由でたまたま収入が減ってしまったが、減額さえすれば将来的に完済の見込みが立つ場合のみにしてください。
リボ払いを支払えない今だけ一時的に毎月の返済額を減額してもらったうえで、その間に家計収支を見直して自分のお金の使い方を反省します。そして、生活が整った段階で、従来通りの返済額に戻したり繰り上げ返済などをしたりして、できるだけスムーズに完済を達成できるようにしてください。
他社からの借入れは絶対に避ける!
リボ払いの滞納ペナルティを避けたいからと言って、カードローンなどを利用して借入れをするのはやめましょう。
確かに他社からの借入れによって、支払い期日が迫っているリボ払いの支払いは乗り越えられるかもしれません。しかし、これではリボ払いの支払いとカードローンなどの返済が重複してしまいます。
リボ払いの支払いだけでも家計に上手く取り入れられていない現状において、このような複雑な返済状況はさらに自分の首を絞めるだけです。
資金工面の方法として借金しか残されていないようであれば債務整理をすべき状態に陥っているので、速やかに弁護士などの専門家に相談するようにしてください。
クレジットカード現金化などの脱法行為は闇金との接点となる危険性あり
当然のことですが、クレジットカードの現金化、給料ファクタリングなど、一般的には認められていないような行為を利用してお金を工面することはやめましょう。
行為自体の違法性もさることながら、このようなグレーな金融サービスを提供している業者には闇金業者が少なくはありません。お金の工面に困っている人にとって、このような闇金業者との関わりは、将来的にいろいろなリスクを生ぜしめるものです。
リボ払いの滞納ペナルティを避けるためだけではなく、今後お金で困ることなく収入に見合った生活を成り立たせるためにも、適切な方法で長期化するリボ払いの支払い状況を克服してください。
④今後も返済の見通しが立てられないなら債務整理を行う
リボ払いの支払いは、元本総額を完済するまで毎月いつまでも続くものです。今後もまだまだリボ払いの返済を続けなければいけない人にとって、もし計画通りの完済が難しいと感じるのなら、弁護士などの専門家に相談して債務整理を検討してください。
将来的に完済の目途が立たないのにカード会社に言われるがまま毎月リボ払いを続けていては、いつまでもリボ地獄の苦しさから抜け出すことができません。
債務整理には、自己破産・個人再生・任意整理の3つの手続きがあるので、自分の経済状況に応じて適切な方法を選択しましょう。以下では、それぞれの手続きの特徴を簡単に紹介します。
任意整理なら計画的な返済計画を練り直せる
任意整理は、カード会社と直接交渉することで計画的な返済計画を練り直す制度です。
自己破産や個人再生と異なり、裁判所は利用しなくても実施できる手続きです。したがって、カード会社との間で柔軟に交渉が行えるというメリットがあります。
リボ払いを払えないときに任意整理を行えばそれ以降は元本残額の返済だけに切り替わりますし、交渉の内容次第では支払い総額自体が減額されることも少なくはありません。3~5年で完済できるような返済計画が作られるので、リボ払いからの出口が明確になるでしょう。
ただし、3~5年で完済を目指すものである以上、残っている元本額や交渉結果次第では、3~5年間にわたる毎月の返済額が増額されるリスクもあります。また、ブラックリストとして扱われるデメリットも同様に生じます。
とはいえ、債務整理手続きの中で、費用面や手続きにかかる手間という点においては最も手軽にできる債務整理手続きです。元金のみであれば返済の目処が立ちそうであれば、任意整理手続きを積極的に考えてみてください。
自己破産なら借金を帳消しにできる
自己破産は、現在の借金を帳消しにする制度です。収入と所有財産などの事情とリボ払いの返済状況を考慮して、これ以上返済を続けても完済が難しいと言える場合には、自己破産が認められる可能性があります。自己破産が認められる場合には、今後一切返済を続ける必要がなくなるために、新生活をスタートすることができます。リボ地獄から抜け出して、自分に見合った家計収支に沿った生活をするチャンスとなるでしょう。
