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新婚なのに不倫する心理は?不倫されたときの対処法や慰謝料請求の注意点

新婚なのに不倫する心理は?不倫されたときの対処法や慰謝料請求の注意点

新婚にも関わらず配偶者に不倫をされたら、悲しみや怒りなどさまざまな感情が沸くでしょう。また、どう対処すれば良いか悩んでしまう人もいるはずです。

本来であれば夫婦関係を深めていく期間である新婚生活のなかでも、不倫する人は一定数います。「結婚前から関係のある人とズルズル続いている」「独身気分が抜けずに軽い気持ちで遊んでしまった」「結婚生活へのストレスからの解放や刺激を求めて不倫してしまった」など、不倫する人の心理や理由はさまざまです。

配偶者に不倫の疑いがある場合は、まずは不倫の事実確認が必要です。配偶者の持ち物やスマホなどから本当に不倫の事実があるのかを確認し、事実であるのなら自分が夫婦関係を再構築したいのか、離婚したいのかなどの意思を明確にしていきましょう。慰謝料請求や離婚時に裁判に発展するようなら、不倫の事実を示す有力な証拠が必要となります。配偶者に証拠を消されないように、細心の注意を払いながら証拠を集めましょう。

「慰謝料請求できるケースなのかわからない」「感情的になってしまい冷静に対処できない」「自分にとって有利に離婚したい」といった場合は、不倫問題や離婚に詳しい弁護士に相談するのがおすすめです。被害者の状況や意思に寄り添ったアドバイスをもらえます。

本記事では、新婚で不倫する人の心理や新婚期間の浮気率、不倫されたときの対処法を解説します。併せて、不倫された場合の慰謝料相場や請求時の注意点にも触れていきます。

新婚なのに不倫する人の心理

新婚生活が始まったばかりだというのに、不倫という悲しい出来事が起こってしまうこともあります。不倫をされた側は、なぜ不倫をしたのか理由が知りたいところでしょう。

新婚にも関わらず不倫をする人は、下記のように考えている可能性があります。

  • 結婚前から交際している異性と別れられない
  • 独身気分で気になる異性がいたら遊びたい
  • ストレスのある結婚生活から逃げたい
  • 相手に魅力を感じず、嫌になった
  • 結婚した安心感から刺激がほしくなった

次から、不倫をする人の心理について詳しく触れていきます。

結婚前から別の異性とつきあっていた

結婚前から婚約者以外の異性とつきあっていた場合、結婚後もその関係を継続してしまうといったケースがあります。

二股交際は道徳的には良しとされませんが、貞操観念が欠如している人というのは一定数存在します。そういった場合、本人は悪気なく不倫をしている可能性もあります。特に恋愛感情がなく、性的関係のみの場合は「本当に愛しているのは妻(夫)だけ」と、それほど罪悪感をもたずに関係を継続してしまうケースもある模様です。

独身気分が抜けない

結婚後しばらくは既婚者としての自覚がなかなか生まれず、独身気分が抜けないといった場合もあります。周囲に誘われるがままに合コンや飲み会に参加し、そこで出会いがあれば軽い気持ちで不倫に至るケースもみられます。

結婚後に配偶者以外の相手と肉体関係をもつことは不貞行為にあたり、民法上の不法行為に該当しますが、独身気分でいる人は軽い浮気のような感覚で不倫を行ってしまうのでしょう。結婚期間が長くなったり、子どもが産まれて環境が変化したりすれば、既婚者としての自覚が強まり、落ち着くこともあります。

結婚生活にストレスを感じている

自分が理想としていた結婚生活と現実の結婚生活が異なる、結婚による責任の重さをプレッシャーに感じるなど、結婚生活にストレスを感じている場合、現実から目を背けたくなって不倫に走るケースもあります。

交際中は一緒にいて楽しいと感じていた相手でも、いざ一緒に生活を始めてみると生活習慣や価値観などの違いが見えることがあります。一緒に過ごす時間が増えることでその違いが顕著になり、ストレスに感じることもあるでしょう。

