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2025年06月現在

不倫の相談先4選を目的別に紹介!相談方法や相談前の準備も解説

不倫の相談先4選を目的別に紹介!相談方法や相談前の準備も解説

配偶者の不倫が発覚して悩んでいるものの、どこに相談すれば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

不倫の相談をする場合、目的によって適切な相談先が異なります。目的別に無料相談が可能な窓口をまとめました。

相談先 目的
弁護士 離婚問題に関する法的なアドバイスを受けたい
探偵・興信所 確実な不倫の証拠を集めたい
カウンセラー 夫婦関係の再構築や精神的な悩み相談をしたい
NPO法人 目的は決まっていないが、とりあえず相談したい

離婚や慰謝料請求など、法的なアドバイスを求める場合は、弁護士の初回無料相談を活用してみましょう。無料相談で大枠の方向性を決めてから、正式に依頼するという手順を踏むことも可能です。

不倫が発覚したものの、証拠が揃っていない場合、探偵・興信所への相談がおすすめです。相談だけなら無料の探偵事務所も多いため、証拠収集で悩んでいる方は、一度話を聞いてみてください。

離婚するかどうか迷っていたり再構築を目指していたりする場合は、カウンセラーに相談するのも一つの手段です。第三者から客観的なアドバイスを受けることで、解決の糸口が見えてくるかもしれません。

目的が決まっておらず、どうしたら良いのかわからない場合は、NPO法人に相談しましょう。無料で気軽に相談ができ、必要に応じて弁護士や探偵の紹介をしてもらえます。

本記事では、不倫の相談におすすめの無料相談窓口を目的別に詳しく紹介します。具体的な相談方法や相談前に準備するべきことも解説するので、配偶者の不倫で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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弁護士法人かがりび綜合法律事務所 野条 健人 弁護士
監修
野条 健人(弁護士)

目的別!無料で不倫の無料相談ができる窓口

不倫問題を今後どのように解決していきたいのかによって、最適な相談先は異なります。

無料で不倫の相談ができる主な窓口は、以下のとおりです。

  • 弁護士:離婚や慰謝料請求等の法的な手続きをしたい
  • 探偵・興信所:確実な不倫の証拠を集めたい
  • カウンセラー:夫婦関係を再構築したい・不倫による精神的な悩みを聞いてほしい
  • NPO法人:どんな専門家に相談すべきかわからない

これらを使い分けることによって、スムーズに問題の解決に進む可能性があります。

弁護士:離婚や慰謝料請求等の法的な手続きをしたい

離婚や慰謝料請求などの法的手続きによる解決を検討している場合は、法律トラブルの専門家である弁護士に相談しましょう。

不倫は法律用語で「不貞行為」と呼ばれ、配偶者以外の異性と肉体関係を持つことを指します。不貞行為は民法上の不法行為に当たるため、弁護士に相談して適切に手続きを進めることで、離婚や慰謝料請求をできる可能性があります。