ただし、自己破産には借金帳消しという大きなメリットがある反面、いくつものデメリットがあることにも注意が必要です。
例えば、自己破産が認められた後10年間は、ブラックリストになるというデメリットがあります。また、収入を超えた過剰な買い物を繰り返したことが借金の原因なら、そもそも自己破産が認められないというリスクもあります。さらに、自己破産を弁護士などの専門家に依頼する場合には、数十万円(最低でも20万円〜が相場)の費用がかかることもご理解ください。
ただし、借金を帳消しにできる効果は大きく、生活再建を図るには強力な効果を発揮します。また、財産を失うデメリットがあると言っても、99万円までの現金は残せたり、テレビや冷蔵庫など、生活に必要な家具は没収されません。本当に借金でどうしようもないのであれば、検討すべき手続きですので、弁護士に相談し、具体的な手続きの見通しを説明してもらいましょう。
個人再生なら借金を大幅に減額できる
個人再生は、裁判所を利用して今後の返済計画を見直す制度です。
以下で説明する借金総額を約1/5まで減額できるという強力な減額効果があるほか、住宅ローン特則という制度を使えば、ローン返済中の自宅を残しながら債務整理手続きを進められます。また、自己破産のように職業制限を受けないので、どうしても自己破産のデメリットを許容できない場合は個人再生手続きをとる方も多いです。
ただし、自己破産と同様裁判所を利用する手続きである以上、どうしても手続きに手間がかかるというデメリットが生じます。同じく高額な費用がかかることもネックで、こちらも最低20万円〜の費用はかかるでしょう。また、ブラックリストの期間は5〜10年となります。
個人再生は借金をゼロにすることはできませんが、大きな減額が可能です。それでいて、自己破産のように自宅を失ったり、職業制限を受けるリスクを回避できる点も大きな魅力です。減額後の借金であれば返済の目処が立ちそうであれば、個人再生を選ぶのもひとつの選択肢でしょう。個人再生の見通しも、弁護士に相談し聞いてみることをお勧めします。
最終的には差し押さえも!リボ払いが払えなくなった場合に生じる7つのリスク
リボ払いが払えなくなったら、今すぐに対応策を考えなければいけません。なぜなら、リボ払いを払えないまま滞納を続けてしまうと、以下のようなリスクが生まれるからです。このようなリスクは、どのカード会社でリボ払いを利用したとしても生まれます。
- カードが利用停止になる
- 遅延損害金が発生する
- 支払督促がくる
- 残額が一括請求される
- ブラックリストに載る
- 訴訟を提起される
- 給与や財産が差し押さえられる
①カード利用が停止する
契約の支払い期日にリボ払い分を払えないと、最短翌日からカードの利用をとめられてしまいます。
予告なくいきなりカードでの支払いができなくなることが通常です。
②遅延損害金が発生する
リボ払いの支払い期日に払えないと、翌日から日ごとに遅延損害金が発生します。
カード会社によって遅延損害金の利率は異なりますが、一般的には年利14%~20%の範囲内の高利率で定められていることが多いです。
例えば100万円、遅延損害金20%の借金を10日、30日それぞれ延滞した場合の遅延損害金の発生イメージは以下の通りです。
- 10日滞納・・・100万円✕20%✕10日÷365日=5,479円
- 30日滞納・・・100万円✕20%✕30日÷365日=16,438円
遅延損害金は「借金額✕遅延損害金利率✕延滞日数÷365」で計算されます。
ここで注意しなければいけないのが、遅延損害金を計算するときの基準になる金額は、滞納した1ヶ月分のリボ払い分ではなく、元本を基準に計算されるという点です。
したがって、対策をとらない間は毎日高利率の遅延損害金が発生してしまうので、放置していると最終的に支払わなければいけない金額が想像以上に増えてしまうでしょう。
日割り計算で遅延損害金が加算されることを甘く見てはいけません。元本額や遅延損害金の年利率にもよりますが、わずか10日の滞納でもかなりの負担になることが分かります。