共働きの家庭が増えてはいますが、男性の場合は経済的な負担を感じることもある模様です。また男女共に独身時代よりも行動を制限されるなど、配偶者からの干渉にストレスを感じる場合もあります。

相手が嫌になった

結婚して一緒に暮らすようになったことで相手の欠点が目につき、気持ちが冷めて他の異性に目を向けるケースもあります。

交際期間中に同棲生活などがない場合、結婚後に相手の生活習慣を知ることになります。例えば、家事の仕方や食事、起床・就寝時間などのライフスタイル、お金の使い方などです。「家事を率先して行わない」「食事中にスマホをいじる」「仕事の前日に夜更かしして寝坊する」などちょっとした行動が自分の価値観に合わない場合、気持ちが冷める場合もあります。

また、結婚後に身なりに気を使わなくなった配偶者に魅力を感じない、束縛が激しくなった配偶者の変化に嫌気がさしたなどの理由から不倫に走るケースもあります。

刺激を求めている

結婚するまではプロポーズや両家への挨拶、結婚式の準備、新居探しなど行うことがたくさんありますが、新婚生活が始まる頃にはある程度忙しさが落ち着きます。気を張っていた期間が過ぎて安心し、さらに時間の余裕ができるため、刺激を求めて不倫してしまう人もいます。

また、既婚者になることで、周囲からは落ち着いた雰囲気や余裕のある様子に見える場合もあり、異性からモテるケースもあります。異性に言い寄られて、調子に乗ってつい流されてしまう人もいるようです。

新婚夫婦の不倫は結婚後半年から増え始める傾向にある

弊社が新婚期間中に不倫をした経験のある男女269人に、結婚後どのくらいで不倫をしたか独自に調査したところ、以下のような結果が得られました。

結婚後どのくらいで不倫をしたか 全体実数 全体% 男性実数 男性% 女性実数 女性%
1ヶ月以内 18 7 9 5 9 11
1ヶ月~3か月 10 4 6 3 4 5
3ヶ月~半年 25 9 16 9 9 11
半年~1年 61 23 43 23 18 22
1年~1年半 68 25 55 29 13 16
1年半~2年 27 10 22 12 5 6
2年~2年半 38 14 26 14 12 15
2年半~3年 22 8 10 5 12 15
合計 269 100 187 100 82 100

結婚後半年から徐々に不倫の割合が増え始めており、「半年~1年」「1年~1年半」の合計では全体の48%を占めることが分かります。

また、男女別の傾向を調査してみると、それぞれの傾向に違いがあることも判明しました。

新婚男性の不倫に多いのは結婚後1年~1年半

不倫をした新婚男性に着目すると、結婚後3ヶ月~半年から徐々に増え始め、半年~1年半でピークを迎え、次第に落ち着いていくことが分かります。

結婚直後は幸せ絶頂で不倫のことなど考えませんが、1年ほど経過すると生活がマンネリ化してしまい、不倫に走ってしまうというケースが多いようです。

新婚女性の場合は結婚2~3年後も不倫し始める?

一方で、新婚女性に着目すると、男性よりも早く結婚後半年から1年以内に不倫を始めるケースが多いことが分かります。

さらに、新婚女性の場合、結婚2~3年後に不倫に走るケースも多いようです。
結婚生活がある程度安定し、夫婦間の絆が深まっていると思われがちですが、この時期に不倫をする女性が多いことも今回の調査で判明しました。

実際に、結婚後2~3年で不倫した女性のコメントは以下のようなものがあります。

結婚して2年経った頃、相手と常に一緒にいるため、付き合っているようなドキドキ感がなくなっており、生活に刺激を求めていました。その時にたまたま高校の同級生に再会し、浮気の関係になってしまった。(30代女性)


