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離婚が子供に与える影響とは?子供への悪影響を抑える方法も解説

離婚 子供 影響

子供がいる家庭では、離婚を考える際に子供への悪影響が心配になるものです。離婚をして今まで一緒に暮らしていた両親のどちらかがいなくなってしまうと、子供は大きなストレスや強い不安を感じます。その結果、自分がおざなりになっていると感じたり、学習意欲が低下したりするでしょう。また生活水準の低下からやりたいことができなくなる、離婚へのハードルが下がって将来の離婚率が高まるなどの悪影響を与えます。

しかし、子供のためにと離婚せずにいても、両親が不仲で家庭内別居状態だったり、DVやモラハラがあったりする場合は、離婚しないでいるほうが悪影響を与える可能性があります。

離婚を選択する場合は、子供への悪影響をできる限り抑えるために、しっかりと対策を取りましょう。子供の幸せを最優先に考え、離れて暮らす親も一緒に暮らす親も、共に「親」として愛情を注ぎながら生活ができれば、子供も離婚の事実を消化して、安定した生活が送れるようになるはずです。

本記事では、両親の離婚が子供に与える影響、子供にできる限り悪影響を与えないための対策、子供への離婚の伝え方などを紹介します。離婚による子供への悪影響を心配している方は、ぜひ参考にしてください。

両親の離婚が子供に与える良い影響

両親の離婚は、子供に悪影響ばかりを与えるわけではありません。反対に良い影響を与えることもあります。

では、どんな良い影響を与えるのかを見ていきましょう。

  • 家庭内の雰囲気が明るくなる
  • 親子の絆が深まる
  • 自立心や責任感が強まる

家庭内が明るい雰囲気に変わる場合がある

両親の不仲が原因となって、家庭内の雰囲気が悪い状況は子供にとって悪影響です。たとえ子供の前では言い争いをしない、お互いに冷たい態度をとらない、など気を付けていても、子供は親の変化を見逃しません。両親の不仲による家庭内の悪い雰囲気は、肌で感じているはずです。

離婚して離れて暮らすと、両親が言い争いをすることもなくなり、家庭が自然と明るい雰囲気に変わるケースは多いでしょう。すると子供は漠然とした不安から解放され、安心して生活が送れる可能性があります。

無理をして両親そろっている家庭を維持するよりも、離婚して家庭内の雰囲気が明るくなることのほうが、子供にとっては良い影響を与えます。

親との絆が深まる

離婚で今までの家族がバラバラに暮らさなくてはならなくなると、子供は心細さを感じます。しかし、一方で残った家族の絆はより深まるでしょう。

親は、離婚したことで子供に寂しい思いはさせたくない、のびのびと生活してほしいという気持ちから、子供にこれまでよりも気を配るようになるはずです。そして子供も、頑張っている親をできるだけ助けたい、と思う気持ちが深まります。

お互いに助け合い、思いやりながら生活をすることが、親との絆を深めてくれるのです。

離れて暮らすことになった親と定期的に面会できる取り決めをしている場合は、一緒に暮らしていたころよりもコミュニケーションが取りやすくなった、話す時間が増えた、と感じるケースもあります。

自立心・責任感が強まる

ひとり親になると、親がどれだけ頑張っていても、今まで通りの生活というわけにはいきません。

「親を支えなくてはいけない」「兄弟・姉妹で協力して家のことを頑張らなくては」など、子供自身にも変化が生まれます。

離婚という家庭の大きな変化が子供のメンタルを強くさせることもあります。そして、自立心や責任感を強めるきっかけになるでしょう。子供にも、さまざまな葛藤や悩みが生じます。しかし、親の適切なサポートがあれば、精神的な成長にもつながるはずです。

両親の離婚が子供に与える悪影響

両親の離婚は、子供にさまざまな悪影響を与えます。どんな悪影響があるのかを踏まえ、影響を最小限に抑えるために何をするべきか考えてみましょう。

  • 悲しみ・精神的ショック・ストレスを感じる
  • 別れた親と交流しなくなる
  • 学習の意欲が低下する
  • 生活水準が下がる
  • 成人後の子供の離婚率がアップする