したがって、遅延損害金の負担は、リボ払いを払えない人にとって大きなペナルティになると考えられます。
③督促がはじまる
契約の支払い期日に払えないと、カード会社から督促が行われます。
滞納してから数日から1ヶ月経過する間に、督促状の郵送、電話での支払いの督促が実施されることになります。これらの支払い督促によって家族にリボ払いの滞納の事実を知られるリスクもあるでしょう。
督促状には、遅延損害金を加算した請求額と新たに設定された支払い期日が指定されています。また、電話での督促でも、滞納分の支払い条件について告知されます。
督促状や電話を無視してしまうとさらにデメリットが生じるだけなので、この段階でカード会社の担当者としっかりと話をするようにしてください。遅延損害金を含めた滞納金額を約束通りに支払うことができれば、再びカードを利用できるようになります。
④残額が一括請求される
リボ払い滞納の支払い督促を無視したまま滞納が長期化すると、1ヶ月~3ヶ月が経過した頃にカードを強制解約されてしまいます。
カードの契約が切れた段階で、リボ払いに関する契約もなかったことになるので、支払いが終わっていない元本全額を一括で支払うように請求されてしまいます。
リボ払いの返済が長期化している人は、未払い元本額が思っているよりも多いということが少なくはありません。したがって、残額の一括請求は、かなりのデメリットと言えるでしょう。
カードが強制解約されるタイミングは人によります。例えば、滞納したのが初めてという人については、1ヶ月程度の滞納期間でいきなり強制解約されることはありません。
他方、過去に何度も滞納を繰り返している人や、電話などの支払い督促を無視してばかりいる人は、滞納期間が1ヶ月程度でも強制解約をされるリスクが高まります。リボ払いを払えない人は、過去に滞納したことがあるかを確認しましょう。
⑤ブラックリストに載る
リボ払いが払えないために滞納が長期化すると、カードが強制解約されるのとほとんど同じタイミングで信用情報機関に事故情報が登録されます。
信用情報機関にあるブラックリストのデータは5年から7年残ります。KSC(全国銀行個人信用情報センター)は2022年11月に個人再生と自己破産に関する登録期間を10年から7年に短縮すると発表しました。2022年11月以前に個人再生や自己破産をしていた方は適用されませんのでご注意ください。
ブラックリストとして扱われるために、いろいろなデメリットが生じます。例えば、カードローンや住宅ローンの新規契約ができなくなります。クレジットカードも使えませんし、携帯電話の機種代の分割払いもできません。賃貸物件の契約ができずに引越しができなかったり、奨学金貸与などの保証人の審査にも通らなかったりします。ブラックリストになると、このような形で不便を強いられるでしょう。
⑥訴訟を提起される
カードを強制解約されて残額の一括請求がなされてもこれを無視し続けると、やがては民事訴訟を提起されてしまいます。
もちろん、リボ払いを払えない人にも、払えないだけのいろいろな事情や理由はあるのでしょう。
しかし、残額の支払い請求に関する訴訟が提起されてしまうと、カード利用者に勝ち目はありません。判決が確定すると、遅延損害金と未払い元本総額を支払わなければいけないことが法的に確定します。
⑦給与や財産が差し押さえられる
すべての督促・法的手続きを無視し続けると、最終的には債務者の給与・財産などが強制執行によって差し押さえられ、未払いの元本総額・遅延損害金が回収されることになります。
どの財産が差し押さえられるかは債権者側が決めることなので、債務者側はどの財産が処分されるかは分かりません。
差し押さえられる財産によって、債務者には次のようなデメリットが生まれます。
差し押さえられる財産など | 債務者に生じるデメリット |
---|---|
給与 | ・会社にバレて信用がなくなる ・家族に借金がバレる |
財産 | ・マイホーム、マイカーなどが差し押さえられて不便になる ・家族の生活にも支障が出る ・家族に借金がバレる |
銀行口座 | ・他の引き落としのためのお金が不足する ・住宅ローンなどを組んでいると口座が凍結される可能性あり |