財産分与や親権、養育費、面会交流などの離婚条件について尋ねたいことがある場合にも、弁護士への相談がおすすめです。

多くの弁護士事務所では初回相談が無料となっており、気軽に相談することもできます。ただし、無料の相談時間は30分〜60分程度と限られている点には注意が必要です。

また、法的手段を取るべきか決めかねている場合、わざわざ弁護士事務所に出向いて相談するのは、心理的なハードルが高いでしょう。

弁護士費用を気にせずに相談してみたい人や、専門家に気軽に相談したい人には、以下の窓口の利用もおすすめです。

  • 市区町村の無料法律相談
  • 法テラス
  • 弁護士会の法律相談センター

いずれも無料で弁護士に相談できます。

市区町村の無料法律相談

弁護士に有料の相談や依頼をすべきか迷っている場合は、市区町村の無料法律相談を利用してみましょう。

無料法律相談では、曜日や時間帯限定で弁護士に無料で相談ができます。相談できる内容は、離婚問題や養育費、親権、財産分与など多岐にわたります。

法律相談の時間は30分〜1時間程度と、市区町村によって異なります。

また、予約を取る際の連絡先や開催日時などにも違いがあるため、各市区町村の公式サイトや窓口などで詳細を確認してみてください。

法テラス

法テラス(日本司法支援センター)は、国が運営する法律トラブル解決の総合窓口です。

「民事法律扶助制度」と呼ばれる制度があり、収入や資産などが一定以下の方であれば、1つの問題につき3回まで無料で相談できます。相談時間は1回30分となっており、原則として予約が必要です。

また、以下の条件をすべて満たせば弁護士費用の立替制度も利用できます。

  • 収入や資産が一定基準以下であること
  • 勝訴の見込みがないとはいえないこと
  • 民事法律扶助の趣旨に適すること(報復・宣伝などを目的とした訴訟でないこと)

立替制度は、弁護士に依頼した場合にかかる着手金や報酬、実費などを法テラスが一時的に立替え、利用者が分割で法テラスに返済をする制度です。弁護士に依頼したいものの、経済的に不安がある場合は、法テラスへの相談を検討してみるとよいでしょう。

注意点として、法テラスに直接連絡した場合、相談相手である弁護士の選定はできません。離婚問題に詳しい専門の弁護士に相談したい場合は、法テラスと契約している弁護士を自分で探したうえで、民事法律扶助制度を利用しましょう。

弁護士会の法律相談センター

全国の弁護士会が運営する法律相談センターでも、地域や曜日、時間帯によっては無料相談を実施している場合があります。

相談時間は30分程度としているケースが多いため、簡単な相談をしたい場合におすすめです。

時間や場所が合わず市区町村の無料法律相談を利用できない場合は、利用を検討してみるとよいでしょう。

なお、相談内容によっては有料(30分あたり5,500円など)のケースもあるため、事前に最寄りの法律センターの公式サイトを確認しておきましょう。

探偵・興信所:確実な不倫の証拠を集めたい!

確実な不倫の証拠を集めたいときは、探偵・興信所に相談してみましょう。

多くの探偵・興信所では無料相談を実施しており、詳しい状況をヒアリングしたうえで見積もりや正式な依頼に進む流れになっています。

探偵や興信所に依頼すれば、配偶者が不倫相手と自宅やラブホテルを出入りしている写真など、離婚や慰謝料請求に有利になる決定的な証拠を集められる可能性があります。

証拠なしでも配偶者が不倫を認めれば離婚や慰謝料請求は可能ですが、相手が否定して裁判に発展したときには、証拠の提出が求められます。不倫の事実を証明できなければ離婚や慰謝料請求が認められないため、事前に決定的な証拠を集めておくことが大切です。

法的手続きを希望する場合もスムーズに移行できるよう、弁護士と提携している探偵会社に相談してみるのもおすすめです。

カウンセラー:夫婦関係を再構築したい・不倫による精神的な悩みを聞いてほしい

不倫が発覚したときに、法的手段を取るのではなく、まず夫婦関係を修復したいと考える人は少なくありません。夫婦関係を再構築したいときや、辛い気持ちを誰かに打ち明けたいときは、カウンセラーに相談してみましょう。

とくに不倫に悩んでいる場合は、夫婦関係の修復に特化した相談ができる「夫婦カウンセリング」を受けることをおすすめします

夫婦カウンセリングとは、夫婦とカウンセラーの3人で夫婦間の問題について話し合い、関係修復を目指すカウンセリングです。

夫婦カウンセリングではカウンセラーから客観的なアドバイスを受けられるため、2人で対処するのが難しい問題でも、解決の糸口が見えてくる可能性があります。

なお、配偶者をカウンセリングに誘いにくい場合は、1人でも夫婦カウンセリングを受けられます。最初は1人でカウンセリングを受け、後から配偶者も一緒に受けるという方法も可能なので、不倫問題を誰かに相談したいときは利用を検討してみるとよいでしょう。