だんだん価値観の違いを感じるようになり、対等な立場で扱われていないと不満を感じるようになった。大きな喧嘩をした日、別なところに癒しを求めたくなり出会いをネットで求めた。(20代女性)

結婚してしばらく経ったことで新婚当初のドキドキ感が薄れたり、次第に価値観のずれを感じるようになったりして不倫に走る女性もいるようです。

新婚の期間と浮気率

一般的に新婚と呼ばれる期間は1年とされており、その新婚期間である1年目に不倫する人は一定数存在します。浮気経験のある人に対して行われたアンケートの「結婚してから何年目で浮気をしましたか?」といった質問では、結婚1年目の浮気率は男性が16.7%、女性が19.7%という結果が出ています。

新婚の期間は結婚してから1~3年間が目安

新婚の期間に明確な基準はありませんが、一般的には結婚してから1~3年程度を新婚と呼びます。

とはいえ、「子どもが産まれるまでの2人きりの期間は新婚」「新婚旅行が終わるまでが新婚」「気持ちが落ち着くまでは新婚」などさまざまな考え方があるため、1~3年というのはあくまで目安の一つと考えた方が良いでしょう。

新婚で浮気する確率

株式会社Liamが運営するマッチングアプリ情報メディア「ふくむすび」が20~60代の既婚男女500人を対象に、既婚者の浮気についてアンケート調査を行ったところ、結婚後に浮気をした人の割合は男性が41.7%、女性が21.1%という結果が出ています。

そのうち、結婚して1年目の浮気率は男性が16.7%、女性が19.7%でした。男性は結婚2~3年目の浮気率がもっとも高く41%。女性は妊娠・出産の時期も関係しているのか、結婚5年目以降の浮気率が34.8%と一番高い結果が出ています。

全体で見れば、新婚と呼べる結婚1年目の浮気率は低めといえますが、夫婦仲が睦まじいとされる新婚であっても、一定数の人が不倫に走るということがうかがえます。また、浮気や不倫経験のある人は、結婚前から浮気をしているケースもある模様です。

既婚者の浮気率はどのくらい?男女500人に不倫の経験についてアンケート調査|ふくむすび

新婚で不倫されたときの対処法

配偶者に不倫している可能性がある場合、感情的になったり、パニックになったりするかもしれません。しかし、感情のまま配偶者を問い詰めてしまうと不倫の証拠を隠され、慰謝料請求や離婚の際に不利になる場合も考えられます。

不倫の疑いがある場合はできるだけ冷静を心がけ、下記のような対処をとりましょう。

  • 配偶者にバレないように不倫の事実確認や証拠集めをする
  • 夫婦関係の再構築か離婚か自分の意思を明確にする
  • 夫婦で話し合い、配偶者に不倫についてのヒアリングをする
  • 再構築する場合は念書を作成する
  • 自分の意思が固まっているなら離婚する

不倫の事実確認・証拠集めをする

配偶者に不倫の疑いがある場合、まずは不倫が事実かを確かめましょう。配偶者を直接問い詰めるのではなく、スマホや持ち物などから不倫の形跡を辿ります。配偶者にバレてしまうと証拠隠滅をはかられる可能性もあるため、細心の注意を払って行動することが重要です。

不倫の事実確認のための証拠集めの方法と、不倫相手や配偶者への慰謝料請求、離婚の際に有利になる証拠を紹介します。

事実確認・証拠集めの方法

配偶者は不倫しているとこちらが思い込んでいるだけなのか、それとも実際に不倫しているのか、事実確認をするためには下記のような方法があります。

  • レシートやクレジットカード利用明細を調べる
  • お金の使い方を確認する
  • LINEやメール、通話履歴をチェックする
  • パソコンをチェックする
  • 持ち物や衣類を調べる
  • 車内やカーナビ・ETCの履歴を確認する

配偶者の財布に、普段行かないようなレストランやカフェのレシートが入っていれば、不倫相手とのデートで利用したお店のレシートかもしれません。クレジットカードの利用明細にラブホテルの利用料が記載されている可能性もあるため、併せて確認してみましょう。