このように、強制執行によって財産などが差し押さえられると、家族や会社に借金を滞納していることが知られてしまいます。信用がなくなってしまうので、今後の生活がやりにくくなるでしょう。
さらに、債務者だけではなく家族までが今まで通りの日常生活が送れなくなるリスクも生じます。
したがって、差し押さえによるデメリットを回避したいのなら、速やかに弁護士に相談をして滞納ペナルティが軽い段階で債務整理などの法的措置をとってもらいましょう。
今後リボ払いを続けていく場合に覚えておきたい返済のコツ
リボ払いは毎月の返済額を自由に設定して固定化できるので家計管理になじみやすいというメリットがあります。
ただし、今まで通りにリボ払いを利用してしまうと、ふたたび返済が困難な状況におちいってしまうリスクも生じます。
そこで、次の3つのコツを押さえたうえで今後のリボ払いの返済がスムーズに行えるようにしましょう。
- リボ払いの返済状況を毎月明細でしっかり把握する
- リボ払い返済が滞らないように一括払い・繰り上げ返済を利用する
- リボ払いの返済設定額を増額する
それでは、リボ払いの返済のコツについて、それぞれ具体的に見ていきましょう。
リボ払いの返済状況を毎月明細でしっかり把握する
「毎月定額の支払いで大丈夫」というリボ払いのメリットには、同時に「カード利用額の全体像を把握しにくい」というデメリットが存在します。
したがって、リボ払いの返済をしっかりと続けるためには、毎月のカード利用状況・返済状態・手数料の金額などを明細で把握するのがコツになります。
支払いへの意識が高まれば、リボ払い返済のうち借金残債がどれだけ減っているのか、いくら分が利息の返済に充てられているのかを把握できるので、「リボ払い=損な決済方法」だという感覚が身に付くはずです。
上手にリボ払いと付き合うため、そして、できるだけリボ払いを利用せずに生活を送れるようにするために、面倒に感じるかもしれませんが、毎月の明細は入念に確認してください。
リボ払いの返済が滞らないように一括返済・繰り上げ返済を利用する
リボ払いの問題点は、”いつの間にか元本が膨れあがっているのに毎月設定している返済額では借金元本を積極的に減らせない”という点です。
つまり、リボ払いの返済がスムーズに進むためのコツとして、「積極的にリボ払い元本額を減らしていく」という方法が考えられます。
具体的なコツとしては、次の2点が挙げられます。
- 一括返済:まとめて残債を完済する返済方法
- 繰り上げ返済:当月分の返済額に加えて翌月分以降の返済額も同時に支払う方法
たとえば、ボーナス月には家計に余裕があるはずです。このタイミングで毎月の返済設定額よりも多く返済をすれば、それだけリボ払いの残債元本額を減らせます。
すると、返済期間が短縮できるので、その分利息の発生額を抑えることが可能です。
口座振替、ATM返済、銀行振込などの方法で1,000円単位から繰り上げ返済ができる場合もあるので、詳細は現在利用中のカード会社までお問い合わせください。
リボ払いの返済設定額を増額する
リボ払いの返済をスムーズにするコツとして、毎月の返済設定額を増額する方法が挙げられます。
たとえば、家計の支出を見直せば、無駄な娯楽費やスマホのプランを節約できることもあるはずです。
すると、その金額分だけ家計に余裕が生まれるので、そのままリボ払いの返済額を増額できます。
リボ払いの返済額を増額すれば、それだけ残債元本額を積極的に減らすことに繋がります。
返済期間を短縮し、利息の発生額も抑えられるので、債務者側の負担も軽減されるでしょう。
返済設定額はWebの会員ページなどから簡単に変更可能なので、家計の見直しのタイミングでご検討ください。
※リボ払いを早く返済するコツについては、「リボ払いを早く返済するコツ!残高がなかなか減らない落とし穴とは」で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。
リボ払いは手数料が高いということを十分理解して利用すべき
「毎月の設定返済額が決まるのは家計管理が楽だからリボ払いをやめられない」という債務者は、リボ払いという決済方法がもっている取引リスクを十分に理解しなければいけません。
