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借金の利息しか払ってない!利息負担を軽減する方法はある?

借金 利息しか払ってない
監修者
南 陽輔(弁護士)
一歩法律事務所

毎月毎月返済しているのに、利息しか返せなくて、元金がなかなか減りません。今はまだ返済が続けられるからいいけれど、このまま元金が減らないと不安です。

借金がなかなか返済できないのは、利息に大きな原因があります。消費者金融やリボ払いといった、利息の高い貸金業者から借り入れをしていませんか?

はい、ほとんどがリボ払いとカードローンです。審査も早いし、今のところ厳しい取り立てもありません。
だから、決して今すぐになにか起こるとは思っていないのですが、将来が不安で・・・。

貸金業者が督促しないのは、利息分だけを長く払い続けてくれる「優良顧客」だからです。すぐに完済されてはじゅうぶん利息は取れませんし、返済不能になられてしまえば貸した金額も回収できません。

厳しい取り立てがないからといってこのまま利息だけを返済し続けていると、いつかは利息分すら支払えなくなってしまいます。そうならないよう、今から債務整理を検討しておきましょう。

「借金を返済しなければならないのに、利息しか払っていない・・・」

元金がなかなか減らないのは、利息が高すぎるからです。消費者金融やリボ払いで借金をすると、利息が高すぎて毎月の返済額が全て利息に充当され、元金がなかなか減りません。

元金がなかなか減らないのは困ります。しかし、利息分だけ支払っていれば貸金業者から取り立てを迫られることはないため、「今すぐなんとかしなければやばい!」という危機感は薄いかもしれません。

しかし実は貸金業者にとって、完済も滞納もせずに利息分だけを支払ってくれる顧客は「優良客」なのです。

利息しか払えないことには、返済総額が増えたり滞納しやすくなるなどのリスクがあります。すでに複数社から借り入れがあるのに利息しか払っていないなら、すぐに状況を改善しなければなりません。

この記事では、利息分しか払えないことのリスクだけではなく、あなたの置かれた状況に合わせた対処方法を解説します。

記事を読んで自分の状況を把握できたら、今すぐやるべきことを始められるでしょう。

後半ではやってはいけないことも解説していますので、あわせて参考にしてください。

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この記事でわかること
  • 利息分しか払えないと元金は減らず、永遠に貸金業者に利息を払い続けることになる
  • 利息しか払えないと返済が長期化し、滞納が発生しやすくなる
  • 利息しか払えないときは、利率を下げるおまとめローンや債務整理による根本的な解決を図るべき

利息しか払ってない状態は今すぐ見直すべき!その理由は?

借金があるのに利息しか払っていないなら、早期に返済方法を見直してください。利息分だけ支払っても元金は減りません。翌月また元金に同じ額の利息が乗るだけです。

元金が減らずに返済期間が長期化し、いつかは滞納を繰り返すようになってしまうでしょう。

利息しか払っていない状況を改善すべき理由は、以下の通りになります。

  • 元金が減らない(返済期間が長期化する)から
  • 支払い利息が増えるから
  • 他の借り入れ審査が通りにくくなる可能性があるから
  • 滞納しやすくなるから