不倫中は、不倫相手とのデート代やホテル代、プレゼント代など出費が増える傾向にあります。渡される生活費が減った、お小遣いの前借りを頼まれたなどの変化が生じた場合はこういった出費が理由かもしれません。また、給与明細に「現金支給」などの不自然な項目があったり、残業と言っている割に明細に反映されていなかったりする場合も、不倫をしている可能性があります。

配偶者が不倫している場合は、スマホやPCに不倫相手とのやり取りや写真が残されている可能性があります。証拠となるものがないかチェックしてみてください。ただし、相手のスマホやPCのチェックはプライバシー侵害になるおそれもあるため、配偶者に気づかれないように慎重に行いましょう。

配偶者のカバンの中身や衣類に不倫の痕跡が残っている場合もあります。例えば、バッグの中に不倫相手へのプレゼントが入っていたり、スーツなどの衣類に知らない香水の香りが残っていたりなどが考えられます。

不倫相手を車に乗せた場合は車内のシートの位置が移動していたり、香水の香りや髪の毛が残っていたりすることもあります。カーナビにホテル街周辺の履歴や、不自然なETC履歴が記録されていることもあるため、こちらもチェックしてみましょう。

自分で証拠集めをするのが難しい場合や、何が証拠になるのかわからない場合は、探偵を雇ったり、弁護士に依頼したりすることも検討してみてください。

なお、配偶者の不倫を見破る方法は、下記の記事でも詳しく紹介しています。

不倫の有力な証拠

不倫相手や配偶者への慰謝料請求、裁判で離婚する場合は、配偶者と不倫相手の不貞行為を立証する必要があります。肉体関係の事実を示せるLINEやメールのやり取り、写真、動画、録音などを証拠として集めることで有利に働きます。プラトニックな関係では不貞行為といえないため、肉体関係の事実を示せる証拠であることが望ましいです。

なお、肉体関係をはっきりと示せなくても、ラブホテルやレストランのレシートや領収書、クレジットカードの明細、通話履歴、不倫相手との手紙など複数の証拠を組み合わせることで、親密な関係を示す有力な証拠となる場合もあります。

自分の意志を明確にする

配偶者が不倫していた場合、今後自分がどのような選択をするのか決めておく必要があります。配偶者と夫婦関係を再構築するのか、それとも離婚するのかを明確にしましょう。

この選択が決まらないまま、配偶者と話し合いを始めてしまうと感情的になって話がまとまらない可能性があります。話し合いの前に冷静になって、自分がどうしたいのかをしっかり考えることが重要です。

夫婦で話し合う

自分の気持ちが明確になったら、夫婦で今後の結婚生活について話し合いをします。話し合う際の注意点や、話し合いで配偶者に聞くべきことを詳しく紹介します。

夫婦で話し合う際の注意点

不倫を発端とした話し合いになるため、感情的になりやすいですが、できるだけ冷静になって話をしましょう。もし、感情が抑えられそうにない場合は少し時間を置いたり、お互いの親や共通の友人など第三者に同席してもらったりすることを検討してみてください。

なお、話し合いの際の会話は相手の了承を得て、録音しておくのがおすすめです。会話の内容が慰謝料請求や離婚時の証拠となるため、後から「言った・言わない」で揉めないためにもボイスレコーダーで録音しましょう。