なぜなら、安易な気持ちでリボ払いを利用し続けると、いつの間にかリボ地獄から抜け出せなくなってしまうからです。
気が付かないうちにリボ地獄におちいってしまう理由は次の3点です。
- リボ払いの手数料は年利率15%と高い
- 設定返済額が一定なので返済が長期化しやすい
- リボ払いは返済している気になりやすい
それでは、リボ払いがもつリスクについて、それぞれ確認していきましょう。
※リボ地獄の危険性については、「リボ払いをやめたい人必見!リボ払いを出来るだけ早く辞める方法と継続する危険性について解説」で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。
リボ払いの手数料は年利率15%と高い
他の決済手段と比較すると、リボ払いの手数料は高い利率で算出される傾向にあります。
一般的なリボ払いの手数料は実質年率約15%に設定されているのがほとんどです。
これに対して、クレカの一括払いは手数料無料、分割払いは回数が多くても年利12%程度です。
しかも、消費者金融などのカードローンの返済利率は、借入額にもよりますが年利数%~14.5%程度に設定されているのが一般的です。
つまり、リボ払いの実質年利15%は借金と同等かそれ以上に設定されていると考えられます。
したがって、リボ払いは借金を背負っている状況よりも厳しい融資条件を強いられているともいえるので、安易な利用は差し控えるべきでしょう。
設定返済額が一定なので返済が長期化しやすい
リボ払いは毎月の返済額が少額・一定なので、完済までの期間が長期化しやすいというリスクをはらむ決済方法です。
返済が長期化するということは、その分だけ利息が発生する期間が長くなることを意味します。
したがって、繰り上げ返済・毎月返済額を増額するなどの方法で積極的に借金残債を減らすか、最初からリボ払いを利用しないのがリボ地獄に追い込まれないコツだと考えられます。
リボ払いは返済している気になりやすい
「無理のない範囲でリボ払いを継続的に返済している」という状況こそがリボ地獄のリスクが高い状況です。
なぜなら、毎月一定額の支払いが”できてしまっている”ので、債務者自身が返済できているという錯覚におちいってしまい、利息の支払いだけで借金元本がまったく減っていないという現実に気付きにくいからです。
「高い手数料・減らない元本」というリボ地獄の危険性を理解していなければ、未来永劫リボ払いの利息を払い続けることにもなりかねません。
したがって、リボ地獄に巻き込まれないため、リボ地獄から早期に脱却するためには、速やかにリボ地獄の諸悪の根源である「利息負担」から逃れるための対策をとりましょう。
自力でリボ地獄から抜け出せないなら任意整理で手数料をカットしよう
“リボ払いの残債が増えすぎてしまった”、”リボ払いを自力で返済しきれない”という典型的なリボ地獄にはまってしまったのなら、弁護士に任意整理を検討してもらうのがおすすめです。
なぜなら、任意整理は利息・遅延損害金をカットできる債務整理手続きなので、リボ払いの問題ポイントである高い手数料の返済義務が免除されるからです。
ただし、任意整理でリボ地獄から抜け出すためには、できるだけ早期に交渉をスタートして発生利息額を抑える必要があります。
したがって、今後明らかに完済を目指すのが難しい状況にあるのなら、すみやかに弁護士までご相談ください。
※リボ地獄から抜け出す方法については、「リボ地獄から脱出する方法はコレ!原因を踏まえ適切な解決策を紹介」で詳しく解説しています。あわせてご参考ください。
まとめ
- リボ払いが払えないときに滞納を放置するのはダメ。遅延損害金が発生するので支払い総額が増えるし、最悪の場合訴訟を提起されて財産が差し押さえられるリスクもある。
- 速やかに債権者と相談して返済状況について相談しよう。他社からの新規借入れや脱法行為にすがってはいけません。
- それでも払えないときには債務整理を検討しよう。弁護士などの専門家にご相談ください。