元金が減らない(返済期間が長期化する)から

利息分だけ払っているうちは元金が減りません。返済額は、費用、利息、元金の順に充当されるからです(民法第489条)。

貸付金では費用が発生しないため、毎月の返済額はまず利息に充当され、余剰分が元金に充当される仕組みになっています。

利息分しか払えない場合、元金に充当される金額はないため、元金は減りません。元金を減らすためには、毎月利息分以上の金額を支払わなければなりません。

支払い利息が増えるから

利息分しか返済できない状態が続くと、元金が減らないため返済期間は長期化します。返済している間は常に利息は発生し続けます。

そのため、長期化した分だけ利息を支払う回数が増え、返済総額が増えていきます。

返済が長期化すると、ときには返済が厳しい月もあるでしょう。返済を埋めるために借入を重ねると、さらに元金が増えるため、その分利息も増えてしまいます。

他の借り入れ審査が通りにくくなる可能性があるから

毎月利息分しか返済できないと、新たな借り入れをする際の審査がとおりにくくなるというデメリットもあります。

新たな借り入れを申し込まれた貸金業者は、信用情報機関にあなたの事故情報を照会します。

もちろん、利息だけでも返済していれば金融事故にはなりません。しかし、利息分しか返済していないことはわかってしまいます。

利息しか払っていないと返済能力が低いとみなされ、貸し付けを受けられない可能性もあります。

長期間の借り入れで滞納しやすくなるから

返済期間が長期化すると、急な出費で返済できない月も発生するでしょう。ずっと同じ額を返済できるとは限りません。

滞納が発生すると、利息の代わりに遅延損害金が加算されます。遅延損害金には滞納に対するペナルティの意味があるため、通常の利率よりも高利で設定されています。

消費者金融なら、残高にかかわらず20%程度で、滞納が解消されるまで遅延損害金が加算され続けます。

ここまでで、毎月利息分しか返済ができずに元金が減らない状態が長引くと支払総額の負担が重くなり、滞納もしやすくなることがわかりました。

一歩間違えば返済不能に陥りかねない危うい状態です。では、この状態を一刻も早く改善するにはどうしたらいいのでしょうか。次章で詳しく解説します。

利息しか払えない状態を今すぐ改善する効果的な方法

利息しか払えない状態が続いているなら、今すぐ改善しましょう。効果的な方法は、利息の負担を軽減することです。

まだ余裕があるか、すぐにでも根本的な解決をしなければならないかによって、選択できる方法も違います。

①ボーナス払いなどを活用し繰上げ返済を行う

利息しか支払えない状態がまだ短く、家計の改善によってなんとか返済額を増やせるならば、繰り上げ返済をおこないましょう。

繰り上げ返済をすればするほど、最終的な返済期間がどんどん短縮されるからです。

家計の改善がこれ以上厳しいなら、ボーナスなどの臨時収入を優先的に返済にあてていきましょう。

繰り上げ返済で元金を積極的に減らしていけば、返済回数が少なくなるため、支払い利息も少なくなります。

②おまとめローンで利息を下げる

おまとめローンで借金を一つにまとめて利息を下げる方法も検討しましょう。

おまとめローンとは、複数ある債権者からの債務総額を一括して他のローン会社から借り入れて返済し、今後は新しいローン会社1社にのみ返済していく方法です。

例えば、A社30万円、B社20万円、合計50万円をC社から借り入れてA社B社を完済し、以後C社に借金50万円を返済します。

現在消費者金融やリボ払いなどの高利率で取引をしている場合なら、おまとめローンにすることで、利息を今より下げられる可能性があります。

以下は、代表的なおまとめローンの利率です。
A社とB社の利息よりもC社の利息が低ければ、返済元金は同じでも、利息負担を減らすことができます。

おまとめローンの例 利率
ろうきん(中央労働金庫の場合) 5.825%〜7.500%
イオン銀行 イオンアシストプラン 3.8%~13.5%
東京スター銀行 9.8%・12.5%・14.6%
auじぶん銀行 0.98%~12.5%
レイクALSA 6.0%~17.5%
プロミス 6.3~17.8%
SMBCモビット 3.0%~18%

ただし、おまとめローンには、審査が通常よりも厳しいというデメリットがあります。

おまとめローンを検討する方は、現在も複数社から借り入れがあり、返済に窮しています。返済不能状態になりかけている方に対して、比較的大きな額を低利息で貸し付けるため、当然審査は厳しくなるでしょう。

既に利息しか払えない状況が長期化している場合や何度か滞納がある場合には、審査が通らない可能性もあります。

<おまとめローンに通るポイント>
  • 1社でも完済して、債権者数を少なくしておく
  • 滞納はしないよう気をつける。しているなら早期に改善する
  • いくつものローンに同時に申し込まない

③任意整理で将来利息をカットする

現在複数社から借り入れをしていて利息分しか返済できない状態なら、借金返済を根本的に変えていかなければなりません。任意整理を検討すべきタイミングです。

任意整理は、弁護士や司法書士が債権者と交渉することで、以下のように債務の減額を目指す方法です。

  • 今までに発生した遅延損害金のカット
  • 今後の分割弁済で発生する利率を0%とする

任意整理をせずに返済を続けた場合と、任意整理をおこない将来利息をカットできた場合を比較すると、以下のようになります。

【100万円(金利18%)を返済した場合】
任意整理なし / あり 3年返済の月返済額 5年返済の月返済額
任意整理なし(金利18%) 3万6,152円 2万5,393円
任意整理あり(金利0%) 2万7,777円 1万6,666円
差額 −8,375円 −8,727円