夫婦カウンセリングの利用料金はカウンセラーによって異なりますが、初回は無料で相談できる場合もあります。複数のカウンセラーで無料相談を受け、相性が良さそうなところに通うという方法もおすすめです。

NPO法人:どんな専門家に相談すべきかわからない

「とりあえず話を聞いて欲しい」「気持ちを楽にしたい」「何をすべきかわからない」と感じている方は、離婚問題を取り扱っているNPO法人に相談してみましょう。

NPO法人は無料相談サービスを提供しており、相談内容に応じて最適な相談先や専門家を紹介してもらえます。

離婚問題を取り扱っている、おすすめのNPO法人は以下のとおりです。

  • NPO法人よつば
  • NPO法人 リーガル倶楽部

弁護士や探偵事務所とは違った視点からアドバイスを受けられるため、意外なところから問題解決の糸口を掴めるかもしれません。

NPO法人よつば

NPO法人よつばは、不倫・浮気・離婚などの家庭内トラブルについて無料で相談できる窓口です。夫婦関係の修復や慰謝料請求、探偵や弁護士の紹介まで、専門カウンセラーが幅広くサポートしてくれます。

「配偶者の不倫を疑っている」「離婚を考えているがどう進めればいいかわからない」という悩みでも、気軽に相談できることが特徴です。相談はすべて無料となっており、電話やメール、対面での相談が可能です。

はじめて不倫の悩みを打ち明ける際にも、安心できる窓口といえるでしょう。

NPO法人 リーガル倶楽部

NPO法人リーガル倶楽部では、離婚や相続、任意整理など、無料でさまざまな法律相談ができます。

法律相談よりも「気軽に相談できる」ことをテーマにしているため、法律に関する内容だけではなく、個人の悩みを聞いたうえで相談内容に応じた専門家を紹介するという相談の流れになっています。

「現在の状況を整理したい」「とりあえず話を聞いてもらい気持ちを楽にしたい」といったケースでも活用しやすいでしょう。

不倫に関する相談をする前にしておくべき4つのこと

不倫に関する相談をする際には、以下のような事前準備をしておくことが重要です。

  • 相談したいことを整理しておく
  • 離婚したいのか、夫婦関係を再構築したいのか考えておく
  • 不倫の証拠がある場合はできるだけ用意しておく
  • 弁護士や探偵に依頼する場合は費用をチェックする

無料相談の時間は30分〜1時間程度と限られているため、相談内容や方向性をあらかじめ決めておきましょう。また、不倫の証拠がある場合は事前に整理しておくと、スムーズに話が進みます。

次の項目から、不倫に関する相談をする前に準備すべきことについて、詳しく解説します。

相談したいことを整理しておく

不倫の相談をする場合は、相談したいことをあらかじめ整理しておきましょう。

専門家に相談する場合でも、状況が曖昧だったり話がまとまっていなかったりすると、的確なアドバイスを受けるのが難しくなるためです。

事前に整理しておくと良い内容は以下のとおりです。

  • 不倫が発覚した時期
  • 不倫発覚の経緯
  • 配偶者との話し合いの状況
  • 別居・同居の状況
  • 子どもの有無や年齢
  • 夫婦それぞれの収入
  • 質問したいこと

不倫発覚の時期や経緯のほか、わかっていれば不倫相手の情報もまとめておきましょう。また、配偶者とはすでに不倫の話し合いをしているのか、別居・同居の状況はどうなのかなども重要な情報です。