悲しみや精神的ショックを覚える

離婚をすると、両親ともにいた暮らしから、父もしくは母のどちらか片方がいなくなる暮らしへと変わります。家族構成や家庭環境が変わるだけでなく、日常生活にもさまざまな変化が生じるでしょう。日々の変化で、子供は悲しみや精神的ショックを受けます。

  1. 母親の勤務時間が増え、夜ご飯の時間が遅くなった
  2. 休日のお出かけの頻度が減る
  3. 子供が担う家事が増えた

などの変化も、子供にストレスを与える要因です。

特に、家計を支えるために仕事をする時間が増えて子供と過ごす時間が減ってしまうと、自分がおざなりにされている気持ちになり、不満を抱きやすいです。

また別居することになったもう一人の親に、もう二度と会えないのでは…と思い込んでしまい、精神的に不安定な状況になるケースも少なくありません。

子供の孤独感を放置しておくと、将来的に精神病や依存症になる恐れがあります。

子供の不安な気持ちに寄り添い、向き合う時間をしっかりと確保することが大切です。別居している親にも連絡が取れる状況を作ってあげましょう。

別れた親と交流しなくなる

離れて暮らすことになった親に会いたくない、会うと精神的・身体的に不安定になるなどの理由で、親との交流が減るケースも多いです。

別れた親と交流しなくなると「ひとり親家庭」であることを意識しやすくなります。子供はより一層、孤独や不安を感じるはずです。

子供の気持ちを最優先に考えながら、面会交流は定期的に行える環境を整えておきましょう。

学習意欲が低下する

離婚で環境が変化すると、子供はストレスの影響で学習意欲が低下しやすいです。学習時の集中力もなくなり、勉強したくない、と思うようになるでしょう。

勉強が苦手になれば、学校に行くことさえ面倒に感じて不登校になるリスクも高まります。学業成績がふるわないと、将来的に社会的地位が低い職業にしかつけなくなる可能性も考えられます。

子供が家事を手伝ったり、家計を助けるためにアルバイトをしたりすると、勉強時間の確保が難しくなります。子供が学業を優先できるように、親の責任として生活を安定させることが大切です。親に気を使ってしまう子供もいるため、親から「家事はやらなくていいよ」「収入の心配はしないでね」などと声をかけてあげると、子供も自分のために時間を使いやすくなるでしょう。

生活水準が下がる可能性がある

家庭の大黒柱であった親と別居することになったり、共働きで支えていた家計を片親だけで支えなくてはならなくなったりすると、収入が大きく減少します。

特にシングルマザーになった場合は、生活水準が低くなりやすいです。

生活水準が下がると、今まで通りの生活を送ることができず、ご飯の品数が減る、おかずが満足に食べられなくなる、など食事が変化します。偏食になった子供が栄養不足に陥る可能性もあるでしょう。

また日用品はや消耗品、学用品の購入も難しくなります。学校で使う文房具が買えない、サイズが小さくても靴を買い替えられないなど、子供にも我慢してもらわなくてはなりません。友達はみんなが持っているおもちゃやゲームなどが買えず、みんなの会話についていけない、一緒に遊べないなどの問題も生じます。

子供の健全な生活が確保できるように、離婚する前に必要な金額を計算し、養育費を取り決めておく必要があります。

成人した子供の離婚率が約29%になるという報告もある

両親が離婚している子供は「離婚」に対するハードルが低く、結婚しても離婚する可能性が高まる傾向があります。

実際に、両親が離婚していない子供の離婚率が11.6%であるのに対し、親が離婚している場合は離婚率が約29%になるという調査報告もあります。比較してみると、3倍近く離婚率が高まっているのです。

やむを得ない離婚は仕方がありませんが、子供の将来の結婚観や離婚率に影響する恐れがあることを頭に入れておきましょう。

参照元:親の離婚が子供に与える影響|日本家族社会学会

離婚が子供に及ぼす悪影響を抑える方法

離婚は、少なからず子供に悪影響を及ぼします。親の離婚による悪影響が、子供の将来に影を落とすこともあります。

子供に与える悪影響をできるだけ抑えるための方法を見ていきましょう。

  • 離婚についてしっかりと説明する
  • 経済的に安定した生活を送る
  • 子供とのコミュニケーションを増やす
  • 別れた親と交流を続ける
  • 愛情を持って接する
  • 第三者のサポートを受ける