夫婦で話し合うべきこと

最初に、配偶者に不倫の事実があるかを確認します。事実と認めたら、配偶者に下記のような内容をヒアリングしましょう。

  • 不倫した理由
  • いつ、どこで肉体関係をもったか
  • 肉体関係をもった回数や日時、期間
  • 不倫相手が配偶者のことを既婚者と知っているか

これらの回答をボイスレコーダーで録音しておけば、肉体関係を伴う不倫つまり不貞行為を示す証拠となるため、慰謝料請求や離婚時の際に有利に働きます。

併せて、夫婦関係を再構築したいのか、離婚したいのか、お互いの意思確認をしましょう。

夫婦関係を再構築する

お互いの気持ちを整理することで、関係を再構築できるケースもみられます。相手が心から反省をしており、それを自分が許せるのであれば、再構築を選ぶのも良いでしょう。

ただし、情に流されて簡単に許すのは避けるべきです。今後、配偶者が不倫を繰り返さないためにも念書を残しておくと良いでしょう。念書には、配偶者の氏名、不倫相手の氏名、不貞行為の内容、今後の夫婦の約束やルール、再び不倫をした場合のペナルティ、念書を作成した日時と場所などを記載します。

念書は、離婚時に有力に働く証拠書類にもなります。現段階で離婚を視野に入れていなくても、配偶者が再度不倫して離婚となった場合を考慮して残しておくと安心です。

離婚する

結婚生活の長い夫婦と比較すると、新婚夫婦の方が離婚のハードルは低いともいえます。これは、子どもがいなければ親権についての話し合いがない、夫婦で築いた共有財産が少ないため財産分与で揉めないといった理由からです。

新婚夫婦の離婚は比較的スムーズに話し合いが進みますが、大事なのは自分の意思です。不倫した配偶者と今後も夫婦関係を継続したいのか、それとも離婚したいのかを明確にしてから話を進めましょう。

新婚で不倫をされた場合の慰謝料相場

不倫の慰謝料の相場は50~300万程度といわれています。慰謝料の額は不倫期間や回数、婚姻期間、夫婦の状況などさまざまな要素をもとに決められるため、ケースごとに金額が異なります。なお、新婚であることは慰謝料増額の要因にはなりません。

結婚前から継続して浮気していたケース、結婚後に不倫したケースのどちらも慰謝料の相場は50~300万円と変わりません。ただし、結婚前の浮気が婚約期間や内縁関係にあった期間に行われたものであれば、慰謝料が増額されるケースもあります。

慰謝料の相場については、下記の記事でも詳しく紹介しています。

結婚前から浮気していたケース

結婚前から継続して浮気していた場合の慰謝料相場は50~300万円程度です。浮気していた期間や会った回数などの事情により金額が変動します。

なお、慰謝料請求には結婚前から浮気していた確実な証拠が必要となります。デートしている写真などだけでは、不貞行為に及んだことを立証できません。ラブホテルに出入りする写真や動画、肉体関係をもったことがわかるLINEのやり取りなどを集めましょう。

浮気をしたのが、プロポーズや両家の顔合わせ後、結婚式場や新婚旅行の予約をとった後などの婚約期間中、もしくは結婚の意思をもって同居している内縁関係にあった期間であることを示せれば、増額して慰謝料請求できる場合もあります。

結婚後に不倫したケース

結婚後に不倫したケースでも、慰謝料の相場は50~300万円程度と幅があります。新婚だからといって慰謝料が増額されるわけではありません。慰謝料の額は不倫の回数や期間、婚姻期間、夫婦仲、被害者の精神的ダメージの度合い、子どもの有無、不倫によって離婚に至るかどうか、不倫相手の収入など、さまざまな要素を考慮したうえで決まります。

婚姻期間が長いほど不倫による精神的ダメージは大きいとみなされるため、婚姻期間の短い新婚であることは、どちらかといえば減額要素として働いてしまいます。ただし、婚姻期間以外の要素が悪質な内容であれば増額される場合もあるため、慰謝料の金額が気になる場合は不倫問題に詳しい弁護士に相談してみましょう。

なお、結婚前の浮気と同様に、慰謝料請求する際は配偶者と不倫相手に肉体関係があったことを示す証拠が必要となります。

新婚で不倫をされた場合の慰謝料請求における注意点

不倫の慰謝料請求を行う際、新婚の場合は相場よりも慰謝料が少なかったり、場合によっては慰謝料請求が叶わなかったりすることも考えられます。また、個人で慰謝料請求の交渉を進めようとした場合、話し合いがまとまらないこともあります。慰謝料請求前に知っておきたい注意点について解説します。