子どもの有無や年齢、夫婦の収入によってもアドバイスの内容が変わってくるため、可能な限り細かく情報を伝えるようにしましょう。

当日に口頭で伝えるのが難しそうな場合、あらかじめメモなどにまとめておくとスムーズに相談を受けられます。

離婚したいのか、夫婦関係を再構築したいのか考えておく

不倫の相談をする場合は、最終的にどのような方向で解決したいのかを明確にしておきましょう。

ゴールが明確になっていれば、これからどんな手段を活用すれば良いのか、具体的なアドバイスを受けやすくなります

たとえば、離婚を希望する場合は慰謝料請求や財産分与、親権問題など法的手段による解決がメインになります。

一方、夫婦関係を再構築したいなら、第三者の目線で今後の行動に対するアドバイスをもらったり、専門家を交えて夫婦で話し合ったりすることが必要です。

不倫の証拠がある場合はできるだけ用意しておく

不倫に関する証拠がある場合は、できるだけ用意してから相談に臨むことをおすすめします。

客観的な証拠があると、慰謝料の金額の目安や、不倫を立証するために追加で必要な証拠など、具体的なアドバイスを受けられる可能性が高まります。

不倫の証拠として有効なものの例は、以下のとおりです。

  • 不倫相手と2人でホテルに出入りしている写真・動画
  • 不倫相手とのメッセージやり取りや通話記録
  • 性行為の写真・動画
  • クレジットカードの明細・ホテルの領収書
  • SNSの投稿
  • 不倫を認める音声・書面

1つの証拠では弱い場合でも、複数の証拠を組み合わせることで効力を発揮する可能性もあります。ささいな証拠でも問題ないので、できるだけ証拠になりそうなものを用意してから相談に行くとよいでしょう。

弁護士や探偵に依頼する場合は費用をチェックする

無料相談を経て、弁護士や探偵・興信所に依頼する際は費用や支払いのタイミングをチェックしておきましょう。

弁護士費用の主な内訳は以下の通りです。

  • 相談料:正式な依頼前に弁護士へ相談する際にかかる費用。相談時間に応じて課金される
  • 着手金:正式な依頼をした際に支払う費用
  • 報酬金:「慰謝料の○○%」のように、経済的な利益に応じて支払う費用
  • 実費:収入印紙代や交通費など、手続きに実際にかかる費用

興信所に依頼する際の費用は、調査に必要な人員・時間、調査に伴うリスクの大きさなどによって異なります。

弁護士や探偵にかかる費用は依頼先にもよるのですが、数十万円〜数百万円程度はかかると考えておきましょう。

依頼先によっては分割払いや後払いなどに対応しているケースもあるため、金銭的な負担をなるべく抑えたい場合は、無理なく支払えるところを選んでみてください。

不倫の相談はどんな方法で行う?4つの相談方法を解説

不倫の相談をする場合は、以下から都合に合った方法を選びましょう。

  • 対面相談
  • オンライン相談
  • 電話相談
  • メール相談

ただし、窓口によっては対応していない相談方法もあるので、注意してください。

対面相談

対面相談は、相談先の事務所などで直接顔を合わせて相談をする方法です。窓口によっては出張相談を受け付けており、自宅で相談できる場合もあります。

資料や表情、ジェスチャーなどを確認しながら相談できるため、意思疎通がとりやすいのが特徴です。相談相手の人柄を理解しやすいというメリットもあります。

しかし、相談先が遠方にある場合は利用が困難です。また、事務所の営業時間内でしか相談できないため、日中仕事で忙しい場合などは利用しづらいでしょう。

近場に相談先がある場合や、訪問する時間が取れる場合におすすめの方法です。

オンライン相談

オンライン相談は、ZoomやGoogle Meetなどのビデオ通話ツールを使用して、相手の顔を見ながら相談する方法です。

自宅やワーキングスペースなど好きな場所から、対面しているのと同じような形式で相談できるのがメリットです。資料を画面共有しながら話すこともできます。

ただし、全ての窓口がオンライン相談に対応しているわけではありません。また、通信環境によっては音声が途切れて話づらくなる、話すタイミングやリアクションに慣れるまでが大変といったデメリットも存在します。