離婚についてしっかりと説明する

離婚は、親の都合で行われますが、当事者ではない子供にも大きな影響を与えます。

子供が親の離婚を受け入れられるように、離婚について丁寧に伝えましょう。離婚についてはっきりと伝えないままだと、子供は自分のせいで離婚したのだと思い込んだり、両親を憎んでしまったりする可能性があります。子供の不安を軽減させ、子供が離婚の事実を受け入れるために、離婚の事実をきちんと理解できるような説明が必要です。

伝えるときは、真実を冷静に伝えること、絶対に嘘をつかないことも大切です。そして離婚は決して子供のせいではないことも合わせて伝えましょう。さらに、いがみ合った相手であっても、子供には相手の悪口を言わないように気を付けてください。

詳しくは、以下に記載した「子供への離婚の伝え方」で紹介しています。

経済的に安定した生活を送らせる

ひとり親になることで、今までよりも経済的に不安定になりがちな家庭は多いです。

離婚による引っ越し、習い事を減らす・諦める、私立校から公立校への転校、食事の変化など、子供にも影響が及びます。

経済的に安定した生活を送れるように、財産分与・養育費の支払いなどを求めましょう。また自治体からは、ひとり親家庭に対しての手当てや支援などもあるはずです。
離婚後の経済的な安定を確保するために、離婚前から始めておくことをおすすめします。

子供と頻繁にコミュニケーションを取る

離婚を受け入れ、一見気にしていないように見える子供でも、実は精神的ダメージを受けているケースがあります。

子供とのコミュニケーションは今まで以上に積極的にとり、子供の悩みや気持ちをしっかりと聞いてあげましょう。子供は、親にきちんと聞いてもらえるだけで、心が軽くなるはずです。

別れた親との交流も継続させる

離婚の原因が特別なもの(DVや虐待など)ではないなら、別れた親との交流も継続させるのが理想的です。面会日を定期的に設けるだけでなく、子供が連絡したいときに連絡できるようにしましょう。

また子供の写真や動画を送るなどして、別れた親にも「親」である自覚を持たせる働きかけが必要です。

子供によっては、一緒に暮らしている親に悪いのでは…と遠慮して会いたいと思っていてもなかなか言い出せないことがあります。「親であることに変わりはないから、遠慮せずに交流してほしい」と伝えると、子供も面会交流がしやすくなります。

常に愛情を持って接する

親の愛情は、子供にとって「心の栄養」です。常に愛情をもって接するように心がけましょう。離婚後、子供は親からの愛情が感じにくくなると「置き去りにされているのでは…?」と不安を覚えます。自分がこれからどうなってしまうのか、とにかく不安だらけです。

子供には愛情を注ぎ続け、態度で示すだけでなく言葉でも伝えるように意識して子供を安心させましょう。

第三者のサポートを受ける

子供が親の離婚をなかなか受け入れられず、悩んでいる場合は第三者への相談も視野に入れましょう。子供にとって信頼できる相談相手を見つけることも、親としての役目です。第三者のサポートを受けて離婚をうまく消化できれば、子供のストレス軽減や非行の防止にもつながります。

また、親が頼れる第三者を見つけることも大切です。親族や公的サービスなどを含め、サポートを受けながら子育てをすることが子供の気持ちの安定にもつながります。シングルマザー・ファザーが交流しながら悩み相談ができる民間団体なども利用してみましょう。

子供への悪影響を抑えるための離婚のタイミング

子供にとってできる限り影響がないタイミングで離婚をしたい、と考えている人も多いはずです。子供の状況を踏まえて、離婚に適したタイミングを選びましょう。

学校が新学期を迎えるタイミング

子供の環境が変わるタイミングの離婚は、比較的受け入れやすいです。離婚で転校を伴う引っ越しをする場合、友達とも別れなくてはなりません。また、離婚して姓が変わると、周りの目を気にする子供も多いです。