以上のように、100万円を3年で返済した場合、任意整理をおこなう前と後では、毎月の返済額は8,000円程度、返済総額で約30万円程度負担が軽減されています。

この差額は返済額が大きいほど、返済年数が長いほど大きくなります。例えばこれが300万円を5年で返済する場合には、毎月約2万6,000円返済総額なら約157万円もの負担が軽減される試算になります。

ブラックリストに載ることをおそれて任意整理を避ける方もいます。しかし、3カ月程度の滞納でも、金融事故としてブラックリストに登録されます。

もしかしたら、あなたもすでに登録されているかもしれず、任意整理ばかりをおそれる必要はありません。

ただし、任意整理では原則元金を減らすことはできません。元金が増えすぎて3年~5年の分割弁済でも支払いきれないときには、他の手段を検討すべきです。

弁護士に相談し、自分にあった債務整理方法を選びましょう。

ここまでで、あなたの現在の状況にあった改善方法を解説してきました。逆に、利息しか払えない状況のときにけっしてやってはいけないことを、次章で解説します。

借金の利息しか返せないときにやってはいけないこと

利息しか払えていない現在の状態でやってはいけないことは、以下の2点です。

  • 何もしないこと
  • 新たな借り入れで補うこと

このまま利息分だけを払い続ける

今はなるべく滞納しないように利息分だけ払い続け、いつか余裕ができたら返済額を増やせばいい、と思うのは危険です。

利息分だけを払い続ければ返済期間は長期化し、それにより返済総額は増加していくからです。

貸金業者側にとっては、利息分だけ払い続けてもらうのは大歓迎でしょう。利息だけ払い続けていれば借金は減らず、永遠に利息分を請求できるからです。

しかし、返済が長期化すれば、いずれどこかで返済が難しくなるでしょう。それは半年先かもしれませんが、来月かもしれません。

新たな借り入れで返済する

滞納を避けるために新たに借り入れて返済していると、借り入れと返済を繰り返す自転車操業になります。

新たな借り入れは、消費者金融などの利息の高い貸金業者からしかできなくなるでしょう。現在利息分しか返済できていないなら、利率の低い借り入れの審査は通らないからです。

借り入れた分を利息分の返済に回す→借り入れ額が増える→利息の額も増えるというループに陥り、いずれは返済不能に陥ります。

闇金から借り入れる

借り入れと返済を繰り返していると、いずれ総量規制に抵触し、消費者金融の審査にも通らなくなります。

だからといって、登録外の闇金業者から借り入れをすることは非常に危険ですので、絶対にやめましょう。

闇金は利息制限法の規制を無視した暴利での貸し付け、返済できないときの熾烈な取り立てなどの違法行為をおこないます。

総量規制に抵触して正規の業者から借り入れができなくなったら、自分の力だけでは返済は難しくなります。

闇金などの違法業者ではなく、弁護士などの専門家を頼りましょう。

<総量規制とは>
2010年の貸金業法改正により取り入れられた、貸金業者の過剰与信を取り締まるための規制。貸金業者は、年収の3分の1の額を顧客に貸し付けることはできない。

借金の利息しか返せないときは弁護士に相談

利息しか返済できない状態が続いているなら、弁護士に相談しましょう。弁護士や司法書士は、債務整理の専門家です。あなたにあった最善の方法をアドバイスしてくれます。

相談すれば、以下のようなメリットがあります。

自分に合った返済方法を提案してくれる

弁護士に相談することで、自分に合った手続きを提案してもらえます。

弁護士が受任すると、手続き方法が決まるまで返済が一時的にストップします。その間に家計を整理し、返済にどれだけ回せるか、もしくは返済が難しいのかなどの判断をします。

借金を借金で返済していると、自分が毎月いくら返済に回せるのかがわからなくなります。この期間に家計を冷静に整理して、どのような手続きを選ぶべきかを検討します。

弁護士は、あなたの職業、収入、債務状況や希望によって、最適な方法を提案してくれるでしょう。

債権者からの取り立てが止まる

弁護士や司法書士が代理人になると、債権者からあなたに対して直接連絡を取ることが禁止されます。電話だけでなく、手紙での督促も止まります。

今まで債権者からの取り立てに苦しんでいた方にとっては、それだけで精神的に楽になるでしょう。

落ち着いた環境で、今後どのように借金を返済していくかを弁護士と話し合うことができます。

借金を減額もしくは免除できる

債務整理には、「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つの手段があります。それぞれカットできる金額や、手続きを取ることによって起こるデメリットも違います。