オンラインでのミーティングに慣れている方や、相談先に出向く時間がない方におすすめです。

電話相談

電話で不倫の相談をできる窓口もあります。都合の良い時間・場所から、思い立った時にすぐに相談できるのがメリットです。

ただし細かいニュアンスは伝わりにくいため、話し方によっては勘違いが起こる可能性もあります。また、資料を共有しながら話せないため、詳細なアドバイスが得られないこともあるでしょう。

電話では簡単な相談に留めておき、細かな相談は対面やオンラインで進めるのがおすすめです。

メール相談

メールで不倫の相談ができる窓口もあります。メールの送信は24時間365日いつでも可能であるため、忙しい人でもすぐに相談を始められる点がメリットです。

ただし、回答を受け取るまでに時間がかかる場合があります。また、質問内容が十分に整理されていない場合、的確な回答を得ることが難しく、一般的な回答しか得られないケースもあるでしょう。

電話相談と同様、メールでは簡単な相談のみにしておき、本格的な相談は対面やオンラインで進めることを検討してみてください。

弁護士に不倫の相談をする5つのメリット

弁護士に不倫の相談をするメリットは、以下のとおりです。

  1. 不倫された際の対処法がわかる
  2. 不倫の「立証」に必要なことが何か具体的に教えてもらえる
  3. 適切な慰謝料請求・離婚に関する条件について相談できる
  4. 交渉や手続きを正確におこなってもらえる
  5. 不倫した配偶者や不倫相手と直接話す機会を減らせる

弁護士に頼らず一人で慰謝料や離婚の請求をすること自体は可能ですが、多大な労力を要します。交渉に失敗する可能性も十分あるため、弁護士に依頼するのがおすすめです。

不倫された際の対処法がわかる

弁護士に不倫の相談をすることで、不倫をされた際の適切な対処法がわかります。

不倫が発覚すると感情的になりやすく、冷静に対応できないことも少なくありません。当事者同士で話し合おうとしても、怒りのあまりトラブルが大きくなったり、つい手を出してしまい逆に慰謝料を請求されたりするリスクもあります。

また、不倫への対処法がわからず時間が過ぎてしまうと、時効を迎えて慰謝料請求ができなくなる恐れもあります。不倫の場合、原則として配偶者の不倫を知った時点から3年で時効を迎えます。

不倫がわかった時点で弁護士に相談をすれば、法律の専門家として依頼者の権利を守るために最大限のサポートをしてくれるでしょう。

今の状況で離婚や慰謝料は請求できるのか、そのためには何をすべきかなど、適切な対処法をレクチャーしてもらえる点は大きなメリットです。

不倫の「立証」に必要なことが何か具体的に教えてもらえる

不倫を原因として慰謝料や離婚を請求するためには、「不貞行為」があったことを立証しなければなりません。不貞行為とは、配偶者以外の異性と性的な関係を持つことを指します。

不貞行為を立証するためには「どんな証拠を持っているか」が重要です。しかし、どのような証拠なら不貞行為を立証できるのか、あるいは相手との交渉で有利に働くのか、素人レベルではわからないことも多いでしょう。

弁護士に不倫の相談をすれば、不倫を立証するためにどんな証拠を集めるべきなのか、証拠を集める時の注意点など、詳しいアドバイスを受けられます

適切な慰謝料請求・離婚に関する条件について相談できる

不倫を理由に離婚する場合、慰謝料の金額のほか、財産分与、子どもの親権、養育費などを決める必要があります。

しかし、感情的になるあまり、相場から大きくかけ離れた慰謝料を請求しようとして交渉が長引くケースも少なくありません。

弁護士に交渉を依頼すると、判例やこれまでの経験を基にして適切な慰謝料を請求してくれます。示談で解決するように導いてもらえば、相場以上の慰謝料を受け取れる可能性もあります。

また、親権や養育費、財産分与などの離婚条件についても、法律に基づいて適切なアドバイスが受けられるのが大きなメリットです。すべてが希望通りに決まるわけではありませんが、1人で交渉するよりも希望条件が通る可能性は高まるでしょう。