新学期を迎えるタイミングなら、気持ちも切り替えやすく周りからの目もそこまで気にならないでしょう。

さらに、卒業から新入学までのタイミングの離婚であれば、より理想的です。住まいや姓が変わった理由も周りに知られにくく、子供も新たな環境で新たな生活のスタートが切りやすくなります。

子供が受験を終えたタイミング

受験は、子供にとって将来を大きく左右する出来事です。日々ストレスや不安を抱えながら、自分と必死に戦っています。受験期に親の離婚で生活が変化すると、子供は受験に集中できなくなります。

また、子供の教育費がかかるタイミングにもなるため、受験の最中に経済状況が大きく変化するのも避けましょう。

可能であれば、子供が受験を終えて無事に新たな生活への一歩を踏み出すころまで、少し様子を見てあげてください。

離婚を子供はどのように捉える?成長過程別の接し方も紹介

離婚が決まると、子供はどう思うのか不安に感じる親も多いでしょう。子供の捉え方は、年齢によって異なります。

  • 乳幼児:漠然とした寂しさを覚える
  • 小学生:周りの友達と自分の違いを感じる
  • 中学生:ひとり親家庭だと強く意識する
  • 高校生:離婚の事実を受け入れやすい

【乳幼児】漠然とした寂しさを覚える

就学する前の乳児・幼児は、両親が離婚したことを理解できないケースがほとんどでしょう。しかし、気を付けなくてはいけないのが「愛情不足」です。

乳幼児期の中でも特に2歳ごろまでは、親の愛情が何よりも大切な時期です。その時期に、片親になって生活を支えなくては…と仕事を頑張りすぎると、子供は親といる時間が少なくなってしまいます。親からの愛情が不足すると、子供は不安定になりやすいです。

また4歳・5歳ごろになると、友達には両親がいるのに自分には親が1人しかいないことに気づき、漠然とした寂しさを感じます。発達が早い子は、両親が離婚したことをなんとなく理解し、親に迷惑をかけちゃいけない、良い子でいなくてはならない、と自分自身を追い込んでしまう場合があるでしょう。

生活リズムを整えながら、子供と触れ合う時間を作るように心がけることが大切です。また親のイライラや不安は子供の人格形成にも影響します。子供の前ではできるだけ穏やかに、そして笑顔で過ごすようにしましょう。

【小学生】両親がいる子供との違いを感じる

小学生になると、両親が離婚した事実をきちんと理解します。そして、両親がいる家庭と自分の家庭は違うことを感じるようになるでしょう。

しかし、事実は理解していてもなかなか気持ちに整理がつかないものです。

親が落ち込んでいたり辛そうにしていたりすると、子供も不安な気持ちになります。親に相談したい悩みがあっても、気を遣って話せなくなる子供も多いです。

幼児期と同様に、常に良い子でなくてはならないと追い込みすぎてしまうかもしれません。子供の不安に寄り添いながら、親が余裕のある態度で接して安心感を与えましょう。

【中学生】ひとり親家庭であることを強く意識しやすい

中学生は、思春期に差し掛かる年代です。とてもデリケートな時期なので、両親の離婚によって「ひとり親家庭」であることを強く意識します。

しかし、親に寂しさや不安を感じ取られるのを嫌い、自分の感情や意思をはっきりと見せなくなることも珍しくないでしょう。子供が平気そうにしているからと不安定な感情を見逃してしまうケースも少なくありません。

もう親のことで頭を悩ませたくない、自立したいという気持ちで非行に走ってしまう場合もあります。親が子供の様子をチェックし、しっかりとサポートしましょう。

【高校生】両親の離婚を受け入れやすい

高校生になると、子供は両親の離婚を素直に受け入れてくれるケースが増えます。親の事情を理解し、冷静に受け止めてくれるでしょう。

自立した人間として子供に接しながら、親として子供に対する責任をしっかりと果たすことが大切です。

特に気を付けなくてはいけないのが、経済状況の心配から子供が希望する進路を諦めなくても良いようにサポートすることです。自分自身の将来を見据えた進路が選択できるように、よく話し合いましょう。