リボ払いが払えないとき、まず考えなければいけないのが滞納によるペナルティを避ける方法です。リボ払いの滞納状況が続いてしまうと、遅延損害金の発生だけではなく、最終的には所有財産が差し押さえられるリスクも生じるからです。したがって、リボ払いを払えそうにないのなら、カード会社に速やかに連絡をし、今後の方策について相談しましょう。支払う意思を伝えることができれば、リボ払いの滞納ペナルティを回避することができます。
ただし、リボ払いについては、迫る支払い期日のことを考えるだけでは不十分です。リボ払いの支払いは元本残額が残る限りいつまでも継続するものですし、その間はずっと家計に負担がのしかかってしまいます。来月以降のリボ払いの支払いを継続するのが難しいのならば、今の時点で無理をしてリボ払いの返済を続けるのではなく、債務整理を活用することで抜本的にリボ払いによる返済地獄から抜け出すための方策を練るべきです。
したがって、リボ払いを払えないために家計が圧迫されているのなら、幅広い選択肢を検討するために弁護士などの専門家に相談するのがおすすめです。リボ払いの返済状況を客観的に分析したうえで、リボ払いを継続するのが良いのか、あるいは債務整理などの手段で生活を立て直すべきかを判断してくれます。リボ払いをやめて新生活をスタートさせるためにも、ぜひお気軽にご相談ください。
リボ払いに関するよくある質問
カード会社の会員ページや窓口に問い合わせれば状況を把握できます。
滞納をする前に弁護士へ相談することをおすすめします。
滞納はカードの利用停止や、ブラックリストへの掲載などに繋がります。
当サイトでは無料相談可能な弁護士を紹介しているので、ぜひ利用してください。
STEP債務整理「債務整理に力を入れるおすすめの弁護士を紹介」
数日以内に支払えるのなら、カード会社へ連絡をしてその旨を伝えましょう。
数日程度であれば待ってもらえる可能性が高いです。
継続して今の金額での支払いが難しければ、支払額の引き下げを交渉してみるのもひとつの方法です。
家計に余裕のある月やボーナスが入る月などに、一括返済や繰上返済をするのがおすすめです。
返済期間が短縮されれば、その分の利息分がカットされるので返済総額の圧縮にも繋がります。
リボ払いは返済額が一定なので、支払残高に対して返済額が小さく、支払いが長期化するケースが多いです。
そのことを知らずにリボ払いを利用し続けると、リボ払いがいつまでも終わらない状況に陥ってしまいます。

闇金からの借金を返済できないときの対処法について
闇金から借入をすると、すぐに執拗な取り立てが始まり、利息も高額で返済がままならなくなることで、困ってしまう人も少なくありません。 主に電話での督促や嫌がらせ行為などが実施されますが、そうした場合は弁護士や司法書士などに相談することで、闇金業…

フリーターでも借金完済を目指す方法!返済のコツを紹介
現在フリーターで借金を抱えてしまっている人は、返済に対する不安がとても大きいかと思います。 まず、誰にも頼らずに借金を返済しようと頑張ることは決して悪いことではありません。 しかし、無理な返済によって失う自分自身の時間や生活のことを今一度考…

闇金の借金で口座凍結された場合、解除するには何をすればいいのか?
闇金から借金をするために開いた口座が不正利用された場合、口座が凍結されることがあります。 一度疑いをもたれたものを凍結解除するにはかなり難しい面が多くあり、またそのまま放置し続けると犯罪加担の疑いをかけられる可能性もゼロではありません。 こ…

借金の元金、返済額がいつまでも減らない!原因と対処法について
「毎月きちんと借金を返済しているのに元金が一向に減らない」「借りた金額と同じぐらいの利息を支払っている」このような状況にある人も多いのではないでしょうか。 借金の元金が減らない理由は、毎月の返済の多くが利息の返済に当てられているからです。 …

代位弁済通知書が届いた!一括請求や差し押さえリスクへの適切な対処法
代位弁済通知書とは、あなたがこれまで滞納してきた借金と、残りの残債を保証会社が肩代わりしたことを通達する書類です。 通常、保証会社からは滞納分と残債の一括請求が行われますが、払えないからといって滞納を続けると、遅延損害金が膨らみ続けるだけ…