代理人として正確に交渉や手続きをしてもらえる

弁護士に依頼することのメリットは、自分の代理人としてさまざまな交渉や手続きを行ってもらえることです。

不倫を原因として離婚や慰謝料の請求をする場合、さまざまな手続きが発生します。たとえば、和解交渉がうまくいかず裁判に発展した場合、裁判所に提出する訴状や書面の用意や、裁判所への出頭が必要です。

普段の仕事や家事、育児と並行してこれらの手続きを全て正確に対処するのはなかなか難しいでしょう。弁護士に依頼すれば、これらの手続きを一任できます。

不倫した配偶者や不倫相手と直接話す機会を減らせる

不倫した配偶者や不倫相手とできるだけ会いたくないと感じている人は多いでしょう。

弁護士に依頼することによって、相手とのやり取りを代行してもらえるため、精神的負担が大きい作業を弁護士に一任できます

また、当事者間で慰謝料について直接話し合っても、相手から誠実に対応してもらえない場合や、最悪の場合には、慰謝料請求や連絡を無視されることもあり得ます。

一方、弁護士に交渉を任せれば、対応しない場合に法的措置を取る可能性があると伝えられるため、相手方が話し合いや慰謝料の支払いにスムーズに応じる可能性が高くなります。

不倫を相談する弁護士の選び方

不倫の相談をする際は、以下の条件を満たす弁護士に相談するのがおすすめです。

  • 不倫問題に関する知識や経験、実績が豊富
  • 依頼した場合の費用についての説明が明確でわかりやすい
  • 相談者にとって不利益になることも明確に説明してくれる
  • 自分と相性が良く親身になってくれる

自分の望む結果を得るためにも、不倫問題に強く、信頼できる弁護士を選びましょう。

不倫問題に関する知識や経験、実績が豊富

不倫について相談するなら、不倫問題に関する知識や実績が豊富な弁護士を選びましょう。

以下の特徴があてはまる場合、離婚問題に精通している弁護士である可能性が高いといえます。

  • 口コミが高評価である
  • HPや雑誌などで不倫問題について詳しく解説している
  • 不倫問題の解決実績が豊富である
  • 探偵の使い方・証拠の集め方などについてアドバイスをくれる

判断が難しい場合は、無料相談で様々な質問を投げかけて、的確な回答が返ってくる弁護士に依頼するのも一つの手です。

依頼した場合の費用についての説明が明確でわかりやすい

依頼した場合の費用についての説明がわかりやすいかどうかも、不倫を相談する弁護士を選ぶときに大切なポイントです。

着手金・手数料・成果報酬などの料金体系や追加料金の有無などを自主的に細かく説明してくれる場合、優良な弁護士である可能性が高いでしょう。

また、概算であっても、無料相談の段階で想定費用の見積もりを出してくれる弁護士は良心的といえます。

相談者にとって不利益になることも明確に説明してくれる

相談者にとって不利になることも細かく説明してくれる場合、信頼できる弁護士である可能性が高いでしょう。

たとえば、不貞行為の回数が少なかったり、婚姻関係が既に破綻していたりする場合などは、慰謝料が減額されるケースがあります。

無料相談をした段階で、このようなリスクについての説明が一切なく、正式に依頼するよう勧めてくる場合は、やや誠実さに欠けると言わざるを得ないでしょう。

自分と相性が良く親身になってくれる

不倫の相談をする際は、弁護士との相性も確認しておきましょう。

不倫問題は交渉が長期化するケースも少なくありません。裁判にまで発展した場合は自然と付き合いも長くなります。

もし性格の相性が悪い弁護士の場合、苦痛を感じたり、コミュニケーションの行き違いからトラブルに発展したりする可能性もあるので注意が必要です。

また、不倫はデリケートな問題であるため、親身になって話を聞いてくれるかも大切なポイントです。依頼者の悩みに耳を傾け、細かい要望を汲み取ってくれる弁護士に相談すれば、納得のいく解決策を得られる可能性が高いでしょう。