慰謝料は相場より少なくなることがある

先述した通り、新婚の場合は婚姻期間が短い分、精神的ダメージも比較的軽いと判断される傾向にあり、慰謝料が相場より少なくなる可能性があります。ただし、婚約期間や内縁関係にあった期間から不倫関係を継続していた場合は、その分を含めて慰謝料を増額できるケースもあります。

慰謝料請求を有利に進めたいのなら肉体関係があったことを示す証拠に加え、いつから肉体関係があったかを示す証拠、その時が婚姻期間や内縁関係にあった期間に該当することを示す証拠を集めましょう。

慰謝料請求できない場合がある

不倫相手に慰謝料請求したいと思っても、場合によっては慰謝料を得られない場合があります。下記のようなケースでは慰謝料請求が認められない可能性があります。

  • 不倫相手が、配偶者が既婚者であることを知らなかった場合
  • 婚姻関係が破綻している場合
  • 不貞行為の時効が成立している場合

配偶者が既婚者であることを隠し、不倫相手が配偶者のことを独身と信じて交際していた場合、慰謝料の支払い義務が発生しない場合があります。離婚の話し合いをしていたなど、婚姻継続の意思がない状態であった場合なども慰謝料請求が認められない可能性があります。

不貞行為の時効は不貞行為の発覚から3年、不貞行為が起きてから20年であり、この期間を過ぎれば慰謝料請求ができなくなります。

弁護士を立てない場合は話が進まないことがある

慰謝料請求の際に弁護士に依頼せず、個人で交渉しようとすると感情的になって話が進まないことが多々あります。感情のまま不倫相手を攻撃してしまえばトラブルに発展し、慰謝料請求に不利に働くおそれもあります。

なお、配偶者の不倫相手が既婚者だった場合は、不倫相手の配偶者から慰謝料請求されることも考えられます。請求先は配偶者ですが、配偶者と夫婦関係を再構築する場合は生計を共にすることになるため、ダメージがあります。

「スムーズに問題を解決したい」「トラブルを防ぎたい」「W不倫で内容が複雑」といった場合は、弁護士への相談も検討してみてください。交渉がスムーズなのはもちろん、被害者にとって有利な方向で交渉を進めてくれるでしょう。

新婚で不倫が疑われるなら弁護士に相談を

新婚にも関わらず、配偶者が不倫をしている疑いがあるのなら、できるだけ早く弁護士に相談しておくのがおすすめです。不倫や離婚問題に強い弁護士であれば、被害者に寄り添った対応やケアをし、交渉を有利に進めてくれます。

例えば、夫婦関係を継続する場合は、再度不倫することを防ぐ接触禁止事項や、万が一接触した際のペナルティを示談書に含めるなど、自分の選択に合わせたアドバイスをもらえます。不貞行為の証明に役立つ証拠などにも詳しいため、慰謝料請求のために何をすれば良いかわからない人にとって心強い見方となってくれるでしょう。

弁護士に依頼する際の費用や、弁護士の選び方については、下記の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

新婚で不倫された場合は、自分が今後どうしていきたいかを明確にすることが大切です。夫婦関係を再構築していくのであれば、不倫のことをうやむやにせず、夫婦でしっかりと話し合いをして再発防止のための念書作成をおすすめします。慰謝料請求する、離婚する場合は、交渉を有利に進められるように配偶者と不倫相手の肉体関係を示す証拠をしっかりと集めましょう。

慰謝料請求や離婚交渉などは、その状況によって獲得できる金額や得られる条件などが異なります。自分の状況に合わせた細かなアドバイスがほしい場合や、交渉を有利に進めたい場合は不倫や離婚問題に詳しい弁護士への相談も検討してみてください。

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更新日 : 2024年10月09日
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