例えば任意整理は基本的に元金のカットはできませんが、個人再生なら元本自体の減額も可能です。また、自己破産なら債務の全額が免除されますが、代償として自分の財産を失います。

どの方法にもメリットとデメリットがあり、あなたの今の状況や希望によってもとるべき手段は変わるでしょう。弁護士と相談しつつ、最も今の自分の状況にあった方法を選びましょう。

違法な借金が無効になる

闇金からの高い利息の借金は、法的に返済義務はありません。利息制限法以上の利率での貸付は違法だからです。

闇金業者は、債務者が弁護士に相談することをとても嫌がります。弁護士が介入すると貸し付けた金額が無効とされてしまうだけでなく、返済用口座を抑えられたり警察に届けられたりするからです。

そのため、弁護士が受任したことを闇金側に告げることで、闇金業者からの請求を止めることができます。同時にこれ以上の返済義務もなくなります。

ただし、「闇金から借りても弁護士に頼めばチャラになる」と考えて安易に借り入れることは大変危険です。

闇金業者は反社会的勢力や犯罪集団と繋がっていることも忘れないでください。

まとめ

借金を返済しなければならないのに利息分しか返せないときにできることは、「利息を減らすこと」です。利息が削減できれば、返済はずっと楽になります。

そのためにできることは以下の3つです。

  • ボーナスなどを使って積極的に繰り上げ返済をする
  • おまとめローンで利息を下げる
  • 任意整理をする

まだ余裕があるなら繰り上げ返済やおまとめローンを、返済が厳しいと感じているなら任意整理を選ぶといいでしょう。

反対に利息しか払っていない状態でやってはいけないことは、現状を維持することや新たな借り入れで返済を補うことです。

特に闇金業者からの借り入れは、絶対にやめましょう。

返済が長期化すると、滞納するリスクも上がります。そうなる前にできるだけ早く、弁護士などの専門家に債務整理を依頼しましょう。

利息しか払ってないから借金が減らないときに知りたい・聞きたいこと

借金の利息しか払っていませんが、返済が滞らなければブラックリストに載りませんよね?

利息分だけでも払っていれば、ブラックリストに載ることはありません。

利息だけ払っている客は、貸金業者側からしたら、完済せずに毎月一定金額を払い続けてくれる上客ですので、事故として信用情報機関に報告することはありません。

ただし、返済方法は信用情報機関に記録されているため、取引が長期化していることは照会すればわかります。そのため、新たに借り入れをしようとすると、返済能力が低いとみなされて審査が通らなくなることもあります。

利息分だけしか払えなければ、最終的にどうなりますか?

利息分しか払っていなければ、返済が終わりません。

✔返済額を増やして元金を減らしていく
✔長期間のうちに返済できない月が続いて破綻する

どちらかの結論になるでしょう。返済が破綻すれば、最終的には給与などの差し押さえを受けることもあります。

債務整理を相談したくても、弁護士に払うお金がありません。

債務整理の相談を無料で受け付けている事務所はたくさんあります。弁護士によっては、報酬の分割払いも受け付けてくれます。

一度無料相談を受け付けている法律事務所に相談をしてみてください。費用の話もその場で相談に乗ってくれるでしょう。

闇金から借り入れたお金は、弁護士に頼めばチャラになりますか?

闇金からの借り入れは違法ですので、無効となります。弁護士が介入すれば、よほどしつこい業者でない限り、すぐに姿を消すでしょう。返済義務もなくなります。

ただし、それを目的で闇金業者から借り入れをするのは大変危険です。相手は反社会的勢力や犯罪組織と繋がっている可能性もあることを忘れないようにしてください。

あなたの借金がいくら減らせるかは、
借金減額シミュレーターで簡単に診断できます

どうしても返済が厳しい場合は、債務整理が有効な解決策の一つです。
実際にどれくらい借金が減らせるのか、気軽に診断してみましょう。