まとめ

夫や妻の不倫で悩んでいる人は、弁護士や探偵事務所、カウンセラーなど、専門知識を持った第三者に相談してみることをおすすめします。第三者に悩みを打ち明けることで、不倫された衝撃やストレスが和らぎ、冷静な判断がしやすくなるでしょう。

無料で相談できる窓口は複数ありますが、離婚や慰謝料の請求など、法的手段で解決を望む場合は弁護士に相談するのがおすすめです。

代理人としてさまざまな手続きを代行してもらえるほか、不倫の立証に必要な証拠の集め方など、専門的な知見に基づいたアドバイスを受けられます。また、探偵と提携している弁護士事務所であれば、証拠集めまで一任できます。

反対に、夫婦関係の再構築を望んでいる場合は、夫婦カウンセリングでの解決を目指してみてください。第三者からの客観的なアドバイスを受けることにより、夫婦関係を徐々に改善していける可能性があります。

ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、自分に合う相談先で不倫の相談をしてみてください。

不倫の相談先についてよくある悩み

弁護士に不倫の相談をしたいけど費用を払うのが難しいときはどうすればいい?

弁護士費用の支払いが難しい場合は、以下3つの対処法があります。

  • 法テラスによる弁護士費用の立替制度を利用する
  • 後払いや分割払いができる弁護士事務所を選ぶ
  • 完全成功報酬制の弁護士事務所を選ぶ

「弁護士費用の立替制度」とは、収入や資産など一定の条件を満たした場合に、弁護士に依頼する際にかかる着手金や実費などを法テラスに立て替えてもらえる制度です。立て替えた費用は分割で法テラスに返済することになります。また、弁護士費用の後払いや分割払いができる事務所を選べば、契約時に支払う金額は少額で済むでしょう。

完全成功報酬制とは着手金や相談料が不要で、示談金や慰謝料のうち一定割合を弁護士の報酬として支払う方法です。相手方からお金を受け取れることが確定してから、支払いが発生するため、着手金を支払うのが難しい場合も利用しやすいでしょう。

ただし「最低報酬額」を定めている場合は注意が必要です。たとえば最低報酬額30万円で慰謝料が20万円しか取れなかった場合は、慰謝料の全額が成功報酬に充てられるため、手元に残るお金がなくなってしまいます。

配偶者の不倫をとりあえず誰かに相談したい!最初はどこに相談するのがおすすめ?

配偶者の不倫に関する悩みを誰かに相談したい人は、まずNPO法人や市区町村の無料法律相談などを活用してみましょう

これらの窓口では、弁護士や探偵事務所などと比べると具体的なアドバイスは受けられないかもしれません。しかし、悩みが漠然としていても、第三者に打ち明けることによって状況が整理され、相談すべき専門家や解決の方向性が明確になるという利点があります。

不倫について相談するときは証拠がないとダメ?

証拠がない状態でも、不倫についての相談はできます。不倫の証拠が特に必要となるのは、相手方が不倫を否定し、その結果裁判に発展した場合です。

つまり、単に不倫についての悩みを相談したい場合、あるいは相手が不倫を認めて、示談交渉で慰謝料の支払いを検討している場合などは、明確な証拠がなくても問題ないということです。

とはいえ、証拠があれば専門家からより具体的なアドバイスを受けやすくなるため、相談する前に可能な限り証拠を集めておくことをおすすめします。

どんな行為が「不倫」になる?

不倫とは、配偶者以外の異性と関係を持つことによって、夫婦関係の平穏を害する行為です。不倫の典型的な例としては、配偶者以外の異性との性行為(不貞行為)が挙げられます。裸で抱き合うなどの性交類似行為や風俗店での性行為なども、婚姻生活の平穏を害するとみなされれば、不倫と認定される可能性があります。

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