子供への離婚の伝え方

子供に離婚を伝える際、どのように伝えるべきか悩むものです。子供に悪影響を与えないようにするには、以下の伝え方を意識しましょう。

  • 嘘や悪口は言わない
  • 子供が原因ではないと伝える
  • 離れた相手も「親」であることを伝える

嘘や悪口を言わずに伝える

子供に離婚を伝える際は、嘘や悪口は言わずに伝えることが大切です。

子供にショックを与えないように嘘を伝えようと考えるかもしれませんが、嘘はいつかバレます。嘘がバレたとき、子供は親のことを信じられなくなってしまいます。

また、親の一時的な感情から離婚する相手の悪口を言ったりする行為も禁物です。離婚をする当人同士にとっては、憎い相手かもしれません。しかし、子供にとってはたった一人だけの母親・父親です。

親の悪口を言われることで自分自身を否定されているような気持ちになってしまいます。

子供には嘘をつかず正直に、そして悪口を言わずに伝えましょう。

離婚の理由が子供ではないと伝える

両親が離婚すると、子供は自分に原因があったのでは?と思い込んでしまうものです。その思い込みで自責の念に駆られると、子供は辛い思いをし続けてしまいます。

また「あなたのために別れた」という言葉も禁句です。子供のためと思ってした離婚でも、そう伝えると子供は自分のせいだと思ってしまいます。

離婚は絶対に子供のせいではないことは強調し、ちゃんと理解できるまで繰り返し伝え続けましょう。

離れた相手も親であることを伝える

離れて暮らすようになった相手に「捨てられた」と勘違いする子供は多いです。特に小さな子供は、一緒に暮らさなくなる=自分の親ではなくなった、と理解してしまいます。

離婚をして離れて暮らすようになっても親であることに変わりはない、会いたくなったらいつでも会えると伝えることが大切です。

すぐに離婚を検討するべきケース

離婚が子供に悪影響を与えると思うと、離婚をしたくてもためらってしまう人も多いです。しかし、逆に離婚を留まっているほうが、子供には良くないケースもあります。以下の場合は、タイミングや離婚後の生活の不安で悩むよりも先に、すぐにでも離婚しましょう。

  • 家庭環境が殺伐としている
  • DVやモラハラが起こっている

家庭環境が殺伐としている

両親の不仲により、毎日のように激しい言い争いをしている場合や家庭内別居状態の場合は、すぐにでも離婚しましょう。子供にとって、親が言い争いをしている姿を見たり、家庭内の不穏な空気を感じ取ったりすることは、大きなストレスです。

ひとり親家庭になるよりも、両親がそろっていることのほうが悪影響を与えます。タイミングを待たず、すぐに離婚を検討してください。

DV・モラハラが起こっている

家庭内でDV・モラハラが起こっている場合は、子供の心身に悪影響を及ぼします。暴力や暴言が普通のことだと思ってしまい、やってはいけないことという認識が育たないケースもあります。そんな親の姿を見ていると、子供自身が他人に暴力をふるったり暴言を吐いたりする人になってしまうでしょう。

そうではなかったとしても、暴力や暴言で傷つけられている親を見ることは、子供にとって辛いものです。攻撃する側の親を軽蔑したり憎んだりして、離婚後は二度と会えなくなる恐れもあります。

子供の心に深い傷を与える前に、今すぐ離婚を決意しましょう。

まとめ

離婚は、どのような理由であっても子供に悪い影響を与える可能性があります。両親の離婚で生活環境が変わると「これから自分はどうなってしまうのだろう」と漠然とした不安に襲われるのです。それに拍車をかけるように、親が前よりも忙しくなってコミュニケーション不足になる、離れて暮らす親と気軽に話ができなくなる、経済的に厳しい生活になるなどの変化が、より子供を苦しめます。

子供に与える影響をできるだけ減らすために、離婚をする理由をきちんと説明し、これからも生活は何ら変わりがないこと、両親として生活をしっかりとサポートし、愛情を注ぎ続けることを丁寧に伝えましょう。また、子供にとって影響の少ないタイミングを選び、負担をかけない配慮も大切です。

ただし、家庭内の空気が殺伐としていたりDVやモラハラが起こっていたりする場合は、タイミングを見計らっている場合ではありません。離婚しないことのほうが子供に悪影響を及ぼすため、できるだけ早めの離婚をおすすめします。